麻績の姫君 |
説明 | ||
まだ信仰と妖怪の力が強かった時代。 難所麻績峠では開拓・交易を良しとする推進派と保守派で小競り合いがあったという。 推進派の頭であった神狐待宵は「妖怪の食料確保」「土民の生活安定」施策を講じ支持を集めた。 保守派の麻績城主は「戦における防衛線」以上に有効な策を提案できずにいた。 結果的に小競り合いは大きな内乱に発展し圧倒的優位に立った推進派が勝利を収めた。 難所を開拓した事は山村の交易に大きな益を齎し、待宵の試みは大成功に終わったのである。 待宵は内乱で得た信仰を「麻績の神籬」に還元したが、これは保守派全ての者が途絶えた後の事であった。 他方、内乱の中で失意のまま命を落とした若き姫がいた。 城を落とされ死を覚悟した姫は、愛でる老兎に秘術をもって己の宿怨を託す事を決意する。 「下暗く 道見つからぬ 荒ぶ世の 朧月夜に 凪いて去りぬる」 これが辞世の句らしいが、野犬に食い荒らされた遺体の傍に置かれた封書の内容で彼女のものかは定かではない。 (※桐島藤吉・青年期のメモより。妄想が入り混じった作り話が多く資料的価値は無いとされる。) |
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コメント | ||
登場人物の1人の高祖父が民俗学者という設定なのですが在野研究では柳田國男の著書に当たるのが精一杯…ご意見・助言等いただければ御の字ですw(雪凪) 黒いウサギと姫とは、幻想的でイイですね。民俗学をやってたからか、紹介文に書かれていることを調べたくなるww(Ocean) |
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