真・恋姫無双〜武神の兄〜 第6話
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side愛紗

 

 

 

これは、関轟こと刃が旅に出るほんのすこし前の話である。

 

 

 

私は今、森で兄上と狩りをしている。

私は東の森で、兄上は北の森にいる。

なぜ分かれているかというと……

 

〜回想〜

 

「よし愛紗、今日の狩りもがんばるか!」

 

兄上は体をすこし動かした後、私に声をかけてくれた。

 

「はい!今日は、負けません」

 

兄上と私は狩りの時に毎回狩った獲物の数を競い合っていた。

今日もまたそのハズだったんだが…………

 

「愛紗、いつものだとつまらないから……

 ここは一つ賭をしないか?」

 

「賭……ですか?」

 

「そう、賭」

 

兄上が賭とは……………

 

「兄上…………また………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 父上にまた何かしたんですか?」

 

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そう、兄上は父上が問題を起こすたびに父上に怒っている。

ただ………

 

「兄上、今回は何をしたのですか?」

 

兄上が父上の起こした問題で兄上がイライラし、周りの被害がとんでもないことになる。

その始末を私にお願いしてくることがあるのだ。

今回もそうだと私は思っていたのだが……

 

「ちがう、今回は何も被害を出していない!!」

 

「今回は?」

 

「しまった!!」

 

「兄〜〜〜上〜〜〜!!」

 

「待て、待ってくれ!!」

 

「兄上!!」

 

「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

悲鳴が森に響いた。

 

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「まったく、困ったものだ」

 

だからある程度予想はできていたが………

 

「負けた方は勝った相手の言う言うことを聞くこと」

 

えっ……

 

「え、ちょっと兄上」

 

「よ〜い……ドンッ!!」

 

「兄上〜〜〜」

 

兄上の背中がどんどん小さくなっていき……

姿が見えなくなった。

 

「は〜〜しかたがない」

 

私は”しかたなく”賭に同意した。

 

〜回想終了〜

 

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そして、今にいたる…

 

「しかし、かなりの数を捕まえたな」

 

私の後ろには狩った獲物がたくさんいた。

 

「これぐらい狩ったなら勝ちも当然だな」

 

しかし……私が勝ったなら兄上に……

 

「なっ/////なんて破廉恥なことを考えているんだ私は……」

 

けど……

 

「こ、これ以上狩ると帰れなくなってしまうな」

 

私はその場を後にした。

 

……………

 

…………

 

………

 

……

 

 

 

 

「えっと、愛紗と俺の獲物の数はと………引き分けか……」

 

少し残念でした。

 

「だけど愛紗の方が獲物が大きいからな……愛紗の勝ちでいいや」

 

「え、そんな」

 

「俺が決めた賭だからね愛紗の勝ちでいいよ」

 

「しかし……」

 

確かに私は勝ちたいとは思っていたが……

 

「は、恥ずかしいです!」

 

「どんな内容なの!?」

 

だが、してもらいたい

 

「ゆっくり考えればいいよ」

 

「……………ください」

 

「えっ」

 

「頭を撫でてください////」

 

言ってしまった。

子供の頃からずっと憧れていたこと。

ずっと兄上にしてもらいたかったこと。

私は恥ずかしすぎて顔が赤くなっていたと思う。

 

「うん、わかった」

 

兄上が私の頭に手を乗せて優しく撫でてくれた。

 

「愛紗、おつかれさま」

 

「お疲れ様です、兄上」

 

私は、いつの間にか顔が笑顔になっているの気づかないまま、家に兄上と共に帰った。

 

だが、その笑顔は……

 

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翌日、母上の口から、兄上が旅に出たと言われるまでは……

 

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「母上どういうことですか!!」

 

「そのままの意味よ」

 

私は生まれて初めて母上に怒っていた。

 

「刃は自分の意志で旅に出たのよ」

 

「ですが!!」

 

「愛紗、わがままを言うな、私だって寂しいんだぞ」

 

「父上は黙ってください」

 

「はい…………す、すみません」

 

父上が小さくなり部屋の隅へと移動したが、今の私には関係ない。

 

「母上、私に兄上の行き先を教えてください!」

 

「けど、刃に口止めされてるから」

 

「それでも!!」

 

「愛紗、刃はあなたにこの村を守ってもらいたいのよ」

 

「ですが…」

 

「刃は、あなたにこの村を守ってもらいたいから、旅に出たのよ」

 

「…………」

 

「あなたは、刃の頼みを断るの?」

 

「…ぃ……え……、いえ!断りません!兄上の頼みならば私は、絶対に村を守ります」

 

「あら、愛紗は、刃のことがそんなにも好きなのね」

 

なっ!

 

「な、なにを言っているのですかは、母上。

 私があ、兄上のことをす、好きなどと/////」

 

「でも、問題はないわ」

 

「問題がないわけがありません、血も繋がっているのにs「繋がっていないわよ」……えっ」

 

今…なんて………

 

「母上、今なんと」

 

「だから、血が繋がっている訳じゃないから、恋愛でも、結婚でもなんでもなさい」

 

「れ、恋愛なんて/////…それに結婚なんてとても/////」

 

「関家の女ならどーんと行きなさい」

 

「母上…」

 

「賊が少なくなったらね」

 

「はい、私はがんばります」

 

次に兄上に会うまでに。

 

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あとがき

 

疲れました。

 

まさか、sideが違うだけでこんなにも難しいなんて…………

 

次回は旅の話に戻りたいと思います。

 

では、また次回

 

 

説明
第6話!7作品目!!
今回は愛紗sideです。
旅に出る前日の話とその後の話を書きました。
本編とは、関係ないですよ。
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コメント
みなさん、コメントありがとうございます!!(ガルGC)
まるで、お兄ちゃんのことなんかぜんぜんすきじゃないんだからね的な展開だ!わふぅーーー!(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
待ってました^^次も楽しみに待ってます!(tukasa)
更新お疲れ様です。 うわーーーーホントに父親としての威厳がないなwwwwこの人はwwww。 もう、奥さんや刃や愛紗に言われ放題だよwww。(劉邦柾棟)
気のせいです。(ガルGC)
何か衝撃の事実をずいぶんとあっさりばらしてねぇか?(根黒宅)
指摘をありがとうございます。(ガルGC)
6p、母のセリフは「そのままの意味よ」の方がいいかと。 あと主人公、市井に八つ当たり反対。(華狼)
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