無印・恋姫無双〜外史の突端〜 第十四話
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町の外れの荒野にて・・・。

 

趙雲「うむ。ここは大方片付いたな。助太刀感謝する、周泰殿。」

 

周泰「と、とんでもないです!ですが、な何故この村に・・・?」

 

趙雲「何故・・・か、この村の海岸に・・・『何か』を感じないか?」

 

周泰「??」

 

趙雲「やはり感じないか・・・。ならばこの村の先に在る海岸に行ってみると良いぞ。お主には面白い光景が拝めるやもしれんからな。」

 

周泰「海岸に、ですか?分かりました、行ってみます。それでは失礼します!!」

 

音も無く消えるかのように走り去ったしまった・・・。

 

趙雲「さて、私はここに残って住民の手当をしていよう。」

 

愛紗「一刀様〜!何処に居られますかぁ〜!?」

 

趙雲「ん?この声は・・・。」

 

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一方場所を移して・・・。

 

愛紗「一刀様〜!何処に居られますかぁ〜!?」

 

私は今、ご主人様を探しているのだが・・・見当たらない。先程まで司令室にいたんだが・・・、ん?あそこにいるのは・・・っ?!

 

???「大体は治療も済んだな・・・。しかし、この町は『まだ』無事な様だな・・・。」

 

愛紗「(見間違いかと思ったのだが、あの青髪にあのロン○ヌスの槍みたいなものを持っているのは一人しかいないし、何よりあの『氣』が何よりも証拠だ。)なんでここに・・・。」

 

一刀「あれ!?星、星じゃないか?!」

 

星「おや主。久しいですなぁ、お元気そうで・・・。なぜこの村に?」

 

一刀「いやぁ、最近この周辺の町の様子がおかしいなと感じているんだけど・・・というか星。もう一人から二人後ろにいる感じがするんだよね・・・。」

 

星「おや。私は真名も言っていなかったのに良く真名が分りましたなぁ・・・。」

 

愛紗「(二人も・・・だと!?)」

 

私はこの時、油断していた。

 

???「あら?何処かで見た黒髪じゃない。確か・・・、関羽だったかしら?」

 

愛紗「っ!?・・・だとしたら、どうする?」

 

今までのなかで強いと感じた中で3番目に強く感じる・・・。ちょっと警戒して『氣』を出してみるか・・・。

 

???「あなた・・・『あの』関羽じゃないわね?」

 

『あの』?・・・私は一人しか居ないぞ・・・。というかもう一人というのはどういう姿をしているのか、気にはなるな・・・。

 

愛紗「貴様は何者だ?見たところ相当の実力を隠し持っているようだが・・・。」

 

???「あら、流石にバレたわね。私の名は孫策、字は伯符。孫呉の王だ。」

 

愛紗「ほほぅ。王が直々このような土地に出向くとは・・・。いったい何用か?」

 

孫策「ここは我々の領土だ、何処で何をしようと私の勝手でしょ?さ、お前たちは何者で何の為に此処一帯の海岸を使っている?」

 

愛紗「(さっきから気迫が嬉々として私にぶつかっていく。)我等は・・・。」

 

一刀「愛紗!嫌な殺気がダダ漏れだったから飛んできたけど、大丈夫か?!」

 

ご主人様・・・、正直に言えばこの戦いが始まっていたら数発斬撃喰らったら危うかった・・・。

 

孫策「助っ人登場?余りかわらない・・・あら?」

 

一刀「え?ど、どうかしたの?」

 

孫策「貴方何処かで見覚えがあるわね・・・、ちょっと関羽来てみなさい。」

 

私が何故?まぁ、先ほどの気迫は欠片も無くなったから行くとしよう。

 

愛紗「どうされましたか?」

 

孫策「貴女と彼、どういう関係なの?」

 

うっ・・・。すっごい目をキラキラさせながら訊かれたら・・・。

 

愛紗「ふ、夫婦だ。」

 

孫策「へぇ〜、夫婦ねぇ・・・。そこの貴方、名前は?」

 

一刀「まずは貴女(そちら)の名前を言ってから、だろ?」

 

孫策「・・・私の名は孫策、字は箔符よ。」

 

一刀「俺の名前は北郷一刀、北郷軍の首謀者だ。」

 

愛紗「首謀者でなくて、義勇団です、一刀様!!」

 

一刀「お、そうだった。孫策さんもあの海岸に停泊してる船団に興味があるんでしょ?」

 

孫策「まぁ、そうだけど・・・。(こいつ動きに隙が全く感じられない、どういう訓練して来たって言うのよ。)その前に、私の妹を知らない?この近くに来ていると報告が入ったのよ。」

 

一刀「妹?れn・・・孫権さんのこと?」

 

孫策「あら、良く知ってるわね。そうよ、あの子の護衛の甘寧って言う子も一緒のはずなんだけど・・・。」

 

一刀「今、俺の船に乗船して視察してるよ。そりゃ興味津々な感じで・・・。そこで江東の小覇王様と対談がしたくてね。宜しいでしょうか?」

 

孫策「北郷義勇団の方がよっぽどマシに見えるわね、『あいつら』より・・・。」

 

吐き捨てるように孫策が言う。

 

一刀「『あいつら』って何ですか?」

 

孫策「ここでは話し辛いわ。その自慢の船団に招待されましょう。」

 

意味あり気に草叢の方に目を遣りながら言う。

 

愛紗「一刀様、ちょっと宜しいでしょうか。」

 

一刀「ん?どうしたの、愛紗。」

 

愛紗「(え〜・・・と、蓮華殿や思春殿などは如何されますか?)」

 

一刀「(あ〜、そうか。まだ居るんだっけ?じゃあ、無線で先に伝えるさ。)」

 

無線機に手を掛けた。

 

一刀「”こちら白一番、こちら白一番。応答せよ”」

 

無線「”こちらカモメ、感度良好。如何された?”」

 

一刀「”五分で帰還する。先客はどうした?”」

 

無線「”昼ご飯を曹操様と食べられております。”」

 

一刀「”了解(ラジャー)。交信終了”」

 

孫策「・・・一体誰と話をしているのか分らないけど・・・。」

 

愛紗「我々が戻ると言っておいたのですよ、孫策殿。」

 

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町郊外に止めていた北郷の愛車に戻った。

 

孫策「で、私はどうすればいいの?」

 

一刀「後ろに乗ってくれ、愛紗。」

 

愛紗「御意です。孫策殿、こちら側に・・・。」

 

孫策「え、えぇ・・・。」

 

愛紗は助手席に孫策を招いた。

 

一刀「愛紗、孫策さん。乗ったかい?」

 

孫策「なんとか。というか、これはなんなの?」

 

一刀「これは『車』というんだ。話を聞くより体感した方が良いかも・・・ねっ!」

 

一刀様は4駆の加速を体感させようと一速からフルフラット(全開)で加速をさせました。

 

孫策「っ!?!?!?」

 

孫策「(な、何よこの速さ!早馬の数倍の速さ、いえ、それ以上だわ・・・。それに・・・。)」

 

孫策殿は一刀様の横顔を先ほどからチラチラと・・・はっ!まさか・・・。

 

私が考え事をしていると、拠点(キャンプ)に到着していた。

 

一刀「どうだった、孫策さん。『車』というやつは・・・。」

 

司令室に入る前に聞いた。

 

孫策「あ、あれは次元が超えてるわ。ねぇ北郷。」

 

一刀「ん?どうしたの?」

 

孫策「い、いいえ。何でも無いわ。それで・・・蓮華?」

 

蓮華「ぶっ!!!?ね、ねねねねねね姉様?!」

 

思春「雪蓮様?!」

 

一刀「まだここにいたのか・・・、って華琳はなんでここに?」

 

華琳「案内する人が私しかいなかったんだもの。」

 

一刀「そ、それは迷惑を・・・。」

 

華琳「いいのよ、・・・そうね。『借り』ということにしてあげるわ。」

 

一刀「ははは、抜け目が無いなぁ〜・・・。蓮華はここが気になるんだろ?」

 

蓮華「だってその・・・。おもしろかったんだもの。」

 

一刀「まあ、ここはこの船の制御室でもあるからね。」

 

孫策「・・・まぁ、理由は後で聞くとして、なんで・・・。」

 

愛紗「い、いやこれには・・・。」

 

孫策「なんで・・・、なんで早く言わなかったのよ!こんな面白いものが有るって!」

 

蓮華「は?・・・北郷に真名で呼ばせているとかの件は??」

 

孫策「いいじゃない、だって蓮華が許したんでしょ?なら問題無いんじゃない?」

 

蓮華「じゃない?って・・・。」

 

愛紗「孫策殿。」

 

雪蓮「雪蓮でいいわよ。愛紗。そして北郷、ちょっとこっち来なさい。話があるの。」

 

一刀「は、はい。」

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

一刀「どうしたんだ?」

 

雪蓮「行き成りだけど・・・ちょっと話、聞いてくれる?」

 

一刀「え?あ・・・う、うん。」

 

雪蓮「夢を見たの。それも一度では無いわ。何度も何度も貴方と同じ声音で楽しそうに話をしている夢よ。ねぇ、ある夢だと貴方と私が肌を重ね合ってる夢だってあった、でも嫌な気分になるどころかそれは実際に起きているかのようでもあったのよ。他にも一杯いっぱい・・・。」

 

一刀「つまり・・・。俺はどうしたら良いのかな。」

 

雪蓮「もぅ鈍感ねぇ〜、簡単な事よ。口付けをするのよ。」

 

そう言いながら一刀に近づいていく雪蓮。

 

一刀「実は・・・俺はそういう夢を見たことがあるんだ。最初は誰かと必死に考えたけど全く想像がつかなかった、周瑜が出て来るまでは・・・。」

 

雪蓮「冥琳が?」

 

一刀「うん。孫策さんと周瑜さんが昼からお酒を飲んでいるのを見つけてさ、話をした夢で分かったんだ。それに俺は周瑜さんを前に一回見ている。だから一致したんだ、『呉の重鎮だ』ってね。でも王様とは思ってなかったよ。」

 

雪蓮「あら酷いわねー。こんなにも綺麗で可愛い君主は居ないわよ?」

 

一刀「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

雪蓮「なんか言いなさいよぉ〜!!むきーっ!そんなやつはこうだ!」

 

一刀「へ?お、おい!」

 

むにゅ・・・。

 

一刀「(やっぱりおp・・・かいでーだな。)」

 

雪蓮「この世界も良いけど・・・、貴方がいた世界にも住んでみたかったな。」

 

一刀「願えば叶うよ、形は違えど天下二分の計がなったんだから・・・。だから心の中にその思いは秘めておくといいよ。」

 

雪蓮「・・・うん。やっぱり夢に出てきたのと一緒な感じね。」

 

一刀「どんな感じだったの、夢に出て来た俺って。」

 

雪蓮「まんまよ。優しくて女ったらしで・・・。」

 

一刀「俺は『たらし』じゃないんだけどな。そうだ、夢で呼んでたみたいに呼んでよ。『北郷』じゃぁ硬いからさ・・・。」

 

雪蓮「一刀・・・。」

 

一刀「じゃあ俺も。雪蓮・・・。」

 

また距離が近づく・・・。

 

雪蓮「逢えて良かった・・・一刀。」

 

一刀「俺もだよ、雪蓮・・・。」

 

お互いの呼吸の息がハッキリ分かる所まで近づいていき・・・。

 

二人「「んっ・・・。」」

 

何分経っただろうか、そこら辺はもう分らなくなっていた。分かったことは、彼女は内側が想像以上に華奢なのが手に取るように北郷は分かった・・・。

 

一刀「ちょっと良いかな・・・。北郷一刀とその一師団は孫呉や劉備軍と共にこの大陸の部外者を討伐することを誓おう。愛紗、怜、華琳、麟、霞、桂花、秋蘭、春蘭、凪、真桜そして沙和。そして、我々に旗を寄せてきてくれた勇者達!狼煙を上げようじゃないか、諸君!!」

 

全員「おおぉぉ!!!」

 

雪蓮「・・・ちょっと待って、一刀。ここの陣営って、まさか・・・。」

 

一刀「これは紹介するから、ちょっと待ってて、な。」

 

華琳「ねぇ、一刀。私は殺されるのかしら?」

 

一刀「だ、大丈夫だよ、きっと。」

 

雪蓮「曹操!!なぜお前が!!」

 

華琳「・・・あら、私は曹操では無いわよ。私は北郷に下った身、曹家は私で途絶えたのよ。孫策、過去の事は過去に流して、これからは北郷軍に準ずる。だから安心してちょうだいな。」

 

雪蓮「はぁ〜・・・、まぁいいか。」

 

蓮華「えぇ?!いいんですか?!」

 

雪蓮「だって、一刀とだったらメチャクチャはしないでしょ。それにああ言われたらねぇ。」

 

蓮華「それはまぁそうですが・・・。」

 

愛紗「まぁお分かりの通り、魏の武官陣営がほぼ集結しています。」

 

雪蓮「まぁ〜よく再集結したわね、散りじりだったのに。・・・どうやったの、華琳。」

 

華琳「気づいたらね、一刀の元に秋蘭と春蘭と居たの。ま、子供が出来るとは思わなかったけどね。」

 

華琳は肩をすくめて言う。

 

雪蓮「えっ!?こ、子供までいるの!?」

 

華琳「え、えぇ。名前は麟よ。」

 

雪蓮「はぁ〜・・・どの国にいても種馬っぷりは変わらないのね、一刀は。」

 

一刀「ひでぇなぁ〜雪蓮。そこまで・・・。」

 

華琳「えぇ。そこは、ね。でも変わった事は一つ有るわ・・・。それは・・・。」

 

一刀「華琳まで!?てか俺スルーですか?!」

 

華琳「『流して』なんか無いわよ。」

 

雪蓮「それは・・・?」

 

華琳「・・・蜀に呂布っているわよね?」

 

雪蓮「居るわね・・・。ん?・・・まさか、あの『呂布』と同等だというの?!」

 

華琳はそれ以上だと、首を横に振りながら答えた。

 

雪蓮「ふふふ、面白そうじゃない。一刀?今度、試合をしてみない?」

 

一刀「なんか、嫌な気がしてならないのは気のせいかな、愛紗さん。」

 

愛紗「はて、気のせいでは無いかと・・・。ビリビリ闘氣が伝わってきますよ?」

 

怜「お父様・・・フラグ、確定だよ・・・。」

 

麟「コクコクッ・・・。」

 

一刀「二人とも見てるんだったら助けてよ、怜と麟。」

 

二人は首が千切れんばかりに横に振っている。

 

愛紗「・・・息がピッタリですね、呆れるほどに。」

 

一刀「はぁ〜あ・・・。お、ここに心強い味方が・・・。」

 

愛紗「私は見てる方で。(キッパリ)」

 

一刀「愛紗までなんだよぉ〜!!」

 

一刀様は珍しく壊れてしまいました。

 

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――――。

 

劉備「星さん、どこいったんだろう・・・。」

 

ここは劉備が領主で、蜀が本拠地なのは成都。居城の城壁に身を乗り出している桃色の髪色の女の子が君主、劉玄徳。

 

黄忠「桃香様、こんな所にいらしてたんですか?」

 

今出てきたのが黄忠さん。一人の娘(璃々)を持つ、立派なおb――ドスゥッ!!「何かいいまして?(ニコニコ)」「き、綺麗なお姉さんキャラとして位置づけています。(ガタガタブルブル)by三国」

 

桃香「あ、紫苑さん。星さんが呉に向かったと朱里ちゃんから聞いたんですけど、本当ですか?」

 

紫苑「えぇ、本当ですよ。なんでも、友人が蜀寄りの呉に居るとか・・・。」

 

桃香「へぇ〜。紫苑さんもその友人に会った事とかはあるの?」

 

紫苑「え?・・・ありますよ。」

 

桃香「どんな人なの?」

 

紫苑「そうですねぇ、一言でいうと『優しい』御仁でした。」

 

桃香「男性なんですか?!」

 

紫苑「はい。(この友人がご主人様なんですけど・・・分かりませんよね。)」

 

桃香「そうなんだぁ〜。」

 

兵士A「黄忠様、劉備様。緊急報告があります。至急謁見の間へお急ぎください!」

 

紫苑「分かったわ。行きましょうか、桃香様。」

 

桃香「うん!」

 

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―――。

 

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場所は変わり、孫呉の首都の居城にて・・・。

 

???「今、宜しいですかな、周瑜殿。」

 

ここに何用だ?今は忙しいのだが・・・。

 

周瑜「おや・・・如何されましたか、宇和大臣。」

 

こ奴は日本防衛軍の幹部で呉の屋敷に『日本防衛軍・防衛詰所』とか言うのを建てた。この建物は我々の建物とは全く違った趣で、興味はあるのだが・・・。

 

宇和「ここの兵力はどうなっているのですか?」

 

周瑜「兵力、ですか。ここの兵数は二個師団ぐらいです。」

 

宇和「二個師団ですか?ほうほう・・・。」

 

何故だか、気持ちが悪い・・・。こんな奴を雪蓮が見たら即打ち首モノだな。こいつが息出来るのは身分だけだ。

 

宇和「ここの警備は?」

 

周瑜「抜かりは無い・・・。」

 

早く出て行ってくれ・・・、そんな情報、今はくれてやる。だから帰れ!

 

宇和「詳しく、聞きたいですな。どのように抜かりが無いのか・・・。」

 

周瑜「(ちっ)・・・朝夜の二交代制だ。」

 

適当に言っておけばいいか、にしても気分が悪い・・・。というか胸くそが悪い。

 

宇和「ほうほう。それでは・・・邪魔をした。」

 

そいつが部屋から出て行った。

 

周瑜「・・・ええい、くそっ!」

 

ダンッ―――!

 

あのキモさったら無い、ああいう奴ほど雪蓮には見せられないわ・・・。もし見せたらあの人は切り捨てるかしら・・・。

 

呂蒙「い、いかがされましたか?!」

 

周瑜「・・・いや。何でも無い、邪魔したな亞莎。」

 

呂蒙「はぁ。」

 

あの気色の悪い連中をどうにかしないと、こちらの神経が切れてしまう。

 

コンコン―――っ。

 

ん?誰だ、今は誰とも話したくは無いのだが・・・。

 

黄蓋「冥琳よ、おらんか?」

 

祭殿・・・。

 

周瑜「どうぞ、お入りください。」

 

黄蓋「冥琳、その机は・・・?」

 

周瑜「あぁ、これは・・・。」

 

気付かずに机を叩き割ってしまったのか・・・。

 

黄蓋「ふぅ、公謹よ。何かあったのか?」

 

周瑜「『無い』と言ったら嘘になりますね。」

 

黄蓋「どれ、この老いぼれに話してみろ。」

 

周瑜「えっと、先ずですね・・・、あの雪蓮の事で一件。これはいつもの事なのですが、・・・雪蓮は今何処に行かれたかご存じですか?」

 

黄蓋「いいや、聞かされておらんが何処に行ったのじゃ?」

 

周瑜「『広州』だそうです、明命からの早馬によると・・・。」

 

黄蓋「広州とはまた何故・・・、ん?何か引っかかるの、何かしら建てると言っておったな。」

 

周瑜「えぇ。其処に『飛行場』と言うモノを作る、その場所が『そこ』です。」

 

黄蓋「なぁ、公謹よ。」

 

周瑜「駄目です。」

 

黄蓋「ま、まだ何もいっとらんじゃろうて。」

 

周瑜「言う事はもう分っております。行きたいんですよね?それはわかります、私も行きたいです。ですがまだ行く機会ではありません。」

 

黄蓋「じゃがの?」

 

周瑜「なんです?」

 

黄蓋「『得体の知れない者共』に我々国民が如何なるかもしれんのぅ。」

 

周瑜「・・・何が仰りたいのですか?」

 

黄蓋「あの出しゃばってる野郎どもの事についてじゃろ、もう一つについては。」

 

周瑜「はい。祭殿もですか・・・。」

 

黄蓋「あやつらの訓練を見て来たのだがな、あれは強いかも知れん・・・武器がな。」

 

周瑜「武器、ですか。」

 

黄蓋「妙な短筒を持って居ったな、それに装備している物が重そうじゃった。でも、人間個人で見ると我々の兵士より弱いのが見て分かる。」

 

周瑜「そうですか。ではあの阿呆共の悪行の尾行を頼みたい、明命。帰還直後で悪いが頼む。」

 

周泰「御意です!!」

 

また音も無く走り去って行った。

 

周瑜「ふぅ。話すと気が何かはれますね。」

 

黄蓋「じゃろ?」

 

周瑜「えぇ。」

 

このまったりな空気を打ち壊すかのように兵士の声が響く。

 

兵士A「黄蓋様!周瑜様!尚香様がお呼びです!」

 

周瑜「分かった、下がれ!・・・まったく何が有ったんだか・・・。」

 

黄蓋「ま、言って見るしか無いじゃろ。」

 

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―――。

 

まだこの時、だれも分からないでいた・・・。

 

また戦乱の世の中になるとは・・・。

 

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三国「はい、大変、大変永らく御待たせいたしました。」

 

愛紗「おーそーい!!!」

 

三国「おっとぉ!この私が当たる訳・・・。」

 

華琳「わよ、莫迦!」

 

ブオン!

 

三国「へ?―――ぐはぁ!!」

 

一刀「おいおい、いくらなんでも殺り過ぎだろ。」

 

愛紗「では、これに加勢するのですか!?」

 

一刀「いやいや。俺の分も残して置いて欲しかったと思ったんだ・・・。」

 

三国「皆さんお元気そうで何より・・・。」

 

華琳「生き返るの早!?」

 

三国「一刀さんも言うようになりましたなぁ〜。」

 

一刀「うっせ。」

 

紫苑「あらあら。久し振りねぇ、愛紗ちゃん華琳ちゃん。元気にしてたかしら?」

 

愛紗「紫苑!久しいな!・・・あぁ、楽しいぞ。聞いてくれ紫苑、私に子供が出来たんだ。名前は怜っていうんだ。」

 

紫苑「あらあら〜、立派なお母さんになったのね・・・おめでとう。大変でしょう?」

 

愛紗「まぁ大変ではあるが、可愛いからな・・・。」

 

華琳「紫苑、私もいるのよ。一刀との子が・・・。」

 

紫苑「あら、華琳ちゃんもですか?!おめでとうございます。」

 

――――――――――――――

 

―――――――――

 

―――

 

三国「ママさん方はそっちのけで話をしましょう。生活費の問題からUP出来なかった事を深くお詫び申し上げます。」

 

星「ん?なにやら楽しそうな事をやっているな。」

 

三国「お、星さん。」

 

星「ここは何をしておるのだ?」

 

三国「楽屋です。まあ、キャラコメンタリーみたいな所です。」

 

星「そうなのか。ではゆっくりとさせてもらうよ。」

 

三国「では次回もお願いします、それではノシ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫苑「痛かったでしょ、二人とも。」

 

華琳「あれは死ぬかと思ったわ。」

 

愛紗「私もだ。」

説明
先に十四話の方をアップさせてください。

さぁ、だんだん真面目テイストを醸していきますよ〜
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コメント
( ゚∀゚)o彡°・・・そっか二人とも『安産型』のお尻じゃないからだ・・・・(ザシュ!(大ちゃん)
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