リアルRPG第三章〜会議開戦〜
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「・・・。・・・!・・し!倉越!!。」

「うをぁ!?は、はい!なんでしょうか。」

 しまった、まったく気がつかなかった。

 クソ、いらない所でラスボスの機嫌を損ねてしまったな。

「なんだじゃないだろ。久島のとこの会議にお前も出席するんじゃないのか?もう昼終わるぞ。昼飯はいいのか?」

 時計を見ると時刻は12:45なんとも微妙な時間だ。

 この会社の昼休みは12時から13時の間だ。

 こんな時間に教えるくらいなら教えなくていい!と、私は言いたい。

 が、とりあえず気がつくと腹は減るもので急いで最寄のコンビニでおにぎりとサンドイッチを買ってくる。

 ゲームをしながらなど多様に幅の利くこの二つの食べ物はとても便利だ。

 こういうものを考えてくれた過去の偉人に尊敬の意を送りながら、そしておにぎりをむさぼりながら会社へと向かう。

 時間がないのだ、食べながら歩くのは仕方ない。

 会社に着いたらそのまま会議室の方へと向かい近くの椅子に座って昼食を済ませる。

 会議は13:10からとのことなので今から戻ったところでたいしたことも出来ないので人が来るまでと思いPSPの電源を入れる。

 どんなときでも持っていられるゲームに感謝だな。

 などと顔をニヤつかせながら画面に没頭する。

 もちろん携帯電話に13:05にアラームがなるようにするのは忘れていない。

「く〜ら〜こ〜し〜。」

「あ、久島さん。」

「昼休み終わったのにゲームはまずいだろ。」

 まったくもって正論です。

「まぁ攻めはせんから準備手伝え。」

 まぁやってはいけないのも事実であり、そしてゲームが出来なければすることもないので手伝う事にした。

 とはいっても作業は特になくただ書類を並べるだけだ。

「あ、そうだお前もその書類目を通しておいてくれよ。」

「あ、わかりました。」

 といわれたので俺の席だと言われたところに座り書類に目を通す。

 なるほど。

 確かに俺の案も盛り込まれているな。

 と、書類に書いてあることに大体目を通したところでこの会議の主役となる人たちが揃い始める。

 

[顔や名前を売っておく。]

→[まぁ挨拶くらいしておくか。]

 

「こんにちは。本日会議に同席させていただきます、倉越宗一です。」

「あぁ、佐藤君のところの。名前は聞いたことあるよ、よろしく。」

 と、入ってきた人にこんな感じに挨拶をして済ませる。

 別に自分が主役というわけでもないのに自分を売るような行動はずうずうしいだけだ。

 そもそも人に気に入られるように取り繕うのが苦手な自分がそんな事を無理してやったところでたいした効果は出るまい。

 と、全員に挨拶終えそのまま席に戻ろうとする倉越をその中の一人が呼び止めた。

「すまない、君があの有名なゲーマーの倉越君であっているかな?」

「あ、はいあってると思いますが。」

 いったい”どの”有名なゲーマーですか・・・というかどう有名なんだ?と聞きたい気持ちを抑えて受け答えをする。

「どうかいたしましたか?」

「いや、息子から誕生日にゲームを買ってくれと迫られたんだが同じような名前のものが沢山あってね、なにがなんだか私にはさっぱりわからないのだよ。この後ちょっと教えてはもらえないか?」

「はい、そんな事でっしたらなんなりと!」

 挨拶をするときよりもいい声で返事をして席に戻った。

 その様子を見て周りの人間もくすくす笑っているようだ。

 若干やってしまった感が残るがゲームについてなら問題ない。

 おそらく笑っている人は「あぁやっぱり。」といった感じにしか思っていないはずだ。

 隠してもいない、むしろ全開なのだからそういった反応に恥ずかしがったりする必要もない。

 こういったときに下手に隠さないでいて正解だと感じる。

「では、倉越のあいさつのほうも終わったようなのでこれよりKプロジェクトの第三会議をはじめさせていただきます。」

 ・・・ん?始まったのはいいがよくよく考えてみればこの会議での自分の役割がいまいち自分でわかっていないことに今気がついた。

 さすがに何の意味もなくこの場に自分を参列させるわけがないので何かしらの意図があるはずなのだがそれを知らされていない。

 伝え忘れか?だとしたら勘弁してほしい。突然振られて完璧な対応が出来るほど俺は出来た人間ではない。

 その一瞬に対して万全の準備を整えておくからこその俺の対応なのだ。

 そんな倉越の心中はそっちのけで会議は進んでいく。

 とてもじゃないが自分がなにをすればいいかを聞ける雰囲気ではない。

 くっ、こうなったらアイコンタクトだ!

[倉越は久島のほうを見た。]

 ・・・ニッコリ笑ってんじゃねぇ!!!!!

 気がついた久島はニコリと笑いそしてうなずきまた話に戻る。

 いやいや俺なにするんだよ!?

 くそ、もう一回だ。

[倉越は久島の目をジッと見た。]

「?」

 お!気がついたか、よしよしこっちに来い小声なら何とか聞けるだろ。

「ハハ。」

 いや、ハハじゃねぇよ!

 笑ってほしいわけじゃねぇって!!

 えぇいにらめつければなんか反応してくるだろ。

[倉越は久島にがんを飛ばした。]

「??、!」

 久島は倉越の視線に気がつきそして自分の書いたところを見て間違いを見つけそれを正した。

(スマンスマン助かった。)

 久島は倉越のほうを向いてアイコンタクトでおそらくこんな感じのことをいってきた。

 いやお前が助かっても俺が助かってねぇんだよ!

 そんな倉越はそっちのけで会議はどんどん進んでいくのだった。

説明
リアルRPG第三章〜会議開戦〜です。
なんだかんだで続けますよ〜
出来ればコメントほしいですw
面白いかどうかわかんないんですよね自分だとww
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