真・恋姫無双「新たなる地と血」第8話 |
一刀が賊と戦い、決意を固めた事により司馬懿との鍛錬もより熱が入ったモノとなった。
「はあ!」
そしてある日の鍛錬中、気合の乗った一撃が司馬懿の刀とぶつかった直後、
ガキン!!
鈍い音と共に剣が折れてしまった。
「あちゃー、もうこれ使い物にならないよ。」
「仕方ありませんね、今日はこれで終わりにしましょう。またどこかで武器を手に入れないといけないですね。」
今使っている一刀の剣はどこにでもある一般的なもので耐久性も大して無く、一方司馬懿の使っている長剣『紅孔雀』はこの時代のどの剣よりも耐久力などが優れている超がつくほどの業物(なにせ管理者の世界のモノですから)。
そんなものと打ち合って鍛錬しているのだから大して持つわけも無く、既に何本も駄目にしている。
(北郷さんも大分腕をあげて来ていますしね。そろそろそこらへんの剣では駄目かもしれませんね。どこかに良い剣があれば言いのですが…)
そう都合が良い事もあるはずも無く。しばらく行く先々で一刀に合う剣を探すが中々見つからないでいた。
一刀の方もそこまでしなくてもと考えているが、司馬懿には技量に見合ったものが必要。それと剣と路銀の無駄遣いと言われてしまった。(この時点で既に一本駄目にしており、今使っている一本ももうそろそろという所なのだ。]
そして鉱山付近に野犬の群れが出没し採掘が難航している邑があると聞き、そこへ行く事になった二人。
しかもその邑には腕のいい職人が居り、自分達が剣を探していると分かるとお礼とは別に剣を作ってもらえるという。
そして幸いも被害はまだ出てはいないらしいが安心して作業が出来ないと言われ退治をし行った。そして寝倉と思われる場所では意外な物を発見した。
蒼い石が柄にはめ込まれた一本の短剣があったのだ。こんなものがなぜここにあったのかは不思議ではあったがこれを一刀のものにした。
数日後、職人より新たな剣を受け取り再び司馬懿との鍛錬を始まったのだが剣が良くなった所為でさらに鍛錬が厳しくなっていた。
司馬懿視点
「はい、今日まで特にこれ言って何もありませんでした。泰山でも何も発見出来なかったんですからここにはもう何も無いんでしょうか?」
定例の報告をし聞いてみる。
(さあのう、正直分からん。只北郷一刀が居る為なんとも言えん所じゃがな。)
否定派の者達から何らかのアクションがあると思われたがまったくと言っていいほどこれまで何も無かった。それが返って不気味であった。
気を抜いた瞬間に…、という可能性があり油断は出来なかった。
(ま、なんにせよこれまで通り頼んだぞ。お、そうじゃもうじき奴がそっちに行けそうでな。
引継ぎが終わりこっちに帰ってから正式に管理者として別の仕事をしてもらおうと思うのでそのつもりでな。)
「え…」一瞬何を言われたのか分からなかったが、直ぐに理解した。
それはもう直ぐ自分の任務が終わってしまうということ、当たり前だ。私はまだ候補生という立場であくまで仮の対応なのだから。
(あ…、そうなれば北郷さんとも別れてしまう、そんなことは…)
けれど私はこのまま別れたくないと思い意を決し願い出た。
「あの!そのことについてお話があるんですが。私をこのまま北郷さんの傍に居させてもらえないでしょうか?」
(・・・・・・・・・・・・・・・・・)
(なぜじゃ?)長い沈黙の後、返って来たのは当然の疑問。
(しかも、『護衛』ではなく『傍に』とはな?)
言われてから気が付いたが私は『傍に』と言っていた。これは誤魔化しようが無く私は正直に話すことにした。どの道何れは分かってしまうのだから。
「私が北郷一刀さんを好きになったからです。だから…、離れたくありません。」
(・・・・・・・・・・・・・・・・・)再び長い沈黙が続く。だからと言って退くつもりも無い。
「私個人の我侭を言っているのは分かっているつもりです。ですが、この気持ちに偽りはありません。お願いします!」
私は頭を下げて懇願した。それでもしばらく沈黙があり不安になりかかった頃、聞こえたのは笑い声。
(ふっ、ふふふはははははっ〜はっはっはっはっ!)
「え?」私は驚いていた。当然反対されるものと思っていたのだから…
ひとしきり笑い終えた後。
(ふう〜、すまんすまん。お主からやっと北郷一刀に対する正直な気持ちを聞けたからつい嬉しくてな。)
「はい?やっと?……って気が付いてたんですか!?」
向こうでは当然とばかりに頷く。
(北郷に出会うまでのお主の報告は淡々としたものじゃったが、ここ最近の報告は今まで無かった感情が見えていたからのう。)
いつ言い出すか待っていた、と付け足し再び笑い始めた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」なんかどっと疲れて来た。意を決した告白もなんか肩透かしを食らったみたいで…
(まあ、護衛としてそのままいてもらう事でワシが話をつけておこう。)
「ありがとうございます!」再び頭を下げて礼を言う。
(気にするな。我侭を言うた事の無いお主から初めて言われたんじゃ、それ位大目にみてやるさ。だからと言って任務を疎かにするんじゃないぞ。)
「はい!」
「おかえり。」
一刀にはいつもの報告と言っており、部屋に戻ると剣の手入れをしていた。
司馬懿は一刀の傍に座ると自分がここに残る事を話し始めた。
「先ほど代わりの方が来る事を断りました。」
「どうしてそんな事を?」
「あなたと別れるのがイヤだったからです。」
「なんで?」
「……鈍感(ボソ)」
「え、ごめん聞き取れなかったからもう一回言ってよ。」
「ですから!私は北郷さんの事がが好きなんです。だから別れるのがイヤでさっき上の方に傍にいさせてもらうようにお願いしたんです。」
突然の司馬懿からの告白に一刀は驚いていた。そして告白した司馬懿は顔を赤くしながらこちらの様子をじっと伺っていた。
(これはちゃんと応えないといけないよな。司馬懿はちゃんと言っったんだから。)
「うん、俺も司馬懿の事好きだよ。別れたく無い、傍にいてよ。」
「北郷さん…」
「司馬「泉」え…「真名は泉です。あなたに真名を預けます。」ありがとう、泉」
途中言葉をさえぎられ一瞬何を言われたがわからなかったが真名を預けられたのを理解した。
二人の顔が近づき唇が触れ合いそして二人の身体が寝台の上で重なっていく。
あとがき
毎度思うが文にするって難しいorz巧く書けてるか不安です…
今回もどう表現しようかと悩み難しかった。ちゃんと伝わったかな〜?
さて話は変わりますが皆様にご報告があります。
なんとこれで第1部司馬懿編(←今付けた)完!です。
次回からは第2部副題未定(オイ 開始します。お楽しみに!
ではではまた次回ぃ〜
そして物語は動き出す…
説明 | ||
第8話で〜す。 とりあえず見てください。ここじゃあ余り語れませんので。 |
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コメント | ||
320i さん ホント流石の一言ですww(アロンアルファ) 赤字 さん はいデレました。(アロンアルファ) 劉邦柾棟 さん ありがとうございます!(アロンアルファ) おー司馬懿が完全にデレたな、可愛い・・・、次に期待?(赤字) 次回も期待してます。(劉邦柾棟) |
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