真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕 ? |
真・恋姫†無双〜黒衣の剣士〜
第一幕
? 〜桃園〜
僕たちは朝食を終えた後、邑の人たちの手伝いをしていた。
水を汲み、畑を耕し、獣を狩る
人が生きる上で最低限の食料を稼ぐ。
僕の生きていた世界では考えられないまったりとした生活。
狩りを終え、家に帰る。
亮「なにをやってるんだい?」
桃香「筵を編んでるんです。」
桃香さんは筵を編んでいた。劉備って大徳っていわれた人だよね・・・。
亮「そ・・・そうなんだ。あっそうだ、今からお昼ごはん作るけど何か希望ある?」
桃香「え〜と、今日のお昼なんですけど家の裏のほうに桃園があるんです。そこでお昼食べませんか?」
桃園か。ん?桃園?劉備?
僕の中で何かが引っかかった。
亮「桃園?」
無意識のうちに聞き返していた。
桃香「はい♪今すごく綺麗に咲いてるんですよ♪」
亮「そうなんだ。じゃぁお昼ごはんはお弁当にしようか。」
桃香「楽しみです♪」
お弁当を作り終え、愛紗さんたちが戻ってくるのを待ちみんなで桃園に出向いた。
=桃園=
愛紗「それでは我らの新たに兄上となられる亮様の歓迎を祝してかんぱ〜い!」
「「「「かんぱ〜い」」」」
乾杯が終わった後、作ってきたお弁当をみんなで食べている時
桃香「ねぇねぇ、みんなで誓いを立てない??」
桃香さんが僕の予想通りの提案をしてきた。
三国志では張飛の家の裏にある桃園で、劉備、関羽、張飛の三人が義兄弟の契りを交わした。
おそらく桃香さんも提案はソレだろう。
愛紗「そうですね。いい案だと思います。」
鈴々「鈴々も賛成なのだ〜♪」
愛里「私も賛成です。」
次々に賛成の声が上がる。
僕も反対じゃない。でも一学生に過ぎなかった僕が歴史的な誓いに混ざるのは気後れする。
そして、四人が空に向け各々の武器を構える。
僕も立ち上がり、紫電を構えた。
五人「「「「「我ら五人、兄弟姉妹のの契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救わん。上は国家に報い、下は民を安んずることを誓う。同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、願わくば同年、同月、同日に死せん事を此処に誓う!!」」」」」
こうして、僕には四人の義妹ができた。
家に戻った後、最初に出会った日に聞いた桃香さんたちの願いについて話し合っていた。
全ての人たちを笑顔にしたい。
その願いをなしえる為にはそれなりの地位はいるだろう。それこそ漢全体を統べる王の地位が。
亮「まずは挙兵をすることが先決だとおもう。」
僕が提案したのは、まずどこかの役人のところに仕官して将としての地位を得ること、そしていずれは兵を率い一国を立ち上げること。
それはいずれくる平和の為、戦争をなくす為の手段だった。
桃香「万の人を笑顔にする為には千の犠牲を、と言うことですか?」
愛紗「だが、実際平和な世を作るにはそれが良案ですね。」
鈴々「仕方ないと割り切るしかないのだ?」
愛里「ええ、戦争が起こる世の中では平和とはいえないでしょう。そして戦争を終わらせる為には戦争に勝たなくてはいけない。戦争をするということは少なからず犠牲が出ると言う事」
そう、それだけ桃香さんの願いは大きく、犠牲を孕むものだった。
愛紗「まずは仕官先なのですが、公孫賛殿のところはいかがでしょうか?」
桃香さんがその名を聞いて驚愕の表情を見せる。
桃香「白蓮ちゃんのところ!?」
亮「桃香さんは公孫賛さんと知り合いなの?」
桃香「はい♪私塾時代のお友達です♪」
愛紗「なら話は早い。明日の朝にでも出発しましょう。」
僕たち五人は、公孫賛さんの元へ仕官すると言うことで話はまとまった。
そして旅立ちの朝。
村人A「桃香ちゃんたち、気をつけていくんだよ。」
村人B「いつか村に戻ってきてね」
村の人たちから暖かい言葉を受け、僕たちは旅立った。
-------------------------------------あとがき----------------------------------
第一幕の7話をお届けしました。
いかがでしたでしょうか?
話としては桃園の誓いから白蓮のところへの仕官までの流れです。
これから先黄布の乱、反董卓連合と色々ありますが、今日中に後何話かはアップしたいと思います。
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真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕の続きです。 注)以下の内容が苦手または嫌悪感を覚える方は読まれないことを推奨いたします。 *主人公がチート *氣などの表現がでる作品 *主人公が一刀以外 以上を踏まえた上でお読みください>< |
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