己の信ずる道を行け |
ここは、夏口に駐屯している黄祖の支配下の一つの町である・・・
そこでは一人の男が、都督を務めていた。名を、蘇飛・・・
この蘇飛は、文武両道のお手本とも言え、武は孫策にも匹敵するとも言われ、智は周喩にも劣らず、その上優しさもあるため、この当たり一帯では、かなりの評価を得ていた・・・
というわけで・・・
蘇飛「炒飯1つ、甘寧もなんか頼めば?」
甘寧「なぜ、私がここにいるのだろう・・・」
蘇飛「・・・炒飯2つ、お願いします」
店員「は〜い、炒飯2つですね〜」
ぶつぶつと言っている、甘寧・・・
蘇飛「ま、いっか・・・」
甘寧「おい、貴様・・・」
蘇飛「いきなりかよ・・・それに、一応上司だと思うんですけど・・・というか、蘇飛って呼べよ・・・」
自分は都督、彼女は食客・・・
甘寧「む・・・ならば、おい蘇飛、貴様「(貴様は言ってるじゃん)」なにか、思ったか?」
鋭い勘ですね〜、・・・
甘寧「d「お待たせしました〜」・・・」
蘇飛「いただきます「おい!人の話を」後でな「・・・」」
甘寧「なんだか、実に不愉快なのだが・・・」
文句を言いつつも、昼食をとる・・・
二人「ご馳走様でした」
きっちりしっかりいただきました・・・
蘇飛「お勘定よろしく〜」
店員「あ、は〜い」
甘寧「貴様・・・」
殺さんとばかり睨みつける・・・
蘇飛「店長、また来るからな〜」
店長「ありがとうございます、ごひいきにしてもらって・・・」
蘇飛「別にいいよ、おいしいから」
店長「またのご来店をお待ちしております・・・」
甘寧「待たぬか!!」
そそくさと出て行く、蘇飛を慌てて追いかける甘寧・・・
時刻は、昼と夕方の境目ぐらい・・・
蘇飛「で、聞きたいことはなんだ?」
甘寧「やっと話す気になったか・・・て、おい!どこに行く!!」
ダッシュする、蘇飛が・・・
蘇飛「妙に嫌な予感がするんだよ・・・」
甘寧「嫌な予感だと?」
?を出して、考える・・・
?「「「「「「「「「「「「「「「蘇飛様ーーー!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」
なんですか?この声はといわんばかりの甘寧・・・
蘇飛「団体で来たし・・・もう嫌だ・・・」
甘寧「あれは・・・」
おぅ・・・・子供『達』です・・・
蘇飛「よし!逃げよう!」
甘寧の手を握って、走り出す・・・
甘寧「なっ!?///何をする!!」
蘇飛「えーーーーと・・・・逃走?」
甘寧「それは分かったから、手を離せ///」
子供1「あー!!蘇飛様が女の人を連れてるー!!」
子供2「いけないんだーー!!」
子供3「きゃーーーー!!」
甘寧は子供たちの言葉に固まる、『自分たちがそんな風に見らていたのかと』・・・
蘇飛「・・・気が変わった、お前そこで待ってろ・・・」
甘寧「あぁ・・・」
子供たちに向かって歩いていく・・・
蘇飛「うし、お前等、まとめて根性叩きなおしてやる・・・」
子供達『うわぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!』
蘇飛「つ、疲れた・・・」
今はいない子供達にため息を出す・・・
甘寧「貴様、私の話はどうなった・・・」
ギロリ、と甘寧が睨みつけてきます・・・
蘇飛「わかったわかった・・・」
時刻は夕方、日も沈んできている・・・
甘寧「単刀直入に聞く・・・私は「間違ってないよ」えっ?」
蘇飛「何驚いた顔してんだ・・・簡単に言うと、お前は順番を飛躍しすぎているだけなんだよ・・・」
甘寧「・・・・・・・・・・」
その言葉は、彼からしか伝わらない・・・
蘇飛「誰も間違っているとは思わない・・・ただ、お前は執着しすぎなんだ」
甘寧「っ・・・・・・・・・」
蘇飛「まぁ、人はそれぞれの生き方で生きてるから別にいいんだけど・・・」
甘寧「分からん・・・・・・」
蘇飛「はっ?」
甘寧「貴様が分からんと言っているのだ!!なぜ貴様は、ハッキリと言わない!!お前は駄目だ!と何故だ!!」
蘇飛「別にこれから、見極めて行くさ・・・それより、もう暗くなるぞ・・・」
あたりはもう薄暗い・・・
甘寧「そうやって!「あーはいはい」貴様!!」
蘇飛「やれやれ・・・」
スッ、と手を差し出す・・・
甘寧「何だ?」
蘇飛「帰るぞ・・・」
甘寧「はっ?」
蘇飛「お前のいるべき場所に帰るぞ、お前はこんなところで、油を売っている暇は無いだろ?」
蘇飛は笑って、甘寧に言う・・・
甘寧「ふん、貴様なんぞに言われんでも帰るさ『私のいるべき場所』に・・・」
蘇飛「それじゃ、行きますか・・・」
甘寧「あぁ・・・」
『コイツとなら、一緒に・・・』
【続く】
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