例大祭おつかれさまでした。
説明
向うから勢いよくこちらへ向かってくる影がある。小さいながらもそのたくましい走りと、頭に持つ大きな角の様子からは鬼の伊吹翠香である事がすぐに解った。
翠:「れいむーウナギ―――?。」
あれほどの距離を疾駆してもその息は切れていない。
霊:「ずいぶん立派な鰻ね。どう調理してくれようか」

?:「おいしそうね。じゃぁ、私も御相伴にあずかろうかし…ら…。」
突然、あらぬはずの方向から気配がした。こういった現れ方をするのは、この幻想郷に一人しかいない。

霊夢と呼ばれた少女は裏拳を先程まで何もなかった空間にお見舞いした。
『ぴしゃり』寸でのところで裏拳は、たたまれた扇子によって防がれた。
紫:「――ちょっと何よこの手。」
霊:「帰れ。」

有無を言わせぬとは、まさにこの事であろう。
突如現れた人物は、口を膨らませ大げさに拗ねてみた。
紫:「連れないじゃないのよ。私とあなたの仲じゃない。」

霊:「じゃぁ、何か持ってきた?」
ようやく、初めて霊夢はそちらにやわらかな視線と共に、顔を向けた。
その時、女は霊夢の方へ身を乗り出していた。そして左手霊夢のあごに押し当て押し倒さんばかりに迫った。互いの表皮の温度をできるほどに。
紫:「貴女への溢れんばかりの愛を―――」

するりと霊夢は身をかわした。
霊:「即刻その穴倉へ帰れっ。貴様に分ける茶菓子も塩もねぇわっ!」

悪ふざけじゃないの。それに混ぜてくれたっていいじゃないという顔をして。しかしながら、少しづつお互いの間に殺気が混ざり始める。
紫:「幻想郷は全てを受け入れるのよ?」
霊:「生憎ながら、私の堪忍袋は、食べ物持参者に限り全てを受け入れるわ。貴女も例外なく。…嫌ならば―――」
弾幕ゴッコの宣戦布告の口上を言いきる間もなく「ゴゴゴゴ」と大きな音が両者の間に挟まり、図らずも両者の仲裁をした。そして、力の無い声が聞こえる。

翠:「れ、れいむぅ…。おなかすいたぁ…。」
音の主は翠香であった。どうやらお酒も・エネルギーも切れたようである。

霊:「はぁ〜…。仕方ないわね。3人分用意するわよ。紫!貴女はきっちり手伝いなさいよ!?後は、皿洗いと境内の掃除ね!」
***************
はい。もう、1週間経ちました。いやぁ、はやい。
皆さまお疲れさまでした。

これからも頑張りたいです。というか、頑張ろうと思いました。先週はとっても刺激になりました。
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