真・恋姫†無双〜赤龍伝〜第59話「あさきゆめみし 龍の降臨」 |
真・恋姫†無双〜赤龍伝〜第59話「あさきゆめみし 龍の降臨」
赤斗「はあ、はぁ、やっと行った…ぐっ、げほっごほっ」
蓮華たちを笑顔で見送った赤斗が、また多量の血を吐きだした。
恋「赤斗! 早く、お医者さんの所に……」
恋が心配そうに言って、赤斗に肩を貸す。
赤斗「ありがとう。はぁはあ、でも、もうダメかも……はぁはぁ、げほっごほっ」
赤斗は自分の身体中に毒が流れていくのが分かった。
赤斗「はーははははっ……、僕の人生、こんな所で終わるんだ。呆気ないもんだな」
赤斗は自棄になって笑い出す。
もうすぐ死ぬと言う現実が、赤斗を追い詰めていた。
恋「……赤斗」
赤斗「恋。……死にたくない。……死にたくないよ」
先ほどまで、自棄になって笑っていた赤斗だが、今度は泣き出しそうになった。
――解き放て――
頭の中に声が響く。
赤斗「え?」
――力を解き放て――
暗く冷たい自分の……、風見赤斗…本人の声が赤斗の頭に響く。
この声が聞こえた事があるのは、過去に二回のみ。
子供のころ、初めて奥義“狂神”を発動させた時と、こっちの世界で火蓮と戦った時に奥義“狂神”を発動させた時だ。
――この程度の毒で死ぬつもりか?――
赤斗「……死にたくない」
――なら解き放て、『力』を――
赤斗「………………恋」
恋「ん?」
赤斗「離れていて……」
そう言うと赤斗は、肩を貸してくれていた恋から離れた。
恋「……赤斗」
赤斗はふらつきながらも、誰もいない所へと向かう。
赤斗「うっ、ごほっごほっ、げほっごほっ……」
中庭にたどり着いた所で、赤斗は血を吐いて倒れた。
赤斗「はぁはぁ、ここなら……」
そして、赤斗は目を閉じて、頭に響く声に従って力を解放した。
荀ケ「華琳様。右翼より秋蘭の部隊が合流します。……これで状況はすべて整いました」
曹操「ありがとう。……いよいよ英雄孫策との決戦。……胸が高鳴るわね」
程c「敵は英雄孫策に率いられ、勇猛を謳う歌う呉の兵士。……新兵の多い先鋒部隊がどれほど持つか。 多少気になる所ではありますね」
荀ケ「意気地のない新兵を奮い立たせるには、褒美をちらつかせるのが一番。戦場で呉の名ある将を討ち取った者には、千金の褒美を取らすと言う触れを出しております。これで少しは意気地も出ましょう」
曹操「兵は主義では戦えんか。……それもまた当然でしょうね」
程c「しかし一部の部隊が抜け駆けの気配を見せていますからねぇ〜。気を付けなければ」
曹操「ふむ……春蘭にさえ手におえない部隊か。……どの部隊かしら?」
程c「呉群より許昌に流れ着いた一団ですね。何でも許貢と言う人間に仕えていたらしいのですが……」
曹操「その部隊に数人付け、挙動を監視しておきなさい。英雄との戦いを無粋な愚人に穢されたくはない」
荀ケ「御意」
程c 「しかし……孫策さんの動きが読めませんね。……どうしてこんなに動きが遅いのでしょう?」
曹操「そうね。それは私も気になっていたの。……がっかりさせて欲しくは無いな。……巨大な敵を正々堂々と倒してこそ、この曹孟徳の覇道が華やかに彩られる。……孫策。良い戦をしたいものね」
程c「御意」
夏候惇「華琳様! 前線にて動きあり! 呉の部隊が前方に展開し始めました!」
曹操「ようやくお出ましか……」
夏候淵「展開が遅すぎますね……」
夏候惇「孫策がこの程度とは思えんな、確かに……」
郭嘉「何かあったと見るべきか……」
荀ケ「何か? 何かとは何よ?」
郭嘉「いや、そこまでは分かりませんが。……何か気になります」
曹操「……英雄同士の戦いに、天も無粋な真似をしてくれるものね。 けれど、それが自然の結果であるならば、それもまた天命と言うもの……」
程c「あらゆる事象、その全てに天意あり。……そう考えれば、相手に合わせて私達が手加減をする必要はまったくありませんね〜」
曹操「風の言う通りね。……春蘭、秋蘭。部隊を展開させなさい。誇り高く、堂々と。孫策と雌雄を決するために……」
夏候惇・夏候淵「御意!」
楽進「華琳様っ! 敵軍より単騎で前に出てくる影あり。あれは……孫策です!」
楽進が単騎でこちらに向かってくる雪蓮を発見した。
曹操「侵略してきた我等の非を鳴らし、兵を鼓舞するために舌戦を仕掛ける、か。……定石ね。その舌鋒はどこまで私の心に響いてくるのか。……大人しく聞いてあげましょう」
曹操は雪蓮の舌戦に耳を傾けるのだった。
雪蓮「呉の将兵よ! 我が朋友達よ!
我等は父祖の代より受け継いできたこの土地を、袁家の手より取り返した!
だが! 今、愚かにもこの地を欲し、無法にも大軍をもって押し寄せてきた敵が居る!
敵は卑劣にも、我が身を消し去らんと刺客を放ち、我の暗殺を企てたのだ!
しかし! 自分の身を挺して我を守らんとした勇者がいた!
その勇者のおかげで我は助かったが、勇者は卑劣な毒に侵され、今も生死を彷徨っている!
この孫伯符、このような愚劣な者たちを許しはしない! 今も毒と戦っている江東の赤龍の為にも、決して許しはしない!
我は正しき怒りを持って、この戦場を駆け巡ろう!
我が怒りは盾となりて皆を守ろう!
我が怒りは矛となり、呉を侵す全ての敵を討ち殺そう!
勇敢な呉の将兵よ! その猛き心! 誇り高き振る舞い! 勇敢なる姿を! 正しき怒りを我とともに示せ!
呉の将兵よ! 我が友よ! 愛すべき仲間よ! 愛しき民よ!
孫伯符、ここに大号令を発す!
天に向かって叫べ! 心の奥底より叫べ! 己の誇りを胸に叫べ!
その雄叫びと共に、敵を討ち滅ぼせ!」
曹操「どう言う事だっ! 誰が孫策を暗殺せよと命じたのだ!」
夏候惇「わ、我等がその様な事を、するはずがありません!」
曹操「なら何故だ! なぜ風見赤斗が毒を受ける! なぜこのような事が起こる!」
荀ケ「か、華琳様ーーーーーーっ!」
郭嘉「事情が判明いたしました! 許貢の残党で形成された一団が孫策の暗殺を行ったようです!」
曹操「その者どもの首を刎ねよ!」
荀ケ「えっ!?」
曹操「知勇の全てを賭ける英雄同士の聖戦を、下衆に穢された怒りが分からないのかっ! その者ども、全ての首を刎ねよ!」
荀ケ「ぎょ、御意っ!」
曹操「我等は一度退く!」
夏候淵「し、しかし華琳様! この状況で退却すれば尋常ならざる被害を受ける事は必至!」
曹操「なら戦えと言うのか!? 下衆に穢されたこの戦いを続ける事に、何の意味がある! どのような意義がある! もはやこの戦いに意味は無く、大義も無くなったのだ! 軍をひかなければ私は……!」
郭嘉「ダメです! 敵軍突撃を開始しました!」
曹操「くっ……なんだこれは! このような戦い、誰が望んでいるというのだ……!
夏候惇「華琳様! 本陣を後退させてください! 我等が殿を務めます!」
夏候淵「季衣、流琉は華琳様の護衛を。……命に代えてもお守り申し上げろ!」
許緒・典韋「はいっ!」
曹操「追撃や無駄な戦いはするな! 穢されたこの戦い……せめて無事に収拾せよ!」
夏候惇・夏候淵「はっ!」
蓮華「進め! 進め! 進め! 進め! 曹操の兵どもを血祭りにあげよ!」
蓮華が部隊を率いて敵陣へと突っ込む。
蓮華「殺し尽くせ! 腐った魂を持つ下衆共を! その血を呉の大地に吸い込ませるのだ!」
兵士「おおおおおおぉぉぉぉーーーーーーーっ!」
祭「赤斗よ。我が老躯よりも先に逝く事などまかりならんぞ…………」
兵士「黄蓋様! 早く! 奴等を皆殺しにしましょう!」
兵士「孫策様を暗殺しようとして、風見様を毒に侵させた卑劣な輩に、死を!」」
祭「応っ! 黄蓋隊に告げる! 一兵たりとも敵を逃がすな! みなみな殺し尽くせ! 良いか! 敵兵の耳を削げ! 鼻をもげ! 目玉をくりぬき、喉を貫け!」
祭が自分の部隊に告げる。
祭「敵の亡骸を踏みにじり、呉の怒りを天に示せ! 我等が同胞を傷つけられた怒りを! 悲しみを! 憎しみを!見せつけるのだ!」
兵士「おおおおおおぉぉぉぉーーーーーーーっ!」
嶺上「殺せ! 奴らに刃を突き立てろ! 敵は一人も生きて帰すな!」
亞莎「赤斗様……赤斗様……っ! 皆、頑張れ! 赤斗様の為に頑張って!」
思春「殺せ! 殺せ! 殺し尽くせ! 我等の怒りを獣どもに叩きつけろ! 王を……我等の王を穢そうとした罪を、奴等の命で償わせろ! 投降するものは殺せ! 逃げるものも殺せ! その血を大地に吸い込ませ、孫呉に二度と刃向えないように……!」
明命「邪魔者は殺してください! 一人として逃してはダメです! 敵に……孫策様を亡き者にしようした奴らに、赤斗様を傷つけた奴らに、この世の地獄を味わわせてやるのです!」
蓮華が、祭が、嶺上が、亞莎が、思春が、雪蓮を殺されそうになった事。そして、赤斗を傷つけられた事の怒りを敵にぶつけていた。
冥琳「……藍里」
藍里「はい。何でしょうか?」
冥琳「この状況、いつまでも続かん。……全軍を投入して奴等の殿を痛撃するぞ」
藍里「えっ!」
冥琳「……冷静さを失うな。狂気に溺れるな。……感情に流されるな。それが軍師というものだ」
藍里「でも!……もっと奴らに……赤斗様が受けている苦しみを……」
冥琳「……風見がそんな事を望むと思うか?」
藍里「……っ!」
冥琳「戦いはここで終わりでは無い。……上手く幕を引かなければ、我らはこの戦国乱世から退場するしか無くなるだろう。そんな事……私や雪蓮は望んでいない。風見も望んでいない」
藍里「……そうですね」
明命「夏候の旗が後退していきます!」
思春「何を今更……! 奴ら、無事に退却できるとでも思っているのか!」
蓮華「逃がさないわ! 思春、祭、嶺上! 後退する敵を徹底的に叩くわよ!」
藍里「待って下さい。蓮華様! 追撃は中止してください!」
撤退を始めた曹操軍を追撃しようとした蓮華を、馬で駆けつけた藍里が止めた。
蓮華「藍里! なぜだっ! 奴らはお姉さまを殺そうとしたのよ!? それに赤斗が奴らのせいで……。奴らを全て殺しつくして、自分たちが何をしたのか、徹底的にその身に刻んでやるわ!」
藍里「ダメです! 冷静さを失わないでください! 今は追い返したという成果を上々と考えて、全軍を撤退させてください」
雪蓮「藍里の言う通りよ。追撃はしなくていいわ」
雪蓮が冥琳と一緒にやってきた。
蓮華「姉様っ!……でも! 姉様は悲しくないんですか!? 悔しくはないんですか!?」
雪蓮「悲しいわよ。……だけど、感情に流されて、行動を間違えてはいけないわ。王として……いいえ。人として、ね。赤斗の為にも」
冥琳「……蓮華様。今すぐ部隊を後退させましょう」
蓮華「冥琳! あなたも赤斗の事、何とも思わないとでも言うの!」
冥琳「そんな訳があるかっ!」
蓮華「……っ!」
冥琳「悲しいに決まっているでしょう! だが、我らの戦いはまだまだ続くのです! ならば今は後事を考え、手を尽くすしかないではありませんかっ!」
蓮華「冥琳……」
藍里「……!! 雪蓮様、蓮華様! あれを!」
その時、藍里が異変に気が付いて、城の方角を指差した。
雪蓮「なに? どうしたの? ……っ!!」
城を振り返った一同にも、その異変が目に入った。
荀ケ「はぁはぁ、ここまで来れば、……っ!!」
息を切らせている荀ケが後ろを振り返ると、ある異変に気が付く。
郭嘉「華琳様っ! あれをご覧くださいっ!」
同じく異変に気が付いた郭嘉が、建業の方角を指差した。
曹操「あれは……何?」
曹操は郭嘉が指差した空を見た。そこには真っ赤に燃えるような空があった。
実際に城や街が燃えているわけではない。だが、建業の空は燃えていた。
典韋「華琳様」
許緒「あれは何なんですか?」
典韋と許緒が不安そうに華琳に尋ねる。
曹操「分からないわ。今は無事に撤退する事だけを考え……」
「■■◆□◆■◇◆■■■◆―――――――――――――◆□◆■■◇◆■□■◆□◆■◇◆―――――――――――――――――」
その時、建業の方角から獣の咆哮らしきものが届く。
許緒「い、今のなに?」
荀ケ「華琳さま」
曹操「うろたえるなっ! 今は無事に撤退する事を考えろっ!」
周りに動揺が走るのが分かった曹操は、兵たちを一括した。
少し前…………
城の中庭で、赤斗は頭に響く声に従って力を解放した。
力を解放すると言っても、奥義“狂神”を発動させるだけ。
これで、身体を蝕んでいる毒から助かるなんて思ってはいない。
奥義“狂神”とは、人の心を捨てて、ただ戦いの為、ただ敵を殺す為だけの刃になる奥義と教わっていたからだ。
だが、蓮華に出来る限り努力すると言ってしまった。だから、助かる可能性があるかもしれないなら、頭に響く声の言う通りにしてやろう。
死にかけている今なら、他の人に迷惑はかからないだろうと思って、初めて自分の意思で発動させた。
恋「……赤斗!」
最初に異変に気が付いたのは、すぐ傍にいた恋だった。
赤斗の周辺に、膨大な気が集まってきたのだ。
火蓮「恋!」
小蓮「赤斗! どうしたの!?」
穏「はぁはぁ、ま、待ってくださいよ〜」
そこに火蓮と小蓮、少し遅れて穏が駆けつけてきた。
恋「……火蓮」
火蓮「襲撃を受けた事は蓮華から聞いたが、しかし、これはどうしたのだ!?」
恋「分からない……」
小蓮「赤斗!」
火蓮「待て! 小蓮、それ以上近づくな!」
赤斗に近づこうとした小蓮を火蓮が止める。
小蓮「え、どうして?」
火蓮「赤斗の気がおかしい。気が……どんどん大きくなっていく」
先ほどまで、死にかけていた赤斗の気はとても小さかった。だが今は火蓮が言うように、赤斗の気はどんどんと膨れ上がっていった。
そして、変化は赤斗だけでなく、周辺にも見え始めた。
小蓮「何これ!? 花が……」
穏「季節はとっくに過ぎているはずなんですけどぉ」
赤斗が倒れている周りの花がいっせいに咲き始める。そして……
小蓮「あっ……空が!」
火蓮「これは……」
恋「空が……真っ赤」
空を見上げると雲は消え、いつの間にか空は赤く染まっていた。
小蓮「……夕焼け?」
もちろん、夕焼けなどではない。
穏「火蓮様。これはどういう事でしょう?」
火蓮「分からん。だが、花が急に咲いたのも、空が燃えているのも、赤斗に気が集まり始めてからだ。やはり原因は……」
穏「……赤斗さん、ですか」
火蓮「ああ」
火蓮は赤斗の歓迎会の時の事を思い出す。
あの時、赤斗は言った。全ての奥義を極めしとき、その身に龍の力が宿る。と……。
火蓮「もしかして! ……龍が赤斗の身にやど」
小蓮「赤斗っ!」
火蓮が最後まで言い終える前に、小蓮の声で遮られた。
火蓮が赤斗の方を見ると、赤斗が起き上がっていた。
先ほどまで倒れていた赤斗が、自分の足で立ち上がり空を見上げている。
火蓮「赤斗……」
赤斗「………………」
火蓮が静かに呼び掛けるが、赤斗の返事はない。
今も真っ赤な空を見上げているだけだった。
あんなに毒に苦しんでいた赤斗だが、今は毒に苦しんでいる様子はない。
小蓮「赤斗ーーーっ!」
今まで我慢していた小蓮は、赤斗に飛びついた。
小蓮に飛びつかれても赤斗は、空を見上げたままで、小蓮を見ようとすらしない。
小蓮「えっ、赤斗!?」
赤斗の目を見た小蓮は驚いた。
赤斗の右目が金色に輝いていたからだ。
火蓮「小蓮! 今の赤斗に近づくな!」
穏「小蓮様っ!」
小蓮「……でも」
火蓮「早くしろっ!」
小蓮「う、うん」
火蓮に促され、ようやく小蓮は赤斗から離れた。
穏「これからどうしましょうか〜?」
火蓮「まずは赤斗に正気を取り戻させる」
穏「でも、どうやってですか〜?」
火蓮「とりあえず、斬りかかってみるか?」
そう言うと火蓮は剣を抜く。
穏「えーーと、それって大丈夫なんですか〜?」
火蓮「さあな」
恋「……ダメ」
火蓮「恋?」
恋「今、赤斗は戦ってる……」
穏「戦っている? 誰とです?」
恋「赤斗の中で、赤斗と大きな気が戦ってる。……だから、ダメ」
火蓮「そうだな。やはり、待つしかないな」
火蓮は剣を納めた。
赤斗「……あ、……ああ」
ただ黙って空を見上げていた赤斗の口から声が聞こえた。
火蓮「!」
小蓮「お母様! 赤斗が」
穏「赤斗さん?」
恋「…………」
赤斗「あ……あ、あ…おぉ、ぁぁぁあああ」
赤斗の声が次第に大きくなっていく。
そして、赤斗は天に向かって叫んだ。
赤斗「■■◆□◆■◇◆■■■◆□◆■□□◆■■◇◆■■■◆□◆■■◇◆■□■◆□◆■◇◆■■□□■□□◇◆■■◆□◆■◇◆■■□□■□■◆□◆■◇◆■■□□」
火蓮「ぐっ!」
小蓮「きゃあっ!」
穏「う〜〜ん」
恋「…………」
赤斗の叫び声が城内に、建業中に響き渡る。
そばに居た火蓮たち四人は、とっさに耳を塞いだ。
もはや、その叫び声は人が話す言葉では無かった。むしろ、それは獣の雄叫びに近かった。
赤斗「◇■■…□◆……□…………」
次第に叫び声は小さくなっていく。そして、叫び終えた赤斗は、再びその場に倒れた。
つづく
説明 | ||
雪蓮の代わりに毒矢を受けた赤斗はどうなるか。 この作品は、基本的に呉√にそっては行きますが、他√に 脱線することもあります。また、主人公も含めてオリジナルキャラクターが出てきます。 未熟なため文章におかしな部分が多々あるとは思いますが、長い目で見てくださると助かります。 |
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ついに龍が・・・(伝説の勇者) 次回が楽しみだ(VVV計画の被験者) |
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