[アリアンロッド・サガ 【アクロス】] ユンガー×エルザ |
「…行くぞ。」
「!はいっ」
慌てて彼の後を追いかけた。
私が小走りで追いつくのを待ってから、ユンガー隊長は歩き出す。
(うーん。あれは結構お手ごろだったな…
まとめて仕入れればお安くしてくれるかしら。)
ノーデンスの依頼で訪れた街。
情報収集の合間も、商品のリサーチは怠らない。
経費はノーデンス持ちだし、絶好の機会ですもの!
ひょろりと背の高い隊長のすぐ後ろを歩く。私の定位置。
ツヴァイの事件が落ち着いて、こうやって二人きりで旅をすることが多くなった。
ふと、その手が目に入る。
男の人にしては繊細な手。一度だけ「婚約者」だと偽って腕にしがみ付いたっけ。
そういえばこの人は「女」のにおいがしない。
エルダナーンという種族がそうなんじゃなくて「ユンガー」という人が、なのかもしれない。
いつも近くにいた私達が10代だったし(ダイン(?)は年齢不詳だけど)、あえて気付かせないようにしていたのかも…
手を伸ばした。
ホントに無自覚だった。
(?…どうしてそんなことが気になるの?)
手が、止まる。
…ああ、そうか。
彼の向こうには「彼女」がいる。
恋ではないかもしれないけど。でもずっと強い――私達とは違う絆。
…ひとごとでも、ないのかもしれない。
アルにはあんなこと言っておいて。
(だけど、今の私には――)
私は手を下ろす。
ほんの少し指先に熱を持ったまま。
【伸ばした指先は空気を掠めて】
説明 | ||
ついったの診断メーカーで見つけたお題。妄想があふれ出てきたので、勢いのままうp。ユンガー×エルザは影にカテナがあると思うのです。 ss書くの久しぶり…続けられそうなら纏めるかもしれないです。 アクロスお絵描きもしたいです。 | ||
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