恋姫無双〜転生せしモノ〜#3
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 〜想夜sied〜

 

 あれから4年が経ち俺は8歳になった。この4年は兎に角鍛錬と学問そして畑や狩の手伝いばかりだった。

 そして今日俺は、山に薬草やら、なんやらを採りに来ている。

 

 「ふ〜う。これ位で良いかな?さぁて村に戻りますか!」

 

 そう言って俺は村へ向かって10mぐらい歩いてふと上を見上げると村の方から煙が上っていた。

 

 「!村の方で何か在ったのか!?」

 

 俺は嫌な予感するのを感じて急いで村へ向かった。

 

 そして村に着くと、辺りは火の海と村の人の死体の山だった。

 

 「ウッ!!何でこんな。そうだ、父上と母上は!」

 

 そう言って俺は家に急いだ。

 

 俺が家に向かう途中で父上と母上はボロボロの状態で倒れていた。

 

 「父上!母上!如何したんですか!!」

 「ゴフッ。想夜か、すまんな。俺達はもう駄目そうだ。だからお前だけでも逃げなさい。」

 「何を言っているのですか父上!」

 「はぁ、はぁ、もう俺達は駄目だからな。すまない、香燐先に逝くぞ。何時までも愛してるぞ、香燐、想夜。」

 「私もよ、宗司。」

 

 そう言って父上は息を引き取った。

 

 「想夜、私も残り時間が少ないから手短に言うわ。」

 「なっ!母上!なにを言っているのですか!?」

 「良いから聞きなさい太史慈子義!!もうすぐ私も死にます。この村で、生きているものは貴方だけでしょう。だから逃げなさい。そして鳴蓮、孫堅文台の所へ行きなさい。彼女なら貴方を迎え入れて呉れるでしょう。ゴフッ!」

 「母上!」

 「想夜、貴方は、私と宗司の自慢の息子です。強く生きなさい。」

 

 そう言って母上も息を引き取った。

 

 「母上ーーーーーーーーーー!父上ーーーーーーーーーーー!」

 

 そう言って俺が泣いていると後ろから、

 

 「なんだ、まだ餓鬼が残っていたのかよ。」

 

 と聞こえた。

 

 「さっさと殺して帰ろうぜ。」

 「そうだな。悪く思うなよ。」

 「げえらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら。」

 「っなんだよコイツ気でも狂ったか。」

 「ちげーよ、屑。」

 「なんだと!この餓鬼!!」

 「テメーらを殺してやるよ。」

 「くっくっくっ、がははは。オイ聞いたかこんな餓鬼が俺等を殺すってよ!」

 「ああ、聞いたぜ。誰がお前みたいな餓鬼に殺されるかよ。」

 「俺はさ、今、人生で生まれて初めて本気で怒った。

 だからお前等を。」

 

 ざ、と。俺は一歩を踏み出し、

 

 「殺して解して並べて揃えて晒して刻んで炒めて千切って潰して引き伸ばして刺して抉って剥がして断じて刳り貫いて壊して歪めて縊って曲げて転がして沈めて縛って喰らって辱めて粉々にしてやんよ!虚刀流『雛罌粟』から『沈丁花』まで、打撃技混成接続!!」

 

 そう言って俺は、村にいた賊を1人残らず殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺し尽くした。

 

 〜想夜said end〜

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 〜孫堅said〜

 

 私達は最近ここら辺を荒らしている賊を追って香燐達の住む村まで来ていた。

 

 「香燐達元気にしてるかしら?」

 「堅殿、今は進軍中なのですからもっとちゃんとしてくだされ。」

 「大丈夫よ、祭。」

 「堅殿。」

 

 私と祭が話していると

 

 「伝令!!」

 「どうした!」

 「はっ、この先の村より煙が上がっているとのことです!!」

 「何ですって!祭、たしかこの先は・・・」

 「確か香燐達の住む村ですな。」

 「伝令!皆に速度を上げると伝えよ!」

 「御意!!」

 「祭、行くわよ!!」

 「おう!皆のも堅殿に離されるなよ!!」

 「「「「「「「御意!!」」」」」」」」

 

 待ってなさい香燐今行くわよ!

 そうして私達は進軍の速度を上げた。

 

 香燐達の村に着いた私達が見たのは炎に包まれた村と村人たちの死体だった。

 

 「皆のもの、生存者を探せ!賊は見つけ次第殺せ!!」

 「「「「「御意!!」」」」」

 

 そうして私達が生きている村人を探していると、目の前に死体と言うには人間の形を保っていない肉の塊の中に居る、血に染まりながらも綺麗な橙の髪をした1人の子供を見つけた。

 その子供は私達に気付いて聞いてきた。

 

 「アンタ達もこの屑みたいな賊共の仲間か?」

 「いや、私達は江東の軍だ。」

 「江東?もしかして、孫堅文台の軍か?」

 「そうだ。私が孫堅文台だ。」

 「そうか、アンタが。俺は、太史慈子義。太史奏氏矢と太史条項我の息子だ。」

 「!そうかお前が、香燐と宗司の息子か。それで2人は如何した?」

 

 私がそう訊くと太史史は首を振り、

 

 「父上と母上は賊に殺され死んだ。」

 「香燐達が。それでこれは、お前がしたのか?」

 

 私が太史慈の周りの状態を指し言うと、

 

 「そうですよ。」

 

 と言った。

 

 「それで、お前はこれから如何する?」

 「俺は母上に貴方の元に行くように言われましたから、できれば貴方たちに着いて行きたいんですけど?」

 「そうか。なら着いて来い。私の名は孫堅、字は文台、真名は鳴蓮だ。」

 「良いのですか、堅殿?」

 「なんだ祭、こんな子供をこんな場所に置いて行くのか?」

 「そういう訳ではなくて。」

 「なら良いではないか。それに、雪蓮や蓮華の遊び相手も欲しかったし。」

 「はぁ〜〜〜。わかりました。ワシの名は黄蓋、字は公覆、真名は祭じゃ。よろしくな。」

 「俺は、名を太史慈、字を子義、真名は想夜といいます。よろしくお願いします、鳴蓮様、祭様。」

 「別に祭と呼び捨てで構わぬ。」

 「あ、私も呼び捨てでいいぞ。」

 「それは出来ません。」

 「「なぜだ(じゃ)?」」

 「二人とも年上ですし、それに、鳴蓮様に限っては私の主なのですから。」

 「ならワシの事は祭姉と呼ぶのは如何じゃ?」

 「祭様がそれで良いと言うなら。」

 「なら決まりじゃ。」

 「な!ずるいぞ祭!なら私の事も・・・」

 「それは、出来ません。もし、様付けが嫌なら、ご主人様か主様と呼びます。」 

 「どうしても?」

 「どうしてもです。」

 「鳴蓮姉様とかだめ?」

 

 私がそう言って想夜をジッと見つめ続けると根負けしたのか、

 

 「はぁ、わかりました鳴蓮姉様と呼びます。」

 「ん、よろしい。じゃぁ、行くわよ。」

 

 こうして私達は村人たちの埋葬をして、想夜を連れ江東に帰っていた。

 

 〜鳴蓮said end〜

説明
第3話ご都合主義が否めない。
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