1ミリの隙間も空けたくなくて
[全1ページ]

 俺がソファーで本を読んでいると、クラウドはいつものように俺の隣に腰を下ろした。別に声をかけることもしないのが普通だし、クラウドは用がある時はすぐに声をかけてくる。

 だから、気にも留めずに本のページを捲っていたら、クラウドが俺の腕を掴んできた。

 気づけば、クラウドは俺にぴったり引っ付いていて、隙間などないぐらいだ。

「どうした?」

「何も…」

 クラウドはこういう時、本音を言わない。聞いてほしいのはわかっているが、言えと言っても言いはしない。

「全く…」

 俺は本をテーブルに置くと、掴まれていない方の腕でクラウドを抱き寄せた。

「セフィ…?」

「これでいいのか?」

 クラウドは俺の肩に頭を預けてきて、小さく頷いた。

「…俺は…」

 クラウドは俺の背中に腕を回して、ぎゅっとしがみついてくる。

「俺はずっと傍にいたい。できれば、1ミリの隙間も空けたくないんだ…」

 俺はクラウドを抱く腕に力を込めた。

<終>

 

説明
FF7(セフィクラ)です。
FF7のエンディング後の話で、セフィロスとクラウドは仲良く一緒に暮らしている前提です。
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タグ
FF7 セフィクラ 腐向け 

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