唄が聞こえる |
唄が聞こえる
風に乗って唄が聞こえる
この唄は、私にしか聞こえない
まるで、私に何かを伝えたいかのように
聞こえる唄はさまざまだ
時には喜びを
時には悲しみを
時には怒りの唄を
この唄達は誰が奏でている唄なのだろうか
私は、さまざまな感情の混じった唄を聞くうちに
私は思った
この唄の中に、私の気持ちや思いがあるのだろうかと
されど、私の問いに答えてくれる人はいない
風に乗って聞こえる唄は、私にしか聞こえない
私は、聞こえてきた唄に問いかけた
されど、唄は何も答えてはくれない
私は、自分の耳を塞いだ
こうすれば、答えがわかるような気がしたから
だが、耳を閉じても何も変わらなかった
そう、耳を閉じても唄は聞こえる
私は風に乗って聞こえる唄を聞きたくないと思った
しかし、その願いは聞きいられなかった
そして、幾ばくかの時が過ぎて
私は気づいた
この唄は、自分の感情なのだと
そう思った瞬間、私はペンをとり
風に乗って聞こえる唄を本にまとめた
何年も何年も風に乗って聞こえる唄を本にまとめ続けた
-END-
後書き
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