真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕 拾 |
真・恋姫†無双〜黒衣の剣士〜
第一幕
拾 〜気付く思い・新たな出会い〜
拠点-桃香-
白蓮さんのところに客将としてお世話になりだして早一週間が過ぎた。
一週間の間に僕たちはお互いに真名を許しあい、本当の仲間の様になれたと思う。
この一週間は反乱も少なく、ほぼ鍛錬と兵たちの調練で過ぎて行った。朝から星さんと愛紗さん、愛里ちゃんと鍛錬し、昼からは兵の調練。夜になれば料理人の人たちにまざり料理をする。
桃香「ご主人様〜♪」
僕がこの一週間の出来事を中庭で思い出していると桃香さんがやってきた。
亮「桃香さん、どうしたの?」
桃香「えっとね、白蓮ちゃんから美味しいお茶もらったから一緒に飲みたいな〜って思って♪」
桃香さんが持ってきたのは紅茶だった。そういえば紅茶って中国に昔からあったんだっけ?
桃香「これ美味しいんだよ〜♪」
亮「そうなんだ、僕も向こうにいた頃は良く飲んでたなぁ。」
向こうの世界にいた頃はアッサムやオレンジペコとかを飲んでいた。最初は苦手だった紅茶も、柚が紅茶好きで良く飲まされていて僕も好きになった。
桃香さんが紅茶をいれてくれて、穏やかな時間を二人で過ごす。
向こうでは柚とよく二人でいたけどあって間もない女の子と二人きりでいるのは結構気恥ずかしいものだな。
桃香「あ・・・あのね?ご主人様に聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
桃香さんの顔は真っ赤になっていた。
亮「ん?どうしたの?」
桃香「ご・・・ご主人様って好きな人とかいるのかなって・・・気になっちゃって(///)」
あ・・・危ない。突然の質問に紅茶を吹きかけた。
亮「い・・・いないよ!!仲の良い女の子は居たけど好きな人なんていないよ(あたふた)」
それに向こうにいた頃は剣の修練と料理の勉強とで女の子と遊ぶ暇なんてなかった。仲の良かった女の子は柚だけだったし。
桃香「そ・・・そうなんだ(と言うことはもしかして私でもがんばれば好きになってもらえちゃったりするのかな?)」
より顔を真っ赤にしていた。
いきなりそんなことを聞いてきて、なんだろ?
それからは桃香さんが終始、どんな女の子が好きなの?とか好きな食べ物はなんなのか?とか質問攻めにあっていた。
質問攻めから開放されたのは空が真っ暗になってからだった。
拠点-愛紗-
最近はずっと朝から鍛錬をしていた。今日も朝から愛紗さんと打ち合っていた。
お互い鍛錬用の木で出来た刀と長刀で。既に打ち合いを始めて30分はたっただろうか。
愛紗「さすが、ご主人様です。これだけ長い間打ち合っていて全然疲れた様子を見せない。」
亮「愛紗さんもね。」
愛紗(やはりこの人はそこらにいる男たちとは違う。ここまで強い男にあったことはない。)
この世界では有名な猛将、知将は女性しか居らず男性は兵卒、よくて部隊長レベル。
愛紗は生まれてこの方自分よりも強い男性にあったことがなかった。
初めて会った自分よりも強い男性。
初めて信頼を置けると思った男性。
初めて共に同じ時を過ごした男性。
愛紗にとって初めてが多すぎる彼は特別な人になっていった。
亮「じゃぁそろそろ終わらせようか!」
お互いに本気で打ち合い体力も落ちてきたのを彼は察したのか必殺の一撃を繰り出してきた。
愛紗はそれを防ぎきれず地面に倒れこんだ。
愛紗「・・・やはり、貴方は強い。」
不思議と痛みはあまりない。あれだけ速く鋭い一撃を入れられると普通は怪我をしても不思議ではないのだが。
亮「あはは、僕なんてまだまだだよ。」
彼は困ったような笑顔で笑う。
謙虚で決して驕る事が無い。それは出会ってまだ日は浅いが愛紗には分かっていた。
それだけ普段から彼をみていたのだ。無意識のうちに・・・。
愛紗(ご主人様の笑顔がまぶしく見える。それにこの胸の高鳴りは?)
愛紗がこの気持ちにはっきり気付くのはまだまだ先の話ではあるが、次第に彼に惹かれていく自分に気付き始めた一日だった。
拠点-鈴々-
今日は、鈴々ちゃんとお昼ご飯を食べに街に出ていた。
白蓮さんの納めるこの街は割りと治安はいいのだが、時々喧嘩をしてる人を見る。
それでも、僕の居た広島という所よりは治安はいい。今でも893さんはいるし、夜になれば市内の飲み屋街にはキャバクラやホストのキャッチなんかもいる。
それに比べてこの街には遊郭はなく、普通の食堂が中心となっていた。
鈴々ちゃんと食事をしにいく事も少なくなく、色んなお店の主人から声を掛けられるようになっていた。
食堂の主人「おう、張飛将軍と御使いのあんちゃんじゃねぇか!!」
(*以下略して↑の人物を主人と表記します。)
鈴々「おっちゃん!今日もラーメン食べに来たのだ!!」
亮「こんにちわ、僕は野菜炒め定食でお願いします。」
主人「おう!まかしときな!!」
僕たちの注文を受けると主人は厨房に入っていった。
??「おっちゃ〜ん、僕もラーメン頂戴!大盛りで!!」
僕の隣の席に座ってきた二人組みの女の子の片割れが大盛りラーメンを注文していた。
??「おじさん、私は回鍋肉をお願いします。」
鈴々「おっちゃん!鈴々は超大盛りなのだ!」
あっ鈴々ちゃんが隣に座ってきた女の子に対抗しだした・・・。
??「じゃぁ僕は超超大盛り食べるもんね〜!」
更に鈴々をあおる少女。というか食べ切れるのか?
??「こら!季衣、あんまり食べ過ぎちゃだめだよ!」
亮「鈴々ちゃんもだぞ?お金もそんな余裕あるわけじゃないんだからね?」
二人は膨れっ面になり、渋々大盛りにした。
??「ごめんなさい。うちの季衣が張り合っちゃってご迷惑おかけして・・・。」
先ほど季衣と呼ばれた女の子をしかっていた女の子が謝ってきた。見た目は幼く見えるがしっかりした子みたいだ。
亮「こっちこそごめんね。えっと僕は藤崎亮。よろしくね」
僕は手を差し出すと女の子も手を握り返してきてくれた。
典韋「私は典韋です。こちらこそよろしくお願いします。」
典韋?もしかして悪来典韋か?だがここまで知り合った女の子たち全員三国志の武将と同じ名前をしていた。この子が典韋でも不思議ではないか。
許緒「僕は許緒っていうんだ!よろしくね。兄ちゃん!!」
鈴々「鈴々は張飛なのだ〜♪お前は春巻きなのだ?」
え?ちょ、鈴々ちゃん・・・春巻きって?
許緒「誰が春巻きだ!このちびっ子!」
鈴々「髪型が春巻きだから春巻きと言ったのだ〜♪それに鈴々はちびじゃないのだ!」
亮・典韋「二人ともやめなさい!!」
僕と典韋ちゃんが怒っても二人は言い合いをやめなかった。
そんな時
主人「ほらよ、ラーメン大盛りだ!こんちくしょうめ!黙って食えや!」
主人がラーメンを持って出てきた。
ラーメンが来た途端言い合いをしていた二人は座って食べ始めた。ラーメンの力おそるべし・・・。
亮・典韋「はぁ・・・」
僕たちはお互いにため息をつき、「あはは・・・」とお互いに笑いあった。
それから鈴々ちゃんと許緒ちゃんはおかわり競争に走り、結局同じ数のラーメンを平らげ、ようやく食事を終えることができた。
亮「じゃぁね」
と、店の前で意気投合した典韋ちゃんに別れを告げた。(主に料理の話をしていた。)
典韋「また合えたら今度は一緒に料理したいです。それでは」
と典韋ちゃんも手を振ってくれた。
鈴々「いっぱい食べて鈴々おなかいっぱいなのだ〜♪」
そして鈴々ちゃんはラーメンを10杯も食べ満足そうな顔をしていた。
また典韋ちゃんたちと会えるといいな。そう思いながら鈴々ちゃんと城に戻るのであった。
------------------------------------あとがき-----------------------------------
今回は拠点でしたがいかがでしたでしょうか?
桃香の拠点がちょっと短かったかな?愛紗についてはどうしようか悩んだ結果あんな形になりました。
そして鈴々の拠点!!新キャラ登場です!!
許緒と典韋!!
ここで流琉を出した理由ですが、主が流琉が好きなだけです!!(一応主人公が料理が趣味ということで流琉をだしてみたという理由もある!!)
ちなみにこの時点では流琉や季衣は華琳の所にはいません。
さてここいらで次回予告を
「拠点2-愛里・朱里・雛里-」の三本をお送りいたします。(予定)
おったのしみに〜♪
説明 | ||
真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕の続きです。 注)以下の内容が苦手または嫌悪感を覚える方は読まれないことを推奨いたします。 *主人公がチート *氣などの表現がでる作品 *主人公が一刀以外 以上を踏まえた上でお読みください>< |
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コメント | ||
変態になってしまったヒトヤ犬様>すみません。若干意識はしてましたww(ヘルガッチャ@銀レイ) 最後サザエさんみたいだW(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ) |
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