続・猫すきだったら
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猫に気をとられているアティーシャの背後に近づく黒い影。

ふと、目の前の猫が警戒していることにアティーシャは気づいた。

「あーっ!そんなに警戒しないでよ、ちょっとなでさせてくれれば‥‥君のぷにぷにの肉球を触らせてくれるだけでいいから」

しかし、猫はアティーシャの方を向いて警戒どころか威嚇し始めた。

「えーっ!わかった、わかりましたよ、肉球は我慢します。なでさせてくれるだけでいいです!」

と猫に話しかけ近づこうとするアティーシャだが、猫がアティーシャのことを全く見ていないことに気がついた。それと同時に背後からワンという鳴き声が聞こえた。アティーシャの動きが止まり首だけで後ろを振り向く‥‥とそこには、いつの間にか、小犬がアティーシャの背後に近づいていた。

「うわーっ、い‥‥犬ーっ!」

アティーシャは小犬と距離を取るように飛びずさった。

すっかり油断していた。最近、学園内でアティーシャが大の苦手としているこの動物を飼っている先輩がいたのだった。

「やだやだ、どっか行って、近づかないでーっ!」

小犬はアティーシャが構ってくれていると勘違いしているのか尻尾を振りながら近づいてくる。

小犬が前に出ればアティーシャが後ろに下がる。

「こ、来ないでってば」

尻尾を振りながら近づいてくる小犬の姿が威嚇しながら迫ってきているように感じ、思わず目をつぶってしまった。

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説明
猫すきの続きです。楽しんでいただければ幸いです。
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聖鐘の乙女 アティーシャ 

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