楽々・恋姫無双 二話
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「えーーいいな。私も一刀ちゃんに会いに行きたかったなー」

「桃香さま!」

「うっ」

 

雛里と紫苑が魏から戻ってきて皆に報告をしていた。

 

「ふふっ、そんな桃香さまのために良い物を持ってきましたわ」

「良い物?」

「はい、実は…魏の真桜さんが、景色をそのまま移して絵にするカラクリを発明したそうで……そのカラクリで一刀さんの姿を撮っていただきました」

「ほんと!見せてーみせてー!!」

「にゃーっ!鈴々も見たいのだー」

「桃香さま、鈴々!…まったく……」

 

雛里のところにかぎつく義姉と義妹を見ながらため息をつく愛紗であったが、内心自分も見に行きたいという心はあった。

 

「とは言え、かの覇王と呼ばれた曹孟徳どのが母親か。中々想像できるものではないな」

「私も華琳さまの姿を見た時はびっくりしたわ。まるで私が初めて璃々を産んだ時が思い浮かんで……」

 

余談だが、璃々は以前一度だけ前世の一刀ちゃんのことを見た時があった。

それは長安での一刀ちゃんの最後の夜の宴の時、紫苑の頼みに応じて城に残っていた璃々ちゃんを連れてきた時である。

その時まで見たこともない一刀ちゃんにすんなりと付いてきたあたり、璃々は一刀ちゃんのことを随分と気に入っていたが、璃々はまだ一刀ちゃんが死んでまた蘇っているという難しい話は分からず、ただ一刀ちゃんは天に戻って、華琳さまは子供を産んだ、という話でしか分からない。

 

「なんとか会いにいけないかなー。朱里ちゃん、何かいい策ないの?」

「はわわ!?さ、策ですか…そうですね…まだ生まれたばかりの子供ですし、あまり外の人たちに見せることは好ましくありません。恐らく、今後暫くは華琳さまも流石にご拝見させていただけないかと思われますが…」

「生まれて百日位が子供にとっては一番危うい時期ですから、その間は無理を言わないというものが礼儀ですわ。桃香さま」

「うっ…そっか……」

 

朱里の言葉に華琳を除けば三国唯一の娘ありの紫苑の言葉が添えると、流石に桃香もそれ以上我儘言えるものではなかった。

 

「はあ…私も子供ほしいなー」

「ぶっ!」

「桃香さま!?」

 

代わりにこの爆弾宣言である。

 

「と、ととと、桃香さまが子供を孕むなどと…そんな……」

「にゃにゃ、お姉ちゃんがお母様になると、鈴々と愛紗はおばさんになるのだ?」

「なんだと!?」

「ほぅ、よかったではないか。愛紗おばちゃんよ」

「……星、今の発言だけで今までお前に散々やられてきたこと以上に腹がたった。ちょっと表出ろ」

「なっ!この闘気!これが軍神のほんk…待て、愛紗!話せばわか…<<ゆるさーん!!>>ああっ!!」

 

 

「はわわ…突発的な話ではありますが、たしかに国のための世継は必要なわけですし…でも桃香さまの子供…それじゃあ旦那さまは誰になるのかな」

「あわわ、特に桃香さまの自身の子供じゃなくても、養子という選択もあるよ」

「はわわ、でもそうなるとしてもまたどんな子にするかが大変なことになるわけで…ここはむしろ桃香さまが結婚なさった方が…」

 

結婚という言葉に反応して桃香は少し頬を引き攣った。

 

「け、結婚!そ、そうだね……殿方さまいないと赤ちゃん作れないもんね……普通…」

「はい、普通は……」

「普通はそうですね」

「あ……」

 

どうやら結婚する気はまだなかったようだ。

もちろん、桃香に結婚する気などなく、単に華琳のように赤ちゃんを産み、育ててみたかったというだけの話であって、結婚とかその中継ぎの行為などはまったく考えてもないし知りもしない。

 

「桃香さまがお母様になったら、それじゃあ璃々もお姉ちゃんになれるの?」

「そうね。でも桃香さま、あまり軽い気持ちで子供が欲しいなどと思ってはいませんか?」

「えっ?うっ、それは……」

 

更に紫苑の言葉に桃香は萎縮される。

まったく物事に考えがないと言ったら……天然っ子のいい見本である。

 

「子供を育てるというのはとっても大変なことなのですよ。実際私たちが魏に訪れた時でも華琳さまはすっごく疲れているように見受けられましたからね。そうよね、雛里」

「あわわ、はい、あまり寝食もちゃんとできていないのではないかと…」

「あの曹孟徳が手間をかけるほどの仕事だと……?」

 

そう言いながら関心するのは愛紗であった。ちなみに星は御殿の後でフルボッコされて、尻には青龍刀が突かれたまま倒れていた。

これに懲りたらもう二度と乙女の愛紗におばさんなどという妄言を垂らすことはないだろう。

 

「はい、子供の時はいつも何か欲しいものがあったら泣いて伝えるしかありませんから。お腹が減ったりすると深夜にも関わらず泣き出したら誰かが側に居てくれないといけません。そうなると、母はうまく寝ることもできませんし、後子供はすごく繊細なので病気とかにならないように毎日ちゃんと洗ってくれないといけません。その他にも色々と大変なことがたくさんあります」

「うぅぅ……大変なんだね、子育ても」

「ええ、それはもう、国一つを養うぐらいに……」

 

きっぱりという蜀唯一の経験者の言葉に桃香は肩をがっくりと落とした。

 

「うぅぅ……私じゃ無理なのかな。私、まだ国の政務のこともちゃんと成し遂げてないのに……」

「まぁ、桃香さまは蜀の王様として、いつかは世継ぎとして養子にしろ実子にしろ育ててくれなければいけませんがな」

 

桔梗はその時になってやっと一言言えたが、理由はとなりにいた焔耶が桃香の『子供』発言の時点で既に気絶してしまったせいでその後片付けに回っていたからである。

 

「うーん……華琳さんってやっぱりすごいよね。政もこなして一刀ちゃんも育てちゃうって………そうだ!今回呉での祭りの際、魏に先によって一獅ノ行こう!」

 

子育てを諦めたかと思ったら次はこう出る。

 

「何故そう遠回りしてまで……」

「だってそうでもしないと一刀ちゃんが見れるのってこれから二年後になっちゃうよ。それまで待てないもん」

「さっき紫苑が言った言葉を聞いてなかったのですか?例え我らが魏に向かったとしてもまだ生まれて日の浅い子を見せるはずがありません」

「うぅ…そうだったよね。あぁ、いい策だと思ったのに」

「あわわ、自分の腹を満たすための考えで『策』という名を汚さないで頂きたいです」

「雛里ちゃん、ちょっと言い過ぎ!?」

 

蜀の反応は大体こんな感じ。

 

では呉では……

 

 

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「よし、魏に行こう」

「お待ちください」

 

取り敢えず言っておきたいことは魏に行こうと言ったのが雪蓮ではないことだ。雪蓮はもう一年前に死んでいる。今は天で紗江とおとなしく酒飲みしながら地上の様子を見ているわけだが……

じゃあ、あの魏に行こうと言ったのは誰かって?

そんな蓮華に決まってますよ(笑)

 

「思春、何故止める」

「…あまりにも突発過ぎてどこから御忠言申し上げれば良いかさえわかりません」

 

冥琳がここに居てくれればいいのだが、冥琳は穏と一獅ノ祭りの準備のために動いているためいま建業には居なかった。

 

「よし、じゃああなたはそこで考えていなさい、明命、亞莎、行くわよ」

「は、はい!」

「はうあ!?あ、あの!」

「だから待ってください!というか亞莎お前は何をいっている」

 

思春が必死に蓮華を止めていたが、蓮華はもう子供の一刀ちゃんの写真を見た瞬間から周りの声が聞こえていなかった。

蓮華は桃香よりも後に一刀を見たが、魏から呉に同盟の言葉を運んでくる際に、呉との同盟に一番功が大きかったのは一刀ちゃんであった。

一刀ちゃんの手紙のおかげで、蓮華は崩れ、呉は敵であるはずの魏との同盟を引き受けた。

そんなこともあったからか、蓮華は口では言わずとも一刀ちゃんのことをかなり気に入っていた。

だから、一刀ちゃんが死ぬと言った時はすごく悲しんでいたが、またこうして一刀ちゃんを見れると思ったら、自分が呉の王であることさえ忘れていたのかもしれない。

 

「蓮華さま、今は孫呉にとって重要な時期です。第一回である三国同盟記念の祭りの準備に皆が余念無く忙しくしているこの時期に、子供一人のために国王が席を外すなど言語道断。そのような言葉は冗談にでも謹んでください」

「……そうだったわね。ちょっと写真を見ていたら自分の立場のことを忘れていたわ」

 

蓮華がようやく正気にもどると思春はため息をついた。

 

「はっはっは。まるで生きてる時の堅殿みたいじゃの」

「母様を?どういうこと?」

 

祭が豪快に笑いながら言うと、蓮華は不思議そうに聞いた。

 

「堅殿も生前、子供というと目がなかったからの」

「そうだったかしら…小蓮のことは可愛がってたと覚えているけど…」

「まぁ、策殿は小さい頃から良く戦場に行かされてがの。でも権殿には甘かったじゃろ?」

「まあ…たしかに姉さまに比べれば…」

 

多分、比べものにならないと思うけど、とつぶやく蓮華が居た。それほど蓮華が見ていた母は、姉にとって良い母ではなかった。

確かにいい王だった。だけど母としては……あまり良い母だったとは言い切れないところがある母であった。

 

「華琳の様子はどうだったかしら」

「はい、少し疲れているように見えましたが、それでもお元気そうでした」

「まぁ、子育ても大変じゃからの。かの覇王でも自分の子供には手足も出ないってわけじゃ」

「そうね……でも、その調子でここには来れるのかしら」

「おそらくまいられるでしょう。この祭りは三国で平和を祝うためのもの。国の王たちが来なければその場の意味が半減しますから、三国同盟を築いた孟徳さまがそれを知らないわけがありません」

「そうね…でもその間一刀に何かあったらね…流石に連れてくるようにするのは…だめかしらね」

「当然です。まだ百日も達してない子供を他国までつれて来るなど、こっちに負担でしかありません」

「思春はもう少し良い言い方をした方がよいのぉ……とは言え、権殿は単に小童のことを自分の目で見たいだけじゃろうけど」

「なっ!!」

 

図星された蓮華さんは祭から目を逸らした。

まぁ、蓮華とて華琳が一刀ちゃんをここに連れて来るはずがないだろうということを分からないわけではないだろう。

ただ愚痴ってみただけだが、それでも人にそう言われると恥ずかしいところではあった。

 

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「ところで蓮華さま、冥琳さまから受けた例の物は目に通していただけましたでしょうか」

「!?あ、あれね…?え、えっと……」

 

自分の言葉に大きく反応する蓮華を見て思春の目が更に鋭くなる。

 

「ご覧になってなかったのですか」

「い、一応目に通してはいるわ。ただ……」

「何のおはなしですか?」

「えっと、蓮華さまの結婚相手に付いての話」

「はうぁ!?蓮華さまが結婚なさるのですか?!」

 

魏に行ってる間の事を亞莎に聞かれて明命は魏で抱いていた一刀ちゃんが自分の髪をつかんだ時以上にびっくりしていた。

 

「まぁ、天下も平和になったわけじゃし、孫呉はもともと豪族たちが口うるさいからの。結婚は政治ことにとってはいい武器ではあるのじゃが……」

 

問題は、その玉座で両手の指をくっつきながら思春からそっぽ向いてるのがこの国の王さまということだった。

実際蓮華も桃香同様、子供については関心あったが結婚はまったく考えていなかった。

でも蜀とは違い、呉では色々政治的な問題もあってそのためにでも結婚し、孫呉の血の入った世継を生むというのは必修的。

そのためにも有力な豪族と手を結ぶための結婚は必要なわけではあるが……

 

「そもそも顔を知らない男と結婚だなんて…おかしいでしょう」

「蓮華さまは孫呉の王であります。それは孫呉の民たちに今の平和を与え続けるための王の義務でもあります」

「それはわかっているのだけれど……」

「どこも冥琳さまが選んで選んだ有力な豪族のご息ばかりと存じておりますが…」

「それはあくまで家門がそうだという話でしょ?」

「もちろん、その者の性格や、民に対しての考えなどが不順な連中は既に外されております」

「そ、それは…まあいいけど…」

「何か他に要望でも…?」

「…………」

 

正直な話、

蓮華は恋姫の中で一番現代っ子に近い人だと思っている。

どういう話かというと、少なくとも王だとしても殿方と恋愛などとしてみたい乙女心をお持ちしている方はおそらく呉ではおそらくこの人だけだ。

 

「まぁ、権殿がそういうのもわからないわけではないのじゃが、それでも国の世継は必要であろう」

「そ、それはわかってるけど………ああ、華琳にようにはならないのかしらね」

「……あの方の場合は特殊すぎて一体どうやったのかも分かりません」

「そうよね…」

 

結局華琳が一刀をどうやって産んだのかは両国では謎だった。

華琳はありのままに説明したが、それでも信じられないという者も多かったわけだ。

ちなみに蜀の桃香は信じた。

愛紗は信じなかったが桃香が信じるから信じる。

蓮華は基本堅物なので、否定はできなくても信じるかっていうとちょっと遠い。

思春は内心全然信じてない。

明命はそんなことより一刀の頬がお猫様の肉球のようにぷにぷにだったのでどうでも良かったという。

 

「とにかく、冥琳さまが戻って来られる前にその中からいくつかを絞ってください。冥琳さま曰く、祭り仕上げど同時に婚儀も共に行われるようにするとか…」

「そ、そんな急に!?」

「思春よ、それはいくらなんでも焦りすぎではおらぬか?」

「……文句なら冥琳さまになさってください。正直、私だって見も蓋もしらない者が蓮華さまの夫になるなどと、思いたくもありません」

「だったら……」

「祭さまも冥琳さまがあんなに早まる『理由』ご存知ではありませんか」

「………うむ……」

 

思春の意味ありげな言い方に祭もそれ以上口が言えなかった。

 

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一巡りしたところで魏に戻る。

 

 

呉、蜀、両国からの使者ば戻って一週間後、華琳はまた新しい使者を迎えていた。

 

「よぅ」

「……あなたは何で自分できてるのよ……馬騰」

 

魏、蜀、呉に加え、だい4勢力である涼州自治州の君主、馬騰が自ら使者として来たのである。

他の国の二人の悩みを片っ端から砕けているところ、流石涼州の英雄と呼ばれ、かの曹孟徳が唯一乱世の始めの時から好敵手と思っていただけはあると言えるだろう。

うん?あまり関係ない?

 

「まぁ、翠にもそろそろ次期君主としての自覚を持ってくれなければなるまい。あ奴は武ではなかなかでも君主としてはまだまだ足りんからの」

「そうね。彼女だけでは涼州を治めることは相当無理があるわね」

 

翠と蒲公英は蜀から馬騰の涼州に戻っていた。

涼州の地は最後の五胡との戦いにて焦土化されていた。一年という時間はその傷を癒すには短すぎたが、今でも少しずつ回復は進んでいる。

魏からの援助を受けていて、自治州と言っても今はまだ魏の属国のようなものだが、それでも華琳は馬騰に涼州をすべて任せていた。

司馬仲達の死から始まった二人の悪縁は、今になっては二人を誰よりも互いに理解し合えるようにしていた。華琳と同等の位置に立っている人の中で、唯一彼女が自分の心を委ねることが出来る相手、それが馬騰であった。

もちろん、だからと言って自分の領地から離れて自分を見に来た彼女を歓迎するというわけではない。

 

「ところで、あの童はどうしてるのじゃ?」

「あなたが来るまで泣いていたわ。涼州から使者が来たというから翠でも来たかと思えば…まさかあなた自ら来るなんて」

「一刀のこと見せてもらおう」

「嫌よ」

 

今寝かせたばかりの子をまた起こすつもり?と華琳は他のところの使者が来た時の王としての振る舞いなどまったくない不機嫌な様子で言っていた。

 

「あまりケチケチするでないぞ、孟徳よ。お主の子だとは言え、あの童はお主一人だけのものではないぞ」

「……それは分かっているわ」

 

三国同盟を成し遂げたのは、表側で見ると華琳であった。

だけど、それが実は一刀ちゃんの功だったということに三国の誰も異論を出すことはないだろう。

その一刀ちゃんは同盟が成り立ったその日を持って消え去り、そして今の一刀ちゃんが華琳の中に宿った。

そして、一年後の現在、再びこの地に生まれた一刀ちゃんはもはや華琳だけの、魏だけの一刀ではなかった。天下皆の者。いわば、三国同盟の象徴でもある存在だった。

 

「その様子だと、同盟のお祭りにも行かないつもりだったんじゃないのか?」

「………やっぱり行かないとだめかしらね」

「当たり前じゃろ。お前が行かないと何の意味が……」

「だ、だってー!」

 

ここから覇王でない華琳さま入りまーす。

 

「私が居ない間病気とかになったらどうするのよ!」

「そんなの侍女と華佗に任せておけばよかろう」

「あんな奴らに任せて居られるわけないでしょ!一刀はまだ生まれたばかりの子供なのよ。沐浴させる時に下手して風邪にでもなって重病になったら……」

「まさか…お主毎日自分でやってるのか」

「侍女なんかに私に大事な一刀を任せられるわけないでしょ!」

「少し信用しろ」

「この前だって、私が居ない間侍女一人が勝手に私の部屋を掃除しに入って一刀を驚かせたのよ!」

「生きてはいるのだろうな、その侍女」

「……あの時秋蘭さえ居なければ今頃あんな逆賊め……」

「子供を泣かせたぐらいで逆賊扱いか」

「私が居ない間またそんなことがあったら………ああ、いっそ、祭りなんてやらなければいいのに」

「物騒な事を言うでない!まったく、母親になってすっかり性格を変えおって……」

 

もはや別人。

 

「それならいっそのこと、一刀も祭りに連れて行ってはどうなのじゃ」

「そんなのできるわけないでしょ?一刀はまだ生まれて百日も経ってないのよ。そんな遠出なんてさせられないわ」

「少し過保護しすぎではないのか。儂は翠が生まれた際、直ぐに一獅ノ馬で走り抜いたぞ」

「あなたは少しは自分の娘を大事にしなさいよ」

「何を言う。ちゃんと愛を注いだ結果じゃったぞ」

 

馬騰と言い、孫堅といい、自分の娘には果てしなく歪んだ愛を持っていたものだ。

 

「あの蜀の娘…劉備と言っておったの。あの娘ならきっと何か企んでおるじゃろう」

「どういうこと?」

「例えば……そうじゃの。荊州に行く残道をわざと崩して、道がなくなったので魏からいきまーす、ついての一刀ちゃんのコト見てもいいですか?、とか」

「……アリね」

 

桃香、恐ろしい娘。

 

「じゃからそうならんうちに、お主もケチらずに皆に童のことを皆に見せるべきじゃ」

「とは言っても、やはり小さい子どもを連れてここから建業まで行くというのはいささか……」

 

 

 

「華琳さまーー、大変なの!!」

 

その時、突然玉座の間に沙和が入ってきた。

 

「!どうしたのよ、沙和。あなたには一刀の面倒を見るように言ったはずよ。何故ここに……!まさか一刀に何かあったの?」

「それが……一刀が…

 

 

 

 

一刀が居なくなっちゃったの!!」

 

 

 

 

「なん・・・・ですって?<<プチッ>>」

 

 

この事件は、

 

後に歴史に『第一許昌爆発事件』と記録され、一刀ちゃんと華琳の間の波乱万丈な物語を予見する事件とされた。

 

・・・

 

・・

 

 

 

 

-5ページ-

 

 

 

 

第2話です。

 

大した内容ではありませんでしたね、すみません。

 

第三期と言っても特に計画していたわけではないので以前よりも遙かにはっちゃけて書いてるところがあります。

『第一回許昌爆発』というのは夏祭りの時に話していたアレです。

 

華琳のことですが、少なくともこの外史にて、今までみなさんが知っていた覇王曹孟徳の姿は忘れてください、出ませんから(笑)

 

今回魏の人たちが全然出てません、すみません。

沙和はちょびっと出てますが、このままだと次回に殺されます。

まるで正史で曹丕によって間接的に殺された于禁のように……ネタです。

 

というわけで一刀ちゃん居なくなりました。

 

この先どうなるかはお楽しみにしていてください

 

では、ノシノシ

 

 

 

説明
皆待っていたかもしれませんが、
大した話が書かれてません、すみません。

ところで次回沙和は出られるのでしょうか。心配です
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コメント
更新お疲れ様です。いやーまさに覇王なんて居なかった(笑)ですねー^^(ヴィヴィオ)
おいっ!爆発ってなにしやがったんだ!?(中原)
海平?さん&gt;&gt;沙和・・・ご秋霜さま(TAPEt)
320iさん&gt;&gt;覇覇王ですのでw(TAPEt)
なんてこと・・・沙和がこの上なく理不尽なとばっちりを受けそうな気がしてならない・・・ッ!!・・・いや、もう受けてるのか?(海平?)
namenekoさん&gt;&gt;すんません、よくわかりません(TAPEt)
一刀はワンパク坊主か(VVV計画の被験者)
山県阿波守景勝さん&gt;&gt;こうやって暴君が生まれるわけですね、わか(ry(TAPEt)
アロンアルファさん&gt;&gt;いいですね、次からはそれでいきましょ(TAPEt)
凄い変わりようですね。下手なことをすれば逆賊か……(山県阿波守景勝)
覇王様ならぬ覇覇王様が降臨されたー(;゚ Д゚)!(アロンアルファ)
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