孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝38.5 |
ある意味拠点
悠
一刀「でだな、経済の仕組みが需要と供給の均等を常に見ていかないといけないんだ」
華琳「ふ〜〜〜〜ん、なるほどね〜〜〜」
風「ふむふむ、なかなかに興味深いですね〜」
一刀「需要が増え過ぎれば供給が追いつかないし、かといって需要が増えない時に供給し過ぎると在庫が増え過ぎてしまう、物価が高くなれば税収もし易いけど、高くなりすぎると庶民は物が買えなくなってしまう」
春蘭「????・・・・・秋蘭、北郷は何を言っているんだ?」
秋蘭「後で説明してやる、姉者」
桂花「無駄よ秋蘭、脳筋に何を言っても」
ここは華琳の執務室
ただ今一刀が天角で実行している政策や、それによる成果について魏の重鎮達に説明していた
そこに
バンッ
悠「ようっ♪一刀〜〜♪」
ガバッ!
一刀「え?うわっ!?」
むぎゅううううううううううううううううううううううううう
一刀「(何で胸を押し付けるんだ〜〜〜〜〜!!)」
華琳「え!?」
桂花「ええええ!?悠姉様!?」
風「お〜〜〜〜」
稟「あ、ああああ・・・・・悠殿が・・・・・一刀殿にぶーーーーーーーーー!!!」
いきなり華琳の部屋の扉が開け放たれたと思ったら、一刀を背後から抱き締め胸を押し付ける悠に一同は驚く
春蘭「おい悠!?こんな所で北郷とイチャつくなど、なんて羨ま・・・・・」
華琳「春蘭?・・・・・」
秋蘭「姉者?」
春蘭「・・・・・は?」
悠「なあなあ一刀〜〜〜♪久しぶりに試合しようぜ〜〜〜〜〜♪し・あ・い〜〜〜〜〜〜〜♪」
一刀「ちょっと待って!俺は今華琳に「いいわよ」・・・・・華琳?」
華琳「いいじゃない、乱世が終わってから全然試合を見ていないし・・・・・それに、一刀と悠の試合というのも面白そうだわ♪」
一刀「・・・・・・・・・・」
秋蘭「良いではないか、北郷」
春蘭「わたしも、北郷と悠の試合はぜひ見たいぞ!」
一刀「・・・・・分かったよ、それじゃあどこでやる?」
悠「もちろん闘技場だ♪」
秋蘭「悠よ、さっき久しぶりと言っていたな・・・・・北郷と試合をするのは初めてではないのか?」
悠「ああ、あたしと一刀は荊州で会った時に一度試合をしているんだ」
春蘭「ほう・・・・・で、どちらが勝ったんだ?」
風「そんなのお兄さんに「俺の負けだった」・・・・・はい?」
一刀「あの試合は、俺の負けだった」
「!!!!????」
そして闘技場
凪「そんな!!?師匠が悠さんに負けた事があるだって!!?」
沙和「信じられないの〜〜!!」
真桜「んなアホな」
闘技場には噂を聞きつけた将達が続々と集まってきた
翠「なぁ、その時蒲公英も一緒に会ってるんだろ?本当なのか?」
蒲公英「うん、蒲公英が審判をしたから間違いないよ」
聖「一刀でも、負ける事はあるのじゃな・・・・・」
葵「本当の最強や無敵などこの世には存在しないということですよ、聖様」
聖「・・・・・・・・・・」
風「ねぇ蒲公英ちゃん〜、お兄さんはどんな負け方をしたんですか〜?」
蒲公英「それはねぇ♪悠姉様のおっぱ「わーーー!!!わーーーー!!!わーーーー!!!」・・・・・お兄様うるさい〜〜」
一刀「そこっ、なに人の負け様ばらそうとしてるんだよ!!!?」
蒲公英「いいじゃん♪別に恥ずかしがる事ないじゃん♪悠姉様のおっぱ「わーーー!!!わーーー!!!わーーー!!!」・・・・・」
一刀「もういいだろ!!!俺が悠に負けたことがあるって言うのは紛れもない事実なんだから!!!」
そうは言うが
「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
なんともいえない負のオーラが一刀を襲う
葵「あっはっはっはっは♪人気者はつらいなぁ〜〜〜♪一刀ぉ〜〜〜♪」
一刀「・・・・・葵さんは面白がっているだけでしょ」
葵「あったりまえさ♪」
一刀「・・・・・はぁ」
そして、一刀と悠は闘技場中央に立つ
悠「なんだよ、別にばらしてもよかったのに♪」
一刀「悠が良くても、俺は精神的に辛いんだよ」
悠「いいじゃないか♪今に始まった事じゃないだろ♪ほれほれ♪」
ムギュムギュムギュムギュ
悠は、身を捩り前屈みになり自分の胸を腕で強調する
その姿は、年上の色香を醸し出しなんとも悩ましい
一刀「おいおい、みんなが見てるんだぞ」
悠「月達全員を抱いたくせに、今更恥ずかしがる事はないだろ♪」
一刀「それは否定しないけど・・・・・」
悠「それに、あたしが一刀の初めてを貰う筈だったんだからな」
一刀「・・・・・本気だったのか?」
悠「あたしは冗談は言うけど、嘘は苦手なんでね・・・・・あたしは、一刀に惚れていたよ」
一刀「・・・・・・・・・・」
悠「初めて会った時、試合をして、話をして、それで気付いた・・・・・おまえは無双でもなんでもない、心の中に不安定な天秤を持つ一人の人間でしかないって」
一刀「不安定な天秤・・・・・か・・・・・」
悠「あたしは一刀のそんなところにグラッと来ちまったんだ・・・・・完璧であるように見えて、決して完璧でない一刀にな」
一刀「・・・・・・・・・・」
悠「だから、いつかあたしも月達の仲間に加えてくれよ♪」
一刀「・・・・・考えとくよ・・・・・それじゃあ、誰か審判してくれるか?」
蒲公英「じゃあ、蒲公英がやる〜♪」
蒲公英は客席から闘技場中央に移った
一刀「あそうだ・・・・・凪!!」
凪「はい!?なんでしょう!?」
一刀「これを預かってくれ!!」
忠久と金剛刀を一刀は凪に投げ渡した
凪「師匠!!?」
悠「おいおい、そりゃないだろ、一刀!」
春蘭「北郷!それは武人としての侮辱だぞ!」
一刀「みんな勘違いしているみたいだけど、俺が素手で戦うという事、それ即ち手加減していると思っているなら、それは改めてくれ」
悠「どういうことだ?」
一刀「始めれば分かる・・・・・それじゃあ蒲公英、頼む」
蒲公英「う、うん・・・・・それじゃあ両者、構えて」
悠は鉤爪風月を構える
一刀は、左足を半歩前に出しての自然体
華琳「一刀の言った事は、どういう事なのかしら?」
秋蘭「北郷は、相手の武器や状況によって戦い方を変えるようですね」
春蘭「・・・・・・・・・・」
桂花「それにしても、なによあの構えは、全然やる気が感じられないじゃない」
桂花はそう言うが
翠「・・・・・隙がない」
葵「ああ・・・・・あんな構えなのに、何処からも打ち込めないな」
凪「・・・・・・・・・・」
凪は、師匠の戦いぶりを目に焼き付けようとしていた
蒲公英「それじゃ・・・・・始め!!」
悠「はっ!!」
先手は悠
自慢の俊足で、一気に一刀との距離を縮め風月を振るう
しかし
一刀「はっ!」
バシシッ バンッ
悠「うおお!?」
風月を受け流され、足払いで体を宙に浮かされてしまう悠
悠「っと!」
それでも悠は着地して一刀との間合いを計る
悠「どうなってんだ?まさか一刀は素手のほうが強いのか?」
一刀「そういうわけじゃない、まぁ要するに、戦い方は色々あるって事だよ」
悠「ふぅん・・・・・それにしても、あの時とは違って今は心に迷いが感じられないな、ふっきれたか?」
一刀「どうかな?でも、今の俺は、みんなの為に行動しようと決めているからな」
悠「まっ、形はどうあれ今の一刀の心はここにある、それだけで合格だよ」
一刀「悠にそう言ってもらえると嬉しいな」
悠「それじゃあ、行くぜぇ♪」
シュシュシュン!
悠は、自慢の高速移動で一刀を翻弄しに掛かる
しかし
一刀「はっ!しっ!」
パパン! シュバババ! バシバシン!
一刀は冷静に悠の攻撃を受け流す
翠「・・・・・よく反応できるもんだな」
風「風はもう悠さんの動きが見えないのです〜」
桂花「わたしもよ・・・・・」
稟「わたしもです・・・・・」
一刀「はっ!」
ドカッ!
悠「うお!!」
高速移動を続ける悠を一刀は捉える
悠は腕で一刀の当身を防御するが、腕にはジンジンと痛みが残る
悠「いって〜〜・・・・・それにしてもどうなってんだ?どうしてこうも捌かれるんだ?」
悠の鉤爪は一刀にかすり傷一つ付けられないでいた
一刀「悠の動きに大分なれてきただけだよ・・・・・それじゃあ今度はこっちから・・・・・ふっ!」
悠「っ!?はっ!」
バシシシシ!! シュバババババ!! ガキガキガキ!! シュシュシュシュシュン!!! ドカカカカカ!!
そして、一刀と悠は物凄い速さで動きながらの攻防に移っていく
華琳「春蘭、秋蘭・・・・・一刀と悠の動きが見える?」
春蘭「・・・・・かろうじて・・・・・です」
秋蘭「・・・・・なんとか」
沙和「隊長と悠さんの動き、もう見えないの〜〜」
真桜「こんなん反則やで・・・・・」
一刀「ふっ!はっ!」
悠「くっ!んっ!」
高速移動をしながらの攻防の中で、一刀が悠を押していく
一刀「はっ!」
ガキガキッ!
悠「うおっ!」
一刀「一つ」
悠「っ!?」
鉤爪を左手で受け流し右拳を悠の喉に突きつける
悠「くっ!」
一刀「しっ!」
更に高速移動での攻防
ガシッ! バシッ!
悠「くっ!?」
一刀「二つ」
悠の右腕を掴み後に回りこみつつ、首元に肘を突きつける
一刀「三つ、四つ、五つ、六つ」
悠「くそっ!!」
その後も高速移動をしながらの攻防は続いていくが、一刀が悠を圧倒するのみ
蒲公英「あ〜〜〜もう、こんなんじゃ試合がどう進んでいるかわかんないよ〜〜〜!!」
審判として中央に立っているも、二人の動きについていけずそれどころではない蒲公英がいた
凪「(そうか、師匠の言っていた事が分かった!)」
葵「(なるほど、そういうことか)」
『俺が素手で戦うという事、それ即ち手加減していると思っているなら、それは改めてくれ』
この言葉の意味を凪と葵は理解した
北郷流無刀術というのは不殺の術にあらず、素手でいかに効率的に人を殺せるか、それのみを追求した殺人拳なのだ
この攻防の中で、一刀は寸止めではあるが確実に悠の急所のみを狙っている
凪と葵が数えるだけでも、悠は六回死んだ事になる
凪「(北郷流無刀術・・・・・これは、制御の難しい術なんですね、師匠)」
葵「(あいつはその気になれば、素手で乱世を生きれるんじゃないか?)」
悠「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・」
一刀「・・・・・・・・・・」
激しい攻防の末に、精神的な焦りも合わさり悠は息を切らし、一刀は涼しい顔で間合いを測る
悠「それにしても・・・はぁ・・・はぁ・・・体力でも追い抜かれているみたいだな」
一刀「いいや、悠の体力は俺より上だよ」
悠「だったらなんで・・・・はぁ・・・・あたしの方が先に息を切らしてるんだよ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・」
一刀「要するに、悠は焦り過ぎて動きが雑になっているんだ・・・・・そして、これこそが俺が忠久と金剛刀を凪に預けた本当の理由なんだ」
悠「っ!!・・・・・そうか・・・・はぁ・・・・二つの剣を捨てたのは、速さを稼ぐ為か」
一刀「そうだ、あんな物を装備していたんじゃ悠の早さには対抗できないからな」
悠「なるほど・・・・はぁ・・・・道理で一刀があたしの動きについてこれるわけだ・・・・・納得だよ・・・・・」
一刀「・・・・・悠、そろそろ本気を出せよ」
悠「・・・・・・・・・・」
一刀「俺の知っている悠は、そんな程度じゃないぞ」
悠「・・・・・ああ、あたしが悪かった、それじゃあ・・・・・張?儁乂、押していくぜ!!」
一刀「北郷流無刀術、北郷一刀、参る!!」
シュバッ!
蒲公英「・・・・・え?」
そして、蒲公英は一瞬で二人を見失った
凪「は、速い!!」
葵「おいおい、何て速度だよ!」
春蘭「悠のやつ、今まで本気じゃなかったのか!?」
シュバババババババ!!!バシバシバシバシバシ!!!ガキガキガキガキガキガキ!!!ズババババババ!!!
蒲公英の周りでは、空気を切り裂く音や打撃音が聞こえてくる
蒲公英「ひ〜〜〜ん、怖いよぉ〜〜〜!」
身の回りに轟く強烈に速い攻防に、蒲公英はその場に蹲り一歩も動けなかった
翠「おい蒲公英、そこを動くんじゃないぞ!!」
蒲公英「動きたくても動けないよ〜〜〜!!!」
葵「そりゃそうだ」
聖「これが・・・・・一刀の武か・・・・・」
一刀の試合を始めてみた聖は、目玉を丸くしていた
シュバババババ!!!ガキゴキバシンバキガキ!!!ズガガガガガガ!!!シャギャギャギャギャギャギャ!!!
悠「ははははははは♪♪凄いぜ一刀♪♪やっぱり一刀はあたしが見込んだとおりのやつだ♪♪こんなに楽しいのは初めてだぜ♪♪」
一刀「俺もこんなに動いたのは久しぶりだ!!」
悠「楽しい♪♪楽しいぜぇ〜〜〜♪♪」
高速移動の中で悠の動きは、いつの間にか以前にも見せた虎のような動きに変わっていた
一刀も全身に氣を纏い、その動きに対抗している
悠「やっぱりあたしには一刀しかいないぜ♪♪あたしの思いを受け取ってくれ♪♪一刀ぉ〜〜〜〜♪♪♪」
一刀「受け取ってやる・・・・・ぜっ!!!」
ガキガキーーーーーーーーーーーン!!!
悠「!!??」
一刀は、悠の風月を素手で砕いた
「!!!」
それと同時に二人の姿が現れる
風月を砕かれた反動で、悠の体が一瞬開く
その一瞬を見逃す一刀ではない
一刀「〜〜〜〜っはっっっ!!!」
ドンッ!!
悠「ごはっ!!!」
一刀の一撃が悠の鳩尾に決まり体がくの字に曲がる
体の芯に響く一撃により、悠は一刀にもたれかかるように気絶した
一刀「・・・・・蒲公英」
蒲公英「・・・・・え・・・・・あ・・・・・勝者、お兄様!」
「・・・・・・・・・・」
一同は、いきなり一瞬でついた決着に頭が付いていけなかった
しかし
凪「(何て中身の濃い勝負だったんだろう)」
葵「(これは観客がいないのがもったいないな・・・・・まぁいたとしても、理解できるのはほんの一握りだろうけどな)」
凪と葵は今回の試合の意味合いを理解していた
そしてもう一つ
凪「(北郷流無刀術は、武器破壊の術なんですね、師匠)」
凪だけは、無刀術のもう一つの意味を理解していた
一刀「・・・・・よっと」
一刀は悠をお姫様抱っこする
桂花「・・・・・って!ちょっとあんた!悠姉様になにするのよ!!?」
一刀「え?何って、悠を部屋に運ぼうとしてるんだけど」
桂花「・・・・・そう、ならいいけど・・・・悠姉様にいやらしい事するんじゃないでしょうね!?」
一刀「するか!!(なんだか、前にも同じようなことがあったような)」
デジャブを感じながら、一刀は悠を部屋に運んでいくのだった
一刀にお姫様抱っこで運んで貰った悠は本当に幸せそうな顔をしており、それを見ていた一部の将達は、それはそれは羨ましそうに見ていたことをここに追記しておこう
ある意味拠点
聖
洛陽の都
「御遣い様〜〜〜〜〜♪♪」
「北郷様〜〜〜〜♪こっち向いて〜〜〜〜♪♪」
「乱世を沈めてくれてありがとう♪御遣い様〜〜〜〜♪♪」
洛陽の都に凱旋した一刀は人々から熱烈な歓迎を受けていた
一刀「あ・・・・・あははははは・・・・・」
本質的には恥ずかしがり屋の一刀は、いきなりの歓迎に圧倒されていた
蒲公英「やっぱりお兄様って人気者なんだね〜〜♪」
翠「まぁ、実質乱世を収めたのはご主人・・・・・一刀であることには変わりないからな」
葵「ん?・・・・・翠、今なんて言いかけたんだ?♪」
翠「なななななんでもない!/////////////」
蒲公英「素直じゃないな〜〜♪お姉様は♪」
翠「ううううううるさい蒲公英!!///////////」
一刀は、翠、蒲公英、葵とともに洛陽に訪れていた
ここ洛陽にも北郷隊の支部が置かれる事になり、一刀はちょっとした視察に来ていたのだ
都に入った途端に、あちらこちらから一刀を歓迎する声が上がる
かつて一刀がこの洛陽で治安維持をした事があるのが重なり、もはやお祭騒ぎである
陳寔「おお!一刀殿!」
一刀「あ!陳寔さん!」
李膺「お久しぶりです!一刀殿!」
荀爽「お待ちしておりました!」
一刀「李膺さん!荀爽さん!ご無沙汰しています!」
李膺「一体何年ぶりなんでしょうね?」
荀爽「連合軍の時以来ですから・・・・・三年ですか」
陳寔「そんなに経ってしまっているんですね・・・・・」
一刀「あれから何か問題はありましたか?」
陳寔「いえいえ、一刀殿達が官軍の再教育を施してくれたおかげでこの洛陽の治安は優良です」
李膺「彼らもこれから北郷隊に配属されますので」
荀爽「よろしくお願いします」
一刀「こちらこそ」
都の中央でかつて洛陽に呼び戻した清流派の人々に迎えられて、一刀達は城を目指した
聖「良くぞ来た♪♪一刀よ♪♪♪」
ガバッ!
一刀「おっと!!?」
城に着くなり、聖が一刀に抱きついて来た
葵「これはこれは、聖様も一刀のことが大層お気に入りみたいですな♪」
聖「うむ♪一刀は朕の兄も同然じゃ♪」
一刀の胸の中で満面の笑みを浮かべる聖
それに対して
翠「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
蒲公英「お、お姉様!?」
翠「はっ!!?あ、あたしは何を!!?」
あまりの二人のイチャイチャぶりに翠は一瞬嫉妬を抑え切れなかった
葵「(ふむふむ、翠もなかなか女としての感情が出てきたようだな)」
本来なら叱らなければならないのだが、そうはしなかった
そして、一刀達は洛陽城内、玉座の間に入る
聖「一刀〜〜〜♪どうだったのじゃ?洛陽の様子は♪」
一刀「ああ、以前と比べたらまったく別の都に見えるよ」
聖「朕も一刀がいなくなってから頑張ったのじゃ♪」
一刀「うんうん、偉いぞ聖」
なでなでなでなで
聖「・・・・・////////////」
葵「(聖様は、一刀に劉弁様の姿を重ねているようですね)」
翠「・・・・・・・・・・」ゴゴゴ
蒲公英「(お姉様、どうどう)」
嫉妬の感情を何とか抑えるように、蒲公英は翠に促す
李膺「一刀殿は、聖様に様懐かれていますの〜〜」
荀爽「そのはずですよ、なんせ一刀殿は劉弁様の仇を・・・・・」
陳寔「しっ!それは禁句であるぞ!」
荀爽「っ!・・・・・これは失礼を・・・・・」
聖「・・・・・葵」
葵「はい、聖様・・・・・翠、蒲公英・・・・・その他の者もこの部屋を出るんだ」
一刀「え?葵さん?」
翠「え?」
蒲公英「おばさま?」
陳寔「馬騰殿?」
荀爽「いかがなされた?」
李膺「???」
葵「聖様は、一刀と重要な話があるゆえ退席されよ」
一刀「え!?何も聞いてないけど!?」
葵「いいから!一刀は聖様と残る!」
一刀「・・・・・・・・・・」
そして、玉座の間には一刀と聖がだけが残された
一刀「それで、話ってなんだい?」
聖「うん、話っていうのはね・・・・・漢王朝のことなの」
帝の口調から、普通の女の子の口調になり話し出す聖
一刀「・・・・・すまない・・・・・でも、こればっかりはどうにもならないんだ」
聖「分かっているわ・・・・・民達の事を考えればこれが一番の選択肢だって」
一刀「・・・・・・・・・・」
聖「一刀・・・・・少しだけわたしの独り言を効いてくれる?」
一刀「・・・・・ああ」
聖「わたしは・・・・・正直・・・・・悔しい・・・・・兄、劉弁の代わりに漢王朝を復興させようと息巻いていていたけど・・・・・わたしには・・・・・なにもできなかった・・・・・羨ましかった・・・・・町で民達に歓迎されている一刀が」
一刀「え!?」
聖「いいえ!別に一刀を責めているわけじゃないの!・・・・・ただ・・・・・わたしにも、一刀のような人を引き付ける魅力があればよかったのにって」
一刀「・・・・・・・・・・」
聖「わたしは、英雄でもなんでもない・・・・・ただ受け継がれてきたものを受け取っただけというのも・・・・・分かっているわ・・・・・もう暫くしたら、わたしは華琳に王位を譲り渡すわ・・・・・そこで漢王朝は最後を迎える・・・・・」
一刀「・・・・・・・・・・」
聖「そこから先は・・・・・わたしにも分からない・・・・・どんな生活が待っているか・・・・・どんな未来が待っているか・・・・・」
一刀「・・・・・聖」
聖「だから一刀!・・・・・わたしは、王位を譲り渡したらもう帝でもなんでもないただの女なの!その時が来たら!・・・・・一刀・・・・・わたしを貰ってほしい!」
一刀「・・・・・・・・・・」
聖「こんな情けないわたしですが!どうか・・・・・・一刀・・・・・・」
ガバッ
聖「きゃっ!・・・・・////////」
泣きそうな聖を一刀は優しく抱き締めてあげた
聖は、かつて兄に抱き締めて貰った時以上に幸福な気持ちになった
一刀「分かった・・・・・このことは聖と俺だけの秘密だな」
聖「・・・・・うん♪一刀♪/////////」
そして、暫く抱き合った二人は離れる
一刀「・・・・・それじゃあ、勇気を出した聖に俺から贈り物を上げようかな」
聖「え!?贈り物って!?」
一刀「これだよ♪」
一刀は荷物の中から二胡を取り出した
聖「まさか、弾いてくれるの!?」
一刀「ああ、聖の為だけに」
聖「・・・・・嬉しい♪一刀♪♪」
一刀「ははは・・・・・それじゃあ、聖はこっちに座って」
聖「え?・・・・・でも・・・・・」
一刀が指を差したのは玉座
それはこの国のトップしか座る事を許されない椅子
自分なんかが座ってもいいのだろうかと聖は一瞬躊躇ってしまう
一刀「聖は、まだこの国の帝なんだよ、だからその時が来るまでは座っていていいんだ・・・・・いや・・・・・座っていなきゃいけないんだ」
聖「一刀・・・・・わかったのじゃ!」
帝としての口調に戻った聖は玉座に座った
この国の帝として
そして、漢王朝の最後の皇帝として
一刀「・・・・・よし」
一刀は玉座から降り、椅子に腰掛け二胡を手にした
一刀「それでは・・・・・弾かせていただきます」
聖「うむ」
一刀「ずっとそばにいると あんなに言ったのに〜〜〜♪今はひとり♪見てる夜空 はかない約束〜〜〜〜♪きっと〜〜〜♪この街なら〜〜♪ どこかですれちがう〜〜〜〜〜♪そんなときは笑いながら 逢えたらいいのに〜〜〜♪もう泣かない〜〜〜♪ もう負けない〜〜〜♪想い出を越えられる 明日があるから〜〜〜♪」
聖「(ああ〜〜〜、一刀に励まされている気分じゃ〜〜〜)」
一刀の高音域の癒し系ボイスに、聖は酔っていった
一刀「そっと閉じた本に 続きがあるなら〜〜〜♪まだなんにも書かれてない 頁があるだけ〜〜〜〜♪もう泣かない〜〜〜〜♪ もう逃げない〜〜〜〜♪なつかしい夢だって 終わりじゃないもの〜〜〜〜♪あの星屑〜〜〜♪ あの輝き〜〜〜♪手を伸ばしていま 心にしまおう〜〜〜♪明日は新しい〜〜〜♪ わたしがはじまる〜〜〜〜♪・・・・・」
そして、演奏は終わる
パチパチパチパチ
たった一人の拍手だが、今は何十万人のそれにも勝る
聖「凄かったのじゃ♪一刀♪」
一刀「ありがとう」
聖「のう一刀、今度は天の歌を歌ってくれまいか?」
一刀「それはいいですけど、意味は分かりませんよ」
聖「よいのじゃ・・・・・できれば、この間とは違う歌がいいのじゃ」
一刀「・・・・・分かりました」
そして、再び二胡に集中する
一刀「When you wish upon a star♪Make no difference who you are♪Anything your heart desires♪Will come to you♪」
聖「(おおお、これはまた心に響く歌じゃ)」
言葉の意味は分からないが、まるで願うように歌う一刀にきっとこれは願い事の歌なんだなと聖は感じ取った
一刀「If your heart is in your dream♪No request is too extreme♪When you wish upon a star♪As dreamers do♪Fate is kind♪She brings to those who love♪The sweet fulfillment of Their secret longing♪Like a bolt out of the blue♪Fate steps in and sees you through♪When you wish upon a star♪Your dream comes true♪」
そして、この歌も終了
一刀「・・・・・ありがとうございます」
聖「なんとなく、この歌の意味が分かったような気がするのじゃ」
一刀「・・・・・どんな意味でしょう?」
聖「祈っている・・・・・いや・・・・・願い事をしているような雰囲気であったな」
一刀「!!・・・・・はい、その通りです・・・・・この歌は、星に願いをという歌です」
聖「星に・・・・・なるほど、天の御遣いにぴったりの歌じゃのう」
一刀「・・・・・・ありがとうございます」
天の御遣いとか、御遣い様とか、そんな虚名で呼ばれるのに未だに慣れない一刀からしてみれば複雑な気分である
一刀「それでは聖様、次で最後といたしましょう」
聖「・・・・・そうじゃな・・・・・もっと聞いていたいが・・・・・そうもいかぬな・・・・・」
一刀「・・・・・では、最後の曲をお聞き下さい」
そして、一刀は最後の曲を奏で、歌う
一刀「瞳を閉じても 消えない想いも♪素直になれずに 強がる弱さも♪いつか変わるよ 心の傷は優しさに〜〜〜♪ 切ないときは泣いていいよ♪ ひとりじゃないよどんな時も♪いつもあなたのそばにいるよあきらめないで夢のつづき強い雨が降ったあと広がる 虹のように〜〜〜♪」
聖「(胸が切ないのじゃ〜〜〜)」
あまりに切ない曲に、聖の目には涙が溜まっていた
一刀「誰かの言葉に とまどう心は♪自分を責めても 答えは見えない♪ いつか届くよ 胸の痛みは微笑みに〜〜〜〜♪さみしいときは泣いていいよ♪心に嘘は似合わないよ♪いつもあなたを見つめてるよ♪探し続けて夢のつづき♪大空に橋を架けて広がる 虹のように〜〜〜♪」
聖「(こんなのずるいのじゃ一刀!さっきは人を励ますような歌を歌っておきながら今度はこんな歌を歌いおって!)」
心の中ではこんな事を言っているが、聖はもう泣く一歩手前である
一刀「切ないときは泣いていいよ〜〜♪ひとりじゃないよどんな時も〜〜♪いつもあなたのそばにいるよ〜〜♪あきらめないで夢のつづき〜〜♪強い雨が降ったあと広がる虹のように〜〜〜〜♪・・・・・」
一刀「・・・・・ありがとうございました」
一礼をし、一刀が顔を上げて待っていたのは
聖「ひっく・・・・・ぐすっ・・・・・」
大粒の涙を流している聖の姿だった
一刀「え!?ちょっ!?な!?」
確かに泣ける曲だったと思うが、こんな風に泣かれるとは思いもしなかった一刀は混乱する
聖「〜〜〜〜っ・・・・・一刀!!」
ガバッ!!
一刀「わわっ!!?」
高い玉座から飛び降りた聖を一刀は慌ててキャッチした
聖「うぐっ・・・・・えっぐ・・・・」
一刀「聖・・・・・様・・・・・」
聖「馬鹿者〜〜〜〜・・・・・ぐすっ・・・・・最初は人を励ますような歌を歌って・・・・・ひっく・・・・・今度は泣ける歌を歌いおって〜〜〜・・・・・えっぐ・・・・・」
一刀「・・・・・ごめんなさい・・・・・でも、最後の方が自分の本当の気持ちです・・・・・どうか泣いてください・・・・・」
聖「・・・・・一刀」
一刀「泣いてくれ・・・・・いや・・・・・泣いていいよ・・・・・聖・・・・・」
聖「・・・・・うう・・・うううう・・・・・うわあああああああああああああああん!!!」
聖は、一刀の腕の中で盛大に泣き出した
今まで溜め込んでいたものを吐き出すように
蒲公英「ぐすっ・・・・聖様・・・・・」
翠「〜〜〜〜っ・・・・・泣ける歌だったぜ・・・・・」
陳寔「わたくしも・・・・・涙が溢れて止まりません・・・・・」
荀爽「まさか一刀殿が、このような感動的な歌を歌うとは・・・・・」
李膺「まさに一刀殿は、天の御遣い様です・・・・・ぐすっ・・・・・」
葵「聖様・・・・・」
この六人は扉の隙間から一部始終を覗いていた
失礼とは思っていたが、やはり気になってしまうのが人情であろうか
葵「(それにしても一刀のやつ、こっちに気付いていたな・・・・・おまえらしいよ一刀)」
こちらの存在に気付いていたにも拘らず、聖を思って歌い続けてくれた一刀に葵は感謝した
ある意味拠点
翠&蒲公英&葵
一刀「ここが・・・・・涼州・・・・・か・・・・・」
翠「あれ?一刀は、涼州には来た事がないのか?」
一刀「ああ・・・・・」
葵「ここはいつも五胡との戦いに晒されているからな・・・・・賊も発生しにくいし、一刀が来なかったのも頷けるな」
一刀は、葵、翠、蒲公英と一緒に涼州に来ていた
今まで一度も涼州の地を訪れた事のない一刀がどうしても見たいと言い出し今に至っている
しかし、一刀の目には、決して豊かではない荒れた土地が映っていた
一刀「こんな所で、翠達はいつも五胡を相手にしているんだな」
葵「まっ、決して豊かな土地とは言い難いがな」
蒲公英「でもでも、ここは蒲公英達の故郷なんだからね♪いくら豊かでなくても蒲公英達はこの涼州のことをいつだって忘れないよ♪」
一刀「・・・・・故郷・・・・・か・・・・・」
翠「・・・・・・・・・・」
翠は、『故郷』という言葉を口にした一刀の姿が物凄く儚げに見えた
葵「・・・・・まぁ、ここには北郷隊の支部を置く必要はないだろう、御覧の通りの環境で賊もなかなか出ないからな」
一刀「いいえ、置きましょう」
蒲公英「え?」
翠「なんでだよ?」
一刀「ここの支部は、治安維持のためじゃなくて物資の補給をするために置くんだ」
葵「つまり?」
一刀「涼州の人達の暮らしが少しでも改善されるように支援したり、五胡との戦いを援助したり、土木作業を少しでも進めて涼州人の独立を促したりする機関を置くんですよ」
蒲公英「そこまでしてくれるの?」
一刀「他の州のみんなが何事も無く暮らせるのは、涼州の人達が異民族の侵略をここで食い止めてくれているからなんだ・・・・・これくらいしないと申し訳ないよ」
翠「一刀・・・・・」(じ〜〜〜〜〜〜ん)
蒲公英「ありがと〜〜〜♪やっぱり蒲公英、ご主人様って呼ぶね♪」
翠「おいおい、蒲公英!!?/////////」
葵「俺も呼んでみようかな?・・・・・ご主人様?」
葵は、一刀に体を押し付け誘惑の体勢に入る
むぎゅうううううううううう
一刀「ち、ちょっと、葵さん!?」
一刀の左腕に抱きつきその豊満な胸を擦り付ける
とても子を何人も生んだ体とは思えない
葵「ん〜〜〜〜〜?どうした?どうして欲しいか具体的に言ってくれなきゃ分からないぞ〜〜♪♪」
むぎゅうううううううううう
一刀「(くっ!分かっててやっているなこの人!目の前に自分の娘がいるってのに!)」
翠「・・・・・・・・・・っ」
むぎゅううううううううううう
一刀「え!?」
葵「ほ〜〜〜〜〜♪」
今度は翠が一刀の右腕に自分の胸を押し付ける
翠「・・・・・あたしだって・・・・・ご主人様////////////」
蒲公英「蒲公英も〜〜〜〜♪ご主人様〜〜〜〜♪」
むぎゅううううううううううううううううううううう
一刀「うおおおおおおおおおおい!!?////////」
更に蒲公英が一刀の背中に抱きつき胸を押し付ける
葵と翠程ではないが、それでも全然発展途上のためこれからが楽しみである
翠「蒲公英!?くそ〜〜〜〜〜・・・・・えいっ!」
むぎゅむぎゅむぎゅむぎゅ
一刀「おいいいいいいいいいい!?」
葵「ほほ〜〜〜〜〜♪俺と張り合おうとするとはな、翠も蒲公英もやるようになったじゃないか♪」
翠「うっせ〜〜〜〜♪母さんはもういいだろ♪」
蒲公英「そうだよ〜〜〜、もう結婚してお姉様を生んでるんだからご主人様を誘惑する必要なんてないじゃん〜〜♪」
翠「そうだぜ♪そろそろ隠居も近いんじゃないか〜〜〜?」
葵「なにお〜〜〜〜、俺だってまだまだ現役ばりばりだっての♪」
そうして三人がかりで一刀を誘惑しようとするが
一刀「・・・・・・・・・・」
一刀は目を鋭くし、ある方向を凝視していた
翠「ご主人様?」
蒲公英「どうしたの〜〜?ご主人様ぁ?」
葵「・・・・・・・・・・」
そして、葵も気付いたようである
一刀「・・・・・これが・・・・・五胡か」
翠「え!?」
蒲公英「あ!?」
涼州ではあまり見られない森の中から仮面をつけた屈強な男達がが百人近く出てきた
蒲公英「うそ!?こんなに沢山!?」
翠「国境の警備隊は何してるんだよ!?」
葵「上手く潜り込まれた様だな・・・・・こいつらも頭を使うようになってきたか・・・・・」
葵は一刀から離れて戦皇刀姫を構える
翠と蒲公英も銀閃と影閃を構える
葵「新しく生まれ変わった戦皇刀姫の試し切りにはもってこいだな♪」
翠「ご主人様はここにいてくれ、蒲公英!ご主人様を守れ!」
蒲公英「うん!」
一刀「おいおい、俺だって戦えるぞ!」
忠久と金剛刀も念のために持ってきた一刀はそう言うが
葵「駄目だ、一刀は下がっていろ!」
翠「母さんも下がっていろよ!」
葵「舐めるんじゃないぞ、翠!俺はかつて一人で五胡の大群を足止めしたことがあるんだぜ!」
翠「それはまぁ・・・・・あたしもその時現場にいたからよ〜〜く知っているけどさ・・・・・」
葵「こんな程度の数くらい肩慣らしにもならないっつ〜〜のっ!!」
そして、葵は五胡に目掛けて突撃する
翠「あ、おい!蒲公英、頼んだぞ!」
翠も突撃していった
ボカーーーーーーーーン!!!ドカーーーーーーーーーン!!!
「「「「「「GUBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」」」」」」
五胡達は、抵抗はするもののたった二人に軽くあしらわれていく
一刀「おいおい・・・・・なんだか一方的じゃないか?」
蒲公英「おば様もお姉様も五胡とは戦い慣れているからね、そう見えるのも当たり前だよ、本当は五胡兵っていうのはかなり強いんだから」
一刀は、改めて涼州人の強さというものを垣間見たような気がした
しかし、そんな中
一刀「っ!!」
蒲公英「うそ!?」
「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」
今度は別の森から五胡兵が三百人近く出てきた
翠「っ!!?しまった、こっちは囮か!!?」
葵「蒲公英!!なんとしてでも一刀を守れ!!」
蒲公英「これだけの数じゃご主人様を守りながら戦うなんて無理だよ〜〜〜〜!!」
蒲公英が泣き言を言っているのも束の間
翠「あ!!?ご主人様!?」
葵「っ!?一刀!?」
蒲公英「え!?」
既に一刀が単身五胡兵に突撃していた
一刀「はああああああああ!!」
ドガガガガガガガガガガ!!!!
「「「「「GUHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」」」」」
忠久と金剛刀を抜かず、無刀術のみで五胡を殴り飛ばしていく一刀
一刀「はぁっ!」
ドゴアーーーーーーーーーン!!ズガアーーーーーーーーーーン!!
「「「「「「GAHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」」」」」」
そこから至近距離での氣弾をぶっ放す
一刀一人により三百人の五胡兵達は一方的に片付けられていった
葵「・・・・・流石は、伝説の山賊狩りだな」
翠「ったく!蒲公英の奴なにやってるんだよ!?」
葵「そう言ってやるな、蒲公英と一刀を比べたら一刀に軍配が上がるに決まってるだろ」
翠「そりゃそうだけど・・・・・」
葵「ほら!!よそ見するな!!」
そして、およそ四百人余りの五胡兵達は三人によって一掃された
蒲公英は一刀の戦いぶりに見惚れて、まったく何もしていなかった
その後、五胡の残党を一通り狩った後四人は許昌への帰路についた
葵「すまなかったな一刀、おまえにも戦わせちまって・・・・・」
一刀「いいえ、いずれは五胡とも戦う事になるでしょうから、ここで経験できてよかったです」
翠「なにやってたんだよ!蒲公英!」
蒲公英「怒らないでよお姉様、ご主人様が強すぎてかえって手が出せなかったんだもん!お姉様もご主人様の実力は知っているでしょ!?」
翠「それはまぁ・・・・・そうだけど・・・・・って!それとこれとじゃ話が別だ!」
蒲公英「きゃ〜〜〜〜♪」
翠「こら待て蒲公英ーーーーー!!」
そうして、翠は蒲公英を追っていった
葵「まったく・・・・・あいつらは・・・・・」
一刀「はははは・・・・・」
葵「それにしても、おまえには本当に驚かされるな」
一刀「なにがですか?」
葵「いや、五胡兵ってやつは自力ではかなりの力があるんだ、それを初体験で忠久と金剛刀を使わずにあれだけ倒せるってのは大したものだよ」
一刀「・・・・・やつらも、俺のようなやつを相手にするのは初めてのはずです、運が良かっただけでしょう」
葵「・・・・・・一刀」
一刀「なんでs・・・っ!!?」
馬上でいきなり葵は一刀に抱きつき唇を奪った
葵「ん、ちゅ、ふ、ん、ちゅちゅ、ちゅばっ、ん、ふ」
一刀「ちゅちゅ、ん、ふ、ちゅ、んん、ふ」
暫く続く、濃厚で情熱的なキス
葵「・・・・・っはぁ〜〜〜〜〜・・・・・ふふ♪痺れさせてやるつもりが痺れさせられるとはな♪」
一刀「・・・・・葵さん/////」
葵「一刀・・・・・俺は翠をあんたの嫁にくれてやろうと本気で思っているぞ」
一刀「・・・・・・・・・・」
葵「あいつも一刀のことはかなり好き見たいだしな、俺としては願ってもないことだ・・・・・っと、その時は俺も仲間に入れてくれよ♪」
一刀「はぁっ!?」
葵「俺もおまえに惚れちまっているってわけだ♪こんな年になって恋をさせた責任は取って貰うぜ♪」
一刀「・・・・・葵さんは充分に若いでしょ」
葵「・・・・・・・・・・」
一刀「俺からすれば、葵さんも充分魅力的ですよ・・・・・その・・・・時々目のやり場に困るというか・・・・」
葵「・・・・・ううううう五月蝿い!!とにかくおまえは責任とって俺も仲間に入れろよな!!/////////////」
一刀「はははは・・・・・考えておきますよ・・・・・」
葵「ふんっ!////////////」
そして、葵も自身の馬を駆けさせた
葵「(俺としたことが、柄にもなく照れちまうとはな)/////////」
こうして四人は許昌へと帰っていくのであった
ある意味拠点
天和&地和&人和
人和「・・・・・ということなんですよ」
華琳「そう・・・・・それは困ったわね」
桂花「このままいけば、兵の士気向上に支障が出てしまいますね」
数え役萬☆姉妹の一人、人和は華琳の自室に活動報告をしに来ていた
しかし、なんとも重い空気が部屋を支配する
そんな時
コンコン
華琳「一刀?入っていいわよ」
カチャ
一刀「失礼します」
人和「一刀さん、今のはなんなんですか?」
一刀「ん?今のって?」
華琳「今のは一刀が前にいた所の風習で、ノックという作法らしいわよ」
人和「前に居たというと・・・・・天の世界のですか!?」
一刀「まぁ、簡単に言うとそうなるかな」
人和「一刀さん!折入って相談があるのですが!」
一刀「?・・・・・相談?」
華琳「そうね、一刀ならこの問題を解決できそうね」
桂花「あんたが役に立つ事は少ないんだから、こういうときくらい役に立って見せなさい」
一刀「???」
華琳「一刀も人和達が我が国の徴兵活動や士気向上に一役かっている事は知っているわよね」
一刀「ああ、それを条件に華琳が匿った事も知っているよ」
人和「実はですね、今現在もわたし達は士気向上のために活動しているのですが・・・・・」
一刀「・・・・・ん?」
桂花「その効果が薄れてきているのよ」
一刀「・・・・・言っちゃ悪いけど、言っていいのかな?」
華琳「いいわよ、はっきり言って頂戴」
一刀「飽きられ始めている・・・・・と」
桂花「ちょっと!はっきり言いすぎよ!」
人和「いいんです!それは否定のしようのない事実ですから!」
一刀「・・・・・・・・・・」
一刀の世界でも、一度飽きられた芸能人は見向きもされないというのは珍しい事ではない
だが、天和達が魏で活動し始めてからそれ程年数が経っているという訳でもない
いくらなんでも飽きられるのが早すぎやしないか?
一刀「(・・・・・そうか・・・・・そういうことか)」
天和達を慕っていたのは、殆どが元黄巾党である
しかし、その元黄巾党達は水関、虎牢関の戦いで殆どが戦死している
一刀「(こうなってしまったのは・・・・・俺のせいか・・・・・)」
月達を守るためとはいえ、自分はあの戦いで連合軍百万を約四分の一にまで減らしてしまった
これから天和達は、魏以外でも活動していく事になるだろうが、魏の兵の士気向上が行き詰まってしまうのは問題である
一刀「・・・・・よし分かった、俺も協力するよ」
人和「本当ですか!?ありがとうございます!」
華琳「助かるわ」
桂花「それで、具体的にはどうするのよ?」
一刀「人和達の芸名は、数え役萬☆姉妹だったよな?」
人和「はい」
一刀「まずは、これを改名して、数え役萬☆シスターズにするんだ」
桂花「しす・・・・・た・・・・ず?」
一刀「天の言葉で姉妹という意味だ(本当は違うんだけど、まいっか)」
人和「天の世界の言葉!?そういえばまだ一刀さんに天の世界の言葉について何も聞いていませんでしたね!?」
一刀「ああ、これからそれを駆使していこう」
人和「ではこれからわたし達は、その芸名でいこうと思います!」
一刀「他にも、天の世界の言葉で舞台を盛り上げたり、歌の中にそれを取り入れたりして・・・・・そうだ、俺の知っている曲を人和達に教えてあげるよ、それだけでも大分違うはずだ」
華琳「でも、いきなり芸名を変えてもそれで民衆が理解するかしら?」
一刀「街の瓦版屋に協力を頼むんだ、兵士達にも協力して貰ってビラ配りを手伝って貰おう」
そして、街
季衣「はいは〜〜〜い♪数え役萬☆シスターズ見に来てね〜〜〜♪」
流琉「生まれ変わった数え役萬☆姉妹こと数え役萬☆シスターズをよろしくお願いしま〜〜〜す」
凪「よろしくお願いします!」
沙和「数え役萬☆シスターズ♪リバースフェスティバル♪三日後いつもの舞台で開催なの〜〜〜♪」
真桜「見てってや〜〜〜〜」
一刀は季衣、流琉、凪、沙和、真桜、そして北郷隊の協力でビラを配ってもらっていた
「なんだこりゃ?数え役萬☆・・・し・・・す・・・・たず?」
季衣「シスターズだよ♪シスターズ♪」
「俺・・・・・もう飽きたんだけどな」
流琉「大丈夫ですよ!天和さん達は、新しい歌を歌いますよ!」
「ねぇ、この・・・り・・・ばす・・ふぇ・・・・・す・・て・・ば・・・・・る・・・ってなに?」
凪「それは、再誕祭りという意味らしいです!」
沙和「天の世界の言葉なの〜〜〜〜♪」
「天の世界って・・・・・まさか!?北郷様のいた世界の!?」
真桜「ああ、まぁそんなところかいな?」
「てことは、この人達は北郷様お勧めの人達って事か!?」
季衣「う、うんそうだよ、兄ちゃんも天和ちゃん達のふぁんだし」
「俺行く!!北郷様のお勧めなら行く!!」
「俺もなんだかもう一度見たくなってきた!!」
「わたしも行く〜〜〜♪♪」
「今まで興味なかったけど、一刀様のお勧めなら別問題よ〜〜〜♪♪」
その後、一刀のお勧めという噂が蔓延し、男女問わず宣伝所のビラは飛ぶように配られていった
季衣「(兄ちゃ〜〜〜〜ん)」(ひそひそ)
一刀「(しっ、話かけるな、ばれるだろ!)」(ひそひそ)
魏の兵達と同じ鎧を身につけ、一刀は看板持ちをやっていた
看板には、でかでかと
数え役萬☆シスターズ リバースフェスティバル 開催 ?
と、書かれていた
流琉「(なんだか、わたし達のやっている事って意味ない気がします〜)」(ひそひそ)
一刀「(そんなことはない!こういった地道な活動こそが後々花開くきっかけになるんだから!)」(ひそひそ)
沙和「(でも、隊長が一声かければみんな見に来てくれると思うの〜〜)」(ひそひそ)
真桜「(せやで〜、ここは隊長の威光でど〜〜〜〜〜ん!と人集めした方が早いで〜〜〜)」(ひそひそ)
一刀「(それじゃ俺が目立って天和達に影が差すじゃないか!それこそ本末転倒だっての!)」(ひそひそ)
凪「(そうだぞみんな!隊長は、天和さん達のことを思ってやってくれているんだ!そこを察してやれ!)」(ひそひそ)
一刀「(凪、なんていい子なんだ)」(ひそひそ)
なでなでなでなで
凪「(あうううううううううう)//////////」(ひそひそ)
頭を撫でられて凪は赤くなる
季衣「(あ〜〜〜〜、凪ちゃんズルイ〜〜〜!兄ちゃん、ボクも頑張るから後でなでなでして〜〜)」(ひそひそ)
流琉「(あの・・・・・わたしも・・・・・)/////////」(ひそひそ)
沙和「(沙和もしてほしいの〜〜)」(ひそひそ)
真桜「(ウチも頑張るで〜〜〜♪)」(ひそひそ)
一刀「(分かった分かった!後でいくらでも撫でてあげるから!)」(ひそひそ)
それからあっという間にビラは配り終わった
一刀は手伝ってくれたみんなの頭をこれでもかといわんばかりに撫でてあげて、その後食事を奢るはめになったとか
一刀「ふぅ〜〜〜、終わったよ〜〜〜」
人和「あ!一刀さん!お疲れ様です!」
一刀は数え役萬☆シスターズの事務所に来ていた
天和「あ、一刀〜〜〜♪聞いたよ〜〜〜♪わたし達の名前考えてくれたんだってね〜〜〜♪」
一刀「ああ、全部変えると今までのイメ・・・・・印象が変わってきちゃうから、姉妹だけ変えたんだけど、どうかな?」
地和「うん♪気に入ってるわよ♪」
一刀「そりゃ良かった」
天和「でも、大丈夫なのかな〜〜」
一刀「なにがだ?」
地和「天の歌を教えてくれるって人和から聞いてたけど・・・・・わたし達に歌えるのかな〜〜?」
人和「何を言っているの!?姉さん!?そのために三日後にしたんでしょ!?」
一刀「その通りだよ・・・・・さあ!心配してもしょうがない!さっそく練習だ!」
そして、一刀による天の歌レッスンが始まった
飛んで三日後
天和「大丈夫かな〜〜〜〜・・・・・」
地和「流石のちぃも・・・・・今回ばかりは緊張するわ・・・・」
人和「・・・・・・・・・・」
ここは舞台裏、まったく新しいことにチャレンジする三人は、かなり緊張していた
一刀「大丈夫だって!あんなに練習したんだから失敗する方がおかしいだろ!?」
天和「・・・・・それもそうだね」
地和「今更あーだこーだ言っても始まらないわよね・・・・・」
人和「それにしても、今回は本当に人が集まっているわね、満員御礼を通り越しているかも・・・・・」
一刀「ま、これも宣伝効果ってやつだな・・・・・そろそろ始まるぞ・・・・・頑張って」
天和「うん!」
地和「やってやろうじゃない!」
人和「姉さん達、行くよ!」
そして、三人は一斉に舞台裏から現れる
天和「みんな〜〜〜〜♪今日も来てくれてありがとう〜〜〜〜♪」
「「「「「「ほわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」」」
「今日からわたし達は数え役萬☆姉妹改め、数え役萬☆シスターズよ〜〜〜♪」
「「「「「「ほわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」」」
人和「生まれ変わった私達を堪能して行ってね〜〜〜〜♪」
「「「「「「ほわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」」」
天和&地和&人和「「「それでは♪数え役萬☆シスターズ♪リバースフェスティバル♪始動♪♪」」」
「「「「「「ほわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」」」
そして伴奏が流れ出す
天和&地和&人和「I can't stop my love for you♪2人語った未来に♪ 君との居場所があるように♪Oh baby I can't stop my love for you♪君のすべてになってね つないだ手信じて 歩いてゆくと誓うよ〜〜〜♪」
天和「2人の目の前♪ 謎めきひろがった♪ 未完成な地図でも とても とても 心動いた♪」
地和「どんな言葉 並べてみても 語りきれない想い♪」
人和「この愛が ささやくよ 愛しさの意味を♪」
天和&地和&人和「I can't stop my love for you♪2人歩むスピードは♪ きっと同じはずじゃないからね♪もしも君のとなり この手が離れたときは♪見失わないように きっと むかえに来てね〜〜〜〜♪」
「「「「「「ほほ・・・・ほわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」」」
今まで聞いた事のない曲に観客は沸く
天和「"大嫌い"なんて♪ ウソでも言わないけど♪」
地和「"大好き"だって♪ ウソなんかじゃ言わないからね♪」
人和「会えない時間さえ君は 何も考える余裕もないくらい♪この心を ひとりじめにするんだから〜〜〜♪」
天和&地和&人和「I can't stop my love for you♪2つの愛が離れてしまわないように 1つに抱いてて♪それでも不安な夜は 訪れるものだからね♪そんなときはギュッと 大げさに抱きしめていて〜〜〜♪」
天和「かけがえのないもの 君がたくさんここにくれた♪」
地和&人和「だけど 何よりも いちばん かけがえのないものは君なんだ♪」
天和&地和&人和「I can't stop my love for you♪2人語った未来に 君との居場所があるように♪Oh baby I can't stop my love for you♪君のすべてになってね つないだ手信じて 歩いてゆくと誓うよ〜〜〜〜♪」
「「「「「「「ほわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」」」」」
天和「ありがと〜〜♪みんな〜〜〜♪」
地和「まだまだ続くわよ〜〜〜〜♪」
人和「最後まで見て行ってね〜〜〜♪」
「「「「「「ほわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」」」
天和&地和&人和「What is the reason of my birth reason of my life question of man〜〜〜♪What he is〜〜〜♪What he wants〜〜〜♪」
天和「今君に 見えない力が 襲いうつむいて 涙隠してた♪」
地和「どうすればいいか? それさえわからずに♪」
人和「アスファルトに咲く 雑草に勇気感じた♪」
天和&地和&人和「いつも君の側にいるよ だからもう一人じゃない♪君が道に迷う時は 僕が先を歩くよ〜♪遠い空越えて 僕達は飛び立つ♪きっとそこにある それが君の夢〜〜〜♪」
天和「今君に 悲しみや不安 襲い音をたて 崩れる心を♪」
地和「あのパズルの様に モトに戻せたら♪」
人和「不思議と少しだけ 大きな絵になるだろう〜〜♪」
天和&地和&人和「いつも君の側にいるよ だからもう一人じゃない♪君が道に迷う時は♪僕が先を歩くよ〜〜〜♪」
天和「いつかまた君が笑顔を 無くしそうになったら♪」
天和&地和&人和「いつでもどこでも呼んでよ 「永遠だよ僕達は」♪ いつも君の側にいるよ だからもう一人じゃない♪君が道に迷う時は 僕が先を歩くよ♪遠い空越えて 僕達は飛び立つ♪きっとそこにある それが君の夢〜〜〜〜♪」
「「「「「「ほわ!!ほわ!!ほわああああああああああああああああああああ!!!!!!」」」」」」
その後、十曲ほど歌って催しは御開きとなった
人和「ありがとうございました!一刀さん!大成功です!」
天和「ありがとう♪一刀〜〜〜♪」
地和「一刀のおかげで盛り返しできたわ♪」
一刀「三人の実力だよ・・・・・それに、魏のみんなには元気の出る歌が必要だったんだよ」
天和「どういうこと〜〜〜?」
一刀「・・・・・赤壁の戦いことは、知っているだろ?」
地和「う、うん・・・・・」
一刀「あの敗戦で、魏はそれまでの勢いを無くしてしまっていたからな」
人和「・・・・・そこまで考えてくれてたんですね」
一刀「勘違いしちゃいけないよ、あくまでみんなに元気を与えたのは三人なんだから」
人和「・・・・・一刀さん・・・・・わたし達は、何時か一刀さんに御礼をします!」
天和「ここまでしてもらったんだもん、絶対一刀に御礼をしなきゃ♪」
地和「あの時助けてくれた利息込みでね♪」
一刀「・・・・・・・分かったよ・・・・・楽しみにしてる」
一刀としては、水関、虎牢関で元黄巾党をほぼ全滅させてしまった罪滅ぼしのつもりでやったのだが、こんな笑顔の三人の申し出を断るような事はできなかった
どうもseigoです
今回は、魏のある意味拠点前編&後編です
またまた文字数が多すぎて二回に分けざるおえませんでした
ごめんなさい
いろいろありましたが、なんとかここまでこれました
こんなに長続きするとは、自分でも予想外です
さて、次回は呉での三国会議です
会議といってもお堅いものではなく、お祭みたいなものですかね
では!お楽しみに!
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魏のある意味拠点 後編 |
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蒲公英「やっぱりごお兄様って人気者なんだね〜〜♪」ご主人様とお兄様が合体したような呼び方になってます(恋姫大好き) 欠陥製品さんへ、いつも読んでくれてありがとうございます、またまた誤字指摘ありがとうございます(Seigou) 久々に読み返してます。 一刀の胸の中で蔓延の笑みを浮かべる聖→満面の笑みを浮かべる聖 だと思われます。(欠陥製品) なぜだ、バックアップとっておけばよかった。(ryu) なぜ・・・・・・(TT)(黄昏☆ハリマエ) 続きが何故公開停止に・・・。(泣)(堕天使レム) カイさんへ、その通りです♪(Seigou) コナンのオープニングとアトムのオープニングですか(カイ) 次の話を楽しみに待ってます♪(gyao) それでも出してほしかった・・・・・・(TT)(黄昏☆ハリマエ) 相変わらず一刀カッコいい!(readman ) はりまえさんへ、蜀の拠点は24話ですよ(Seigou) 拠点終わってんの?あれまさか、旅してるときか!?残念(黄昏☆ハリマエ) TKさんへ、最後に呉での会議と書いてありますよ、それと蜀の拠点はもう終わってますからね(Seigou) 更新お疲れ様です!次は蜀の拠点かな?楽しみにしてますよ^^(TK) 次も楽しみにしています!(タケダム) |
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