無印・恋姫無双〜外史の突端〜 第十二話 |
?「はぁあ〜、私は・・・どうすれば・・・。」
一人の少女が浜辺の流木に腰掛けて困り果てていた。
??「お困りのようですね。」
?「だ、誰?!」
??「悪いものではありません、落ちついてください。魏軍の軍師さん。」
?「っ!?な、なぜそれを・・・。貴様は・・・?」
護身用の小刀に手を掛ける。
??「おっと、これは失礼しました。私の名は管輅。呉に住んでいる『占い師』ですよ。占いで『この海岸にこの世の物で無い船団』が来ると占いで出ましたので、ここに寄らせて頂きました。」
?「『占い』?『船団』?・・・どういう事??」
管輅「それを教える為には名前を教えて頂けますか?」
?「え〜っと「本名で」ぇ?」
管輅「ニコ」
?「・・・郭嘉です。」
管輅「郭嘉さん、貴女の主は?」
郭嘉「赤壁で・・・。」
郭嘉は下に視線を落とした。
管輅「そう・・・。でも、貴女は曹操様が何処かで・・・異世界で生きていると信じて今現在この『海岸』に居る。でしょ?」
郭嘉「へ、は、はい。」
管輅「大丈夫・・・。きっと現れるわ。あの誇り高き曹操さんですもの・・・。」
――――――――――
華琳「ックチン!」
一刀「お、風邪?」
華琳「!?ち、違うわよ!!」
一刀「本当か?どれ・・・。」
華琳「だからちがっ・・・?!///」
一瞬の隙を見せてしまった・・・。
一刀「ちゅっ・・・風邪では無さそうだね・・・。」
華琳「ん?!・・・さっきから言ってるじゃない、莫迦・・・。」
――――――――――
その頃の日本政府は、呉領土内に駐屯地を早々と設営完了し、本格稼働に向けてテストを繰り返し行っていた。
陸自兵A「本当に三国志の世界に来ちまったのかぁ〜・・・。」
陸自兵B「みたいですね、映画(赤壁)のセットみたいですよ。」
陸自兵C「『みたい』では無く、まんまその世界だよ・・・。」
陸自兵B「あ、そっか。」
陸自は暢気に声を上げて笑っている頃、空自の連中はというと・・・。
パイロットA「この辺りに蜀の都のはずなんだが・・・。」
空自は大陸各地の偵察を行っていた。
趙雲「ん?」
厳顔「どうしたんだ、星よ。」
趙雲「いやぁ、なんでもない。何か聞こえたものでな・・・。」
厳顔「空耳では無いのか?」
趙雲「そうだな・・・。(主達はどうやって来るのだろうか・・・。)」
趙雲は杯を一杯煽った。
愛紗「陸上の移動手段はどのように。」
一刀「輸送車とジープで行こう。整備させているとはいえ、蜀上空まで行ける飛行機が無い。」
愛紗「御意です。」
華琳「飛行機?輸送機なら私、おじい様のツテで2機貰ったわよ?」
一刀「え・・・マジ?」
華琳「嘘は言わないわ。そうですよね、おじい様?」
爺ちゃん「あ、あぁ。回した。」
一刀「回した、って・・・。まぁいいや。上陸後は飛行場の確保を最優先。占領したらスモークを焚く。」
華琳「輸送機はその前に日本を出発させたほうが良いわね。」
華琳が日本にいる輸送部隊に連絡をしに部屋を出て行った。
一刀「さすが『覇王』だ。」
愛紗「一刀様、怜が手合わせがしたいと言っておりますが・・・。」
一刀「お、俺とか?わ、わかった。」
霞「かずっち、もうてぇ出すん?」
一刀「そういう意味じゃない!」
愛紗「一刀さま・・・?」
一刀「い、いや誤解だよ?」
愛紗「早く支度を・・・。」
愛紗に連れて行かれてしまった・・・。
〜イージス艦後部、ヘリポートにて〜
怜「あ、来た。おとーさん、武闘調錬お願いします!」
一刀「まだ小学生で、この訓練は早い気がするな・・・。」
爺ちゃん「でも、ワシはお前を鍛え始めたのはこの頃じゃぞ?」
一刀「そうなんだ。じゃあ〜、『氣』の操り方をお母さんと一緒にやろうか。」
怜「やった〜!」
愛紗「えっ?!私もですか?!」
行き成り話しを振られてビックリする愛紗。
凪「『氣』の操り方ですか・・・。」
秋蘭「実際、訓練せんと出来んからな・・・。でも、すぐ出来そうだがな。」
怜の方を見ながらつぶやいた・・・。
凪「え?」
一刀「『氣』の操り方は、軽く握り拳を作ってその拳に集中させるんだ。」
怜「ん〜と・・・、こう?」
ブゥゥゥウン・・・・・・―――――。
愛紗「こうでしょうか・・・?」
シュンシュン―――――――――――。
一刀・凪「「まんま『龍玉』じゃん!!??」」
秋蘭「やはりか・・・。しかし、こうもすぐ出来る奴は凄いな。どれ・・・。」
ブンッ・・・―――――――――――。
秋蘭「・・・。済まない、凪。」
凪「だ、大丈夫です。全然気にしてませんから・・・。」
秋蘭「そ、そうか。(というか、ここにいる武将なら・・・、殆んど出来るかもしれんがな。姉者なんか特に・・・。)」
春蘭「はぁっくしょん!!」
華琳「風邪?」
春蘭「い、いえ!そんな事在るはずがありません!!」
一刀達は程無くして広州沿岸に到着。
近くで漁を行っていた漁師からの情報を聞いてみることにした。
一刀「呉の様子はどんな感じですか?」
漁師「あんたら、最近ここに来た連中の仲間か?」
華琳「仲間?仲間は居ないわよ?私達にはね・・・。」
一刀「待ってくれ。最近来た連中の特徴とか分からないですか?」
漁師「白い奴だった。何考えてんのかサッパリでよ、凄い大群で浜の所にいるよ。」
一刀「そうですか・・・。(やっぱりここでも一枚噛んで居たか、しつこいな・・・。いい加減。)」
愛紗「・・・。(ご主人様の顔色が優れていないのは気の所為か?)」
華琳「一刀、どうしたの?顔色悪いわよ?」
一刀「ちょっとな・・・。漁師さん、協力ありがとうございました。」
漁師「おう、また会おうぜ。」
漁師は港へ引き上げて行った。
―――――――――――――――――
上陸前夜・・・。
愛紗「はぁはぁはぁ・・・。」
一刀「ふぅ〜・・・。これで最後にしよう。」
何をしているかというと・・・。
愛紗「そ、そうですね。この一撃にすべてを賭ける!!」
一刀「俺もだ。行くぞ!」
二人が一瞬にしてその場から消える。暫くすると金属がぶつかり合う音だけが響いていた。
愛紗「でぇえりゃぁあああ!!!」
一刀「はぁああああああ!!!!」
カキャーン・・・。
相討ちで模擬戦は終了した。
怜「パパママすごーい!」
華琳「怜、何をしていたか貴女分かるの?」
怜「うん!」
華琳「(じょ、冗談でしょ?この娘、凄い勢いで成長してるわよ・・・。愛紗は未だしも、一刀も人間離れし過ぎでしょ?!)」
凪「すごい・・・。」
真桜・沙和「・・・・・・・・・。」
凪「持久戦し続けてからのあの動き、並みの人間では無いです・・・。最初の一手しか読み取れなかった。・・・こんなことするのは・・・。」
華琳「呂奉先の域・・・なの?」
凪は黙って頷く。
愛紗「さ、流石ですね。お強くなりました・・・。」
一刀「愛紗こそ、強いよ・・・。さ、シャワー室に行こう、汗は流さないとね。」
愛紗「は、はい。」
広州のとある港にて・・・。
孫権と甘寧はお忍びでこの海岸までやってきた。これも『占い師』による情報。
孫権「確かここの筈だが・・・。」
甘寧「いません・・・ん?」
孫権「ん?どうしたの、思春。」
甘寧「遠くから聞いた事の無い音を立てながら近づいて来ます・・・。この気配・・・、まさか・・・。」
孫権「な、何だというの?・・・へ?この気配・・・。」
ドロドロドロドロドロ――――――――――――。
一隻の船が浜に接岸した、その中に居たのは・・・。
孫権「一刀!?」
一刀「ん?あ〜!?蓮華!?」
愛紗「どうかしました・・・か・・・?そそそそそそそそ孫権!?」
霞「愛紗、噛み過ぎやて。」
華琳「みっともないわよ?」
孫権の顔色が一変した。
孫権「曹操?!何故貴様が!」
一刀「お、落ちつけ蓮華!(無意識に抱きしめる)」
孫権「きゃ!」
一刀「実はかくかくしかじか・・・。」
孫権「そうなの!?全く知らなかったわ・・・。」
甘寧「で」
愛紗「いつまで抱いているのですか・・・一刀様。」
一刀「愛紗・・・眼が・・・眼が笑ってない・・・。そして思春!後ろに行かないで!!」
甘寧「ち・・・。」
孫権「改めて真名を預けるわ。宜しくね、一刀。それから曹操。」
華琳「華琳でいいわよ、宜しく。」
一刀「よろしくねぇ〜!!どわ!」
愛紗「待て〜!!」
三国:さ、十二話目。アニメで言う1クール終了的なノリですが、全然締まりきって無いですな!
愛紗:偉そうにいうな!というか、この頃不定期になって無いか?
三国:そんなk・・・すみませんでした!
愛紗:・・・なら良いのだが・・・。
三国:今回、一人ゲストを呼んでいます、三国の美尻といったら・・・。
蓮華:び、美尻って言わないで!っというか、それで分かっちゃうものなの??
三国:有名ですよ。呉軍の兵士さんからの情報ですけど・・・。
蓮華:そう、・・・ふふふ、思春。
思春:は!お傍に・・・。
蓮華:その兵士を『これ』しなさい。フフフフフフフフ。
愛紗:こ、こわぁ〜。それでは、来週も期待していてくれ・・・。
呉兵士:あ、甘寧殿。ここで何されt
思春:・・・ふん!
説明 | ||
拠点がコロコロ変わります。 でわ見てみましょう・・・。 |
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コメント | ||
怜ちゃんは小学生で氣を操るとか過ごすぎだ!それもそうだけど愛紗と一刀の戦いを目で追えるって……サ○ヤ人?(葉月) 続々と集結していますね、どんな集団になるのやら。しかし怜ちゃんすげー、孫○飯かよw(アロンアルファ) |
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