真・恋夢想〜紅の御使い〜 第四章〜真名〜
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第四章〜真名〜

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17年前〜日本の東京 千代田区 某所〜

 

父「この子の名前は翔にしよう!!」

 

母「翔ですか、いい名前ですね。」

 

父「うむ。

  どこまでも高く、そしてどんな困難も飛び越えられる。

  そんな子になってほしいのだ。」

 

母「ええ、なりますよ。

  だって私たちの子なんですもの。

  ねぇ、翔?」

 

翔「だぁ。」

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周「朝霧といったか、三国志とは?

  ここは漢王朝だぞ?」

 

周瑜さんが眼鏡を押し上げて聞いてきた。

そしてもう一人、豊満なおっぱ…もとい体を近づけて興味深そうに聞いてくる女性がいた。

 

翔「ええと、すみませんがあなたは?」

 

陸「あらあら〜、これは申し訳ありません〜。

  私〜、陸遜と申します〜。

  この度は孫堅様と黄蓋様がお世話になりまして〜、どうもありがとうございます〜。」

 

この人は何だかのんびりした人だな〜。

しかし、孫堅さんに黄蓋さん、周瑜さんに孫策さんそれにこの陸遜さんも確か全員男性だったはずだぞ?

もしかしたらこの世界は俺の知ってる三国志ではないかもしれない。

まぁ、最も俺自身知ってる事といえば大したこと無くて、「曹操、劉備、孫策」が出てきて黄巾の乱と反董卓連合、それに赤壁の戦いをやったって事位だし、その間に何かあっても“史実に沿ってるか”なんてことはわからないわけで。

 

翔「いえいえ、そんな気にしないで下さ「少しいいか?」…周瑜さん?」

 

周「話を元に戻したいのだが、三国志とは何だ、なぜ私の名を知っている?」

 

おっとそうだった、しかしなんて話せばいいのだろう?

 

翔「あ〜、それはなんて言えばいいか…、そうだ。

  周瑜さんは漢王朝を作った人は知ってます?」

 

周「ああ、もちろん。

  だがそれがどうしたのか?」

 

翔「(ふむ、なら話はしやすいな。)

  じゃぁ、もし周瑜さんがその世界に行ったとしたら?

  実は漢王朝じゃなくて別の呼び方で、その書物に出てくる国の時代だったら?

  それで、その時の有名な人にあったら?」

 

周「何と…、では朝霧と言ったか。

  貴様は“未来”から来たというのか?」

 

翔「まぁ、現状を考えるとそれが妥当ですね。

  といっても何故どういった目的で飛ばされたのか不明ですけどね。

  それに、俺が知ってる三国志っていうのは出てくる人全員が男性なのでまったく違うかも知れないし。」

 

周瑜さんは少し考える素振りをした後、

 

周「…にわかには信じられんが、そういう事ならその妙な格好の説明がつく。」

 

陸「ですね〜、それに私たちが見たことない細身の剣を持っているのも説明がつきます〜。

  …正直、五胡から来た侵略者、もしくは妖術師かと思いましたから。」

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堅「ちょっと、冥琳に穏。

  私たちを救ってくれた恩人に対して失礼じゃない?」

 

…まただ。

 

翔「すみません、さっきから違う名前で呼んでますが一体なんですか?」

 

策「え、あなた真名を知らないの!?」

 

マナ?

どこかのエネルギーの源ですか?

 

堅「真名とは“己を表す真の名”。

  真名を許されていないものが真名を呼べば例え殺されたって文句は言えない、それほど大切にされている名なの。」

 

何その所見殺し?

もしあそこであの二人が真名とやらで呼び合ってて、知らずにうっかり呼んでたら…。

考えるのはよそう、うん。

 

堅「ねぇ、それを知った上で朝霧さん。

  私の真名、受けとってくれるかしら?」

 

策「母さん!!??」

 

周「孫堅様!!??」

 

陸「あらら〜。」

 

三者同様に驚いた反応をする。

かくいう俺も驚いている。

だって初見殺しが通用するような物騒な物だぞ?

それをあっさり預けるとか、何考えてるんだ?

 

だが一人、反応の違う人がいた。

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黄「それはいい考えじゃ。

  どれ、儂の真名も預けるとするかのう。」

 

策「あなたまで!?」

 

陸「あれま〜。

  やりますね〜、朝霧さんも?」

  

堅「そうと決まれば、私の真名h「ちょっと待ってください!!」…朝霧さん?」

 

翔「いいんですか?

  そんな簡単に預けちゃって。」

 

堅「簡単じゃないわよ、言ったでしょ?

  真名とは“己を表す真の名”。

  でも私には預けるのに十分な理由があるの。」

 

周「聞いてもよろしいですか?」

 

堅「ええ、かまわないわ。

  彼には命を助けられた。

  初めて会った私達を信用してくれた。

  それに、ここにちゃんと“家族”がいる場所に届けてくれた。

  あの時の祭と私だけじゃ、あのまま殺されてたわ。」

 

策「母さん…。」

 

堅「それでも真名を預ける理由として不十分?

  それで朝霧さん、私の真名預かってくれるかしら?」

 

翔「孫堅さん…、わかりました。

  教えてください。」

 

ここまで言われたら拒否なんて出来るわけがない

 

堅「そう、ありがとう。」

 

そういうと柔らかく孫堅さんは微笑んだ

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堅「では改めて、私は姓が孫、名は堅、字は文台、そして真名を紅蓮(こうれん)。

  今度から紅蓮って呼んでね。

  それじゃぁよろしくね、翔?」

 

黄「ふむ、では儂の番じゃな。

  儂の姓は黄、名を蓋、字は公覆、そして真名を祭(さい)という。

  よろしく頼むぞ、朝霧よ。」

 

孫堅さん…いや、紅蓮さんが真名を名乗った次にいきなり黄蓋さんまで…

あ〜ぁ、周りの人たちなんか固まってるよ?

 

策「ふふっ、あははははははっ!!」

 

皆が固まってた時、いきなり孫策さんが大声を出して笑い始めた。

それからしばらくして孫策さんが笑うのを止めた。

 

策「あ〜、やるじゃないあなた。

  まさか母さんだけじゃなくて祭までも真名を許すなんて、驚きを通り越して笑っちゃったわ。

  それだけ信用できるっていう事よね、…うん決めた!

  私は姓を孫、名を策、字を伯符、そして真名を雪蓮っていうの。

  これは信頼の証、私は母さんを救ってくれたあなたを信じる。

  だからよろしくね、翔?」

 

…まさか孫策さんまでも真名を許してくれるとは。

それに孫策さんは俺のことを”信頼する”って言ってくれた。

 

翔「ではこちらも改めて、姓を朝霧、名を翔、真名はないけど、強いて言うと”翔”が真名にあたるのかな?」

 

改めて自己紹介ってなんか恥ずかしいな。

 

周「なに、では貴様は初対面の我々に真名を教えてたっていうのか!?」

 

陸「あらぁ〜、これは驚きですね〜。」

 

あ〜、そっか真名のない俺は初めの自己紹介で名前を言ったんだっけ?

それにしても名前ひとつでここまで驚かれるとやっぱりこの世界にとって”真名”っていうのはそれほど大事なんだな。

 

周「では朝霧よ、こちらだけ預けないというのは礼に反する。

  姓は周、名を瑜、字を公瑾、そして真名を冥琳という。

  改めて、紅蓮様と祭様を助けてくれてありがとう、感謝する。」

 

陸「私は〜、姓を陸、名を遜、字を伯言、そして〜、真名を穏といいます〜。

  よろしくお願いしますね〜、翔さん?」

 

翔「うんっ、よろしく紅蓮さん、祭さん、雪蓮さん、冥琳さん、穏さん!」

 

と名前を交換し終えたその時

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兵1「孫堅様、大変です!

   南西20里(10q)先、黄祖の軍隊を発見!

   こちらに向かっているとの情報が!!」

 

紅「翔、さっそくだけど、力を貸してちょうだい。」

 

翔「あぁ、もちろん。

  だから紅蓮はゆっくりしててくれ。」

 

祭「期待しておるぞ?」

 

雪「お手並み拝見するわよ?」

 

穏「確か数は向こう側のほうが若干多かったですね。」

 

冥「向かい打つ、総員迎撃準備に入れ!!」

 

兵「「「「はっ!!!」」」」

 

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あとがき

 

第四章〜真名〜いかがでしたか?

 

真名を考えて応募していただいた、

華狼さん、ゆきなさん、黒山羊さん

本当にありがとうございました。

 

さて次のお話は戦闘シーンですね。

…うまく書けるかな、心配だ。(´・ω・`)

感想・コメントお待ちしています。

誤字・脱字等がありましたら、報告お願いします。

 

この作品を見ている方全員に感謝を。

 

それでは再見。

 

説明
オリジナル主人公で、かなりチートです。
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一応確認等はしてますが、
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感想・コメントお待ちしております。

第一話http://www.tinami.com/view/212999もよろしくです
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コメント
武器に性格、当人の生活環境と変えれば別人ということでしょう。・・まぁ、変えたわりに変更部分を相応に生かせてなければその程度として終わるだけですが。苦言失敬。 あともしかして私の案が通りました?(華狼)
またメアリー患者か なぜ一刀を出さないんだか(渋井)
namenekoさん> はい、次回は主人公が無双出来たらいいな。と思っています(森羅)
主人公がどのくらいの強さなのかがわかるのかな?(VVV計画の被験者)
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