真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕 拾参
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                  真・恋姫†無双〜黒衣の剣士〜

                        

                       第一幕

                        

                    拾参 〜後悔〜

 

何進「皆の者!進め!走れ!叩き潰せ!!」

 

大将軍何進さんの号令と共に戦が始まる。

 

僕たち、先陣を任された義勇軍はすぐに黄巾党の部隊と衝突した。響く金属音。上がる断末魔。飛び散る血しぶき。

 

これが戦場なのだと実感させられる。

 

亮「進め!先陣の功は我らの物ぞ!」

 

兵「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

兵たちを鼓舞し、隊を進める。幸いにも我らが義勇軍(公孫賛軍)は一騎当千の将が少なくない。愛紗さんをはじめ、鈴々ちゃん、愛里ちゃん、それに星さん。

 

彼女たちは一人で大半の賊を叩き潰していた。僕も負けちゃいられないと次々に向かってくる賊を切り裂いていた。

 

初めてでる戦場だが、決して臆しはしない。

 

とはいえ、人を殺す事になれることは決して簡単なことではない。特に気持ちの上での問題ではあるが。

 

だから僕は彼らを人間だと思わないことにした。彼らは獣と同位。獣を殺す事に遠慮はいらない。おそらく人だと思うとためらってしまうから。

 

愛紗「破ぁぁぁぁぁぁぁ!!せぇぇい!」

 

鈴々「おりゃぁぁぁぁぁぁなのだぁぁぁぁ!!」

 

愛理「邪魔です。お兄様の通る道をあけて?」

 

ジュビュシュッ また一人・・・いや一匹、首が胴から離れ転がってくる。

 

亮「さぁ君たち、僕に道をあけようよ。僕は張角を討たなきゃならないんだからね!」

 

どれくらいの屍を作ったのか、100を超えたあたりから数えるのをやめていた。

 

おそらく戦いが終わったら僕はきっと後悔するだろう。でも、なにより大切なのは桃香さんの願いである民衆の笑顔を守ること。この一点だけを心の支えに賊を斬っていた。

 

何進「ほぉ、御使い殿の所はすごいな・・・。あの兵数であそこまでやつらを押すとは。」

 

曹操「あの武、春蘭と互角かそれ以上じゃない。是非欲しいわね。」

 

曹操は舌なめずりをしていた。戦乱の世であるが故、諸侯全員が強い武を欲している。

 

??「華琳様!私があのような男に遅れを取ることなどありえません!!」

 

曹操「そう?なら貴方の武を見せ付けてやりなさい。」

 

??「はっ!」

 

春蘭と呼ばれたオールバックの女性は己が大剣、七星餓狼を振り上げ黄巾党の賊たちを次々と吹き飛ばしていた。

 

??「魏武の大剣、夏候惇。やるわね。」

 

薄紫の髪をした長身の女性は夏候惇の活躍をみるや、自分も負けてられないと愛刀である南海覇王を目の前に居た20人の賊たちへと振るっていた。

 

その全てが首と胴がはなれ、次々に倒れていく。

 

??「それにしても御使い殿があそこまでの武をお持ちとはのぉ。策殿!我が隊も打って出るぞ!」

 

孫策「ええ、際。賊に情けなんて必要ないわ。孫呉の宿将としてその武、しかと見せてやりなさい♪」

 

際とよばれた女性は弓兵部隊を指揮し、孫策さんの後ろから大量の弓矢を放っていた。

 

諸侯の活躍と、僕たちの先陣の働きにより初戦は連合軍の圧勝で幕を下ろした。

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―――――――――連合軍・本陣―――――――――

 

何進「さて、明日の第二戦に向け、軍議をはじめるぞ。」

 

ここは連合軍が本陣として構える天幕の中。大将軍何進は諸侯たちを集め軍議を開いていた。、

 

曹操「次の先陣は決まったのかしら?」

 

亮「今回の先陣で十分な功を僕たちはあげれたと思うし、大分敵を減らせたから僕としては名門の袁家の方々に次の功を譲りたいんでがどうだろう?」

 

僕は先陣に袁紹を押す。だがこれには僕なりの策あっての案である。

 

曹操(・・・天の御使いも面白い案を出すわね。)

 

孫策(藤崎だっけ?ふふ、悪い顔をしちゃって、でも袁家が前線に出る案が通れば私たちにとってもそれは好機ね♪)

 

袁紹「お〜っほっほっほ、御使いさんは面白い提案をしてくれますわね。そうですわね、ここはこのわたくし、そうわ・た・く・し、袁本初の出番ですわね!」

 

高笑いをし、僕の提案を受け入れる。こちらの策であることは間違いなく気付いていないだろう。

 

袁術「麗羽姉さまが先陣をきるのでは、妾も出ねばならぬのぉ。のぅ七乃。」

 

七乃?「そうですね、名門袁家の一員としてここは遅れを取れないところですね。お嬢様!」

 

彼女は袁術の側近だろうか?まぁなんにせよ両袁家が先陣を切るのに納得してくれた。これで動きやすくなる。

 

その後も軍議は続き、明日の陣形が決まった。

 

何進「では、先陣は両袁家。右翼に曹操。左翼に孫策。中衛に公孫賛と御使い殿。以上だ!」

 

全員「御意!」

 

軍議が終わり諸侯が天幕を出て行く。他の諸侯が自らの軍の天幕に戻っていく中、僕は人気の無い川辺に来ていた。

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もちろん、ここに来た理由は後悔するためだ。

 

亮「人前で泣くことなんてできないからな・・・」

 

そう、もう二度と泣かない為に今日思いっきり泣くんだ。

 

人々の笑顔を護る為、もう後悔はしないと決めたんだ。

 

??「ご主人様・・・」

 

そしてその姿を見守る女神もまた・・・新たな決意を心に誓うのであった。

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――――――――――――――――――――――――――――――――――――あとがき―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

最近、疲れて家に帰ったらすぐ寝てます。

 

え?なんで疲れてるかって?

 

仕事の時間が長くなったのさ(フッ

 

さて、第13話をお届けしました。

 

更新がおそくなりましたが、今回はちょっと短めです。

 

今日中に後一話更新かけたいのですが、現在未定となっております。

 

なるべく速く更新するので楽しみにしててください。

 

でわでわ〜ノシ

説明
真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕の続きです。
注)以下の内容が苦手または嫌悪感を覚える方は読まれないことを推奨いたします。
*主人公がチート
*氣などの表現がでる作品
*主人公が一刀以外
以上を踏まえた上でお読みください><
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コメント
華狼様>桃園の誓いの時に武器を持ってます。後六話のあとがきのキャラ紹介でも武器名載せております。ちなみに武は凪たち北郷隊並です。(ヘルガッチャ@銀レイ)
・・愛里って戦えたのです?武器やら武の程度やら描写が無かったような。(華狼)
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