ひとひら
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きみのいのちが尽きるとき

 

そこには花が咲くだろう

 

花は大地をおおうだろう

 

そして大地はたまごとなり

 

 

 

うまれるのだ

 

また

 

いのちが

 

 

 

きみののこしたたくさんが

 

 

あらたにまたも

 

輝かしいすがたで

 

くりかえすだろう

 

 

咲き誇り

 

咲き誇り

 

いのちはおおきく育つだろう

 

 

あんしんしたまえよ、きみよ

 

きみもまた、そうしてうまれてきたのだよ

 

そう

 

 

きみのいのちが尽きるとき

 

そこには花が咲くのだよ

 

たとえちいさなひとひらの

 

よわきものだとしたとして

 

 

ひとつ世界を作るのだ

 

 

そうしてつづいていくのだよ

 

 

きみに斜陽がちかづいて

 

ぼくがなみだをながすなら

 

花はなみだをよるべにし

 

 

いっそう輝き咲くだろう

 

 

きみのいのちがひとひらの

 

ちいさなちいさなものだとて

 

つくる世界はほかになく

 

おおきな世界とすればよい

 

 

のこしたものがたくさんの

 

輝き誇る、ものとなる

 

 

きみのいのちが尽きるとき

 

そこには花が咲くだろう

 

花は大地をおおうだろう

 

そして大地はたまごとなり

 

 

 

 

くりかえすだろう

 

くりかえすだろう

 

 

ぼくらはくりかえすのだろう

 

 

だから、あんしんしたまえ、きみよ

 

いきたあかしはつづいてゆく

 

 

ねむりにつくならやわらかな

 

絹の寝床をよういしよう

 

そこでとこしえになるとよい

 

 

なにもなかったことなどない

 

あかしはずっとつづいてゆく

 

 

だから、あんしんしたまえ、きみよ

 

ぼくらはすべて、おおきなおおきな世界だった

 

たったひとつの世界だった

 

 

だからよいのだ

 

それでよいのだ

 

 

それでよいのだ

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なんとなく ただ じぶんがあんしんしたかった ただのそれだけ
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