真・恋姫無双 〜降りし御遣い伝〜 第24話 |
第24話 反董卓連合
袁紹からの檄文が各諸侯へ届けられた。
平原
朱里「今日お集まりいただいたのはこの手紙が袁紹さんから届いたからです」
愛紗「そんなに大事な内容なのか?」
朱里「まず読んで見てください」
『霊帝が崩御された後、何大后を追放した後暗殺し、何進大将軍も暗殺して好き勝手に暴政をしている董卓さんを皆さんで倒しましょう』
こんな感じの内容が書かれている。
分かりやすいでしょ?
桃香「こんなの酷過ぎるよ・・・。これが本当なら今すぐにでも行って董卓さんを討つべきだよ!」
愛紗「桃香様の仰るとおり。我らは桃香様の大義をこの世に示し、暴政を働く董卓から民を早く救わなくてはならない」
星「まぁ、そんなに焦るな愛紗よ」
愛紗「星!」
星「朱里よ、この手紙に書いてあることは信用できるのか?」
朱里「今のところはどちらとも言えませんね」
鈴々「董卓は悪い奴なのだ。だったら倒して苦しんでるみんなを助ければいいのだ!」
愛紗「良く言ったぞ鈴々!我らは苦しんでいる民を1人でも多く助けるのみだ!」
星「・・・・・」
桃香「そうだよ!私は1人でも苦しんでいる人がいるなら助けたい。だから今回も参加したい!」
朱里「分かりました。それでは行きましょう」
朱里「雛里ちゃん。今回のこれって・・・」
雛里「多分そうだよ。でも董卓さんには悪いけどこの気に乗じれば・・・」
こうして徳を掲げる劉備は連合への参加を決めた。
間違っているとも知らずに。
呉
冥琳「集まってもらって申し訳ない」
雪蓮「どうしたの冥琳?そんな怖い顔して」
冥琳「雪蓮はどうでもいいとして「何よそれ!ぶーぶー」うるさいぞ雪蓮。今回このような手紙が来た」
内容は略しま〜す。
祭「これはまた。袁家は本当に馬鹿じゃのぉ」
蓮華「これが本当なら参加するべきでは?」
雪蓮「そうねぇ。冥琳はどう思う?」
冥琳「私は参加すべきだと思っている。袁家に使われるのは我慢ならないが、これが上手くいけば名声だけじゃなく、人に物、金までも手に入り今後動きやすくなる」
雪蓮「そうね。じゃあ、参加しましょうか」
冥琳「明命。この間差し向けた細作はどうした?」
明命「それが、誰も帰ってきません」
冥琳「ふむ。捕まったか」
明命「だと思います」
冥琳「改めて細作を向かわせてくれ」
明命「はっ!」
雪蓮「一刀。今どこにいるの?今回の連合に参加するの?」
呉は戦の準備を進めていく。
悲しい再開が待っていようとも知らずに。
陳留
華琳「全員集まったわね」
桂花「はい。それでは会議を始めます」
華琳「まずはこの手紙を読んでみて」
華琳は桂花に手紙を渡し、桂花はその手紙を1人1人に回した。
今回も略します!
秋蘭「暗殺ですか・・・」
春蘭「華琳様!すぐに行って叩き斬ってやりましょう!」
華琳「落ち着きなさい春蘭。私はまだ行くとは言っていないわ」
春蘭「それでは行かれないのですか!?」
華琳「それを決める為に皆をここに集めたのよ。それで?」
季衣「僕は許せないです」
流琉「私も!」
凪「行くべきです!」
沙和「沙和も行くべきだと思うの」
真桜「行ってケチョンケチョンにしたらないかんな」
華琳「そう。・・・秋蘭と桂花はどうかしら?」
秋蘭「この檄文に書かれていることは確かなのですか?」
華琳「たぶん、董卓が自分よりも目立っていると思ったあの馬鹿(←ここは強めで読んで下さい)が逆恨みして目立ちたいが為にこんなことをしたのでしょうね。それに董卓が暴政をしている証拠は何もないわ。むしろ、天水の方は治安が良くなったらしいわ」
春蘭「ん?どういうことなのだ?」
季衣「分からないよ〜・・・」
凪「それでは董卓は何も悪い事をしていないということですか?」
華琳「たぶんそうね」
桂花「華琳様。私は今回の件、参加した方がいいかと思います」
華琳「あら、どうしてかしら?」
桂花「今回参加して功績を立てられればこれからの華琳様の名は大陸中に轟き、より華琳様の目指す覇道が確実になるかと」
華琳「良い子ね桂花。私もそう思っていたわ。今日閨に来なさい。ご褒美をあげるわ」
桂花「華琳様〜///」
華琳「董卓には悪いけど我が覇道の礎になってもらいましょう!戦の準備をしなさい!」
魏将「「「はっ!」」」
春蘭「なぁ、秋蘭」
秋蘭「なんだ姉者?」
春蘭「今回の戦に一刀は来るのだろうか?」
秋蘭「たぶん来るだろうな」
春蘭「久しぶりに会えるのだな!」
秋蘭「そうだな姉者(あ〜、喜んでいる姉者は可愛いなぁ///)」
2人はまだ知らない。
初めて愛した男が敵にいることを。
董卓陣営
おれは今水関にいる。
なぜかって?
それはちょっと前に遡ることになる。
詠「何なのよこれは!!」
月「どうしたの、詠ちゃん?」
詠「・・・この手紙に月のことが書いてあるの。まずは見て頂戴」
略すぜ!
そんな略して大丈夫か?
大丈夫だ。問題無い。
一刀「・・・・・」
霞「月が暗殺やと!?」
華雄「何とも馬鹿げている!!」
恋「・・・殺す」
ねね「・・・月がこんなことするわけ無いのです!」
詠「当然でしょ!!」
純「袁紹って?」
雫「三公を輩出した名門の袁家の出なのだが、この袁紹は救いようのないアホです」
綾「可哀そうな人・・・。救いようのないアホだなんて。ぷふっ」
零「・・・一刀様はこうなることを知っていましたね?」
一刀「・・・あぁ。多少違うところもあるが知っていた」
全員「「「「「!!!!!」」」」」
詠「じゃあ、これがあんたの言ってたこと?」
一刀「そうだ。そして、これから反董卓連合が組織されてここに来るだろう」
霞「どないせっちゅうねん!」
一刀「おれに考えがある。まず結論から言って今回の戦に勝つことは無理だ」
華雄「なぜだ!?やってみなくては分からんだろう!」
一刀「戦の基本は相手よりも多くの兵数だ。それが今のおれ達には絶対的に足りない。それにおれは何も負けるとは言っていない」
霞「どういうことや?」
一刀「つまり、今回の連合の意義は暗殺をして朝廷を意のままに動かそうとしている董卓を倒そうと言うことだ」
恋「・・・・・ぐー」
一刀「だったら、おれ達が時間稼ぎをして月の疑いを晴らせばいい」
霞「それが出来たら最初っから悩んどらんわ!」
一刀「だから、時間稼ぎをしている間に黒幕を倒して都を生まれ変わらせておけばいいんだよ。その為には月と詠には劉協陛下と十常侍と一緒に長安に行ってもらう。洛陽が戦場になると知れば長安に素直に行くだろうからな。それから劉協陛下を助け出し、十常侍を捕まえればいい。その後長安に向けて連合が向かうから生まれ変わった街を見せてやれ」
詠「それなら行けそうだけど、でも誰が劉協陛下を助け出すの?私と月じゃ到底敵わないわよ?」
一刀「月と詠にはおれの部下をつける。おい!」
影兵1「はっ!」
一刀「今の話は聞いていたな。月と詠に付いて劉協陛下を助け出し、十常侍を捕まえろ。手こずるようなら張嬢以外は殺しても構わない」
影兵1「はっ!」
一刀「と、言う訳でこの5人を付ける」
そういうと影から5人が現れた。
詠「いつの間に?」
霞「全く気付かんかったわ」
華雄「うむ・・・」
恋「・・・・・最初からいた」
ねね「恋殿!?いつの間に起きたのですか!?」
恋「・・・・・今」
月「一刀さん、ありがとうございます。大事な部下の方々をお借りします。悪いようには致しませんので」
一刀「こいつらがいればたぶん大丈夫だろう。おれ達もなるべく時間稼ぎしておくから、焦らずに事を運んでほしい」
詠「それじゃあ、兵は水関で3万に虎牢関も3万いればいいかしら?」
一刀「そうだな」
零「それでは兵糧は余分に持って行きましょう」
一刀「頼む。まず水関にはおれと華雄に霞、純と・・・それに雫が行こう」
零「!?それは駄目です!私も一刀様と行きます!!」
純「負け惜しみ〜」
零「何ですって!?」
綾「僕も行く〜」
一刀「いいかい?今回は時間稼ぎをする戦だ。勝たなくちゃいけない戦じゃない。それになるべく被害も抑えていきたい。今回は籠城を主とする。霞は冷静に周りが見れるし、騎馬隊は大陸随一を誇る。だから虎牢関との行ききと伝令が早い。華雄と純はたまには野戦になるだろうからその時の為の安全策だし、2人の隊は強いぞ。雫の隊は正確に弓を射ることが出来る。だから今回は我慢してくれないか?」
零「分かりました。ですが・・・んっ」
零は一刀にキスをする。
一刀はいきなりのことだったが、零が涙目で心配してくれていることが嬉しくて零を抱きしめた。
一刀「んっ・・・。ありがとう零。おれは無事に戻ってくるよ」
零「はい。お待ちしてます」
月「へぅ〜・・・///」
詠「この変態!!するなら誰も見ていないところでしなさいよ!!///」
霞「えぇなぁ〜・・・///」
華雄「いつかは・・・///」
恋「・・・恋も一刀としたい///」
ねね「恋殿!?騙されてはいけませんぞ!!///」
純「くっそー!零の分際で〜!!でもこれから私は一刀様と一緒なんだから・・・よし!」
雫「・・・なんで・・・なんで・・・ギリィ!」
綾「あはははっ。雫ちゃん怖いなぁ・・・それにしても一刀、僕にもしてくれないかな・・・」
そして今、おれ達は別れてそれぞれの配置についている。
あとがき
連続投稿!!
書いちゃいました。
参加理由とかおかしいとこありました?
まぁ、目をつむってください。
今更ですが、最初にも言いましたが私の妄想と自己満足の小説ですので、多少のことには目をつむって頂けると嬉しいですが、誤字やおかしなところがありましたら修正しておきますのでコメントに書き込んで下さい。
前書きにも書きましたが、三国志関連、中国関連、真・恋姫無双関連、武器等の資料がかなり溜まっています。
卒論の時よりも真剣に集めたかも。量も多いし。
まぁ、集めた資料を生かせるかどうかは分かりませんがねw
それではまた次回!!
説明 | ||
第24話です。 色々資料を集めていたら卒論の資料よりも多くなりました。 |
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コメント | ||
…曹操こと華琳の場合、人間の正負両面を理解した上で、少しでも早く大陸に平和を齎す為、血塗られた道でもある覇道を行っている感じ。…だが、強者との対決を喜ぶ性格故に、やはり卑怯を嫌う傾向にある。呉√にて、孫策毒殺時に心から気落ちし、全軍撤退を命じた事が、華琳も又「悪人」では無い事を示している。(クラスター・ジャドウ) …まぁ、基本的に恋姫無双って、物事の本質まで見抜けないオバカちゃんは多くても、「悪人」は精々十常侍しか居ない世界観だからな。逆に言えば、人間の正負両方を理解した上で尚、血塗られた道を歩める者が少ない事をも意味する。…ドイツもコイツも、妙に潔癖症の気があるんだよね。(クラスター・ジャドウ) 華雄の猪を理解していないようだな一刀・・・俺なら連れて行かんぞこんな爆弾(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ) 少しだけほのぼの感が(黄昏☆ハリマエ) ワクワク(readman ) 華琳陣営は、華琳と夏姉妹はともかく、凪や季衣は董卓が悪者じゃないとわかった上で連合参加するのは許容できないような…原作じゃ華琳と桂花だけが理解してた感じでしたし。(吹風) 袁家は馬鹿すぎるな。(VVV計画の被験者) 毎度思うがこの連合に正義はない!誰カー董卓軍>反董卓軍(袁紹軍のみとか)って書いてーー!!(アロンアルファ) |
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