真・恋姫無双「新たなる地と血」第15話前編
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この作品は恋姫無双の2次創作です。

 

作者の勝手な解釈もある為、若干キャラの性格等のズレが生じる場合が御座いますが

そこらへんはご容赦のほどを。

 

では気になる方は「次」を押してお進みください.

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華琳の元を離れ一刀親子が旅に出て次に訪れたのは南陽の都、以前黄巾の乱の際孫策に遊びに行くと言っていたことを思い出しここを訪れた。

しばらく街の中を散策し土産になりそうなものを探していたのだが一緒に居た筈の一樹の姿が無い事に一刀は気が付いた。慌てて周囲を探すが見つからず焦った。

 

 

一方、一樹は父の後を付いていっていたが途中の店で面白い物を見つけ、しばらくそれを眺めていたがやがて満足し周りを見渡して見ると父の姿が無い事に気付き人ごみの中に父を探すために入っていった。

だが全く土地勘の無いこの街で思うように探せる訳も無く気が付けば人気の無い路地に入っていた。其処に声を掛けてきた男達。

 

「どうした坊主?ここは坊主一人で入ってくる所じゃあない、迷子か?」

 

「お、親と逸れたのかな?」

 

男達は子供が一人でこんな所にいることを疑問に思ったが迷子だと直ぐ気付く。そして一樹が持っている剣に目を付けた。

一樹は男達の異様な雰囲気を察して逃げ出した。

 

「あのガキ、逃げやがった!せっかくの金づるだ、追うぞ。」

 

一樹は逃げ周りやっと表通りに差し掛かった所で足がもつれて転んでしまった。そこに男達が追いついて来た。

 

「ようやく追いついた。おいガキさっさとそれを寄越しな!」

 

「い、痛い目見なきゃ駄目なのかな?」

 

一樹は剣をしっかりと両手で持ち首を横に振り渡さないと主張する。

 

「怪我したくなけりゃあさっさと寄越しやがれ!!」

 

「子供相手に凄むなんて大の大人がみっともない。」

 

そんなやり取りの中、野次馬を割って出てきたのはピンクの長い髪に赤い服の一人の女性。

 

「あ〜?姉ちゃんがこのガキの親か〜?」

 

「あいにくまだ子供を生んだ覚えは無いわよ。」

 

しれっと女性は言う。

 

「関係無い奴はすっこんでな!それとも姉ちゃんが金を払うのか。それとも俺達と遊んでくれるのかい?」

 

男達は女性の身体を嘗め回すように見、にやにやと下品な笑いをする。その様子を見ていた野次馬達は終わったと思った。それは女性の事を知らないであろう男達に対してである、最近此処に流れてきたことは容易に想像できた。

 

「いいわよ、遊んであげるわ、っよ!」

 

女性は言葉を言い終えるや否や持っていた剣で近くに居た男の鼻先を掠める。

 

「てめえ!ぶっ殺す!!」

 

突如斬りつけられた男は掠めて血が出た部分を押さえながら怒り出し、一緒の居た男の仲間も剣を抜き女性に斬りかかるが一つの影が乱入し男達をあっという間に気絶させていく。

 

 

一瞬呆気に取られたが女性は獲物を横取りされ男に文句を言おうと前に出ようとしたがそれより前に子供が早く動き出した。

 

「父上〜」

 

どうやら男の子供らしい。この騒ぎを聞きつけやって来たのであろう。男が自分の子供を抱き上げその時顔が見た時女性は驚いた。

 

「か、一刀?!」

 

「やあ、孫策さん。一樹を助けてくれてありがとう。」

 

「え?え?その子、一刀の子供?」

 

「ああ、一樹。お姉ちゃんにお礼を言いなさい。」

 

「お姉ちゃん、助けてくれてありがとう!」

 

一樹は一刀から降り孫策の前に立つと礼を言う。

 

「え、あ、う、うん。駄目よ〜気を付けなきゃ。お父さんと逸れないようにね。」

 

孫策もまさか目を付けた男に子供が居るとは想いもせず若干動揺したが平静を装い一樹に注意する。

 

「うん!」

 

元気な返事を聞き一樹の頭を撫でながら一刀の方を向きそちらへも注意する。

 

「一刀も注意しなさいよ。」

 

「ああ、すまない。助かったよ。」

 

一刀は再度礼を述べる。

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男達を兵に渡し二人は雪蓮の案内で城へと歩いていく。ちなみに真名は先ほど預かった。

 

「でも嬉しいわ。あの時の約束通りに遊びに来てくれて。」

 

雪蓮は上機嫌に前を歩き時折こちらを振り向きながら楽しそうに笑う。

 

「約束だからね、所で雪蓮はどうしてあんな所に居たのさ、仕事は良いのかい?」

 

「(ギクッ)エッ?!良いの、良いの今日h「の分は未だ済んではいないぞ、伯符!」…」

 

雪蓮の言葉に割って入ってきた声の方を見ると、黒く長い髪にめがねを掛けた女性が不機嫌に立っていた。

雪蓮の方はと言うとさっきまでの機嫌の良さは身を潜めて見つかったぁ、というように手を顔に宛てがっくりと肩を落としていた。

一刀はその女性に見覚えがあった。以前の外史にて嘗て蓮華こと孫権に仕えていた呉の軍師周喩。そこでは雪蓮は既に他界しており跡を継いでいたが蓮華とはそりが合わずにいた。

結果謀反を起こし呉を乗っ取り、北郷軍と最終決戦の際に城に火を放ち自ら命を絶った。蓮華曰く雪蓮の影を追い続けていたとの事。

 

「む、客人か。済まないが雪蓮を少し借りていく。来い伯符!」

 

近くに居た侍女に客間に案内するように言うと雪蓮を連れて行ってしまった。耳を引っ張られながら…

説明
北郷親子が次に来たのは…

今回話しをちょっと分けてみました。
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恋姫無双 真・恋姫無双 北郷一刀 司馬懿 北郷一樹  雪蓮 冥琳 黄蓋 

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