宣言 |
「ん……ぅん……ぁ」
あれ……? なんだろ、この感触。
すぐ近くに生き物? のような感触がする。
もしかしてラウラが勝手に僕のベッドに入り込んで来たのかな?
う〜ん……まぁ、いっか。気持ちいいし、それに近くに人の温もりがあるっていうのは安心するから――
「んあ……」
――っ!? ちょっ、ちょっと待って。
今の声ってラウラじゃないよね? と、いうか今の声って――
「んぐ……」
「い、いい、一夏っ!?」
な、何で!? どうして!? 何で一夏が僕の隣で寝てるの!?
おお、落ち着こう。まずは深呼吸をして落ち着こう。
すーはーすーはー。
「よ、よし。落ち着いたかな」
まずはこれが夢かどうか確かめよう。
「…………痛い」
頬を抓ったら痛かった。つまり、これは夢ではないって事だよね。
一夏が僕の隣で眠っている……
「……えへ。えへへへへ」
一夏がすぐ側にいる。
夢じゃなくて現実に側にいる。
す、少しくらい触っても大丈夫だよね?
「……わぁ」
プニプニしてて柔らかい。一夏ってば男の子なのに、柔らかいんだね。
ずっと触っていたくなるくらい気持ちいい。
今だけ、今だけは一夏を独占してもいいよね?
「……ん、シャル…………」
「ひゃ、ひゃいっ!?」
「むにゃ……」
「な、なんだ寝言か……」
名前を呼ばれてビックリしちゃったよ。
それにしても、一夏はどんな夢を見てるのかな?
僕の名前を呼んだって事は、少なくとも僕が出てるってことだよね。
夢の中でも一夏と一緒かぁ……何だか、くすぐったいような嬉しいような感じだね。
「ふふ……い〜夏♪」
普段の優しくてカッコイイ一夏もいいけど、無防備に寝顔を晒してる一夏も可愛くて好きだな。
このままずっと一夏の寝顔を見ていたい。
だけど、そんなのは無理だよね。そのうち一夏も目が覚めるだろうし、時間がきたら皆が一夏の周りに集まる。
だから今のうちに、たっぷりと一夏を独占しよう。
今だけは誰にも邪魔されないから。
「一夏。僕は一夏の事が大好きなんだよ」
寝ているから大胆に告白も出来る。
「大好きで、誰よりも一夏の事を――」
「誰よりも、というのは聞き捨てならないな」
「――っ!? ら、ラウラ……!?」
お、起きてたんだ……もう少し寝てると思ったんだけど……
「一夏は私の嫁だ。故に一夏を一番愛しているのは私だろ」
「ち、違うもん! 僕の方が一夏を――」
「……ん? 俺がどうかしたのか?」
「うわっ!? い、いい、一夏!?」
「……何でシャルとラウラが俺の部屋にいるんだ?」
「し、知らないよ! てか、ここは僕達の部屋だからね!」
「うおっ!? そ、そうなのか? わ、悪い! すぐに出ていくから」
「一夏!?」
バタバタと部屋から出ていく一夏。
別にそんなに急いで出ていかなくてもよかったのに……もしかしたら、僕の気持ちを
伝える事が出来たかもしれないし……
僕の一夏に対する気持ちを。
「む。一夏め、嫁のくせに私に挨拶をしないとは……」
「あ、あはは……」
「まぁ、それよりもだ。先ほどの続きをしようか」
ニヤリと笑みを浮かべるラウラ。
ふ、ふん。僕だって負けないよ。
一夏が大好きだって気持ちは誰にも負けたくない。
だからラウラ。君が相手でも僕は絶対に――負けないからね。
説明 | ||
シャルとラウラな話? まぁ、一番はセシリアさんだけど、これは浮気じゃないよ? |
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可愛いなぁww (無双) | ||
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