真・恋姫†無双 〜夢の中で〜 第二話『お守り』
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考える。

 

黙々と考える。

 

自分はそれほど賢くは無い。

 

自分の国にいる有能な軍師の二人。

 

朱里と雛里。

俺の大切な子で、頼もしく、愛する少女達。

 

二人は、今は、いない。

 

でも、二人がいなくても俺にはやらなければならない事がある。

 

使命。――そう、使命だ。

 

ずっと俺は守られてきた。

悔しかった。

その為に何度も稽古をつけてもらった。

そして――『後数年もすれば我々にも届きましょう。』と星に言われた。

あの星にだ。

嬉しかった。

着実に実力は上がってきている。

 

だが頭脳も鍛えなければならない。

 

この世界に来たばかりの頃に比べれば、賢さは上がっているだろう。

 

だが、まだ二人には遠く及ばない。

 

――だからどうした?

 

だから諦めるのか?

だから動く事をやめるのか?

だから考える事をやめるのか?

 

――諦めたらそこで終わり――

 

世界の全てだ。

 

だから、

だから、

だから考えろ。

この状況から抜け出す方法を!

前に進むための道を!!

無い頭を振り絞れ!!!

体のエネルギーを全て脳に回せ!!!!

今、この時の為に、今日一日を捨てろ!!!!!

 

あの、

あの、

あの、

あの美しき黒髪の鬼から逃げ出す方法を考えるんだぁぁぁーーーーーーっっっっっ!!!!!!!

 

 

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  〈真・恋姫†無双 〜夢の中で〜 第二話 『お守り』〉

 

 

 

 

 

 

 

 

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――どうして今俺が鬼に探されているのか。

じゃなくて、愛紗に探されているのか。

まずはそこから説明しよう。

 

朝あのおかしな夢を見て、愛紗に起こされて、桃香が拗ねて、食事を摂って、(皆に色々聞かれたのは言うまでも無い。約一時間)

さあ仕事だ。と。

 

最近は忙しくて仕方が無い。

当然っちゃ当然だ。

あと数日で〈第二回 三国同盟記念祭り〉が開催されるからだ。

 

この日から三日にわたって魏と呉から重鎮達が蜀にやってくる。

三国の交流を深めるために三国はやりとりを続けている。

 

そのおかげか、今では全員が真名を交換している。

んで、五胡撃退から大きな戦も無く、三国同盟が成ってから早一年が経とうとしている。

 

主催して、招待する側の俺たちはそりゃもう大忙し。

てんてこまいだ。

俺も朝飯を食ってから昼飯を食うまで、ずっと仕事仕事仕事。

 

「やっと一段落ついた」を3回ぐらい繰り返して、やっと昼飯。

愛紗も『お疲れ様です』なんて言ってくれた。

んで何か食べようって思って街に出て、ラーメン中盛りを二杯食べた。

 

少し時間あるなーって思ったから色々見てたんだよ。

 

『商人増えて来たなぁ・・・』

『もうすぐお祭りですもんねー』

『あわわ・・多すぎて同じようなのもありますね・・・』

『あはは・・それは仕方ないと思うよ、雛里ちゃん・・』

朱里と雛里と一緒に待ちめぐり。

これもまた楽しいんだよな。

 

『でも、こうやって沢山の人達が来れるのも、皆が頑張ってくれたおかげだよ』

『はわわ・・・しょ、しょんなことありまふぇんっ!!!』

『あわわ・・・そうですぅ・・ご主人様がいてくれたから、皆一生懸命になれたんです・・』

『でも』

『ご主人様といたいから、頑張れたんです!!も、もちろん、わ、わりゃしもっ!!』

『朱里』

『あわわ・・・わ、私もです・・・』

二人が帽子を目元まで押さえながら言う。

 

やばい、嬉しすぎて涙出てきた。

 

『はわわっ!?』

『あわわっ!?』

『うん・・うん、ありがとな、二人とも』

 

二人の頭を撫でる。

二人の優しさに応えるためにも、

『このお祭り・・・絶対成功させような』

『はい!!』

『もちろんです!!』

 

 

 

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感動の昼が終わったあと、なんか二人は本屋に飛び込んで行った。

本屋の前で身を寄せ合ってブツブツ呟いたかと思うと急に店の奥に行った。

多分また八百一だろう。本棚の位置的に。

一方俺といえばそこら辺の露天商を見てる。

『そこウロウロしとくから』と本屋の奥に向かって言っておいたから、大丈夫だろう。

 

『へぇ、何これ?』

『おっ、お目が高い!、それは東の方から回ってきた首飾りでさぁ』

『首飾り?ふぅん』

『なんでも、于吉とかいう有名な彫刻師が考えたのを基に、左慈という助手が作った硝子細工の

首飾りです』

『于吉?左慈?聞いたことないな。その人達は有名なの?』

『へえ、そこまでは・・・』

『でも何か、その人達が手慣れてるって感じはするな』

『そうですな、私も見事なものだと思います』

 

その首飾りはペンダントって感じだ。

首にかけたら胸のあたりまである長さの紐。

その先に、朱里や雛里の握りこぶしぐらいの面積の星。

星って言ってもあれだ、某有名RPGの『繋○りのお守り』みたいな奴。

色は透き通る様な藍色。

 

『おっちゃん、これ買うよ。いくら?』

 

で、そんなこんなしている内に首飾りを購入。

そんなに痛い出費じゃなかった。

 

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「街に行ったと思えば、そんな事をしていた訳ですか」

「はい、そうです」

 

捕まりました。

 

そりゃもうあっさりと。

 

何でこんなことになったのか――頭の中で思い返してたら周りへの注意を怠っていて、

気づいたら目の前に愛紗が。

 

むこうが笑ってるんだからこっちも笑ったら殴られた。

割ときつめに。

 

んで、何をしていたのですかーって聞かれたからこうやって話してたわけさ。

一語一句間違えずに。超饒舌に。

 

「はぁ、もういいです。桃香様はもう仕事を再開しておられます。ご主人様も早くお戻りになって下さい」

「よしきた、任せろ」

 

説教が終わったら即行動。

じゃないとまたお小言が再開してしまう・・・っっ!!

 

「じゃ、俺はこれで・・・」

「あっ、待ってください。ご主人様」

「?」

「これを」

「あぁ、ごめんごめん忘れてた」

「せっかく買ったのでしょう?」

首飾りを忘れるなんてどうかしてた。

 

「しかし、その首飾り・・・・」

「ん?どうしたの?」

「・・・・何故、それを買おうとお思いになったのですか?」

「これ?ん〜だってなんか綺麗だろ?これ。それになんかお守りみたいだし」

「お守り・・・ですか・・・」

「うん」

何だ?愛紗がじっとお守りを見つめているけど。

 

「愛紗?」

「・・・いえ、なんでもありません。」

 

 

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〈愛紗視点〉

「・・・いえ、なんでもありません。」

「そう?なら俺は行くから」

「はい、私も仕事に行きます」

「うん、じゃあ」

「はい」

 

・・・ご主人様が走りながら首にあのお守りを掛けている。

あのお守り・・・なんだろう。

すごく怪しい気がした。

『于吉』と『左慈』。

聞いたこともない。

それに、あれほどの飾りを作れるのなら、たとえ東といっても、ここまで名前が届いていても

おかしくは無い。

 

「・・・いけない、日が暮れてしまう」

別に変でもないか。

あれが一作目なのかもしれない。

変に思い込む必要もないだろう。

 

 

 

 

 

                                  〈続く〉

 

 

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どうも、レインです。

 

二作目でございます。性懲りも無くまた投稿しました。

序章では少し文章が少ないなーと思ったので、ほんの少しだけ増やしてみました。

 

いかがでしょうか・・・・?頭にもわもわとしていたのを纏めるのに時間が少々かかりました。

先程も言いましたように、序章では少し分が少なく、知り合いに見せたら、

「おまえさぁ・・・改行早すぎだろ・・」と言われました。

どこら辺で改行したらいいのか、まだ掴めていません。

 

ちょっと書き続けようかなーとか考えておりますので、今後共々つきあいお願いします。

 

                        

                              〈レイン〉

 

 

 

 

 

 

説明
第二話です。 ええ、はい。第二話です! 

第二話なんですぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!
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コメント
あの二人も絡んでくるとなるとなかなか先が楽しみですね(悠なるかな)
続きに期待(yosi)
何かヤバイ感じがするなwwww。 その首飾り あと于吉と左慈(劉邦柾棟)
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真・恋姫†無双 一刀  三国統一 朱里 雛里 愛紗 

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