真・恋姫無双 武道会(団体戦編)第五章
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武道大会第二回戦・・・今最後の試合が始まろうとしていた

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祭「赤壁の時以来じゃのう、北郷・・・お主とこうやって向き合うのは・・・」

一刀「そうですね・・・あの時秋蘭の矢を食らって死んだと思っていました」

お互い視線を外さずに会話を続けていた

 

蓮華「祭・・・」

冥琳「蓮華さま、祭殿が負ける可能性は低いと思います」

蓮華「冥琳?どうして?」

小蓮「祭の方が強いからでしょ」

穏「それだけじゃないと思います」

冥琳「まあ、見ていれば分かります」

冥琳の言葉を最後に全員が試合に集中する

 

愛紗「北郷殿と黄蓋殿・・・どちらが勝っても可笑しくない」

星「うむ、でも私は北郷殿が勝つと思うぞ」

桃香「星ちゃん、何で?」

鈴々「そうなのだ、よく分からないのだ」

星「風から聞いた話では、あの御仁は大切な人の為に、力を使うと言っていた」

紫苑「あら、大切な人てもしかして、凪ちゃん?」

星「いや、魏の女全員だ」

朱里「はわわ////」

雛里「あわわ////」

桔梗「ほう、それは中々、魏の女は幸せじゃのう」

焔耶「ふん!そんな事で勝負に勝てるか!!」

蒲公英「あーあーほんとに、これだから脳筋は」

焔耶「何だと!!」

翠「あーもう、うるせえ!!喧嘩なら向こうでやれ!!」

恋「それだけじゃないと思う・・・」

音々音「恋殿?」

恋は、それ以上何も言わなかった

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華琳「いよいよね・・・」

春蘭「はい・・・」

季衣「兄ちゃん」

流琉「兄さま」

秋蘭「大丈夫だ、一刀は勝つさ」

霞「随分余裕やな、相手はあの黄蓋やで」

風「そうですね〜流石に絶対勝てるとは、言えません」

稟「黄蓋は、歴戦の武将です勝率は、五分と五分でしょうね」

秋蘭「凪達の思いを受け取った一刀が、負けるとでも?」

秋蘭の言葉を聞いた皆は、目を丸くする

 

桂花「秋蘭・・・アンタあの変態に染められたはね」

秋蘭「否定はしない、始まるぞ」

全員が舞台を見ると、既に二人とも構えていた

 

祭「赤壁の事は、知略での話じゃ、この場で求められるのは己の武のみ!!」

一刀「ええ、だから難しい事は言いません、黄蓋さん!!貴方を倒します!!」

祭「ほざくな!!小僧が!!」

審判「それでは、第二回戦第四試合、北郷将軍対黄蓋将軍」

お互いが武器に手を掛ける

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審判「始め!!」

一刀「はっ!!」

シュイン!!ドキューン!!

祭「!?」

ドゴーン!!

始まって直ぐ、一刀は祭の足元に氣弾を放つ、祭のいた場所には激しい煙が舞う

 

祭「チッ!!先手を取られたか!!」

一刀「そこか!!」

祭「何!?」

激しい煙の中で一刀は刀を抜き、祭に攻撃を仕掛ける

 

祭「甘い!!」

ガキーン!!

一刀「チッ!!」

祭は短剣を抜き、一刀の刀を止める

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一刀「だったら!!」

一刀は、祭から1m程離れると、長い赤色の箸のような氣を作る

 

一刀「雲雀(ひばり)!!」

シュ!!シュ!!シュ!!

そのまま祭の居る煙の中に投げる

 

祭「氣には氣じゃ!!」

祭も負けじと、弓から氣弾を打つ

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ドーン!!ドーン!!ドーン!!

雪蓮「ぐっ!!なんて戦いしてるのよ!!」

明命「ケタが違いすぎます!?」

亞莎「きゃあ!!」

思春「亞莎!!」

吹き飛びそうになった亞莎を、思春が捕まえる

 

亞莎「あ、ありがとう思春」

思春「亞莎礼は後だ」

亞莎「はい!!」

再び試合に目線を戻すと、お互いに一定の距離を作っていた

 

一刀「流石ですね、黄蓋さん」

祭「ふん!まだまだ全力では無いのだがなあ?北郷、お前も全力を出したらどうだ」

一刀「出させてみて下さい」

祭「口先だけは立派なようじゃのう」

祭と一刀はお互い笑みを浮かべていた

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魏全員「「「・・・・」」」

蜀全員「「「・・・・」」」

蓮華達「「「・・・・」」」

会場は静まり返っていた、余りにも次元が違いすぎるため

 

祭「今度は此方から行くぞ!!」

シュイン!!

一刀(あの色・・・間違いない!!黄蓋さんは土だ!!)

一刀は祭の弓の氣の色を見て、土の属性だと気がつく

 

一刀(神風!!)

ブオン!!キィィィィィィィ!!

祭「っ!?瞬動か!?」

一刀は、高速移動術神風で祭の背後に回り込む

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一刀「はああ!!」

一刀が右手に氣を溜めているのに気が付いた祭は、背中に氣を溜め守りに入る

 

一刀「赤龍掌(せきりゅうしょう)!!」

ドゴーーーーン!!!!!

祭「ガハッ!?」

ズサァァァァァァァァァァ!!!!!!!!

呉全員「「「祭(さま)(殿)!!!!」」」」

一刀(チッ!氣で半減されたか)

祭「ゲホッ!!ゲホッ!!まったく・・・老体にこの一撃は、きついのう」

一刀「嘘はいけません、黄蓋さん・・・余り効いてないみたいですね」

祭「何じゃ面白くないのう」

一刀の一撃を受けたにもかかわらず、祭はピンピンしていた

 

一刀(5mはぶっ飛ばしたハズなのに、だったら!!)

ブオン!!ブオン!!ブオン!!

祭「ほう!?そう来たか」

一刀は、神風を使って舞台の上を走り続けた

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季衣「うわっ!?兄ちゃんがいっぱい居る!!」

流琉「季衣!?落ち着いて兄さまは、1人だけだから!!」

秋蘭「なるほど、一刀の奴心理戦を仕掛けたか」

春蘭「うむ、あれでは何処から攻撃が来るか、分からんからなあ」

霞「うちよりも、遥かに早いな」

華琳「でも、逆効果だと思うは」

華琳は嫌な直感がしていた

 

愛紗「くっ!?何て早さだ!!」

星「むう、流石にこれは答えるな」

紫苑「そうね・・・これだけ早いと目に負担が掛かるわ」

桔梗「何とも姑息な手を」

朱里「はわわ!?ど、どれが本物ですか」

雛里「あわわ!?北郷さんがいっぱい居ます!?」

翠「霞より早いんじゃないか?」

恋(コク)

音々音「霞以上に神速です」

鈴々「にゃー目が痛いのだ」

桃香「私も」

桃香達は一刀の動きに翻弄されていた

 

冥琳「心理戦か・・・」

穏「北郷さん、中々やりますね、瞬時にこんな方法を思い付くなんて」

冥琳と穏は冷静に一刀を、分析していた

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一刀(決める!!此処!!)

一刀は刀を抜いて祭に切りかかる

 

祭「そこか!!」

ドゴ!!

一刀「がはっ!?(な・・・に・・・)

魏全員「「「!?!?!?!?」」」

蜀全員「「「!?!?!?!?」」」

呉全員「「「!?!?!?!?」」」

祭は一刀の攻撃をかわして、一刀の鳩尾に拳を打ち込まれ身体が、くの字に曲がり転がる

ズサァァァァァァァァァァ!!!!

 

一刀「ぐぅ!?(どうしてだ?俺の神風は完璧だったはずだ)」

祭「何故攻撃されたのか分からない、とゆう顔をしているな」

一刀は鳩尾を抑えながら立ち上がる

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祭「確かにお主は早い、動きも無駄がない、明命と比べても次元が違う、だが余りにも無駄がなさ過ぎる、それでは簡単に動きが読まれてしまうぞ?」

一刀「俺の動きを見切ったて言うのか、あんな・・・短時間で・・・」

一刀は、信じられないとゆう顔をしていた

 

冥琳「祭殿は戦場で幾つもの戦いをしている、そこが北郷との違い、経験が違いすぎるんです」

穏「そうですね〜例え修行を積んだ北郷さんでも、そこは変えられないですからね」

蓮華「じゃあ祭は?」

小蓮「勝てるんだね♪」

蓮華達は勝利を確信していた

 

華琳「一刀・・・」

季衣「兄ちゃん・・・」

秋蘭「大丈夫だ季衣、一刀の目は、まだ死んでいない」

流琉「秋蘭さま・・・」

魏の皆は、一刀の事を信じて見守っていた

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一刀(くそっどうする!?このままじゃやられる)

祭「どうした?降参か?」

フゥゥ

突然二人の周り風が吹く、すると一刀がある物に注目する

 

一刀「砂煙が上がったか・・・!?(煙!?そうだ!!)」

何かを考え付いた一刀は、雲雀(ひばり)を再び放つ

 

祭「同じ手が利くと思うな!!」

しかし一刀の狙いは別にあった、祭が気が付いたときには、一刀の左手に雲雀(ひばり)と同じ長さの青色の氣が出来ていた

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一刀「水蜂(みずばち)!!」

その氣を祭にではなく、自分の放った雲雀(ひばり)に向けて放った

バシュュュュュュュ!!!!!

 

祭「ぬあ!?何じゃ!!」

雪蓮「何!?煙!!」

亞莎「これって最初に使った手段ですか?」

明命「祭さまに同じ手は効かないと、分かっていたのにですか?」

思春「それともただの、苦し紛れか?」

一刀の氣同士がぶつかり、舞台全体に煙が散乱する

 

冥琳「北郷?一体何をする気だ」

穏「分かりません、ただ北郷さんが何か仕掛けたのは、確かです」

小蓮「その何かを聞いてるの!!」

蓮華「煙が晴れていくぞ!!」

舞台に散乱した煙が晴れていくとそこには

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弓で刀を受け止め、空いた手で一刀の拳を握り締めている祭の姿であった

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呉全員「「「祭(さま)(殿)!!!!」」」

魏全員「「「一刀(北郷)(殿)(兄ちゃん)(兄さま)(お兄さん)!!!!」」」

そう一刀の狙いは、祭の両手を封じる事だったのである

 

冥琳「マズイ!!あれでは矢も氣弾も使えん!!」

穏「北郷さんの狙いはこれだったんですね」

蓮華・小蓮「「祭!!」」

蓮華達は、予期せぬ出来事に焦りを感じ始めていた

 

一刀「チィッ!!」

祭「考えたのう、だが残念じゃったなあ!!危ない事には身体が反応するのでのう」

一刀「そうですか・・・」

一刀は何とか拳を引っ張って離そうとしたが、硬く握り締められて動けない

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祭「離すと思うか!!このまま折らせて貰うぞ!!」

一刀「なら・・・離さないでくださいよ!!」

祭が離そうとしない事を確認した一刀は、バク転の要領で祭に蹴りをかます

 

祭「っ!?チィ!?」

祭は一刀の手を放し距離をとる

 

一刀「行ける!!」

直ぐに体制を立て直した一刀は、祭の懐に飛び込む、そして鳩尾に肘打ちをする

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祭「ぐあ!?」

一刀「まだ!!」

そのまま一刀は祭を、上空に蹴り上げる

 

雪蓮「祭ーーーー!!」

赤壁の時のように雪蓮は、大声で祭の名を叫んだ

 

一刀「真空斬!!」

一刀の刀が緑色に輝き、三日月型の斬撃を放つ

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祭「舐めるな!!」

祭も負けじと氣弾を放つ

ドゴーーーーーーーン!!!!!!

 

祭「ぐっ!!」

凄まじい爆発音と衝撃波で祭の浮遊時間が延びる、祭が何とか一刀に攻撃しようとした時

 

祭「なっ!?居ないじゃと!?」

一刀の姿は舞台には無く気配も感じない

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華琳「一刀は!!」

季衣「ああーあそこ!!」

季衣が指差した先には、祭の後ろにいる一刀の姿であった

 

祭「北郷!?何時の間に!?」

一刀「紫電!!」

一刀は祭の首筋に紫色の氣を当てる

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祭「ぐっ!?身体が動かん!?」

一刀「いくぜ!!」

ドゴ!!

祭「がっ!!」

一刀は祭を下に向けて押し出すと、鳩尾に一撃入れる

 

呉全員「「「祭(さま)(殿)!!!」」」

祭「おのれ!?」

祭が反撃し様とした時、一刀の足が赤色に光っていた

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一刀(ほんの少しでいい!!俺に力を貸してくれ!!)

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一刀(凪!!)

一刀はポケットに入っている閻王の欠片を強く握り締めた

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霞「おい!!あれってまさか凪の!?」

魏全員「「「!?!?!?!?」」」

華琳達は一刀のやろうとしている事に気付いた

 

一刀「いっけーーーーー!!猛虎蹴撃!!!!!!!」

ドゴーーーーーーン!!!!!

祭に直撃したのと同時に舞台に落下する

 

呉全員「「「祭(さま)(殿)!!!!」」」

祭は大の字になっていた気を失っていた

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一刀「はぁはぁ・・・手応え有りだな」

審判「黄蓋将軍戦闘続行不可能です!!よって勝者北郷一刀将軍です」

・・・・・・

観客全員「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」

蓮華「そんな・・・祭が・・・負けた・・・」

冥琳「バカな・・・」

穏「信じられません・・・」

呉の全員は信じられないと言う顔をしていた

 

審判「第二回戦勝者は魏第二班です!!」

 

 

 

説明
皆さんどうもカイです、第五章完成しました。
一刀VS祭どう仕上げるか迷いましたが、何とか出来ました。
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コメント
アロンアルファさん ありがとうございます、直ぐに直します(カイ)
誤字報告24p目最後の行「〜魏第二版」→「〜魏第二班」では?(アロンアルファ)
320iさん この為に閻王の欠片が必要だったんです(カイ)
namenekoさん まだ分かりませんよ(カイ)
一刀強すぎだろ。祭に勝ったという事はあとは恋雪蓮暴走時しか勝てないだろ(VVV計画の被験者)
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