真・恋姫無双 武道会(団体戦編)第四章
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第一回戦は、魏第一班が勝利して準決勝に進んだ

(結果)

 

〇霞VS翠×

 

〇季衣蒲公英×

 

×春蘭VS桔梗〇

 

〇流琉VS焔耶×

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蒲公英「ちょっと!!何負けてんのこの脳筋!!」

焔耶「うるさい!!お前だって負けただろうが!!」

桔梗「たわけ!!負け犬同士で騒ぐな!!」

蒲公英・焔耶((グサグサ!!))

桔梗の言葉に一気にへこたれる二人

 

翠「桔梗・・・容赦無いな・・・」

桔梗「事実を言ったまでじゃ、ほれ二人とも帰るぞ」

蒲公英・焔耶「「負け犬・・・」」

翠「やれやれ」

桔梗は二人を引きずりながら帰っていく、翠も黙って着いて行った

 

春蘭「少しは時間を稼げたか?」

霞「ああ、少しはな」

季衣「でも、やっぱり思いっきり戦いたいなー」

流琉「季衣、贅沢言わないの秋蘭さまと兄さまの為でしょ」

春蘭「うむ、苦戦する振りも大変だな」

霞「惇ちゃんは振りやのうて、もろに苦戦しとったやないか」

春蘭「う、うるさいぞ霞!!」

季衣「とりあえず席に戻りましょうよ、春蘭さま」

春蘭「うむ、そうだな」

春蘭達も華琳達の居る席に戻るのだった

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雪蓮「ねえ、御遣い君まだ?」

冥琳「まだ居ないな」

蓮華「こんなに遅いだなんて、何かあったのかしら?」

明命「私探してきましょうか?」

亞莎「明命は次試合でしょう」

祭「そうじゃぞ明命、余計な心配なんぞいらん」

穏「でも、確かに遅いですね〜」

小蓮「お腹でも、痛いのかな?」

蓮華「小蓮じゃないんだから、そんな事ある訳無いだろう」

思春「確か、夏候淵に修行をしていると、前に言ってましたね」

雪蓮「じゃあ、遅れてるのは秋蘭の修行の為?」

冥琳「その可能性は高いだろうな」

雪蓮「はぁー、仕方ない御遣い君は諦めて優勝に専念しましょう」

呉全員「「「御意」」」

そして雪蓮達は準備に掛かる

 

愛紗「北郷殿が来てない?」

朱里「はい、そのようです」

雛里「秋蘭さんもまだみたいです」

桃香「どうしたんだろう?」

星「恐らく、修行だろうな」

鈴々「にゃ?じゃあ来ないのか?」

恋「?」

音々音「どうせ恋殿に臆して逃げ出したのです」

紫苑「本当にそうならいいんだけど」

桔梗「うむ、恐らく、わしと紫苑の二人掛かりでも勝てん相手じゃろうからな」

翠「確かに春蘭に、あんなに簡単に勝っちまった奴だもんな、なあ蒲公英?」

蒲公英「・・・」

翠「蒲公英?」

蒲公英・焔耶「「・・・」」

桔梗「ええーい!!何時まで落ち込んどるかー!!」

その後蜀の皆で二人を立ち直らせたのだった

 

凪「仕方ない、隊長が来るまで何とかしよう」

真桜「しゃーないなもう、この仮は閨でたっぷり返して貰うか」

沙和「そうなのーもう死んじゃうくらい絞り取ってやるの!!」

凪「二人とも行くぞ!!」

真桜・沙和「「おう!!(なの)」」

凪達は舞台に向かった

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観客A「なあ、北郷さまはまだ来てないのか?」

観客B「俺が知るかよ、でも楽進将軍達しか居ないとなると、居ないんだろうな」

観客達はざわざわと話していた

 

祭「北郷はどうした!!」

凪「隊長はまだ来ていません」

雪蓮「あら?逃げたの?」

真桜「心配せんでも、ちゃんと来るさかい待っといてくれんか?」

思春「まあ、来ない場合は我らに一勝入る、その方が都合が良いんだがな」

沙和「その時は、沙和達が一勝でも多く勝てばいいの!!」

明命「そう簡単には行きません、私達が勝たせてもらいます!!」

既に両者は、一色即発状態である

 

審判「それでは、第一試合を始めます両者前え!!」

真桜「おっしゃ!!」

明命「行ってきます!!」

魏第二班から真桜、呉第一班から明命が前に出た

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真桜「うちの相手は明命か」

明命「はい!!全力で行きます!!」

真桜「ええで、来い!!新型の飛翔螺旋槍の実験台にしたる」

明命「どんなからくりだろうと、壊します!!」

そう言いきり、明命は自分の武器魂切を握り、構える

 

真桜「うちは今無償に腹が立ってんねん、アンタで解消させてもらうは!!」

真桜も構える、何時でも動けるように

 

審判「それでは、李典対周泰始め!!」

ジャーンと銅鑼の音と同時に明命が走り出す

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明命「はぁぁぁ!!」

真桜「甘い!!」

ギーン!!

明命「くっ!!」

明命の一撃は、真桜の螺旋槍に止められる

 

明命「だったら!!」

真桜「何!?」

明命は一瞬で真桜の背後を取る、そしてそのまま突きの体制に入る

 

明命「もらいました!!」

真桜「まだやー!!」

ガン!!

明命「ええっ!?」

なんと真桜は螺旋槍を突き立てて、そのまま飛び上がり蹴りをかます

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明命「ちっ!!」

何とか寸前で避ける事に成功した明命が見たのは、螺旋槍を自分に構えている真桜の姿であった

 

明命(私が体制を治す前に、突っ込んでくる気ですか!?)

しかしこの後明命は、この考えを後悔する、何故なら

 

真桜「行っけー飛翔螺旋槍!!」

カチッ!!ズドーン!!

明命「はぅあ!!」

飛翔螺旋槍の先端部分(ドリル)が自分に飛んで来たからである、そしてその先端部分が十の字に開き捕まる

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真桜「捕まえた!!」

ガシャン!!

明命「ぐっ!!こんな物!!」

明命は何と脱出しようとするが、硬く閉まっていて動けない

 

呉全員「「「明命!!!」」」

真桜「終いや!!」

明命「えっ?うわ!?」

真桜はそのまま明命ごと螺旋槍を振り回し、場外に投げばす、明命は成す統べなく場外に落とされた

 

審判「周泰将軍が場外に落ちた事により、勝者李典将軍!!」

観客全員「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーー」」」

真桜「ふぅー何とか勝てたわ」

明命「あうー負けてしまいました」

真桜「明命やっぱ強いな、螺旋槍改良せんかったら、負けとった」

何時の間にか真桜が明命の側にいた

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明命「真桜さん、あんなのありですか!!」

真桜「別に武器が飛んだらアカン何て決まりは無いで」

明命「それはそうですが・・・」

祭「明命いい加減負けを認めんか馬鹿者」

明命「はぅあ!?祭様!?」

祭「李典面白い物を見せて貰った、おかげで明命を扱く理由が出来た」

明命「はぅあ!?し、扱く!?」

祭「明命、当分は過酷な鍛錬になると思え、それと当分猫は禁止じゃ!!」

明命「そっそんな〜」

明命はこの世の終わりだと思われるように力が抜けて座り込む

 

審判「あのー進めて良いでしょうか?」

真桜「えっ?ああ、進めてええよ」

そう言い残し真桜は、凪達の下に戻る

 

凪「真桜!!良くやった!!」

沙和「真桜ちゃん!!かっこよかったのー!!」

真桜「照れるやないかもう////」

真桜は顔を赤くして頭をポリポリと?く

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華琳「何とか一勝取ったわね」

春蘭「はい、ですがこの後が問題です」

霞「そうやな、一刀が来んと意味無いからな」

流琉「兄さまが居ない場合呉の皆さんに、一勝入ってしまいますから」

季衣「兄ちゃん早く来てよー」

桂花「まったくよ心配させて」

風「おや桂花ちゃん、お兄さんの事心配してるんですか?」

桂花「えっ!?ちっちち違うわよ!?誰があんな変体!!」

稟「しかし今心配させてと、言いましたよね?」

桂花「そっそれは、言葉の綾よ!!」

ホウケイ「相変わらず素直じゃねえ猫耳だな」

桂花「うっさい!!」

何時の間にか桂花いじりに変わっていた

 

蓮華「まさか明命が負けるなんて」

小蓮「だからシャオが出ればよかったのよ!!」

冥琳「まあ負けてしまった物は仕方ない、後の雪蓮達に任せましょう」

穏「そうですね〜でもこの後の明命ちゃんどうなっちゃうんでしょう?」

冥琳「止めておけ、無駄な詮索だ」

冥琳の言葉を最後に試合に再び、集中する

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審判「第二試合両者前え!!」

沙和「行ってくるの!!」

凪「ああ!!」

真桜「行ってき!!沙和」

思春「私が行きます」

雪蓮「気を付けなさい思春」

祭「一勝取替えして来い」

お互いに励ましの言葉を背に両者が向かい合う

 

沙和「うわー思春ちゃんなの」

思春「明命のようには行かんぞ、私は」

審判「それでは、干禁将軍対甘寧将軍」

その言葉を聞いた二人は、構える

 

審判「始め!!」

沙和「ええーい!!」

思春「ふっ!!」

ブン!!ブン!!ギーン!!

二人の剣が激しくぶつかり合い、火花を飛ばす

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沙和「思春ちゃ〜ん女の子がそんな短い丈の服を着るのは、恥ずかしい事なの」

思春「そう言う事は、お前の後ろに居る李典に言え!!」

沙和「それは確かになの!!」

ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!

亞莎「す、凄い・・・」

祭「うむ、思春の奴また腕を上げたのう」

雪蓮「ホントね、今度手合わせして貰おうっかな♪」

雪蓮達は満足げに試合を見ていた

 

凪「マズイ!!押され始めている!?」

真桜「ちっ!!やっぱ沙和に甘寧はんは無理やったか」

ガキーン!!

沙和「きゃあー!!」

凪・真桜「「沙和!?!?」」

凪と真桜が話し合っている間に、沙和の剣が手元から離れ、思春の剣が喉元に向けられていた

 

審判「勝者甘寧将軍です!!」

観客全員「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」

沙和「あうー負けちゃったのー」

思春「これで一勝一敗だな」

そう言い残し思春は舞台から降りる

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雪蓮「思春良くやったは、さて、次は私が行くは」

思春「雪蓮さまお気を付けて」

祭「策殿!!勝って勝利の美酒といきましょうぞ!!」

亞莎「雪蓮さまなら絶対勝てます!!」

雪蓮「ありがとみんな、さあ勝ちに行くわよ!!」

雪蓮の姿を確認した凪は、背筋を汗が流れる

 

凪「雪蓮さま・・・」

審判「第三試合両者前え」

雪蓮「楽しませてね・・・」

凪は蛇に睨まれた蛙の様に、身体が動かなくなってしまう

 

凪(なんて威圧感だ、春蘭さまはこんな人と戦っていたのか)

審判「それでは、楽進将軍対孫策将軍」

凪はまだ雪蓮の威圧感を感じて、身体がうまく動かない状態である

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審判「始め!!」

雪蓮「はぁぁ!!」

ブオン!!

凪「くっ!!」

何とか避けた凪は、攻めずに離れる

 

華琳「凪の動きが遅いは、どうしたの!?」

春蘭「おそらく孫策の威圧感に圧倒されたのでしょう」

霞「凪ーしっかりせー」

季衣「凪ちゃん・・・」

流琉「凪さん・・・」

稟「風、このままでは」

風「稟ちゃん、風達は信じる事しか出来ないのです」

桂花「凪・・・」

華琳達は、凪の戦う姿を見ている事が辛く感じていた

 

愛紗「あれだけの威圧感を出しながら攻められたら私でもきついな」

桃香「すごい・・・此処まで伝わってくるなんて・・・」

星「正しく小覇王の名に相応しいお方だ」

恋「雪蓮・・・すごい・・・」

翠「こっちまで身震いしちまうよ」

紫苑「でも、一番辛いのは凪ちゃんよ」

桔梗「この勝負・・・もう決まったのう」

朱里「はわわ・・・」

雛里「あわわ・・・」

蜀の面々は勝負が早く付くと感じていた

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冥琳「もらったな」

穏「そうですね〜流石に雪連さまの相手を、凪ちゃんがするのは荷が重過ぎたんです」

蓮華「そうね」

小蓮「お姉さまー決めちゃえー♪」

呉の面々は勝利を確信していた

 

ズサササササ!!

凪「ハア、ハア、ハア、」

雪蓮の攻撃を何とか避けていた凪だったが、体力の限界が近づいていた

 

雪蓮「氣を溜める時間なんて作らせないわ」

コツコツと雪蓮がゆっくり確実に近づく

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真桜「沙和!!隊長は!!」

沙和「まだなの!!」

真桜「だぁーーーーもうなにしてんねんあのオタンコナス!!」

沙和「凪ちゃん!!」

真桜達は、まだ来ない一刀に苛立ちと焦りを感じていた

 

雪蓮「うん?そう、そうゆう事・・・時間稼ぎね」

凪「ぐっ!?」

雪蓮「舐められたモノね、いいわ一瞬で終らせてあげる!!」

雪蓮の威圧感がさらに上がり、凪は完全に動けなくなってしまう

 

ブオン!!!

凪「ちっ!!」

雪蓮「遅い!!」

ドゴッ!!!

凪「ぐああああああ!?」

沙和・真桜「「凪!?!?(ちゃん)」」

南海覇王の一撃を紙一重で避けたが、その瞬間雪蓮の蹴りを食らう

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凪「ぐっ!!うううっ」

雪蓮の蹴りを鳩尾(みぞおち)に食らっても、立ち上がろうとした凪の目線の先には、南海覇王を振り下ろす雪蓮の姿だった

バキッ!!

凪(た・・い・・ちょ・・う)

ドサ!!

魏全員「「「凪!?!?!?(ちゃん)(さん)」」」

祭「おい、今の音はまさか・・・」

思春「肩の骨が折れた・・・いや外れたのか!?」

亞莎・明命「「ええっ!?」」

南海覇王の一撃は、凪の肩に振り下ろされ、それと同時に鈍い音が響いた

 

雪蓮「終わりね・・・恨むんなら貴方を見捨てた御遣い君を恨みなさい・・・審判!!」

凪(ドクンドクンドクン!?!?!?)

審判「しょ、勝者孫さ・・・!?」

雪蓮「?」

雪蓮は会場の空気が変わった事に直ぐ気付いた

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雪蓮「何?この空気」

雪蓮が振り返ると、倒れたはずの凪が立っていた

 

凪「ありがとうございます・・・雪蓮さま、おかげで震えが止まりました・・・」

雪蓮「あら、まだやるの?そんな肩で?」

凪「確かに外れていますでも・・・こうすれば」

凪が自分の肩に手を置くと、自分の肺の中の空気をすべて吐き出す

 

雪蓮「何?・・・まさか!?」

凪「ふっ!!!!」

グキッ!!!!

凪「ううううううううううっぐ!?!?!?!?」

その場に居る誰もが目を疑った、何と凪は外れた肩を押し戻して直したのである

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雪蓮「う・・そ・・でしょ・・」

凪「私は・・・隊長に一度でも見捨てられたなんて思った事は、ありません・・・そして・・・」

凪が顔を上げるとその目には、強い光が灯っていた

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凪「私はこれからも、隊長を・・・北郷一刀さまを守る剣(つるぎ)です」

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その場居る誰もが息を呑んだ・・・そして感じた

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彼女は英雄であると

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雪蓮「いいわ・・・私の全力で貴方を倒してあげるわ!!楽進文謙!!!!」

凪「はい!!私も全力で貴方を倒します!!孫策伯符!!!!」

今始まろうとしていた英雄同士の武の限界と結う加速が

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凪・雪蓮「「ハアアア!!!」」

ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!

ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!

お互いに駆け出し攻守の嵐が続いている

 

華琳「何が、起こっているの?」

春蘭「・・・」

霞・稟「「凪・・・」」

風・季衣・流琉「「「凪(ちゃん)(さん)」」」

真桜・沙和「「凪・・・(ちゃん)」」

魏の全員が、いやこの場にいる全員が瞬きを忘れて試合を見ていた

 

雪蓮「ハア!!!」

ブオン!!!!

凪「ふん!!」

雪蓮の剣をしゃがんで避けた凪は、雪蓮の鳩尾に氣を溜めた拳を打ち込む

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ドゴオン!!!

雪蓮「ガハッ!!!」

ズサササササ!!!!!!!!!!!!

そのまま場外ギリギリまで吹き飛ばされる

 

凪「ハアハア、ぐうっ!!」

急に凪が自分の右肩を抑える

 

真桜「凪!!もう止め!!肩が一生使えんくなるで!!!!」

沙和「凪ちゃん!!!もう十分なの!!!」

凪「ハアハア」

しかし二人の声は凪には聞こえていない、凪の意識は雪蓮にだけ集中していた

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雪蓮「お互いもう限界みたいね・・・」

凪「そうですね・・・終わりにしましょうか・・・」

雪蓮「それ・・・私が言ったセリフよ・・・」

二人ともフラフラで立っているのがやっとと結う、状態だった

 

呉全員「「「雪蓮(姉さま)(策殿)(さま)」」」

魏全員「「「凪(ちゃん)(さん)」」」

 

雪蓮「行くわよ!!凪!!」

凪「はい!!雪蓮さま!!」

お互い最後の力を振り絞り駆け出す・・・そして

ドゴーーーーン!!!!

 

激しい衝突により、砂煙が舞う

カン、カンカララン

祭「うん?これは!?南海覇王!?」

雪蓮の南海覇王が折れ、祭達の側に転がっていた

 

沙和・真桜「「凪(ちゃん)!!」」

砂煙が晴れていくとそこには、凪の姿が無かった

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凪は衝撃に耐えられず、吹き飛ばされ宙を舞っていた

凪(すみません隊長、勝てませんでしたこんな私を許してください)

地面に落下しそうになっていた凪は、そんな事を考えていた

 

ドン!!

凪(あれ?痛くない何で?それに地面にしては、まだ浮いている感じだ)

凪が目を開けるとそこには

 

凪「あっ・・・・ああ・・・・」

一刀「凪・・・遅くなってゴメン・・・」

凪「隊長・・・」

凪は一刀に抱き抱えられていた

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魏全員「「「一刀!!!!(北郷)(兄ちゃん)(兄さま)(お兄さん)(一刀殿)」」」

秋蘭「間に合ったようだな」

春蘭「秋蘭!?」

何時の間にか、秋蘭が華琳達の居る席の近くに立っていた

 

凪「隊長・・・信じてました・・・」

一刀「後は任せろ凪」

凪「はい・・・」

凪は涙を流しながら眠った

 

沙和・真桜「「隊長!!」」

一刀「真桜!!急いで凪を医療班のところに!!後沙和、右側の肩を重点的に直すように医療班に伝えろ!!大至急だ!!」

真桜「おう!!」

沙和「わかったの!!」

真桜と沙和は凪を担いで医療班のところに向かった

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審判「第三試合は両者引き分け」

祭「策殿・・・残念でしたな」

雪蓮「いいのよ、久しぶりに熱くなれたし・・・祭頼んだわよ」

祭「うむ・・・しかし相手は北郷・・・これも宿命かのう」

明命「祭様がんばってください!!」

亞莎「大丈夫です!!祭様なら」

祭「うむ!!ワシの勝利で花を飾ろうぞ!!」

祭はそのまま舞台に向かった

 

一刀「凪・・・絶対勝つからな!!」

キラン!!

一刀「これは・・・閻王の欠片か?」

一刀はそれを拾うとズボンのポケットにしまう

 

一刀「凪・真桜・沙和が繋いでくれたチャンス・・・後は」

一刀が舞台のほうを見ると、腕を組み笑みを浮かべる祭が居た

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一刀「俺だ!!」

一刀は舞台に立つと祭と向かい合う、今、一刀と祭の戦いが始まろうとしていた

説明
皆さんどうもカイです、第四章が完成しました。
今回の主役はズバリ三羽鳥です
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コメント
クラスターさん この先に答えがあります(カイ)
…小覇王・孫策と引き分けるとは、楽進が凄く成長しているな。それと一刀、楽進を受け止めた際に、水の氣による応急処置位したんだろうな!?(クラスター・ジャドウ)
motomaruさん 戦士凪いい響きです(カイ)
さすがは儀魏の王道戦士凪!!(motomaru)
320iさん 凪の想いの強さは、魏一番です(カイ)
断罪者ヒトヤ犬さん それはまだわかりませんよ(カイ)
凪の武器の欠片、成る程祭の矢がそれに当たって助かるのか・・・(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
sugaさん かっこいい凪は、いかがですか?(カイ)
namenekoさん この先更にヒーローになります(カイ)
王道・・・凪、かっこいいです(suga)
完璧にヒーローの登場の仕方だな(VVV計画の被験者)
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