恋姫無双 〜約束6〜
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〜剣閣〜

 

陣を張っているところに成都にいた密偵から伝令がやって来た。

 

「申し上げます、冷苞様、関羽・趙雲・馬超・馬岱の4名が成都を出発しこちらに向かっているそうです!」

 

それを聞いていたもう1人の将、劉潰が

 

「それはまずいぞ、こちらの準備はもうすぐ終わるが、どうする冷苞よ」

 

この2名は元蜀の将であったが、桃香が蜀に侵攻した時、抵抗し、戦死したと思われたが、替え玉を使って落ちのび、現在剣閣で元蜀兵約500名を募り、今回の計画に乗り、復讐戦を図っていた。

 

少し考え、冷苞は

 

「向こうは、こちらの位置はまだ分かっていないはずだ。劉潰、お前はこのまま流布の方に専念してくれ。俺は多数密偵を放ち、情報収集に努め、こちらに来たら迎撃態勢を取る準備をするがいいか?」

 

と同意を求めると劉潰も同意し、早急に準備をすると言ってお互いこの場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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成都を離れ、すでに3日が経ち、剣閣に行く途中の町の食堂で4人が食事をしているところ、ある

 

席から村人らしき人物が一緒に食事していた男たちに

 

「おい聞いたか、この話、「天の御遣い再び蜀の地に舞い降り、この御遣いこそ真の御遣い、先の見遣いは真の見遣いの先駆けなり」と言う話は」

 

というと一緒にいた男らが

 

「おお聞いたぞ、再び御遣い様が降臨してくれるとは何ともありがたい話だね〜」

 

「真の御遣いだと言うからには、前の見遣い様よりはすごい力を持っているだろうよ」

 

とまだ見ぬ新しい御遣いを期待するような声が上がっていた。

 

それを聞いていた愛紗と翠が血相を変えて、2人同時に席を立ち上ろうとしたが、星が

 

「まて2人とも落ち着け、まずは情報を取るのが大事だろ。蒲公英頼んでいいか?」

 

と星が蒲公英に話を振ると

 

「へへ〜ん、ここは私に任してね〜♪」

 

と言って、笑顔で男たちの席に向かった。

 

蒲公英が男のところに近づき

 

「ねえねえ、オジサン、私たち旅の者だけど、今の御遣いの話って本当?」

 

と聞くと、男は

 

「ああお嬢ちゃん、俺はこの話、又聞きで聞いたのだが、この付近じゃあ結構この話が広まっているみたいだな、何か近いうちにその新しい御遣い様が降臨するような話もあるらしいぜ」

 

と聞くと蒲公英は男たちにお礼を言って席に戻った。

 

横で話を聞いていた愛紗は

 

「星よ、どう思うこの話」

 

愛紗らを制し、星が急に小声になり、

 

「お主ら気づいているか、今、私の後に私らを監視している感じの2人組がいるのを」

 

翠が

 

「ああ分かっているぜ、こちらをチラチラ見ながら監視しているのを」

 

星が不気味な笑顔で

 

「では捕まえて、いろいろ話を聞かせて貰おうか」

 

と言うと愛紗が

 

「では店を出て、星と蒲公英、私と翠で別れ、男たちを分散させて捕えようか、それで捕まえら、さっきこの店近くにあった廃屋に連れていこうか」

 

と言って、段取りを済ませると4人は店を出ると、時を同じくして4人を監視している2人組も後

 

を追うように店を出た。

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2人組も店を出ると、すでに星らが分かれて行動していたので、慌てて2人組もそれぞれ分かれ

 

て、1人が星の方に尾行し、星が路地に入ってのを見届け、男も路地に入ると、途中で、星が男の

 

真正面に

 

「ふふお主、何か我らに御用か?」

 

と言いながら、立ちはだかっていた。

 

すると男は動揺の顔をして、転回して来た道を戻ろうとすると、路地で隠れていた蒲公英がすでに男の逃げ道を塞いでいた。

 

星が男に

 

「逃げ道はないぞ、我らを監視していたこと洗いざらい白状して貰おうか」

 

と言うと、男は懐に入れていた短刀を取り出し、

 

「誰がしゃべるか、死ね!」

 

と星に一か八か刺しに行ったが、星は男を捕らえるため、いつもの様に突きに行かず、持っていた

 

槍を男の左頭部が殴り、男がふら付いた隙に右膝を男の腹に入れたところ、男は気絶した。

 

蒲公英が男を縛って廃屋に連れて行くと、すぐに愛紗・翠ももう1人の男を捕えて、廃屋にやって

 

来たので、尋問を開始した。

 

愛紗が大声で、男らを尋問するも1人は無言、1人は罵詈雑言を並べて素直に答える様子が無かっ

 

たため、少々頭に来ていた愛紗や翠が男を切る様な物騒な話をし出したため、蒲公英が

 

「もう〜お姉さん達ら、こいつらを殺してしまったら、情報を得ることができないでしょう、ここ

 

は蒲公英と星お姉さまに任せてくれない♪」

 

と言うと愛紗は

 

「ああそうだな、少し攻め手を変えてみようか、すまんが星に蒲公英任せていいか」

 

と言うと蒲公英が小悪魔な顔を見せて

 

「任せて〜、それとお姉さまたち、ちょっと悪いけど、外に出て見張りをお願いしたいの、それと

 

私たちがいいよと言うまではここには入らないでね〜♪」

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と言うと翠が何かやるのかと尋ねるも、蒲公英は内緒と言って説明しなかったが、星がいるので逃

 

げられることもないだろうと判断して、外で見張りをすることにした。

 

翠たちが外に出てすぐに廃屋から

 

「ギャー」「助けてくれー」「ここは切らないでー」「男として死ぬー」

 

というような訳の分からない悲鳴がしたので、

 

愛紗が翠に

 

「こ、これは何の拷問だ・・」

 

と聞くも翠も

 

「そ、そんなこと私に聞くなよ・・」

 

と困惑しているうちに、蒲公英が

 

「お姉さま、入って来ていいよ〜♪」

 

と言って部屋に入ると男たちが泡を吹いて、白目を剥いて気絶していた。

 

これを見て2人はどんな拷問したか聞こうとは思わなかった・・。

 

星が2人から得た供述は

 

「こやつらは元蜀の冷苞の配下で、あと劉潰も生きているらしいが、やはり我らを監視していた。

 

監視していた理由については、ある計画を邪魔されたくないということで監視をしていたのだが、

 

計画自体の詳細な最終目的はまだ下の配下には知らされていないらしいが、ただ気になることが1

 

つ話していたが、こいつ等は今度来る新たな御遣いの天兵になることを話していたぞ」

 

と言うと愛紗が

 

「冷苞と劉潰め・・生きていたのか。しかし天兵になるとはどういうことだ」

 

と聞くと星が

 

「先程、蒲公英が店で聞いたことが、何らかの計画で立てられ現に計画が進行しているということ

 

だ」

 

と翠が

 

「それだったら早く止めないと危険じゃあないか」

 

と言うと蒲公英が

 

「そうよお姉さま、やはり剣閣ですでに約500の兵が集まっており、もうすぐ計画の最終段階が

 

実行されるそうなの」

 

それを聞いて星が

 

「もう時間がないので、今からここを出発して剣閣に向かうが、愛紗、お主は出発前にここの役人

 

に言って、朱里・雛里に剣閣に異変ありと伝えてくれるよう頼み、それを聞いたらあいつらも気づ

 

いてくれて、何らかの手を打ってくれるだろう」

 

と言うと、再び出立の準備をして、一刀奪還を信じ、4人は町を出発したのであった・・。

 

説明
取り敢えず、第1話が総閲覧数1000を超えることができました。

何とか4ケタは行きたいと思っていましたので、読者の方には感謝しています。

駄作でありますが、何とか頑張っていきたいと思います。

第6話どうぞ。
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コメント
よしおさん>コメントありがとうございます。訂正させていただきました。(殴って退場)
アロンアルファさん>あれが・・キャー((;゚Д゚)) (殴って退場)
見遣い=御遣い かと。続きが気になります!(よしお)
ガクガクブルブル((;゚Д゚))(アロンアルファ)
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