流琉(守りたい)
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今魏の王座の間では、ある事が話されていたが。

あまり進んでは、いなかった

その理由は、ほんの数時間前までの事

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華琳「五胡との戦いが終わってもこっちの戦いは、終わりそうに無いわね」

華琳が珍しく弱音を吐く

 

一刀「仕方ないよ、直すのは壊すより大変なんだから」

春蘭「そうなのか?よく分からんが」

秋蘭「姉者は、壊すのは得意だからな」

桂花「仕方ないわよ、脳筋なんだから」

春蘭「なんだとーーーー!!」

桂花の一言で春蘭が怒鳴る

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春蘭「誰が頭の上から足のつま先まで暴れる事しか出来ないバカだぁーーーーー!!」

桂花「そんな事一言も言ってないはよ!!ホントバカなんだから!!」

春蘭「き・さ・まぅぅぅあああああああああーーーーー」

春蘭が桂花を殴ろうとしたとき

 

一刀「季衣・流琉、春蘭止めろ」

季衣・流琉「「はい(うん)!!」」

今まで黙ってみていた親衛隊の二人に一刀は、春蘭を止めさせる

 

春蘭「だああーーーー離せ!!季衣!!流琉!!あいつとは一度ちゃんとしたケリを付けねばならん!!」

桂花「何で私が?あんたみたいなバカと話し付けなきゃいけないのよ」

春蘭「貴様!!!!!!!」

華琳「うるさい!!!!!!」

華琳が怒鳴るのと同時に王座の間の温度が10℃ほど下がる

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華琳「春蘭、桂花、貴方達私を怒らせる為に此処にいるのかしら・・・♯」

華琳のこめかみに青筋が出ている事に気が付くと

 

春蘭「ち、違うんです華琳様これは、桂花が!?」

桂花「ちょ!?何言ってるのよ!!あんたが先でしょ!!」

華琳「黙りなさい・・・・♯」

その後二人が華琳の説教を受けたのは、言うまでもない

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華琳「さて、続きの報告を聞きましょうか」

一刀「なあ、華琳?」

華琳「何かしら?一刀」

一刀「もういいんじゃないのあれ」

一刀が指差した先には、正座のままの春蘭と桂花がいた

 

華琳「ダメよ」

春蘭・桂花「「華琳様〜(T-T)」」

二人は、目に涙を貯めていた

 

華琳「それとも、一刀が代わりに正座するのかしら?」

一刀「じゃあ、俺の方の報告をするよ」

春蘭・桂花「「北郷ーーー!!」」

一刀は、あっさり見捨てた

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華琳「ああ、そうだ一刀、実はちょっと貴方にやって欲しい仕事があるんだけど」

一刀「面倒事でなければ」

華琳「そう、嫌そうな顔しないのまったく」

一刀の表情を見た華琳は、少し呆れたように言うと言葉を続ける

 

華琳「蜀の桃香が、治安の件で力を貸して欲しいて、手紙が来てね」

一刀「劉備さんが?」

華琳「ええ、お願いできるかしら」

一刀「おいおい、こっちだって人手不足なんだぞ、大丈夫か?」

そう、一刀の言う透り魏にも人手が足りない一ヶ月前に沙和・真桜が呉に、さらにその一ヶ月後に稟・風・霞が蜀に向かった

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華琳「しかないでしょ、稟と風と霞は、警備隊じゃないんだから」

一刀「そうだけど、「あの〜華琳様」ん?」

声の聞こえた方に振り向くと大粒の涙を流す二人の姿があった

 

桂花「もう限界です、反省しましたから」

春蘭「華琳様〜」

一刀「華琳」

華琳「ええ、いいわよ」

華琳の許可が出たので正座を止めた二人は、痺れた足を無理に動かして席に座る

 

春蘭「あぁー足がぁぁ」

秋蘭「足を揉んでおけ姉者」

華琳「それで、一刀行ってくれるわよね」

一刀「仕方ない、でもそうなると色々準備が掛かるな」

そう言い終わると、すぅーと息を吸い込んだ一刀は

 

一刀「おーい!!凪ー!!」

一刀の行動に全員が豆鉄砲を食らったような顔になると

 

桂花「あ、あんたバカじゃないの!!犬じゃないんだからそんな事で来る訳」

ドドドドドドド!!!!

バン!!

凪「隊長!!お呼びですか!?」

一刀以外「「「来るの(のか)(ですか)!!」」」

一刀「凪実は、ちょっと頼まれてくれないか」

凪「??」

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凪「つまり、隊長は、三日後に蜀に向かわれるのですね」

一刀「ああ、だからその間警備隊をお前に一任する一様補佐に、王平を付けるから」

凪「王平殿をですか?」

一刀「何だ?不満か?」

凪「いえ、あの隊長の護衛の方とかは?」

一刀「え?俺1人で行くけど」

一刀の言葉に全員反対する

 

華琳「ダメよ一刀、危険だわ」

華琳の言葉皆うんうんと頷く

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一刀「でも、余分に割ける人員なんて無いだろう」

華琳「そ、それは・・・」

季衣「はいはーい僕が行きます」

季衣が元気よく手を上げて立候補すると

 

流琉「季衣はダメ!!」

季衣「何でだよ、流琉」

流琉「季衣は、溜まった書類片付けるでしょ」

季衣「うっ、そ、それは」

季衣が口ごもると一刀が、フォローする

 

一刀「まあ、そう怒ってやるな流琉俺も手伝ってやるから」

季衣「ほんと!兄ちゃんありかと!」

流琉「もう、兄さますぐ季衣を甘やかすんですから、でもほんとに危険ですよ兄さま強くなったとはいえ、手に負えない相手だってらどうするんですか?」

一刀「まあ、力で差が有るなら此処を使うしか「ダメです!!」る、流琉!?」

一刀が自分のこめかみを人差し指で突くと流琉が大声を上げる

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流琉「それってつまり足りない分は、天の知恵を使うって事じゃないですか!!」

流琉以外「「「!?」」」

流琉「そんなの、ダメです・・・また兄さまが消えて・・・・」

そう言い終わると流琉は、涙を流す

 

一刀「流琉!?わ、分かった、分かったから泣かないで、俺が悪かったから!?分かったそうなったらすぐ逃げるから」

一刀は、泣き出した流琉の側に駆け寄り宥める

 

流琉「グズっ・・本当ですか?」

一刀「ああ!!もちろんだあっ!?そうだ途中まで霞に向かいに来て貰うか、華琳それなら良いだろう?」

華琳「えっ!?ええそれなら」

華琳のその言葉を最後に軍議は、終了した

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コツコツ

流琉「まって、待って下さい兄さま!!」

流琉がどれだけ声を張る上げて追いかけても一刀は、足を止めない

 

コツコツ

流琉「お願いですから!!待って下さい兄さま!!」

流琉の言葉に反応したのか一刀が止まり振り返る

 

流琉「兄さま・・・」

流琉が追いつき手を伸ばした瞬間

 

一刀「さよなら・・・流琉・・・」

一刀は、光になって消えた

 

流琉「にい・・さ・・ま・・」

今の出来事に目を大きく見開いて

 

流琉「兄さまーーーーーーーー!!」

流琉は、大声で叫んだ涙を流しながら

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季衣「・・・る・・・流琉!?」

流琉「はっ!?季衣・・・夢」

季衣「流琉うなされてたよそれに泣いてた」

季衣がそう言い終わると、流琉が窓の方を見ると朝日が上っていた

 

季衣「大丈夫なの流琉?」

季衣は水の入っている湯飲みを渡す

 

流琉「うん・・・」

季衣から湯飲みを受け取り飲み干と、流琉涙を拭き真剣な顔で季衣に振り返った

 

流琉「季衣私決めた」

季衣「えっ!?何を」

流琉「あのね」

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三日が経ち一刀は、荷物を馬乗せて蜀を目指していた

流琉「待ってください!!兄さま!?」

一刀「えっ!?流琉!?」

一刀が振る返ると馬に乗った流琉が横に並ぶ

 

流琉「やっと追いつきました」

一刀「流琉何で此処に?」

流琉「兄さま、私も一緒に行きます」

流琉の言った言葉に一刀は驚く

 

一刀「おい、何言ってんだ!!親衛隊の仕事はどうした?」

流琉「あっ、そ、それは私じゃなくてもできますそれに、秋蘭様も居ますし」

一刀(秋蘭の苦労が二倍いやこの場合四倍に増えたな)

などと一刀が考えていると

 

流琉「それにこれも列記(れっき)とした親衛隊の仕事です」

一刀「え?」

流琉「親衛隊が守るのは、華琳様の命・身体・お気持ちにご気分だって前に言いましたよね」

一刀「ああ、覚えてるよ」

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流琉「そして最後に大切なものです」

一刀「大切なもの?」

流琉「はい、兄さまは華琳様のものですよね?」

流琉の言葉に一刀は、豆鉄砲を食らう

 

流琉「ですから、兄さまを守るのも親衛隊の仕事ですそれに、兄さま言ったじゃないですか?何か在ったら手伝うって」

一刀「そ、それは・・・」

流琉「だから兄さまを守らせてください、ダメといっても付いて行きますからね」

そう言い終わると流琉は、真剣な顔で一刀を見る

 

一刀「はぁー好きにしろ」

呆れたような言葉だが、一刀は笑顔だった

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流琉「はい!!好きにします」

流琉は、満面の笑みを浮べ馬を並べる

 

流琉「今の私は、兄さまの盾です絶対お守りしますからね」

一刀「ああ、期待してるよ典韋将軍」

二人は、笑顔のまま蜀に向かって行くのだった

 

 

 

 

 

 

 

説明
皆さんどうもカイです、流琉のもしもシリーズ出来ました。
今回は、三國無双の典韋のエンディングを恋姫風に再現してみました。
それでは、どうぞ
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コメント
大神さん 凪の忠義は、絶対です(カイ)
readmanさん 気に入って貰えましたか?(カイ)
アロンアルファさん どこのワン子ですか?(カイ)
N/Tさん 凪は、ワン子以外何が有りますか?(カイ)
良いなあ。(readman )
どこぞのワン子と同じ事が出来るのか・・・(犬笛じゃないけど)(アロンアルファ)
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恋姫無双  流琉 北郷一刀 

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