人の永遠
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人は有限の時しか生きられない

だから、美しいと思う人もいる

だが、私は違う

永遠を生きてこそ美しいものだと思った

だから、私は考えた

どうしたら人が永遠を生きられるかと

考えた

何度も何度も考えた

されど、答えはいつも同じだ

人に永遠を生きるのは無理だと

私は、考える

何処かに答えはないかと

探し続けた

されど、答えは変わらなかった

それを否定したくて

それを認めるのが怖くて

わたしは、永遠の答えを探した

気が遠くなるほどに捜した

自分の命の時間が短くなるのがわかるくらいに探した

されど、見つからなかった

だから、私はいくつか考えた

人の思いなら永遠に残せるのではないかと

しかし、それでは意味がない

思いだけ残しても意味がない

死を超越しなけらばならない

死を乗り越えてこその永遠なのだと

しかし、その答えを探すには

時間がかかりすぎた

私の命はもう残り少ない

だから、一冊の本に残そう

私の思いと夢を乗せた本を

私の残り火をすべて使って

たとえ、誰にも読まれなくてもいいから

残そう

-END-

 

 

 

説明
人は、永遠を生きられない
それを、知っている少女はどうやったら永遠に生きられるかを考えた
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