いつもと違う流れ星 その9
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〜一刀side

 

一刀「俺・・・杏仁豆腐屋になるっ!!」

 

管輅「・・・本気?」

 

一刀「ああ、本気だ。いつまでも管輅に頼ってちゃ駄目だと思うんだ。」

 

管輅「・・・簡単な道じゃないよ?」

 

そう言った管輅の目はいつもにもまして真剣だった。

 

一刀「わかってる・・・でも俺は変わらなければいけない!!ヒモからっ!!」

 

こうして一刀の杏仁豆腐屋修行が幕を開けた。

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〜次の日

 

さぁ今日から行動開始だっ!!

まず最初は管輅を連れて歩きこの町で一番美味い杏仁豆腐を作る店を探すっ!!

 

一軒目

 

管輅「・・・だめ、風味が弱すぎる。」

 

店主「なんだと!?てめぇー!!」

 

管輅「嘘は言っていない、こんなのだったら子供でも作れる。」

 

店主「ぐはっ!?」

 

店主は心に傷を負った。

 

二軒目

 

管輅「全てが中途半端。」

 

店主「ごはっ!?」

 

店主は心に傷を(ry

 

三軒目

 

管輅「これが杏仁豆腐?。(フッ)」

 

店主「おうふっ!?」

 

(ry

 

それから何軒もの店を回ったが管輅を認めさせる杏仁豆腐は未だ見つかっていない。

 

この町で一番美味いと言われていた店の杏仁豆腐を食べて言い放った言葉は

 

管輅「見た目だけを豪勢に飾っただけ。味はどの店にも劣っている・・・。」

 

である。

 

そしてここが最後の店。どこにでもあるような普通の店であった。

 

店主「へぃらしゃーい。」

 

うん、店主も普通のおじさんだ。

 

いつものように管輅が杏仁豆腐を口に運ぶ。

 

管輅「・・・。」

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管輅が黙りこんだ。

いつもなら食べて1、2秒すればキツイ一言を店主に放つのに今回はそれがない。

・・・という事は!!

 

一刀「美味いのか?!」

 

管輅「・・・風味、舌触り、甘さの加減・・・全てにおいて基準を上回っている。」

 

なんの基準かは不明だがとりあえず美味しいようだ。

 

店主「・・・ほぅ、あんたタダものじゃないね?」

 

店主の目が鋭くなる。

 

管輅「そんな事どうでもいい・・・それより。」

 

そう言い管輅は俺を見た、・・・そうか。

 

一刀「おじさん・・・俺を弟子にしてもらえないかな?」

 

店主「こりゃまた急だねぇ・・・。」

 

一刀「頼むよおじさんっ!!もう人に頼るだけは・・・ヒモは嫌なんだっ!!!」

 

店主「(なっなんて目をする坊主なんだっ!コイツならなれるかもしれねぇ・・・最強の杏仁豆腐屋に!)」

 

※注意

この作品は一刀君が杏仁豆腐で三国を統一させる話ではありません。

 

店主「辛くたって逃げ出すんじゃねーぞ?坊主っ!!」

 

一刀「はいっ!!お願いしますっ!師匠っ!!」

 

こうして俺の激しい修行が始まった。

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〜管輅side

 

今、北郷一刀は例の店で修行中である。

僕は一人で占い店で仕事をしている。あいかわらず人は来ないが・・・

 

だが、僕の占いどおりならばこの町でなんらかの出会いがあるはず・・・それがこの物語をどの様にかえるのかは僕にすら予想する事ができない。

 

それにしても・・・・退屈だ。

前はこのような事はなかったはずなのに。

北郷一刀・・・頑張っているかな?何時ごろになったら帰ってくるのかな?

僕はこんな事を考えていた。

 

いや、なにを考えているんだ僕は。北郷一刀は僕の監視目標で、それ以上でもそれ以下でもないし、それに僕達はまだ会って間もないし、それにそれに一緒に行動しているのはただ単に退屈だったからで・・・いや、北郷一刀に興味があるのは確かだけれど!あー!!なんか混乱してきた・・・とにかく北郷一刀の事なんかあんまり気にしてなんかいないしっ!!!

 

北郷一刀に“目的”ができるまで一緒にいるだけだしっ!!!!

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・あ。

 

そうか、北郷一刀に目的ができてしまったらお別れなのか。

・・・終わりなのか、二人での旅も。

別に平気だろ?またいつもの一人旅に戻るだけじゃないか。

なのに・・・なのになんでこんなに悲しいんだろう?自分で自分がわからないよ・・・

 

この町でなにかしらのアクションが起きるんだ、この旅も終りが近づいていると考えてもいい。

これ以上はもう北郷一刀と関わらないほうがいいのだろう。

 

でも・・・

 

一刀「やぁ、占い師さん。儲かっているかい?」

 

なんで北郷一刀・・・彼の声聞くだけでこんなに胸がはずんでしまうのだろうか?

 

なんで笑顔を見るとこんなにうれしくなるのだろうか?

 

もうこれ以上はダメなのに・・・

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〜一刀side

 

一刀「やぁ、占い師さん。儲かっているかい?」

 

俺は管輅にそう言った。

 

管輅「・・・修行は?もうクビになったの?・・・」

 

相変わらず毒舌だな・・・でもなんかいつもとは違うそんな気がした。

 

一刀「ははは、違うよ。なんていうか・・・免許皆伝?になった。」

 

管輅「?」

 

一刀「う〜ん、なんて話せばいいか・・・」

 

俺は今日あった事を管輅に話す事にした。

 

 

______________________________________

 

店〜午前

 

 

店長「さぁ、坊主!まずは杏仁豆腐の作り方を見てなっ!!」

 

一刀「はいっ!」

 

師匠は分かりやすく作り方などのコツを教えてくれ、俺をそれを一生懸命にそれをメモした。

 

コツを教えてもらった後は師匠と一緒に仕込みをしたり、客の接客をしたりした。

 

店〜午後

 

 

お客さんの足をひと段落し、師匠と休憩していると。

 

師匠「坊主の今の実力が見てぇな!よし坊主、杏仁豆腐作ってみなっ!!」

 

いきなり師匠がそんな事を言い始めた。

 

一刀「いきなりなんて無理ですよ!師匠。」

 

師匠「おぉっと、やる前からそんな事言っちゃいけねーぜ?最初はみんな挑戦者なんだよっ!!」

 

一刀「師匠・・・俺やってみますっ!!」

 

師匠「その意気だ坊主っ!!」

 

なんともスポ魂的なノリで話が進んで行った。

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そして俺は師匠が教えてくれたコツをしっかり実践しつつ自分なりにもアレンジを加えてみた。

 

そして・・・

 

一刀「できました師匠!」

 

師匠「よしゃ食わしてみ!」

 

そう言い師匠は豪快に杏仁豆腐を口に運んだ。

 

その瞬間、師匠に電流走るっ!!

 

師匠「(な、なんなんだこの杏仁豆腐は!?まったりとした甘味が口いっぱいに広がったと同時に杏仁豆腐の風味がふわりとやってくる!!そしてこの触感だっ!!この柔らかさ、口に入れた瞬間に溶けてしまいそうだ・・・つまり、俺が言いたいのは・・・っ!!

 

            とてつもなく美味いぞーーっ!!!)」

 

もはやミスター味○子ばりに口からビームが出そうな勢いである。

 

師匠「免許・・・皆伝じゃーっ!!」

 

一刀「うえぇぇっ!?」

 

師匠「おめぇは師匠の俺を超えちまった!見事な杏仁豆腐だったぜっ!」

 

一刀「で、でも俺・・・。」

 

師匠「えぇいっ!くよくよしてんじゃねーっ!!お前は最高の弟子だったぜっ!!」

 

一刀「師匠ーっ!!」

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一刀「という事が・・・。」

 

管輅「なんていうか・・・内容が薄すぎる修行だったね。」

 

一刀「それは言わないでくれよ・・・それとこれ食べてみてくれよ。」

 

俺はそう言い自分が作った杏仁豆腐を取りだした。

 

一刀「実は二つ作っておいたんだ、そしてこれが一番最初にできたやつ。俺が初めて作ったやつはどうしても管輅に食べてもらいたくてさ・・・食べてくれるかな?」

 

管輅「・・・。」

 

管輅は無言で杏仁豆腐を受け取り、それを口へ運んだ。

 

管輅「・・・ぁ。(美味しい・・・こんな杏仁豆腐は食べた事がない。甘さ、風味だけではない。・・・優しくて温かい・・・そんな味・・・。)」

 

一刀「どうかなってっ!!(ポスっ!)・・・どうした管輅!?」

 

感想を聞こうとした瞬間、管輅が胸に飛び込んできた。

 

管輅「・・・。」

 

管輅はただ黙って俺の胸に顔を埋めている。・・・

 

一刀「・・・どうした。なんかあったのか?」

 

俺は管輅にそう尋ねた。

管輅は俺の胸の中で頭を横に振る。

 

一刀「そっか・・・じゃあ今はこうしてろ。」

 

俺は片手で管輅を抱き寄せ、もう片方で管輅の頭を優しく撫でた。

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数分すると管輅は俺から離れてまたいつもの管輅に戻っていた。

 

空を見上げるともう空は紅く染まり始めていた。

なのでお腹が空いた俺達は近くのお店に向かった。

 

 

〜店

 

一刀「もう落ち着いたのか?(モグモグ)」

 

管輅「・・・別に。(モグモグ)」

 

また『別に。』ですか・・・

 

一刀「まぁいいや、そういえば杏仁豆腐はどうだった?」

 

管輅「美味しかった、あれなら十分にお店を出せる・・・僕が保証する。」

 

一刀「おぉ・・・管輅が美味しいって言ってくれた・・・ヤバい、ちょーうれしいっ!!」

 

俺はそう言いガッツポーズをした。

 

管輅「喜び過ぎだよ。」

 

管輅はそう言い少し微笑んだ気がした。

 

一刀「管輅、もしかして今わら『ガシャーンっ!!』・・・なんだ。」

 

俺が管輅に尋ねようとした瞬間、店の扉が吹き飛んだ。

 

そして外から白いローブを着た二人組が入ってきた。

 

???「見つけたぞ・・・北郷一刀っ!!」

 

そう言いその一人が俺めがけて突っ込んで来た。

 

一刀「なぁっ!?(やばっ!かなり速いぞコイツっ!!)」

 

俺はなんとかその攻撃を転がり避けた。

 

???「まったく・・・少々やりすぎではないいですか?」

 

そう言いながらもう一人のほうは歩きながら店の中へ入ってきた。

 

管輅「・・・お前は于吉?」

 

于吉「おや、よく気が付きましたね管輅。」

 

そう言い于吉はフードを取った。

 

その瞬間管輅は変な顔をした。

 

管輅「・・・なんで女装?」

 

于吉「いやいや、女装ではありませんよ?私“達”は女性ですから。」

 

そう言い于吉は笑った。

 

運命の歯車は動き出した。

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どうだったでしょうか?

なんか自分で書いてて意味がよくわからなくなってきました・・・

 

いったい自分はなにがしたいんだ?

 

そう思ってしまうコイケヤでした。

 

意見、感想等もらえるとうれしいです!!

説明
ちわです、コイケヤです。

皆さんに楽しんでもらえるような作品を目指したいです!
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コメント
コメントありがとうございます!さぁ左慈はどうなるかっ!!(コイケヤ)
コメントありがとうございます!あれは食べ物ではなく兵器です。(コイケヤ)
コメントありがとうございます!問題はそこですよねー(コイケヤ)
コメントありがとうございます!!知っていますよwwおもしろい作品ですよね、憧れます!(コイケヤ)
コメントありがとうございます!それじゃあ杏仁?無双に名前を変えなければww(コイケヤ)
左慈はどうしたんだwwwwww!?(劉邦柾棟)
修行?早すぎwというか・・・・春蘭もある意味最凶の杏仁豆腐作らなかったっけ?w(2828)
免許皆伝…後はお店を開くための資金か……(akieco)
別の作品では及川が性別反転してました。・・ということはここでは晴れて筋肉漢女がヒロインにな、るわけないですね確定。(華狼)
え?!目的って最強の杏仁豆腐屋じゃないの?!それにしてもあの二人が女になって登場とはどうなる次回!?(アロンアルファ)
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