恋姫外史・あるところに一刀第21と1/2話
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袁紹の敗北

 

それは瞬く間に広まった

 

しかも相手は勢力としては弱小もいいところの公孫賛

 

各諸侯たちも間諜を放ち、情報収集を始めた・・・・

 

 

 

 

「さて、何か分かったかしら?」

 

曹操は軍師達に問いかける

 

「はっ!どうやら公孫賛の元には呂布、陳宮、華雄、そして霞の言っていた北郷一刀と言う男がいるようです」

 

「ホンマか!」

 

郭嘉の言葉に霞が身を乗り出す

 

「ちょっと!落ち着きなさいよ!」

 

「いいのよ桂花。・・・そう、元董卓軍の将が揃って公孫賛の元に仕官していたの」

 

「はい。しかし分からないのは、何故公孫賛なのか?と言う事です。華琳様だけとは言いませんが、他にも優秀な君主はいると思うのですが・・・」

 

「何を言ってるのよ!華琳様以上に優秀な方がいるわけ無いでしょう!!」

 

「・・・桂花、ちょっと黙ってて」

 

「しかし華琳様!」

 

「黙りなさい」

 

「・・・はい」

 

曹操に言われ仕方なく黙り込む荀ケ

 

「さて・・・貴方はどう思う?霞」

 

曹操の問いに霞は

 

「うーん・・・多分一刀の方針やないかなあ?」

 

「何故そう思うの?」

 

「いや、何となくなんやけど・・・一刀だったらやりそーやな〜〜と思って・・・」

 

「・・・そう」

 

北郷一刀

 

曹操の興味はますます膨らんでいった

 

直接会ってみたい

 

そして

 

この曹孟徳の好敵手と成り得るか?

 

確かめてみたいと

 

そう思ったのだった・・・・

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「冥琳聞いた?公孫賛が袁紹に勝ったんだって。驚きよね〜〜」

 

「ああ、勢力では明らかに袁紹の方が上だった。袁紹が無能なのは知っていたが、公孫賛に負けるとは思わなかったな」

 

「袁術ちゃんもかなり慌てていたみたいよ」

 

「それはそうだろうな。仲が良くなかったとは言っても従姉妹同士だ、心配もするだろう」

 

「・・・それで、公孫賛は私たちの夢の妨げになると思う?」

 

孫策の問いに周瑜は

 

「・・・まだ分からんな。今、明命をはじめとする間諜をいくらか出している。それが帰ってきてから判断するさ・・・・」

 

 

 

そのころ公孫賛の城下町にて・・・・・

 

「はぅ〜〜、お猫様〜〜〜・・・」

 

「こら!」

 

その声にハッ!とする周泰

 

「何度言えば分かるんだ!猫と本当に仲良くなる為には、猫が何を望んでいるか知る事が大事だと!いくらモフモフするのが好きだとしても、それはお前の気持ちだ!猫と本当に仲良くなりたいなら私心を捨てろ!猫の可愛さではなく猫自身を見つめるんだ!!」

 

「は、はい!コーチ!!」

 

 

 

・・・・・

 

それは半刻前に遡る

 

一刀が町を歩いていると・・・

 

「はぅ〜〜、モフモフさせてくださいお猫様〜〜」

 

路地からそんな声が聞こえた

 

一刀がその路地を覗くと、一人の女の子が一匹の猫に向かって土下座していた

 

しかし、猫は女の子を一瞥すると欠伸をしてつれなく去っていった・・・

 

「はぅ〜〜、ここのお猫様たちは気難しいのです・・・」

 

がっかりした表情で立ち上がる女の子

 

「・・・おい」

 

「はうあ!」

 

驚いてズザザーー!と後ずさりする女の子

 

「あうあう・・・」

 

「・・・猫に何お願いしてたんだ?」

 

「そ、その・・・モフモフさせていただけないかと・・・」

 

女の子は今の出来事を見られていた恥ずかしさからか、顔が真っ赤だった

 

「・・・そりゃあ、あれじゃあ成功せんわな・・・」

 

そう言うと一刀は

 

「ついて来い」

 

と言って路地の奥に向かう

 

女の子も慌てて後に続く

 

そして着いた先には・・・・・

 

「はぅーー!!」

 

猫が沢山

 

そこは猫達のたまり場の一つだった。

 

そんな中、一刀は

 

「おう、俺も入れてくれ」

 

と言ってズカズカ輪の中に入っていった

 

すると猫達は、一刀が座れるだけのスペースを自分達から開けてくれた

 

「サンキュ」

 

そう言ってスペースにドッカリと腰を下ろす一刀

 

「今日はニボシを持ってきた。欲しいやつは来な」

 

そう言うと懐からニボシの入った袋を出す

 

すると何匹かが一刀の近くに集まって来る

 

「ほれ」

 

そう言うと一刀は手にニボシを乗せて猫に差し出す

 

そうすると集まった猫達はこぞって食べだした

 

一刀はそれを只黙って見ている

 

そしてひとしきり食べ終わった後、猫達は離れて行き、それぞれ丸くなって寝はじめた。

 

一刀も胡坐をかいてのんびりする

 

すると

 

「ニャー」

 

一匹の猫が一刀の所に来て、足をよじのぼり、一刀の足の上で丸くなった。

 

そして寝息を立て始める

 

一刀は足を動かさず、ただその顔を眺めていた・・・

 

そして極めつけは

 

また一匹、一刀に猫が近づいて来た

 

近寄ってきた猫がゴロンと腹を見せると一刀はアゴ、腹などを撫で始めた

 

気持ちよさそうにゴロゴロ喉を鳴らす猫

 

一刀はあくまで優しく撫で、猫が身体を揺らし始めると撫でるのをやめた

 

すると猫は身体を起こし、満足したように去っていった・・・

 

 

その様子を呆然と見ていた女の子

 

女の子には、彼が猫の神様のように見えていた

 

そして・・・

 

「どうか私にお猫様とのお付き合いのしかたを教えてください!!」

 

と、頭を下げて頼みこんだのだった・・・・

 

 

 

そして現在、一刀による女の子への熱血指導が続いていたのである

 

「ほら!その猫は寝たいと思っている!触ったりせず寝かせてやれ!」

 

「はい!コーチ!!」

 

「そこの猫は小腹が減っている!ニボシを2つ、与えてやれ!」

 

「はい!コーチ!!」

 

このように指導は続いていき、その結果

 

モフモフ・・・

 

ようやく1匹だけモフモフしてもいいと言う猫が女の子の元に来てくれたのである

 

「ああ、幸せです・・・」

 

女の子は至高の笑顔でモフモフしていた・・・

 

そして一刀が

 

「そろそろ行きたいって猫が言ってるぞ」

 

と猫の気持ちを代弁して、女の子は名残惜しげに猫を放した。

 

猫が去っていった後

 

「ありがとうございました!コーチ!!」

 

「良いってことよ。だが、これで満足するなよ?お前はまだ半人前にもなってないんだからな?」

 

「はい!コーチ!!」

 

「うむ!じゃあ俺はそろそろ帰るが、教えを忘れず精進しろよ?」

 

「はい!ありがとうございました!!」

 

そして一刀は去っていった・・・・・

 

 

 

そして彼が北郷一刀だと女の子・・・つまり周泰は知り、報告書にはデカデカと

 

(コーチはお猫様の神様です!!)

 

と書かれていたのだった・・・・・・

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「へ〜、白蓮ちゃん勝ったんだ?良かった」

 

「・・・そう喜んでもいられないかも知れませんよ?桃香様」

 

孔明がホッとしている劉備にそんな事を言った。

 

「え?どうして?」

 

不思議そうにする劉備

 

「それだけの大勢力となったのです。もし攻めてこられたら、私達はひとたまりもありません・・・」

 

「そんな!白蓮ちゃんが攻めて来るなんてありえないよ!!」

 

孔明の言葉に劉備は怒りを隠せない

 

「・・・・白蓮さんなら、そうかもしれませんが」

 

「どういうこと?」

 

「・・・これはあくまで噂なのですが、白蓮さんが君主なのは表向きで、影の支配者は配下の北郷一刀さんだという話があるんです」

 

「北郷さんって、確か月ちゃんたちの・・・・」

 

そう言って月、詠を見る劉備

 

「はい・・・」

 

「元部下よ」

 

二人はそう答えた。

 

「じゃあ簡単だよ。例え北郷さんが影の支配者でも、月ちゃん達を保護してるって知れば攻めてきたりしないよ」

 

「それは、そうかもしれませんが・・・」

 

と、孔明が答えるも

 

「・・・それはどうかしら?」

 

詠がそんな事を言い出した

 

「何?どういうことだ?詠」

 

関羽が良くわからないと言った感じで訊ねてくる

 

「他の連中はともかく、一刀はそれだけでは抑止にならないと思うわ」

 

「何故だ?」

 

「あいつは普通じゃないのよ、色んな意味でね。自分の道をひたすら行くって感じかしら?もし、桃香が障害と感じたなら、多分攻めてくるでしょうね・・・・」

 

「うん・・・一刀さん、そういう所あるよね」

 

二人の意見に場の空気は重くなる

 

「・・・とにかく、同盟の使者を出してみましょう」

 

「うん、そうだね。お願い朱里ちゃん」

 

孔明の意見に同調する劉備

 

そして劉備は願った

 

 

 

自分の友と

 

 

 

剣を交えない事を・・・・・

 

 

 

 

 

 

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どうも、アキナスです

 

なんか一勢力だけ妙に長いおまけになってしまいました(汗)

 

どうしてこうなったんだろう・・・・・

 

とにかく各国はどう動くか

 

そして一刀君は今度は何をしでかすのか

 

それでは次回に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奇面フラーーーッシュ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
おまけです

いつものように各国の様子を・・・・
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コメント
はこざき(仮)さん:の、ようですな(アキナス)
あー華琳も桃香も雪蓮も興味深々ですか…先に呉が接触しましたが気づかれてないご様子で…w(はこざき(仮))
PONさん:それは認めますが、君主としては見劣りしてしまうかと・・・(袁家などを除く)(アキナス)
白蓮・・・優秀なのになぁ(PON)
2828さん:猫が絡むとどうにもなりませんな・・・(アキナス)
明命ェ・・・・仕事しろw 最後また懐かしいものがww(2828)
readmanさん:あはは・・・・(アキナス)
トトクロさん:ウチにもコミックあるんですけど、飛び飛びなんですよね・・・(アキナス)
十狼佐さん:それ以上はいけない!!(アキナス)
断罪者ヒトヤ犬さん:OPが後ろ指さされ組だったり、インパクトはありました・・・(アキナス)
奇面組は最終話 で集めたことを後悔したなぁ。(readman )
な、懐かしーーーw 奇面組〜〜〜 昔、コミックを集めてたのを思い出したよ^^(トトクロ)
なんでしょうね、何故かこの後の桃香の敗北図が鮮明に見える、これってs(ry(十狼佐)
奇面組は幼い頃見てましたがどんな話だったか思い出せない、DVDとかあればいいのですが(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
1+1=11さん:一刀君には効かないかも・・・・(アキナス)
アロンアルファさん:桃香の頭の中はいつも春(アキナス)
白龍さん:後ろに漢女がいい笑顔で・・・(恐)(アキナス)
乱さん:そう来ましたか・・・(アキナス)
海平?さん:使える人間が漢女二人しか見当たらないんですけど・・・・(アキナス)
劉邦柾棟さん:それは難しいかも・・・・(アキナス)
大神さん:ネタが出れば書くんですけどね・・・・(アキナス)
桃の子は何処まで言っても桃の子だ。頭のお花畑を別の物に変えないと・・・(アロンアルファ)
目・・・・目がぁぁぁぁぁぁぁぁ、奇面フラッシュは奇面組み5人揃っていなけらば使えない技のはずなのに・・・・・・・・ (白龍)
猫の神様…報告書に何書いてるんだ?まあ、ともかく次回に「筋肉大移動!!」(乱)
明命さんや、任務をそっちのけで何をしておいでなのですか?wwwwwwwww  っていうか最後の奇面フラッシュにワロタwwwwwwwww  何かの拍子に本編で出てきたら支援ボタン押しまくるかも・・・(海平?)
明命・・・任務を忘れて何やってんだよwwwwwwww!? とりあえず次回の話で明命は思春に扱かれる方向でお願いします。 そりゃもう徹底的に!?(劉邦柾棟)
も、桃の人に敗北フラグが!? 自分を中心に半径300km圏内の人間の思考能力を著しく落とす桃香ジャマーは新生公孫賛軍団には効果がないのか!?(>_<)(1+1=11)
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