魂の還る星[ところ]第5話”そうは”
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第5話”そうは”

  

また賑やかな1日が始まった

  

その日も目が覚めるとアリシアはもう1階で朝食の仕度を始めていた

  

パンの焼ける香ばしい匂い

  

フライパンの上でベーコンエッグが弾けるシズル音

  

そして挽きたての珈琲が淹れられる芳しい薫りがキッチンに漂う

  

テーブルの上にはアリシアのHMBと僕の大豆コーヒーが仲良く並んでいた

  

一見穏やかに見える食卓もここに到るまでには壮絶な紆余曲折があった

  

今でもあの時のことを想い出すと可笑しくなる

  

アリシアは根っからの紅茶党だった

  

ココアは許せるが珈琲は許せないという実に微妙なスタンスだった

  

ある日の午後、僕が珈琲を飲みたいと頼むと、アリシアは宣教師が異教徒を見る目で僕を見た

  

その時いつもの通りアフターヌーンティーを楽しみに来ていた晃とアテナさんまでがアリシアに加勢した

  

「あたしたちは紅茶党よ」

  

あろうことか彼女たちも紅茶党だったのだ

  

かくして紅茶党対珈琲党のお互いに決して引けない因縁の対立が始まった

  

人類がマンホーム時代から延々と引き摺ってきた「終わり無き戦い」である

  

しかし戦況は圧倒的に僕が不利だった

  

紅茶連合軍 : アリシア、晃、アテナ

  

珈琲枢軸軍 : 僕

  

彼我の戦力比が3対1ではあまりに分が悪すぎるではないか?!

  

藁をも掴む想いでジョーイに援軍を求めたが返って来たのは完全にベクトルの間違った答えだった

  

”僕は鯨の舌よりフカヒレの方が好きだな”

  

さすがの彼も地上では全く当てにならないようだ・・・僕は単身で戦うことを決意した

  

「あなたを紅茶党に同化するわ」

  

アリシア達、紅茶連合軍は医学的見解まで持ち出して僕の嗜好を戦略爆撃し

紅茶党に引き込もうとしたが、追い詰められた僕の乾坤一擲の反撃に沈黙した

  

「いつも君達がカフェ・フロリアンで飲んでるのは何?」

  

やむなく勝負はグランマという国際「嗜好」裁判所に預けることになった

  

てっきり緑茶党だとばかり思い込んでいたグランマは躊躇うことなく紅茶を推した

  

裁判官の公平中立も何もあったもんじゃなかった

  

あまりにも理不尽な珈琲党の敗北の瞬間であった

  

だが皮肉にも勝利を後悔したのは紅茶党の方だった

  

「紅茶はスコーンがあってこそ最高なのよ?そしてスコーンにも紅茶にもこれが一番だわ」

  

紅茶党ロシアンティー派のグランマはそう言いながらジャムの壜を取り出すと皆に向かって微笑んだ

  

壜の中身のオレンジ色を見たアリシアは笑顔を引き攣らせ、晃は真っ青になって震えだし、

アテナはジョーイに飛び乗って逃亡を謀り、そして僕はバリアを展開したが「抵抗は無意味だ」った

  

あの時のグランマの微笑は今でもキリングラフに思えて仕方が無い

  

あれ以来、僕達の間では紅茶対珈琲の対立は『アレ』を招く禁忌としてご法度となった

  

最後まで僕とアリシアの珈琲対紅茶の溝は埋まらなかったが、尊すぎる犠牲は無駄にはならず、

アリシアは僕の望みを叶えてくれた

  

ただし子供にカフェインは毒だと代用コーヒーで我慢させられたのだが・・・

  

僕はささやかな抵抗にアリシアの紅茶はボストン風に淹れ、自分の珈琲はタレーラン風に淹れた

  

だから僕達が一緒に「夜明けのコーヒー」を飲むことは無いだろう(笑

  

ーーーーー

  

僕はアリシアの居候としてARIAカンパニーの手伝いをするようになっていた

  

小さくとも一つの会社を切り盛りするのは大変な苦労だ

  

船も会社も大きさに関係なく必要最低限の人員と労力は変わらない

  

アリシアがプリマに昇格したことで戦力は倍増したが後方支援はますます手薄になっていた

  

猫の手も借りたいほど忙しかったようだが、猫社長の手は本当に招き猫にしかならなかった

  

スケジュールや会計の管理、掃除に洗濯、炊事に買物、ついでに猫社長の世話etc・・・

  

よく2人だけでここまでこなしてきたと感心したがグランマもアリシアも忙しさを楽しんでいた

  

少しでも2人の助けになれるよう僕は身の回りの仕事を自分から引き受けた

  

スケジュールや会計管理如きお手の物だったが、炊事と社長の世話だけは上手くいかなかった

  

社長は僕に懐かなかったし、食物を生体維持材料としか思ってこなかった僕に炊事は無理だった

  

その2つだけは2人に任せて僕はそれ以外のほとんどを引き受けた

  

僕の仕事の中でとりわけ重要になったのはゴンドラの整備だ

  

アリアカンパニーには3艘のゴンドラがある

  

営業用の白が2艘と、予備の黒が1艘

  

白ゴンドラは船匠が定期的に診てくれていたが、それでも日頃の整備も欠かせない

  

しかし雑用にしか使われない予備の黒ゴンドラは整備の手が廻らずかなり痛んでいた

  

アリシアはその黒ゴンドラを僕の好きに使っていいと言ってくれたが、いささか心もとなかった

  

直すならしっかりと直したい、それにどうせ営業用に使わないなら僕好みに改造もしたかった

  

しかしアリシアにとって想い出のある船の姿形を変えてしまうわけにはいかないと思いとどまった

  

考えあぐねている僕にジョーイが前に考案し没にしたという規格外のゴンドラの設計図をくれた

  

僕は渡りに船とその設計図に更に手を加え船匠の所で材料を集めると自作に取り掛かった

  

夜光鈴市の始まる頃にその船は完成した

  

白く、細く、鋭いその船影は僕の後継艦となったあの旗艦をどこと無く思わせた

  

僕は頭を振ってその想いを振り払った

   

  

   

  

僕にはもう関係ないんだ

   

    

   

   

黒ゴンドラを漕ぐ時は船首の造波抵抗とビルジキール以外の喫水線下の粘性摩擦抵抗値を

低く書き換えて漕いでいたが、水中翼船型を採用したこの船ではそんなことをしなくても

おもしろいようにスピードが出せた

  

夜光鈴を買いに出かけるのがその船の処女航海になった

  

「忘れてたけどこれ返すぞ」

  

一緒に夜光鈴市に行くことになった晃がとなりのゴンドラから何かを放って寄こした

  

受け取ってみて初めて晃にデジカメを貸していた事を思い出した

  

「社長はうまく撮れたかい?」

  

そう問いかける僕に晃は顔を向けずに「ああ」と一言だけそっけなく答えた

  

でもデジカメには僕が写した1枚以外に撮影履歴が残っていなかった

  

(まぁ、こんなものさ・・・)

  

そう思いながら晃に声をかけると不意打ちでシャッターを切った

  

振り向きざまにストロボを焚かれた晃のびっくりした表情がデジカメに納まった

  

「セリオ!」

  

怒った晃が僕の手からデジカメを引ったくり、お返しとばかりに僕を撮る

  

その一時、僕達はまるで子供のようにはしゃぎながら写真を撮り合っていた

  

「うふふ、二人とも本当に仲良しさんね?」

  

アリシアのからかう声に晃とセリオのセリフがはもった

  

「「誰が!?」」

  

アリシアは懐かしいものを見る様に微笑んでいた

  

夜光鈴市に帰り道、僕はアリシアに僕のゴンドラを漕いで見て欲しいと頼んだ

  

アリシアは初めて乗る型のゴンドラにぎこちなかったがすぐに漕ぎこなせる様になった

   

真夏の日差しに白く輝くその姿を僕はそっとデジカメに納めた

   

  

   

天つ乙女、そんな言葉が浮かんで消えた

  

ーーーーー

  

AQUAの長い夏がようやく初夏の終りを迎えようとしていた

  

まだ夏は折り返し地点にも達していない、せいぜい往路の給水ポイントという所だろう

  

これからもっともっと暑くて長い夏、本当の夏が始まるのだ

  

情けないことにその往路の途中で僕は夏バテでダウンしかけていた

  

”力”を使うことを止めた僕には10歳児の体力しかない

  

素体の基本性能が卓越しているから何とかなっているが、それでもへばるのには十分すぎた

  

そんな僕の有様を見るに見かねてグランマが助け舟を出してくれた

  

「夏休みに田舎に行ってみる?あそこは涼しくていいわよ」

  

ARIAカンパニーにも夏休みがあった

  

夏はウンディーネの一番の掻き入れ時だったが、一番暑さが厳しくなる時は逆に閑散期だった

  

あまりの暑さにお客さんが来なくなってしまうのだ

  

この時期は太陽系航宙社ですら客の激減にAQUA直行便の数を減らすほどだった

  

他の多くのウンディーネ達もこの期間を開店休業状態で過ごし、酷暑でうだっている

  

ARIAカンパニーではいっそのこと休んだ方がいいと「夏休み」と称して本当に休んでいた

  

「いくいく!あたしも行くぞ!」

  

僕の替わりに晃が勝手に元気良く答える

  

「どうせしばらくは指名が無いから簡単に有給が取れるしな!」

  

ここしばらく晃は毎日のように夕食を共にしている

  

夕方になると晃は僕の買出しに付き合い、そしてアリシアの調理を手伝ってみんなで食卓を囲み、

後片付けを済ますと自分の寮に帰っていた

  

夏休みにグランマの故郷に出かけるのはここに顔を出すみんなの恒例行事らしかった

  

「今年はアテナちゃんはこれないみたいだけどね・・・」

  

そういいながらアリシアがグランマのいう田舎を教えてくれた

  

「グランマの故郷はね、マンホームの”城ヶ崎”という所に似せてある所なの」

  

「城ヶ崎・・・」

  

確か帝都の遙か南西、半島の半ばあたりにあった基地の近くだ

  

そして、そこには2日後に出かけることになった

  

ーーーーー

    

   

  

今になって想う、これが大切なことだったんだ

   

  

   

ーーーーー

  

1両だけの編成の列車が小さなホームに停まった

  

僕達は駅名表示板と小さな屋根しかない古びた駅に降り立った

  

そこは鄙びた単線鉄道が通じているだけの本当にのどかな田舎だった

  

終点の一つ手前の本当に田舎としかいいようのない村だった

  

青々とした稲が風にそよぎ、一面の緑の海のように波打っている

  

それ以外はぽつりぽつりと典型的な田舎の家が田園地帯に埋もれるように建っているだけだった

  

しかし蒸し暑いネオ・ヴェネツィアの空気とは一線を画して、爽やかに乾いた熱い風が舞っていた

  

稲の騒ぐさらさらという音をうるさいほどのみんみんゼミの声がかき消した

  

「さあ、行きましょう」

  

そういって先に立つグランマの後を追って、なぜか熱い日差しを心地よく思いながら歩き始めた

  

太陽は天頂に達しつつあった

  

到着早々、僕は午後の真っ白い日差しにさらされながら畑のスイカやとうもろこしを取りに行った

  

真赤に熟したトマトと弓のように反り返った胡瓜を井戸水で冷やしてかぶりついた

  

口の中がきゅっとすぼまるほど良く冷えてしゃきしゃきした歯ごたえが堪らなかった

  

夕方まで晃とかぶと虫を取る競争をした

  

結果は僕のボロ負けだった

  

やはり年季の入り方が違う

  

西の山に落ちる夕陽を見ながらそのかぶと虫を逃がしてやった

  

聞こえている蝉の声はいつの間にかひぐらしに変わっていた

  

ーーーーー

  

夜が来た

  

晃とカレーの大食い競争をしてまた負けた

  

さすがにこれは無茶すぎたと自分でも思う

  

風呂上りに火照った身体を冷まそうと縁側に座って涼んでいた

  

星空の良く見える縁側

  

そこは涼やかな夜風に吹かれ、虫の声が絶え間なく降り続いていた

  

「蚊に刺されるわよ?」

  

グランマがぶたさんの蚊取り線香を持って来て隣に座った

  

「ここは気に入った?」

  

グランマの問いかけに僕は複雑な気持で答えた

  

「気に入った、というよりも・・・何もかもが皆懐かしい」

  

その僕の答えにグランマは微笑みながら呟いた

  

「貴方の”想い”は”何か”を覚えているのかも知れないわね」

  

不思議そうに見返す僕にグランマはあることを教えてくれた

  

「この夏休みはね、昔のマンホームにあった”お盆”という習慣にあわせてあるのよ」

  

「”お盆”?」

  

僕は問い返した、ここは地球の文化を本当によく受け継いでいる

  

「”お盆”っていうのはね、死んだ人達の魂が還ってくる日よ」

  

そうグランマが教えてくれた言葉に僕は沈黙した

 

 

 

僕はどこに還っていくのだろう?

 

 

 

魂の光のように青白く光る夜光鈴が夜風に吹かれて、チリン、と涼やかに小さく鳴った

  

すこしづつ光の弱まっていくその様子がなぜか自分の事のように思えて僕は寂しかった

  

夜になって過ごし易くなった夜風に虫の声が、遠く、近く、高く、低く、揺らいでいた

  

その夜風の涼しさには微かに”夜の秋”の寂しさが混じっていた

  

ーーーーー

 

グランマの故郷から帰ったあとも夏の暑さは変わらなかった

  

最盛期のまっただ中なのだから当然といえば当然といえた

  

アリシアも少し食欲が無いらしく、今夜の夕食はソーメンを用意しようとしていた

  

そのアリシアに僕はリクエストを出した

  

「アリシア、それじゃ体力が持たないよ、もっと力になるものにしなきゃ・・・」

  

僕の声にアリシアがソーメンの袋を開きかけた手を止める

  

「そうね・・・冷たくて涼しくて食べ易いけど、これじゃ体が持たないわね」

  

カレーにしようよ、ちょうど今日は金曜日だし、と僕は言おうとして、言えなかった

  

「じゃあ、おでんにしましょう!」

  

グランマの明るい声が僕の声を掻き消していた

  

「「何故!?」」

  

それはもう見事なほどに晃とセリオのセリフがはもった

  

それはそうだろう、なぜこの酷暑の最中におでんを食べなきゃいけないのだ?

  

アリシアも同感だったらしく、口には出さないが困ったように冷汗をかいていた

  

「暑い時は熱い物を食べて体力をつけなきゃね、だから鍋物が一番よ!」

  

確信を持って言うグランマの迫力に逆らえなかったことを僕達は後々後悔した・・・

  

  

それから一刻後

  

  

「おまえ、もっと大根食えよ!おでんの本領は大根だぞ、大根!」

  

そう言いながら晃が自分の箸で勝手に僕の器に湯気を立てる熱々の大根を入れた

  

「晃こそもっと食べなよ!このはんぺんもちくわも出汁が染みてておいしそうだよ!」

  

僕も負けじと熱々のはんぺんやらちくわやらがんもやらを晃の器に放り込んだ

  

ただでさえ暑いのに熱さ満点のおでんでは堪らない

  

お互いに少しでも涼しそうな具を取り合い、熱そうな具を押し付けあっていた

  

実に醜い争いだった・・・ごめんなさい、グランマ

  

ーーーーー   

     

   

  

そして幸せな刻が過ぎた・・・

   

   

   

   

ーーーーー

 

それはあっけない幕切れだった

  

それはある日の夕方だった

  

夏は盛りこそ過ぎたが残暑にすら入っていなかった

  

しかし季節は着実に巡っていた

  

来るべき次の季節に・・・

  

その日、みんなとの夕食の後、僕は冷やしたスイカを取りに1階に降りた

  

2階のリビングではみんなが騒がしく笑っている

  

僕はその光景に微笑みながら呟きをこぼした

  

  

「僕にも次の季節がくるのかな?」

   

  

誰も聞いていないと思っていたその問いにグランマが微笑んだ

  

「必ず来るわよ、これから暖かなお芋のおいしい秋が来て・・・」

  

アリシアが続ける

  

「暖炉の暖かい冬が来て・・・」

  

アテナが続ける

  

「太陽の暖かい春が来て・・・」

  

最後に晃が続けた

  

「そしてまた暑い夏が来る!」

  

グランマが再び微笑んだ

  

「みんな一緒の季節が来るわ、さよならの無い季節が・・・」

 

  

その微笑を見て僕は想った

  

 

 

 

  

                    そうか・・・

 

                 これが魂の還るところ・・・

 

                 みんなが持っている家族の絆

 

                   想い出の原風景

 

                 僕が本当に守りたいもの

 

                 僕が決して還れないところ

 

                     それでも

 

                    それでも・・・

 

                   僕はこれを守りたい

 

                     それなら

 

                    それなら・・・

 

                   僕の本当の願いは・・・

 

 

   

   

 

 

僕の中にその時、本当の意味で魂が芽生えた

  

それが”僕”の本当の誕生と終焉だった

  

僕はみんなに微笑み返し階段を降りながら心の中で詫びた

  

”ごめん、アリシア”

  

ーーーーー

  

遅すぎるセリオを呼びに来たアリシアはテーブルの上に1枚の手紙を見つけた

  

一緒に撮ったデジカメを重し替りに置かれたそれにはセリオの想いが綴られていた

  

  

  

  

  

  

    君がこれを読んでいる時、僕はもういないだろう

  

    僕は還るよ、みんなのところへ

  

    みんなの未来には僕が必要だから

  

    僕の未来は創れないけど、みんなの未来は創れるから

  

    みんなが家族と共に同じ時を生きられるように

  

    みんなが家族と共に同じ想い出をもてるように

  

    だから還るよ、みんなのところへ

  

    でも心配しないで

  

    家族の絆は誰にも断ち切れないものだから

  

    僕とアリシアの絆も断ち切れないものだから

  

    だから悲しまないで

  

    僕が消えてしまっても、僕達の想い出だけは決して消えはしないから

  

    ・・・君にあえて本当に良かった

  

    ありがとう

  

                           アリシア、僕の魂の還る人へ

  

    追伸

    僕の真名を君だけに教えてあげるよ、僕の本当の名は・・・

 

 

 

 

 

 

アリシアは最後の真名を噛み締めるように心に刻み込んだ

  

まるでアリシアが手紙を読んだことを確かめたかの様に文字は薄れ、霞む様に消えて逝く

  

アリシアは白紙となった手紙を胸に抱きしめると、夕凪の海の様に穏やかに静かに呟いた

  

「さよならは言わないわ・・・貴方は必ず私に還るから・・・・・・」

  

  

  

  

   

遙か彼方を見つめるアリシアの視線の先に世界の果てまで蒼波が広がっていた

 

第5話 終

 

異世界編”果てしなき流れの果てに”に続く

説明
2007年6月「天野こずえ同盟」様にて初掲載、2009年4月「つちのこの里」様にて挿絵付き細部修正版掲載
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