真・恋姫?無双〜御使いの転生〜張任伝 第一章/第二話 |
真・恋姫?無双〜御使いの転生〜張任伝 第一章/第二話「親と子」
張武威「こら! 一刀もっと脇を締めろ! その腕切り落とされたいか!」
張任/一刀「は、はい!」
俺の名前は北郷一刀…いや、今は姓は張、名は任、字名はない
今、俺は父である張武威より槍の扱い方を学んでいる。 けど…九歳でこんなことさせるのはいささか厳しいんじゃないか? まぁこんな時代さ、小さい時からきつい鍛錬をさせて貰ってるんだ、ありがたいと思わないと…
ドガ
一刀「イッテェー…」
張武威「がっはっは! 未熟者が! 鍛練中に考え事するな!」
一刀「ご、ごめんなさい…」
うん…子供にやらせるには無謀に近い鍛錬と訂正させて貰います…
だけど、その御蔭か俺は周りから、神童やら秀才やら戦の申し子とか言われるようになった。 それと…
どうやら俺の知っている張任とは異なった点がある。それは父、張武威が元禁軍の将軍職だったことだ。本来は貧しい家系の出で親の力を借りず自分の力のみで役人になった実力者だ。
智民(チビン)や木偶(デク)、亜忍(アニン)達の話を聞くと元禁軍の将軍で異民族からは轟戦鬼と言われるまでの名将であった。 けど、宦官の十常時にこの益州に左遷という名の追放を余儀なくされた。
しかし、俺は運が良かったのかもしれない。爺ちゃんから剣術は学んでも、実際に戦時中に培われた戦い方とは雲泥の差だった。それに弓についても学べたのはでかい。 それとなぜかは知らないが全く弓の扱いが解らないまま的を射ると放った矢が三本中2本が的のど真ん中を撃ち抜くことに成功した。 これには父も驚いて。 武威「一刀…お前はワシを超える弓将になれるやもしれん」と言われたほどだ…
俺は思う、張任は本当に弓の腕前が天下一品だったと、ひょっとしたら向こうの外史にいた場合、秋蘭と良い勝負が出来るんじゃないか? それと同時に自分がこの2年間めげずに続けた鍛錬が虚しさを感じる半面もっと強くなろうと決意することが出来た。
そんなこんなで鍛錬を続けて年も十七になったら、村の猟師で警備隊の隊員でもある、兎范(トハン)さんに狩りに誘われた。
兎范「若旦那、ここら辺は良いシカが取れましてな…ただ、私ではどうも急所を射抜くことが手厳しい…。 そこで若には私の代わりにあのシカを射抜いて貰いたいのです。」
一刀「構いませんよ…」
そう言って俺は、矢を番え、狙いを定める… 兎范さんの希望は眉間だ… ギギギギ…シュ!
ドサ! シカ「?!」 バタッ
兎范「…お見事…」 一刀「……」
俺は今日初めて生きている生物を殺した… おそらく人も殺せばこのような感覚に苛まれるのだろうなぁ…
兎范「若…人もあのシカも同じ生きてる者です。 死は平等にかつ公平に与えられると私はそう考えます…ですから… もし罪悪感を感じるなら、死する者の業、思い、夢、家族に対して堂々と生きてください…そして自分が自分らしく生きてください。けして自分をお忘れにならないでください、忘れればそれは死んで逝った全ての者に対する侮辱となります」
一刀「兎范さん…ありがとう、御蔭で気が少し楽になったよ」
兎范「どういたしまして…さて、あのシカに対する礼説として…血肉、皮、役立つものは全て役だたせましょう!」
一刀「あぁ! けどどうやって剥ぐんだ?」
兎范「それはこれをこうして…」
その後村人でシカの皮を必要としてる人数分(頭数で言えば六・七頭)狩り、手に入れた肉は血を抜き取って保存食として加工することにした。
兎范さんと談笑しながら家へ帰ると…
白木偶「若…お客さんなんだな」
一刀「お客さん? 村の人かい?」
白木偶「違うんだな…成都の太守劉焉様なんだな…」
一刀「?! 本当なのか?」
驚いた、張任自ら仕官するのではなく劉焉自らこちらに出向いたのだ… 大方、自陣営への勧誘だろう…だが…俺は父から教わる物も全て学び終えた。 そろそろ旅に出ようと話を切り出そうとした矢先である。とりあえず、父と会って相談してみよう。 話も聞かずに帰って貰うのはこの村にとっても印象が悪い。
一刀「私が、張任です。成都の太守様が意か用でしょうか?」
劉焉「おぉ 貴殿が張任殿か… お初にお目にかかる…劉焉と申す」
一刀「これはご丁寧に… ではこちらへ…」
そう言って家へ招いた。 どうやら父は村の定例会、母は町の娘やら子供やらと劉焉さんを持て成す準備をしている様だ。 劉焉さんは歳で言えば智民と同じくらいだろう…見た目は整った髭を生やして優しい目をしている。
一刀「(心の中)…劉備さんと同じ目をしてる…でも…劉備さん見たく理想だけを追うような人ではないな…」
劉焉「単刀直入に言おう…… 張任殿…今の世をどう思う?」
一刀「……蒼天已死 ?天當立 ?在甲子 天下大吉…」
劉焉「?! なぜそれを…」
一刀「この村には幸い「黄色い布」を被った賊は現れませんでした…しかし行商人からはそう言った連中に襲われそうになったと伝え聞いています。」
劉焉「…粗方、我が来た理由もわかるであろうな… 包み隠さず言おう……張任殿、貴殿の武を益州の…いいや…大陸の民のために使って欲しい!」
一刀「?!… (予想は出来てた、益州のためにまでは…でも大陸の民のためだと?」
劉焉「このままでは漢は…いや……もうすでに終わっているな、十常時の糞どもによってな…」
一刀「…」
劉焉「我には武才はないからな…益州や大陸のためになるのはこの名と財、政治に関してだけじゃ…」
一刀「宿将の、黄忠、厳顔、最近は新参の魏延が武では秀でて、文では黄権、張松、法正…これだけ名をあげれば、私など必要はないのでは?」
劉焉「益州「だけ」を守るためならばな…」
一刀「!」
劉焉「今、貴殿が名を上げなかった者たちも益州の民のためとなる者達だから我は何度も足を運びともに歩む仲間として迎え入れてきたのだ… その者達も経験を積めば天下に名を馳せることも可能だと信じてる。」 だがと、劉焉さんは続ける
劉焉「それにはあまりにも時間が惜しい。すぐにでも黄巾の賊は動くだろう。そして鎮圧されるされないは別に…」
一刀「乱世へ突入か…血で血を洗う…」
劉焉「…そうだ…この乱が起きれば乱世の幕開けへの序章…下手をすれば人が減り五胡の民が雪崩込んで攻めて来るであろう…」
一刀「…(劉焉…か……史実だと独立志向が高くて野心家って聞いたけど…この外史は…」
そう、かつて劉備に取って代り北郷軍として三国を統一しようとした自分に被った一面があった。
一刀「(…この世界であっても華琳は…いやみんなは覚えていてくれてないだろう…それに多くの外史を回りそれを終端へと導くのが俺の役目だなら…!)」
一刀「劉焉殿…貴殿の思い、嘘偽りはないですか?」
劉焉「?! ない! これ以上宦官による政治腐敗、天災飢饉、そしてこれから起こりうる大乱の後への乱世… 救える者、救えない者それは同じ人が行う事だからどれだけ救えるかは限りある…… だが! 救える者は最大限救おう! そして救えなかった者、救えない者達の希望、業を背負い太平の世を築こう!」
一刀「姓は張! 名は任! 我が真名は一刀! これより劉焉様の一の剣となりましょう!」
劉焉「?! 忝い…ウゥ… 我が真名は謙明 これより頼むぞ 一刀!」
一刀「御意!」
あぁ オワタ たぶん、支離滅裂の内容になっちゃったかなぁ?
とりあえず、こんな駄文ですが楽しんで貰えればこれ幸い
さて、とりあえず史実通り劉焉さんに仕えて貰いました。
正史だとまさに野心家って一面ありますが、あえてここでは白劉焉で行こうかと
詳しくはサイトや本を読んで貰えるとたぶん自分の説明以上に(当たり前「笑」)理解できるしためになると思います〜
史実の人物ですし、概要や設定は暗愚のあの息子さん以外の兄弟は出ず、白いって点だけなので今回は省きます(笑)
それではまた今度 アディオス〜! ノシ
次回予告!
桔梗「ほう…あの弓神の張任か……どれ、一度手合わせ願おうかの…」
紫苑「うふふ… 初めまして私の名は黄漢升よ 弓神さん」
焔耶「貴様になどには負けん! 我が名は魏文長! 貴様は気にいらん!!」
馬忠「あははは♪ 大変そうだねぇ〜 君♪ あ、私の姓は馬 名は忠 字名は徳信で 真名は……」
張松「ふぉっふぉっふぉ。 我が名は張松じゃ 宜しく頼むぞい…」
法正「てめぇも謙明様に誘われたく口か、まぁお互い仲良くやろうぜ! あ、言っておくが俺は女だからな!」
黄権「…黄権です……こいつらの相手はもうやだ!!! 張任殿助けてくれぇ〜〜〜!!(涙)」
頑張れ黄権! にしてもこいつら色濃すぎだろ?! そうでもない?!
次回 真・恋姫?無双〜御使いの転生〜 第一章/第三話 「新たなる出会い」
一刀よ、熱き思いを胸に抱き天下へ轟け!
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ほらよ! とっとと本編見な!(笑) いや、ごめんなさい 見てくださいorz さて、第2話ですね 多くは語りません 生あたたk【ry |
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コメント | ||
惣三さん おぉありがとうございます(ホワイトグリンド) この劉焉いいですねぇ〜〜(惣三) アロンアルファさん どうもオリキャラが濃くなってしまう…w (ホワイトグリンド) はりまえさん 濃くなったせいで君主空気の予感…w(ホワイトグリンド) 一癖も二癖もありそうな面子ですね(アロンアルファ) なんか次回濃そうだな(黄昏☆ハリマエ) |
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