恋姫†無双〜影無双〜27話 |
27話
一刀side
一刀「セェイヤァァァ!!!」ズッドドドドドドドドドドドォォォォォンンンンンン・・・
周囲にいた傀儡兵を殲滅がてら斬り捨ててみたがやはりこの感触
人ではないな・・人形・・・文字通り傀儡・・か
人を操って使われるより良いが・・・人に近い感触はある
あまりいい趣味とは・・いえないな・・・
しかし・・・・・チッ・・・・于吉の奴兵に戦わせて自分は高みの見物か?
于吉「うふふふふふふ、いやぁ〜さすがさすが〜お見事ですね〜」パチパチ
一刀の攻撃に賞賛の拍手を送りながら義経の八艘飛びを思わせるような動きで移動していく于吉
俺の様子を見ながら扇子をパタパタパタ仰ぎながら笑っている・・・こいつはなにを考えているんだ?
于吉「いやぁ〜さすがは北郷、傀儡兵がまるで只の肉片のようですねぇ〜
あっ元々肉片から作ったんでした、うふふふふふふふふふふふ」
一刀「こんな兵いくら出しても俺の敵じゃない、いい加減にお前が戦ったらどうなんだ?」
奴を見据えて覇氣を放って見るが微動だにしていない・・・
のらりくらりとまともにやる気はないっという感じの動きで扇子を仰いでいる・・・
こいつ・・・どう言ういつもりだ・・・・時間稼ぎか?
于吉「いえいえいえ〜時間稼ぎではありませんよ?先ほども言いましたが貴方を捕縛します」
にっこり笑いながら俺を見ている、捕縛する・・か
さっき言っていた俺にこの世界を破壊させるとか言うのは本気か?
于吉「私は貴方や左慈のような直接的な武闘派ではないので色んな策を使って捕まえるのですよ」
于吉はエッヘン!といわんばかりに胸を張りそういい放つ・・・
たいして強くないと言いながらしっかりこちらの攻撃は
ふらりふらりと木々を移動して笑いながら避けていく・・・
なんかちょっとイラッとくるものがあるな
傀儡兵はあらかた倒していたので残りは鬼鹿毛に任せて奴を追う事にした・・・
于吉「おや?馬に任せていいんですか?傀儡とはいえ並みの兵士より強いんですよぉ?」
一刀「鬼鹿毛をその辺の軍馬と同じにするな・・あの程度の数・・すぐに蹴散らすさ」
于吉「まぁ・・そうでしょうねぇ何しろあの馬はかの飛将軍が駆った馬・・
赤兎馬なのですから、うふふふふふふふ・・・・・
卑弥呼が手配したようですねぇ、本来赤兎馬はこの世界にはいませんから・・」
一刀「!?なぜお前が卑弥呼さんの名を!それに鬼鹿毛が赤兎馬だと!!」
奴の口から卑弥呼さんの名が出たことも驚きだが・・・・
まさか鬼鹿毛が赤兎馬とは・・・似ているかもとは思っていたがどうなっているんだ?
于吉「簡単なことですよ?ん〜あれと似た存在というのは気に入りませんが
貴方の知る二人・・・・・あのオカマ筋肉達は・・・・
貂蝉と卑弥呼は我々と同じ仙人・・いえ世界の管理者・・・ということですよ(笑)」
・・・・・そうかあの人たちも管理者だったのか・・・チラッと于吉を見て・・・なんか・・・
納得した気がした・・・あの人達人間離れしてると思ったが・・・・そうだったのか・・・
卑弥呼さんも飛んでたもんなぁ・・・しかし・・・仙人って皆、同姓LOVEなのか
こいつもさっき愛しい左慈・・・とかいってたような?
于吉「いっやぁぁぁぁ、この私をあんな筋肉ダルマと同じにしないで下さい!」
ムンクの叫び見たいな顔して于吉が叫んでいる
筋肉ダルマって・・・まぁ・・そうなんだけど・・・ハハッ・・・・
・・!?いかんいかん、なに相手に飲まれてるんだ
于吉「おや?気づきましたかぁ残念です(笑)」ぴょ〜ん ぴょ〜ん ヒラリ トタン
クッ乗せられたとはいえまじめに斬撃を放っているというのになぜこんなに当たらないんだ?
まるで鬼ごっこのような状態で5刻ほど移動し続けている川が見えていたからかなり
上流に・・・武威の北の方に来たようだな・・・・さらに暫く于吉を追い続けていると
砦のような物が見えてきた・・・目的地はあそこか?
于吉「うふふっふふふふふふふふ、は〜い到着ですよ〜」
くるっと空中で一回転して城壁の所で動きを止めた
一刀「ようやくまじめに相手をする気になったのか?」 チャキッ 影紅孔雀を向ける
于吉「まじめにですか?私はいつでもまじめですよ?うふふふ・・・・
まぁ大抵は貴方と同じ反応をしますけどねぇ」
一刀「一撃で決めるぞ!于吉!!」 ブン ブン ブン ブン ブォォォォォォォォォォォォォン
覇氣を放出しながら頭上で影紅孔雀を回転させると流した氣に反応して翡翠の刃が
まるで炎を纏っていく様に変化していくその光景はまさに孔雀から朱雀に変わるようだった
だが于吉は笑ったまま微動だに動かない・・・・
大口を叩いたが観念したか?・・・いや・・・・・
相手は仙人だ油断はしない・・・我が槍術最高の奥儀を持って倒す!!!!!
一刀「ハァァ!北影流・槍術 秘奥儀!惣追真電十箇!チェェェストォォォォォォォォ!!!!」
ドッ!!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンンンンンン!!!!
斬った・・・手ごたえあり・・・・終わりだ・・・于吉!
どしゅーーーーピチャ・・・ボタボタボタ・・・ドシャッ!!!
一刀「威勢が良かったのは口だけだったな・・・・于吉・・・・・」
終わったか・・・・・・・・于吉は倒したが・・・
次はまた左慈ってのがでてくるのか・・・やれやれ・・・・
さて・・・鬼鹿毛と合流して馬騰の所に行くか、十六夜が頑張ってくれているだろうしな・・ふふ
于吉「どこに行くんです?北郷・・・」
一刀「!?」 な・・・馬鹿な!!!!
後ろを振り向くと・・そこには・・・・殺したはずの于吉が立っていた・・・・・
一刀「馬鹿な!!!俺が外したと言うのか?ありえん!!!!たしかに手ごたえがあったのに!」
于吉「あ〜たしかに当たりましたよ、傀儡にね・・・うふふふふふふふふ」
傀儡だと信じられん・・・あの瞬間で変わり身などありえない・・・
槍術の最高秘奥儀で斬り損ねるなんて・・
于吉「ショックですか?ショックですよね、私みたいな武闘派じゃない者に奥儀を避けられて」
何故外した?分からない・・・そんなことが・・・・・クソッ・・・
・・・俺の中に慢心があったということか奴から闘氣を感じないから油断したのか・・・ふふ・・
一刀「ならば・・・・次は・・・はずさん・・・確実に・・・殺す!!!」ジャキッ
于吉「残念ですが次はありませんよ? なぜならば・・・貴方は二つのミスを犯したからです」
一刀「なに?」
この俺が二つもミスを犯しただと・・・ふざけるな・・・ふざけるな!!
于吉「・・先ほどの技ですが、本来の技の冴えなら確実に私を殺していたでしょうねぇ・・・・」
一刀「本来の技の冴えだと?どういう意味だ・・・・」
ギロッと睨み付ける・・・こいつは逃がさん絶対に殺す!
于吉「うふふふふふ、私はなにもここまで来る間なにもせず只北郷の斬撃を避けていたわけでは
ありませんよ?ちゃ〜んと風を起こしこの于吉特製の秘薬を散布していたのですよ〜」
ドド〜ン!!!っと薬を出してみせる
一刀「秘薬だと?・・・・ふん!俺は幼い頃から毒物の耐性を付ける訓練を受けているんだぞ?
そんな物が効く筈があるか!!!」
于吉「うふふふふ・・・残念ですがこれが効くんですよ北郷、なぜならこの秘薬は正史で作った
私の手作り・・・愛情の篭った特注品物ですから♪〜」
一刀「?・・・・なんで正史で作られた物なら効くと言える?」
于吉「元々の貴方は普通の青年でした・・・幾多の外史を経て今の貴方がいるんです・・・
たしかにこの世界の毒は効かないでしょうね、北郷が受けた訓練は
外史の毒に対する訓練だったのですから・・・」
・・・・毒に犯されて殺し損ねただと・・・この俺がか・・・ふふ・・・ギリッ・・・・
于吉「安心してくださいこの薬は死に至るような物ではありません貴方の氣を弱らせて
力を削ぐだけの物です、この薬のおかげで先ほどの技は氣力の落ちた物でしたから
変わり身も簡単にできたのですよ・・・・そして・・・・・
もう一つのミスは・・・・先ほどの技で後ろの城壁を傷つけてしまった事です♪」
一刀「城壁だと?・・ククッ・・・そんなものに傷つけたのがなんのミスになるというのだ?
馬鹿らしい!」
于吉「おや〜?気が付いていませんでしたか?この砦・・・・・
正確には馬騰軍が管理するために作った物・・・この付近一帯の川を管理していた
貯水場といえばお分かりになりますか? うふふふふふふふふふふふふふふふふ」
馬騰軍の貯水場だと・・・・貯水場・・・・・!?・・・・まさか・・・ダムか!
于吉「ん〜ピンポンピンポン!!大正解です!!そのと〜り貯水場=ダムなのですよ北郷!!
そ・し・て・私の術で今この貯水場の水位は溢れんばかりになっていますねぇ・・・・
そんなダムの壁に亀裂を入れてくれたんですよねぇ貴方が・・
うふふふふふふふふふふふふふっふふ」
なんて事だ・・・ここで調整されているから川は氾濫していないというのに
・・・なんということを・・・・・俺はまた同じ過ちをしてしまったというのか・・・
于吉「ほらほらぼ〜としていていいんですか?亀裂が広がってますよ?」
于吉を無視して壁を調べてみると俺が打ち込んだ亀裂から大きくひび割れ水がにじみ出てきていた
一刀「クソッ・・これが狙いだったのか!!これが決壊したら武威は・・・
いや安定や天水にまで被害が及ぶか」
于吉「またまた大正解!!!パチパチパチ!!」嬉しそうに笑いながら手を叩く
このままでは・・・・・・ならば・・・・
咄嗟に氣を練成して硬氣功の要領で壁の強度を引き上げて見る事を試みるが
如何せん物が大きすぎる!!!くそ・・・これでは・・・長くは持たない!!!
于吉「うふふふ・・・北郷、壁を守ろうというのは良いのですが私の事を
放置するというのはあんまりじゃありませんか?」
今は奴よりこっちが大事だ・・・・避けるしか出来ない奴にかまっている暇は無い!!!
于吉「ああ〜放置プレイですか・・・うふふふふふふふ・・・・・
でも私は放置されるより構って欲しいタイプなんですよ・・・ですから・・ポイッと」
突然現れた火玉が于吉の手から俺に向かって放たれる
一刀「!?なに!!!!」こいつそんな事もできるのか!?
避ければ壁に直撃した上、俺が離れることで氣が霧散して城壁は崩壊してしまう!!
ならこのまま受け止めるまでだ!!!!!
ドゴッォォ ドガーーーン ズガーン ドドーーーン ズドォォォン・・・
俺は奴の攻撃を背中で受ける破目に・・・・なんども・・・なんども・・・放たれる火玉・・・・
于吉「ほらほら、避けていいんですよ?うふふふふふふ、ほいほいほいほい」
ヒュン ブン ドン ズドードーーーーン
一刀「うぐっ・・が・・た・・・」衝撃を壁に伝えないように必死に耐える・・・・が・・・・・
奴の攻撃を受け続けてすでに3刻が経とうとしているこのままでは・・・・
俺が力尽きる方が早いかもしれん・・壁の崩壊を防ぐ為に莫大な氣を放出している所為で
自分の体を守る方に氣を回せず、傷を負ってどんどん体力と氣を削ぎ取られていく・・・
さっきの薬の影響の所為か・・・上手く氣が集まらない・・・
これが・・・真の目的だったのか・・・・・
于吉「粘りますね〜これだけ攻撃してるのにまだ耐えるんですか?・・・・
じゃあちょっと趣向を変えてこれならどうですか〜♪
うふふふふふふ・・・・ほいほいほい」そう言うと連続で火玉を放ってくる
・・・ガッ・・・どれだけ放とうと・・・この程度の攻撃なら・・まだ・・・たえ・・・
ドン ドン ドン ドガッ ヒュン ドスッ!!!
一刀「!?ガハッ・・・な・・ん・だ・?」今・・火玉ではない衝撃が・・・走った・・・・
・・・視線を痛みのする所に向けると・・・そこには・・・1本の矢が刺さっていた・・・・
・・・・矢?だと・・・奴は素手のはずでは・・・・
そう思った俺は于吉に視線を移すが弓矢など持っていない・・・どういう・・・ことだ?
于吉「ほらほらよそ見してていいんです?次々いきますよ〜ほいほいほいほいほい」
ドン ドン ドン ドン ドン ヒュン ビュン シュン
ドゴッン ドガッン ズドッン ボフッ ドドン ドスッ グサッ ドスッ ドゴッ・・・
一刀「あ・・がっ・・な・に?・・・」 僅かだが矢を防ぐ為張っていた硬氣功を突き抜けて
次々俺に突き刺さる矢・・・氣を通している?矢・・・だと?
片手を壁に付けたまま後ろを振り返った瞬間・・・・
・・・・・・・・ドスッ・・・・・・・
正面から胸に矢を受けた・・・・・・・
そして振り向いて見た先に見た物は・・・・・・
それは・・・あまりにも信じたくない光景・・
俺の眼に飛び込んできたのは残酷な事実・・・
そこに居たのは・・・俺が・・・この世界で・・・・・初めて・・・愛した人の姿だった・・・
一刀「・・ガハッ・・・フォ・・・ア・・・ル・・・・・どう・・し・・て・・・」
ポタ ポタ ポタ・・・・・・ビチャ・・
花霞の放った矢をまともに受けた俺は・・・
絶望という現実と信じたくないという心の乱れに氣のコントロールを失い
そこで意識を失ってしまった・・・・・・・・
グラッ・・・ドサッ・・・カラン・・・カラン・・・カラン・・・・
于吉「うふふふふふふふふふふ・・・あはははは・・・北郷・・・どうです?
信じていた人に撃たれた感想は?」
で・も・・・殺すのが目的ではないので・・・回収しますけどね・・・・北郷ゲットだぜぇ!!!
于吉「な〜んちゃって、うふふふふふふ・・・・・ん?これは・・・・
最後の力を壁の強化に送ったようですねぇ・・・
ふふ・・・まぁいいでしょう・・・わざわざ手を出さなくても
まもなく勝手に崩壊するでしょうし・・・・・
この間を利用して全軍撤退させてしまいましょうかねぇ・・・」
・・・・于吉は一刀を抱え上げると花霞の横に移動して・・・・・
于吉「うふふふ・・ご苦労様でした・・・貴方はまだやるべき役割があります・・・・
引き続き働いてもらいますよ・・・とりあえずは・・・張魯の元に戻っておいて下さい」
花霞「・・・・・」 コク・・・・
そう告げると于吉は一刀を抱ええたまま姿を消した・・・・
その場には花霞一人残り・・・于吉が去ったのを見送ると
無表情のまま静かにその場から去っていく花霞・・・
怪しく紅く光る瞳からは何の意思も感じられなかった・・・
あとがき
及川「か・か・か・ずぴぃぃぃぃぃぃぃぃ」
白蓮「やられっちまったぞ・・・・・」
黒いたぬさん「はい、一刀くんゲットされちゃいましたねぇ」
及川「ど〜いうことやねん!かずぴーはどないなるんや!!」
ガッコン ガッコン とたぬさん肩を掴んで揺らす及川君
黒いたぬさん「落ち着きたまえ及川君」バシッと手を払う
及川「どうするんや?しかも花霞はん敵に回ってもうたで!!!」
白蓮「そうだよ私の出番もないどころかまだ黄巾の乱さえ始まってないのに物語終わりそうじゃないか!!」
及川「・・・しかもバッドエンド一直線ぽいやんか!!」
黒いたぬさん「言ってませんでしたがこの物語は2部構成ですからあと1話で1部・・いわゆる序章が終了します」
白蓮「・・・・2部構成って事は・・私の出番はある?んだな」
及川「いやいやいや、白蓮はんそないなこと言ってる場合やないて、カズぴーやれてもうたし花霞はん敵やで?」
白蓮「そうはいうけど私ら本編に出てないし・・・どうしようも・・・」
黒いたぬさん「次回は1部最終話 始まりの序曲終章と終焉の御使いにこうご期待・・でよろ」
( ゚∀゚)o彡°( ゚∀゚)o彡°( ゚∀゚)o彡°
及川「こらぁぁ何も答えてへんのに終わらすな〜〜〜〜〜〜」ヽ(・ω・´;)ノ
説明 | ||
27話です 今回も話黒いです チートです 原作とはかなり違います(*´ω`*) そんな作品でも良いと言う方は見ていってくださいな 于吉vs一刀 すた〜と( ゚∀゚)o彡° |
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コメント | ||
だとしたらもう一人操られたやつがいたからまだまだ手の内は見せていないはず(黄昏☆ハリマエ) 全く、何処の南斗紅鶴拳の使い手だ。(IFZ) |
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