真・恋姫無双〜武神の兄〜 第9話 |
side刃
俺は今、長江に向かっている。
途中、賊にも会い、退治をし路銀を手に入れている。
そして、順調に進んでいた。
ハズだったのだが………
「道に迷ったーー!!」
長江の前の大きな森に入ってから道に迷っていた。
もとい、道と呼べるものがなかった。
「何処を見ても……」
森、森、森、森。
「もう………やだ」
食料については、問題がないが、此処まで森があったら精神的に、もうボロボロで。
森に迷って五日たっていた。
「もう………だめ」
倒れてしまった。
あぁしばらくここで休むかと考えたとき。
川の流れる音が聞こえた。
「はっ!!今の音は!!」
俺は急いで音のしたほうへと、駆け抜けた。
そこには………
……
…
「でか!?」
あまりのでかさに一瞬、海と間違えてしまった。
だが、塩の香りがしないことで、これが海でないことがわかった。
「やっと長江に着いたーーーー」
しばらく、喜びに浸っていた。
「♪〜〜♪〜〜♪〜〜」
俺は、鼻歌を歌いながら釣り竿を作っている。
え、なんで釣り竿を作っているのかって?
いやぁ〜だってさ〜こんな大きな川で釣りをしてみたいじゃないか。
それに、釣り竿ないし………
「おっし、完成だ」
自分の作った釣り竿はなかなかの出来だ。
「よし、では早速………えい!」
釣り竿を川に垂らした。
しばらくすると………
……
…
「おおかかった、かかった!!」
釣り竿を思いっ切りあげた。
「……………」
小魚が釣れた。
俺は、釣り人のマナーに従い川に返した。
「大きくなれよ」
再び釣り竿を垂らした。
しばらくすると………
……
…
「おおかかった」
そして、釣り竿を振り上げようとしたがなかなかあがらない
「くっ、こいつはでかい」
俺は、負けじと思いっ切り振り上げた。
「……………」
貂蝉が釣れた。
「いやぁん〜釣られちゃった☆」
俺は、釣り人のマナーに従い川に戻した。
「ちゃんと絶世の美人になるんだぞ」
貂蝉を川に流した。
「ちょっと、こんな美女を捕まえといてリリースするだなんて。
この、恥ずかしがりやさん☆」
「どわぁ、いつの間に後ろに!?
さっき流したばかりなのに!!」
流した化け物が後ろに立っていた。
なんて、軽くホラーだな。
「だぁ〜れがカッパもびっくりして背泳ぎで逃げたくなるほどの化け物ですって〜!!」
「そこまでいってない!?
しかも、カッパの驚き方が尋常じゃないよ!?」
「お久しぶりご主人s「どけ貂蝉!!」ぶらぁぁぁぁぁぁぁ!!」
釣り竿が思いっ切りしなっていたのですぐに釣り竿のそばに行った。
途中、貂蝉を飛ばしたが、今は釣り竿の方が先だ。
「うおぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁ」
釣り竿を思いっ切り振り上げた。
「……………」
白髪のビキニのおじさんが釣れた。
俺は、釣り人のマナーに従い死体を丁寧に埋葬した。
「成仏しろよ」
おじさんを土の中に埋めた。
合掌
「ワシはまだ死んでおらんわい」
「ぎゃあぁぁぁぁぁ出たぁぁぁぁぁ!!」
「だれがゾンビに筋肉をつけた化け物じゃと!!」
「怖いよそれ!?」
見た限り貂蝉と同類だろうな。
「で、あんたは誰?」
「ワシか?ワシの名は卑弥呼じゃ」
「どうして……どうしてこんなことに……」
「む?どうした、何を落ち込んでおる」
「どうしたのご主人様、落ち込んでいるならこの貂蝉が慰m「うるさい!!」ぶらぁぁぁぁ!!」
俺は今、日本の歴史が信じられなくなっていた。
中国だけど。
「卑弥呼と貂蝉は、なんでこんなところに居るんだ?」
「私はご主人様の臭いがしたから泳いできたわ」
「ワシはダーリンと一緒に居ったのだが………
うっかり足を滑って、頭に岩がぶつかりそのまま流れて居ったわ」
「ああ………うん、そうなの……」
二人の内容が余りにも濃いため、うまく反応ができなかった。
「というか卑弥呼の言っていたダーリンっt「おお、二人ともここに居たのか」」
赤髪の青年がやってきた。
「えっと……君は?」
「俺か?俺の名は華佗、流れ者の医者だ」
「俺の名は関轟、字は龍焔よろしく」
「ああ、よろしく」
お互いに握手を交わした。
俺たちは今、食事をしている。
お互いに昼がまだだったため一緒に食べることにした。
俺は釣りの再開に、華佗たちは食べれるものを探しにいった。
なぜか、貂蝉と卑弥呼がいなくなっただけで魚がばんばん釣れた。
きっと魚たちも怖かったんだろうな………
「「「「ごちそうさま」」」」
俺たちは食事を終えた。
「華佗たちはこれからどうするんだ?」
「ああ、俺たちはこれから曹操の元へ行こうと思う。
関轟はどうするんだ?」
「ん〜ん、どうしようかな?」
「いや、俺に聞かれても……」
「関轟ちゃんはどうしたいの?」
「俺か?そうだな……旅を再開しようかな」
「なら、旅をすればいいじゃないか」
「そうだな……貂蝉どこに行った方がいいと思う?」
「そうね〜あえて言うなら北の方かしら」
「北か……行ってみるか」
「北には、まだ行ったことがないからわからんワイ」
「がんばって行ってくるといいわ〜」
「がんばってこいよ」
「ああ、お前らもがんばってくれ」
三人に別れを告げてまた歩き出した。
おまけ
刃と別れた三羽鳥の話
「なぁ〜凪、本当のところどうなん?」
「なにがだ?」
「とぼけても無駄なの〜刃さんのことどう思ってるの?」
「なぁ//ふ、二人していったい何を言っているんだ!!」
「凪、本人が居ないうちに言っといたほうがいいで〜」
「そうなの、本音は早く行った方が気持ちが楽なの〜」
「本音は………その……」
「「どうなん(どうなの)?」」
「刃様のことは……だ」
「「えっ!なんて?」」
「刃様のことは…好きだと言ったんだ!!」
「「キャァァァ!!凪(ちゃん)大胆」」
「お前たちが言えと言ったんだろ!!」
「いや〜凪も大胆になったな〜」
「凪ちゃんも刃さんの前だと恋する乙女になるの」
「ふ〜た〜り〜と〜も!!」
「やばっ!沙和、駆け足で逃げるで」
「真桜ちゃん待って、置いていかないでほしいの〜」
「沙和、真桜!!待て〜」
「「逃げろ〜〜!!」」
今日も愉快な三羽鳥でした。