真・恋姫無双「新たなる地と血」魏・拠点ー2
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この作品は恋姫無双の2次創作です。

 

作者の勝手な解釈もある為、若干キャラの性格等のズレが生じる場合が御座いますが

そこらへんはご容赦のほどを。

 

では気になる方は「次」を押してお進みください。

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ここは城下、一刀は先日華琳の元に加わった楽進・李典・于禁と共に警邏に来ていたのだが…

「ちちうえ〜、これすご〜い!」

「おお、一樹これもすごいぞ〜」

なぜか警邏のはずなのに一刀は一樹を連れて来て一緒にはしゃぎ廻っていた。

そして真桜も別の店であれこれガラクタを漁り、沙和も本屋で服飾の本を立ち読みをしている。まともに警邏しているのは凪一人。

「北郷様、真桜、沙和!真面目に警邏をしてください!!」

堪らず凪は大声で三人に注意する。

「凪、何も起こらないから良いじゃないか。」

「そうやで、なんも起きんからええやん〜。」

「そうなの〜、凪ちゃん真面目さんなの〜。」

「そうなの〜おねえちゃんまじめさんなの〜。」

一樹も沙和の真似をする。

「「「「ねえ〜」」」」

…ブチッ!「「「あ…」」」「?」

「いい加減にしてくださーい!!」

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結局その後何も起きないまま警邏は終わったが、凪は華琳の元へ報告書を提出に行った。

「楽進です、入ります。」

執務室では華琳と桂花、他に文官数人が仕事をしていた。華琳は入ってきた凪を確認すると様子を聞いてくる。

「凪、警邏の方はどう?上手くいってるかしら?」

「その事で華琳様にご相談があります。」

凪の真剣な表情に華琳は筆を置き聞きに入る。

「華琳様あの方は本当に大丈夫なのでしょうか?」

「どういう意味かしら、何か問題でも?」

「問題だらけです!」

語気を荒げながら一刀がここ数日警邏中に何をしていたかを話す。

一樹を連れて来て一緒になってはしゃいでいた事、真桜・沙和と共に一緒になってお茶をしていた事、等々。華琳が信頼しているので安心していたが一緒に仕事をしてみるととんでもない人だと気が付きとうとう我慢が出来ず華琳に現状を報告した。

が、それを聞いていた華琳は「ふ〜ん。」と特に何も述べるでも無く相槌を打ち茶を啜る。

桂花の方も「あの馬鹿は…」とぶつぶつ呟いていた。

凪はもう少し反応があると思っていたが(特に桂花が)意外と反応が薄く戸惑う。

「…あの華琳様?」

コンコン。その時ちょうど扉を叩く音がした。これをするのは誰か決まっている為、華琳すぐさまその人物の名を呼ぶ。

「一刀?入りなさい。」

「華琳、良く俺だって分かったな。」

「ノックをするのはあなたぐらいよ。で、用は何?」

「ああ、街の改善点なんかを纏めたものが出来たんで持ってきたんだが、…凪と打ち合わせ中か?。」

入ってきた一刀は竹簡を脇に幾つか抱えており、それを机の空いている場所へと置き凪の方を見やる。

「構わないわよ。」

凪は今さっきまで話題にしていた一刀が現れた為気まずそうに出て行こうとするが。

「それでは失礼しま「待ちなさい凪。せっかく一刀が街の改善案を持ってきたのだからあなたも一緒に見ましょう。」…はい。」

華琳に呼び止められ出て行きそびれた。

それから部屋にいる一刀以外の華琳を含めた数名によって品評され三分の一近くが採用され、残りは現状保留となった。

華琳と一緒に一刀の改善案を見ていた凪は驚いていた。いつの間にという思いと自分では気が付かないものばかりがあったからだ。

特に凪が目が引いた物はここ最近城下を賑わしている食い逃げ犯への対策。この食い逃げ犯、凪たちが躍起になって追いかけているが全く捕まえられないでいた為頭を悩ませていたのだ。

 

そして数日後、例の食い逃げ犯は捕まえられた。犯人は逃走経路に普段開いていない扉を使ってそのまま反対側へ通り抜けていたのだ。扉と言っても仕切りな様なもので一見すると開くとは分からないようなもの。

この扉を普段店の主は材料の仕入れなどに使っており決まった日付けと時間にしか開けておらず、こんな事になっているとは露知らず当然驚いていた。

そして店の主に事情を話すと協力してくれて待ち伏せに成功し犯人逮捕に至った。

 

この日仕事が終わり食い逃げ犯を捕まえた警備隊の面々は酒家にて祝杯を挙げていた。

「北郷様、この度の件真にありがとう御座います。お陰様で胸の痞えがとれました。」

凪が一刀に礼を述べる。

「礼は一樹に言ってよ、見つけたのは一樹だったんだから。」

「え?そうなのですか?」

「偶々あそこの仕切りが開いてるのを一樹が見つけてね。報告書でもその近くで見失うと書いてあるのを思い出して、あそこの店主に聞いてみたんだ。そしたら案の定事件のある日と一致するからもしかしたらと思ってね。それで今回この案を出したんだよ。それに中には一樹の、子供から見た街の様子も入っているよ。」

凪はそう言う所にまで目を通していた事に驚いていた。先日の改善案なども一刀が街の人たちから要望を聞き纏めていたという、自分ではこうは出来ないと思い表情を暗くする。

そんな変化を感じ取った一刀は

「凪、君は君のやり方でやればいいんだよ。誰かを真似様としてもそれじゃあ君のいい所を無くしてしまうから。」

「北郷様…」

と一刀が凪を諭している所へ一樹が凪の食べている麻婆豆腐に興味を持ちとんでもない事を言い出した。

「父上、凪おねーちゃんのあれ食べたい。」

「「「え?」」」

それを聞いた三人は一瞬固まってしまう。

「…あれ?」

凪の食べているのは間違い無く麻婆豆腐。しかしものすっごく赤く、時折刺激臭が鼻を突いてくるほどだ。

「いや一樹、アレは一樹が食べていいもんじゃ無いぞ。止めておけ。」

一刀は優しく止めるように言うが好奇心が一度顔を出してしまった一樹は父親の言う事を聞こうとせず食べたいと駄々をこねる。

一刀は困惑する。以前一刀も好奇心でそれを食べてしまいとんでもない目に遭っていたから。

ましてや一樹は子供、食べたらどうなってしまうか容易に想像が付く。

しばらくどうやって止めさせようか悩んでいたため一樹が凪から差し出されたレンゲから麻婆豆腐を食べさしてもらうのに気付くのが遅れ「あっ」と思った瞬間

「うわ〜〜〜〜〜〜ん!!父上〜〜〜〜〜!!いたいよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

火が付いたように泣き出してしまった。

「一樹!水を飲め、水を!!」

だが水を飲む程度ではそう簡単に収まらずそれから一樹を宥めるのが大変でいつの間にか一樹を宥める為のお笑い大会になってしまっていた…

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そしてしばらく凪は一樹に痛いおねーちゃんと呼ばれていた…

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「痛い・・・おねーちゃん・・・・・・・・・・・・」orz

凪は一樹の前では辛子ビタビタ料理を食べるのを止めようと誓った。

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あとがき

 

今回の話は纏めると「凪は痛いおねーちゃん」ということです(オイ

 

暑い夏には辛いものを食べてぶわっと汗を掻くと気持ちいいですね〜

 

凪のあれは無理ですけど…

 

皆さんも暑さに負けないよう適度に頑張りましょう。

 

ではまた次回〜

説明
魏の拠点パート2です。
今回は三羽烏のお話。
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コメント
瓜月 さん はい、悪意が無いだけに…(アロンアルファ)
320i さん 子供は純粋ですから、でも凪で無くてもこの言葉は…(アロンアルファ)
はりまえ さん ホント現代で聞くとかなりヤバイですww(アロンアルファ)
2828 さん 子供は好奇心の塊ですからww(アロンアルファ)
痛いおねーチャン・・・・・普通に聞くとなにやら違う意味で捉えてしまう(黄昏☆ハリマエ)
まぁ子供にはねぇw昔S.M.L.LLと辛さの段階があったラーメンでMを注文したら食ってると痛いラーメンが・・・MでこれならLLどうなるんだと結構辛党だったのになぁ・・Orz(2828)
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