真・恋姫無双・外史〜三人の御使い〜
[全3ページ]
-1ページ-

序章

 

それはまだ中国が漢と呼ばれていた時代。人々が漢王朝に多大な税をとられ、各地では日常的に反乱が起こっていた。

 

多くの人が国の行く末を憂い自らの将来に悲観していた。

 

そんな絶望的な時代の中、民たちの間ではとある噂が流れ始めていた。

 

その占いとは「黄天を切り裂き、天より一筋の流星と共に天の御遣いは乱世に舞い下り、乱世を鎮静す」

 

人々は口々に「そんな都合のいいことなんてあるわけねぇだ」と噂の信憑性を疑うばかりだった。

 

だがその噂を信じていたものもいた。

-2ページ-

−楼桑村−

 

ここは幽州は琢群琢県にある楼桑村というところ。後の三国志の主人公として語られる事の多い【劉備玄徳】の生まれ故郷でもある。

 

「ん〜今日もいい天気だね〜お洗濯日和だよ〜」

 

満面の笑顔で洗濯物を干している桃色の髪をした美少女。彼女の名は劉備。

 

決して劉備の子孫ではなく、劉備玄徳その人である。

 

「桃香様!!そのようなことはこの私がやります!」

 

と劉備に洗濯を変わると言い出した黒髪のポニーテールの少女は関羽雲長という。

 

「え〜愛紗ちゃんが洗濯なんてしたら服が・・・」

 

「そっそんなことは・・・」

 

彼女にはその前科があり、過去に洗濯をした際に力加減がわからず数枚の服をだめにしていた。

 

「愛紗みたいな乱暴者には家事は似合わないのだ〜♪」

 

ケラケラと笑う赤髪の少女・・・というか幼女は張飛翼徳。三姉妹の一番下にあたる。

 

「鈴々!そういうお前は巻き割りは終わったのか!?」

 

次女愛紗は義妹にからかわれたのが気に食わないのか顔を真っ赤にしながら食って掛かった。

 

三女鈴々は余裕の表情でそれを返していた。

 

「当たり前なのだ。鈴々みたいな大人の女は仕事はすぐすませるのだ♪」

 

大人の女・・・?

 

義姉二人は鈴々の平らな胸板をみてキョトンとしていた。

 

「どうしたのだ?ふたりとも」

 

「あっな・・・なんでもないよ(///)」

 

気にしないでと続ける桃香。

 

そんな平和で当たり前の日常を堪能していた三人の下に邑に住む近所のおばさんがかけよってきた。

-3ページ-

 

「桃香ちゃん、知ってるかい?最近巷で話題になっている噂」

 

「噂・・・ですか?」

 

それは管輅なる占いしがとある要人により依頼され占った噂だという。

 

―黄天を切り裂き、天より一筋の流星と共に天の御遣いは乱世に舞い下り、乱世を鎮静す―

 

「「「黄天?」」」

 

黄天という言葉に聞き覚えがまったく無かった。

 

「御使い・・・様ですか?」

 

「みたいだねぇ〜。まぁ私も又聞きしただけだけど最近都じゃこの噂でもちきりみたいだよ?」

 

と自身はあんまり信じてないといわんばかりの反応を示していた。

 

「乱世を鎮める御使い様かぁ〜どんな人だろうね・・・。」

 

桃香が愛紗と鈴々にできればあってみたいねと微笑みかける。

 

義姉の笑顔にできれば自分も合わせてあげたいと思った。

 

だがそう都合よく自分たちの前に御使い様が現れてくれるわけもないとも思っていた。

 

「御使い様がきてくだされば私たちの願いももしかしたら叶うかもね」

 

三姉妹の願い。それは「みんなが笑顔で暮らせる国にしたい」という純粋なものだった。

 

元は桃香の願いでそれに賛同した愛紗と鈴々は姉妹の契りを結んだ。

 

現在は桃香の暮らすこの桃花邑の治安を愛紗と鈴々の武をもって守っていた。

 

 

ドォォォォォォォン!!

 

邑から四里ほどだろうか真昼にもかかわらず流れ星が平原に落ちてきた。

 

「きゃぁ」

 

邑にも少なからず衝撃の余波が奔った。

 

「桃香様!」

 

衝撃から義姉を守ろうと桃香を抱きしめる。

 

「噂の流星・・・?」

 

と桃香がつぶやくのだった。

 

―序・了―

説明
真・恋姫無双の二次創作。
初投稿につきつたない文章ですが我慢して読んでやってください><;;
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
758 673 5
コメント
修正いたしました。(拳斗@アズマ)
ちいさいひと様>ありがとうございます(拳斗@アズマ)
楼桑村じゃないのか?(ちいさいひと)
タグ
真・恋姫無双

拳斗@アズマさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com