爽やかな朝に
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「ん〜、今日も気持ちのいい朝だ」

 清々しいほどの爽やかな朝。温かくて、ゆったりとした時間の流れ。

 こんな気持ちの朝は、きっと何かいい事が起きそうだ。

「アキくんおはようございます」

「あ、おはよう姉さ――――っ!?」

 爽やかな朝が一瞬にして壊されてしまった。

「ね、姉さん!? な、なな、なんて格好をしてるの!?」

「? 姉さんはいたって普通の格好をしていますが?」

「してないよ! 下着姿のどこが普通の格好なの!?」

 普通の格好っていうのは外に出ても恥ずかしくない格好のことであって、下着姿は

どう考えても普通の格好じゃないからね!

「アキくんは何をうろたえているのですか。下着というのは、人の恥ずかしい部分を

隠すために穿く物ですよ。ですから、下着姿でいるのは決して恥ずかしいことではあり

ませんよ」

 ハッキリと言い切る姉さん。そこまでハッキリと言い切られたら、何だか納得しそう

になる――いやいや、納得をしたらダメだよ!

 誰がどう考えても下着姿でいるのは、おかしいからね!

「ね、姉さん……お願いだから普通の服を……」

「何ですか? アキくんは下着姿の姉さんに興奮をしてしまっているのですか?」

「してないよ! 実の姉に興奮するような変態なんかじゃないよ!」

「そうですか。アキくんが実の姉に欲情する変態に育って、姉さんは涙が出るくらい嬉

しいです」

「意味が分からないよ! てか、僕は姉さんに欲情なんかしてないからね!」

 僕はそこまで度し難い変態なんかじゃないんだ。

「まったく、姉さんはいつもいつも……」

 どうして普通にしてくれないんだよ。もう少し常識を持って行動してくれればいいのに。

「姉さん聞いて――――っ!? ちょ、姉さん!?」

「何ですかアキくん。先ほどからうるさいですよ」

「うるさくもなるよ! 何で僕の前で下着を脱いでいるんだよ!? 少しは羞恥心を

持って行動してよ!」

 いくらなんでも弟の前で下着を脱ぐのは非常識だよ!

 それに、いくら姉さんが相手でもそんなことをされたら――

 

「あらあら、アキくんったら鼻血を出して……どれだけ姉さんに興奮をしているのですか?」

 全裸の姉さんが近づいてくる。

 マズイ。今、姉さんに近づかれたら――

「――ぶはっ!?」

「アキくん!?」

 僕は盛大に鼻血を噴き出してその場に倒れた。

 ただ、僕が倒れる際に姉さんが何か一言、呟いていたような気がした。

『ふふ、やはりアキくんも男の子なのですね。姉さんの裸に興奮して鼻血を出すとは』

 一体姉さんは最後に何を言っていたのだろうか?

 それがちょっと気になったけど、どうせくだらないことだったんだろうな……

 ぐふっ。

説明
アニメ2期を見て書きたくなったのさ。
でもやっぱり玲さんは難しいですね……はは、ちょいとやりすぎたかもしれませぬ。
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