真・恋姫†無双?群雄割拠〜
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 孫策は玉璽を北郷に渡した。

 北郷は約束通り孫策達を自由し、袁術達とますます仲良なる。一方、自由になった孫策は、亡き先代が治めていた国を取り返すために江東へ向かった。

「これでいいですか〜? 北郷さん」

 孫策が江東へ向かったその日の夜、張薫は北郷に尋ねてきた。勘の良い彼女は今後、孫策がどう動くなど予想はできていたからだ。

「問題ないですよ、七乃さん。そのための手はすでに打っています」

「徐州にいる呂布さんと手を組むことですか?」

 北郷は不敵な笑みを見せながら、張薫をベットの上に寝かせる。

「さすが七乃さん。勘が鋭いですね」

「う〜ん……二人で何の話をしているんじゃぁ〜」

 そこへ割り込むように、先にベットの上で寝ていた袁術が起きた。

「ああ〜ん、北郷さんと二人で美羽様を皇帝にする段取りを決めていたんですよぉ」

「にゅふふ〜。そうかそうか、もうすぐ皇帝になるれるのじゃなぁ〜」

 袁術は悪そうな顔で、ふふふと笑う。

「そして、皇帝になった妾はすべての民を支配するのじゃなぁ」

「さすが美羽様。普段はお子ちゃまなのに悪事のことになると、誰よりも一番悪意をつく。ひゅう、ひゅう、憎いよこの悪幼女ぉ」

 張薫はおほほと笑う。

「……ふふ、いつ見ても二人は可愛いなぁ。やっぱり、他の女の子達より可愛いや」

 そんな二人の微笑みを見ながら北郷は、ボソリと呟き部屋の灯りを消すのだった。

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 呂布は決断した。徐州を得る、と。

 そう決断した呂布は、すぐさま徐州を守っていた飛張を追い出し、北郷を人質に。

「抵抗したいけど、君に勝てるわけない。降参する」

 人質となった北郷は、自身が無力だと自覚していたのか一切の抵抗はしなかった。

 一方の劉備自身も。

「本来、徐州は恋さんに任せるつもりだったので、感謝します」

 と、笑顔で呂布の徐州太守を喜んだ。

 だが、内心では呂布を憎んでいることは手に取るようにわかった。

「大丈夫ですぞ恋殿。こちらに北郷殿がいる限り劉備は、我々に逆らえませんぞ」

 呂布の軍師陳宮は、小柄な体で思いっきり胸を張る。

「……ねね」

 そこへ、呂布が予想外の質問した。

「北郷って………恋の恋人にしていい?」

 それは、初めて北郷と出会った時から願っていた呂布の願望であった。

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第三話

 

『変革』

 

 

―――第四話へ続く。

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