ここにいるよ
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 ざあざあと、雨が降っていた。

 

 傘も持たずに家を飛び出して、シェリルは濡れたままとぼとぼと歩く。

 

 アルトがこないだ買ってくれたばかりの、今日初めて袖を通したよそゆきの服は、濡れて肌に張り付いてつめたくて。ほんとうはこの服を着て外に出るつもりではなかったのに。これは、今度早乙女の家に行くときに着ようと思っていた服で、アルトに見せようと思ってちょっと着て見せただけだったのに。

 

「……濡れちゃった」

 

 上品なデザインのその服も、濡れてしまえば形も崩れて、品もなにもあったものじゃない。

 

 ふう、と、シェリルは深くためいきをついた。

 

 アルトが最近、いろいろと悩んでいるのはずっと知っていた。将来について悩んでいるようで、このままパイロットを続けるのか、それとも歌舞伎の道に戻るのか。

 

 空に憧れる少年の顔と、ずっと昔見た、プロフェッショナルな役者の顔。シェリルはどちらもおなじくらいに好きだった。それでも飛ばないでほしいと願わないわけではない。彼の心配をしながら地上で待つのはもう嫌だった。けれど空を飛ぶことがほんとうにアルトの夢だというのなら、彼がそういうのなら、もう止めることはするまいと決めていた。それがどれほどに辛くても。だって自分も、歌と命とを天秤にかけたあのときに、歌うことを選んだのだから。

 

 そのアルトは最近、ずっと迷っていた。どのようなものからも逃げることはしないと覚悟を決めた今、きっと彼の望みは定まりつつあるのだろう。

 

 アルトとシェリルは今はひとつ屋根の下に暮らしていたが、今日はアルトは早乙女の家に呼ばれて、朝から出かけていた。

 

 彼は、父と揉めに揉めたあげく家から出たほどだったのだから、それはいつものことではあったが、そろそろ本格的に選択を迫られる時期に来たらしく、今日も父と義兄にさまざまなことを言われたのだろう、帰ってきたアルトは少々虫の居所が悪かった。

 

 ほんの少しの、気遣いを失念してしまう程度には。

 

 

 

 

 

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 ただあてもなく歩いていたつもりだったのに、シェリルは、気づけば幾度となく訪ねてきている、よく知った場所にいた。

 

 こじんまりしたマンション。それは、オズマとキャシーが結婚するのを機に、ひとり暮らしをはじめたランカの家だった。

 

 いつもなら、ランカのところに来るときは連絡してから行くのが常だったが、今日は勢いで何も持たずに飛び出してきてしまったので、携帯も持っていない。

 

 ランカといくら親しいとは言っても、毎日のスケジュールまで把握しているはずもなく、歌手として多忙な生活を送る、彼女が家にいる可能性はそもそもとても低いものだった。

 

 マンションの前で暫く迷ったあと、シェリルはエレベーターに乗り、ランカの部屋に向かった。いないならいないで、そのときは暫く頭を冷やしてから帰ればいい。そもそも彼がそれほど悪いわけでもない。思わず家を飛び出してきてしまったのは、彼が自分に暴言を吐いたからでは決してなく、ただシェリルの心の中に原因があることなのだとわかってはいた。

 

 エレベーターで最上階まで上がり、ランカの部屋に向かう。いないと思っていたはずの彼女の部屋には、明かりがついていた。インターホンを押そうとして、けれど考えてみれば自分はずぶ濡れで、財布も携帯も持たずにここまでやってきて、この異常な状態を彼女にどう説明すればいいだろう。きっとどうしたのか聞かれるだろう。けれどさっきあったことと、今の自分の気持ちを、ランカにちゃんと説明できる自信がない。歌にならいくらでも、心を、感情を乗せることができるけれど、自分の心の中を、言葉で説明するのは苦手だった。

 

 そんなことを考えているうちに何もかもが面倒になり、シェリルはランカの部屋の前まで来ておきながら、そのまま踵を返して帰ろうとした。

 

 そのとき、部屋の中から声が聞こえた。ランカの歌声。しかも歌っているのはあまりにもよく知っている曲。シェリルの曲だった。

 

 自分とはまったく違う声で、しかも鼻歌程度の気軽さで歌いながらも、シェリルがその歌にこめた、思いはまったく違えずに受けとめられていて。ランカの歌は、ランカの声で、ランカの歌い方で、そのままシェリルの心を歌っていた。

 

 シェリルは暫くその歌声を聞いたあと、意を決して、ドアのチャイムを押す。チャイムを押す前に、表情は整えて。誰にも心の中など見透かせない、完璧な笑顔で。

 

 いつもの通りに、いつもの呪文を。自分に魔法をかける、そう、あたしはシェリル。シェリル・ノームなんだから。

 

『はーい?』

 

「ランカちゃん? あたしよ」

 

『シェリルさん!?』

 

「傘を持たずに出て、雨に降られちゃって。ちょうど前を通ったから、寄らせてもらったの」

 

『待って今開けますから!』

 

 どたばたばたっ、とものすごい音と共に、ドアがバタンと開いて、ランカがうれしさいっぱいの笑顔満面で顔を出した。

 

「濡れ鼠で悪いわね。いきなり降ってくるんだもの、参ったわ」

 

 シェリルはそう、いつも通りの表情で、ごく普通に言ったつもりだった。けれど、ランカの笑顔は、シェリルの顔を見た途端に引っ込んだ。

 

「どうしたんですか、シェリルさん……」

 

「え?」

 

 シェリルは首をかしげる。

 

「何があったんですか?」

 

 そういうランカの顔は、とても、とても心配そうな表情で。

 

 どうして、何もないわ、と答えようとしたのに。じっと自分を見つめるランカの目が、その言葉が、シェリルの胸をまるで槍でひと息に突き通したように貫くから。

 

 シェリルは何も言えなくなった。誤魔化すための言葉のひとつも。

 

 普段通りの顔をしていたはずなのに。そして、そんなポーカーフェイスはお手の物だった。仕事でいくらだって表情なんて作ってきた。だから自分はどんなときでも笑える、どんなに辛いときでも悲しくても、その内心を、誰にも見抜かれない笑顔を作ることができるのに。

 

 それなのに。

 

「ふふ、やあね、ランカちゃんには、隠し事もできな……」

 

 笑ったまま、そう言おうと思ったのに。ランカの目をみた途端、張り詰めてた何かが破れて。気づいたら、ぼろぼろと泣いてしまっていた。

 

 

 

 

 

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「はい、シェリルさん」

 

 ランカはそう言って、温かい紅茶の入ったマグカップを、シェリルに渡して。それからそっと、隣に座った。

 

 濡れた服はさっさと脱がされて、貸してもらったランカの服はどうにも胸元がきつくて入らず、服を洗濯して乾燥機にかける間だけだから、と、シェリルはラブリーなうさぎ柄のバスローブを着せられていた。

 

 紅茶に口をつけると、ほんのりと甘い、蜂蜜の味がした。蜂蜜入り紅茶。それはシェリルのいちばん好きな飲み物で、確かどこかのインタビューで答えたことがあった。

 

 こんな有様で転がり込んでしまったからには、ランカに事情を話さなければならないはずで。けれどもともと、自分の気持ちを素直に話すことは、シェリルにとってはとても難しいことで。だから泣いている理由も説明できる気がしなくて。

 

 どうしたのかと聞かれたら、なんて答えようか。そう思いながら落ち着けずにいたシェリルに、ランカは何も聞かなかった。

 

 ただ部屋を暖めて、乾いたバスローブを貸してくれて、シェリルの大好きな蜂蜜紅茶を入れて、そばに座っている。それだけ。

 

「……なにも、聞かないの?」

 

 シェリルが言うと、ランカはやさしく笑って。

 

「シェリルさんが聞かせてくれるなら、私に聞いてほしいって思うなら、いくらでも聞きたいです。でも、そうじゃないなら、なにも」

 

 シェリルは抱えた膝に顎を乗せ。目を伏せて、長く、息を吐いた。

 

「……あたしね。今まで誰かに、気持ちを伝えるための努力をしてこなかったから。だから、なにをどう説明していいのかわからないの。おかしいでしょ」

 

 そう言って笑うと、隣に座っているランカが、そっと、シェリルの肩に体を凭せかけた。

 

「だからシェリルさんには、歌があるんです」

 

 そして声で歌い出す。子守歌のように。それは、いちばん最初にランカと歌った歌。もうずいぶん昔のことに思えるけれど、あれからまだ、一年と少ししか経っていない。

 

 けれど懐かしかった。あれはまだ、何もかもが起きる前だった。

 

 シェリルはじっと、しばらくの間、ランカのやさしい声を聞いていた。やがてつられて、シェリルの唇からも、勝手に歌が流れ出す。

 

 少し、気持ちが落ち着いた。

 

 

 

 

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「……アルトには、家族がいるんだな、って、思ったの」

 

 外はもう殆ど日が落ちて。ふたりで寄り添ったまま、電気もつけていない部屋は、どんどん暗くなっていく。それでも、その暗さは心地よかった。

 

「アルトが最近、将来のことで悩んでるの知ってたから。だからあたしも力になりたくて。ほら、アルトっていつも、迷ってばかりでしょう? たまに歯痒くもなるのよ。でもやっぱりデリケートな問題よね。アルトの場合、自分の気持ちだけじゃなくて、家のこともあるし」

 

 ぽつりぽつりと、不器用に話し始めたシェリルの言葉を、ランカはじっと聞いてくれていた。

 

「だからあたし、つい口を出し過ぎちゃって。そしたらアルトがね、これは俺の家の問題だから、おまえが考えることじゃない、って言うのよ。……全部アルトが決めることで、問題があるのはアルトとアルトの家族、あたしにできることなんて何もない、そんなことくらいわかってる。だけどあたしは、アルトに、自分たち家族の話に、口を出すなって、そう言われたって、そんな気がしちゃって……」

 

「でも、シェリルさん、アルトくんはきっと、そんなつもりじゃ」

 

「わかってる。少し頭を冷やせば、アルトがあたしにそんなこと言うわけないって思うもの。……ただね、アルトには、家族が、いるんだなって思ったの。今はあたしのそばにいてくれるけど、あたしがいなくなっても、あいつには帰る場所があるのよ」

 

 帰る場所。いつでも、どんなときでも、絶対に失われない自分の場所があるというのはどんな気持ちなのだろう。それがあればどれほど安心できるのだろう。それはもう、シェリルには想像もできないことだった。

 

 絶対手に入らない、想像もできないような遠いものに焦がれるのは馬鹿げたことだと、シェリルは思う。だからそんなものとは無関係の人生を自分は歩むのだと、それこそ誰にでも手に入れられるものではない、誰もが羨むような、そんな道を歩くのだと決めた。そのために、孤独という代償を、払えるだけ支払った。

 

 それで満足をしていた。そのつもりでいた。どれほどあきらめようと思っても、どうしようもなく求めずにいられない、そんな相手に出会うまでは。

 

「アルトにはあって、あたしにはない。そんなことはどうだっていいのよ。アルトと自分を比べて僻むつもりもないし、あたしと同じ思いをすればいいなんて欠片ほども思わないわ。それにもう、家族、なんて、あたしには今更望んでも望みきれないものだから。仕方がないってわかってるのよ。なのに悲しくなっちゃうなんてね。自分はほんとうはひとりなんだって、そう思い知らされた気がして。そんな自分が情けなくて。それで飛び出して来ちゃったの。アルトは全然悪くないのよ」

 

「シェリルさん……」

 

 

 

 そのとき。ゴンゴン、と、扉を叩く音がした。その音にシェリルは顔を上げた。

 

「……誰だろう」

 

 ランカが立ち上がり、ドアのそばまで歩いていき、様子をうかがう。インターホンがあるのに、それを鳴らしもせずにドアを叩くような客は、どうにも歓迎されざる誰かであるような気がして。ファンかストーカーか、それともただのセールスか。ランカは警戒しながら外の様子をうかがう。

 

 すると、再びドアを叩く音と共に、聞き覚えのある声が。

 

「ランカ!」

 

 思わずシェリルとランカは、顔を見合わせた。

 

「アルトくん?」

 

「ランカ、ここにシェリルが来てないか!」

 

 その声に、シェリルが立ち上がりかけた。けれどそれより早く、ランカが閉ざしたままのドアに向かって叫んでいた。

 

「来てるけど。……でもアルトくんにシェリルさんは返せない!」

 

「……え?」

 

 思わず間抜けな声を出したのは、シェリルだった。

 

「おいランカ、おまえなに言って……」

 

「こんなふうにシェリルさんのこときずつけて、泣かせて。アルトくんはシェリルさんのそばにいて、誰よりも気持ちをわかっていなきゃいけないはずなのに!」

 

「ランカちゃん……」

 

 シェリルはおろおろして、うさぎのバスローブのまま、ランカのそばまで歩いていった。

 

「ランカ、開けてくれ」

 

 けれどランカはドアを開けもせずに、その向こうにいるアルトに言う。

 

「帰って!」

 

「そう言われて帰れるかよ、シェリルはそこにいるんだろう、話をさせてくれ!」

 

 アルトの言葉に、思わず出ていこうとするシェリルの手首を、ランカが掴んで引き留める。

 

「だめです、シェリルさんはやさしいから。アルトくんの顔を見たら全部ゆるしちゃう」

 

「でも、ランカちゃん」

 

 シェリルの手首を掴んだまま、ランカはドアの向こうのアルトに言う。

 

「シェリルさんにはアルトくん以外に、誰もいないんだよ!? どうしてひとりで泣かせたりするの、どうして家のことはシェリルさんが関係ないなんて言えるの、私だったら言わない。絶対言わない」

 

 扉の向こうのアルトの声がちいさくなる。

 

「関係がない、なんて、俺は言ってない……」

 

 アルトも、シェリルに対して自分が何を言ったのか、どんな思いをさせたのか、漸く理解したのだろう。

 

「おなじでしょ! もういい、アルトくんは早乙女の家に帰ったら!? アルトくんがいなくてもシェリルさんをひとりになんてしない!」

 

 そしてドアのむこうに向かって怒りをぶつけていたランカが、くるりと振り返り、きゅっとシェリルの両手を握る。

 

「シェリルさん。私決めました。シェリルさんの帰る場所はここです。私がいるところ」

 

「え……」

 

「血が繋がってなくても、私がシェリルさんの家族になるから。お兄ちゃんがそうしてくれたように。私は、なにがあっても、シェリルさんの手を絶対離さないから」

 

 じっと、シェリルをまっすぐに見据える、ランカの目にはひとかけらの嘘も同情もなくて。

 

 ただあまりにもまっすぐなその想いに、シェリルは言葉を失った。

 

 そうして暫く見つめ合ったあと。何を言っていいかも、もうわからなくなってしまったシェリルを見て、ランカは急に我に返った。

 

「あ、やだ、私なに言ってるんだろ……」

 

 赤くなって、慌てて掴んでいたシェリルの手を離す。

 

「えっと、私がそう思ってるだけ、です、けど……。もうっ、私、シェリルさんの気持ちもなにも聞いてなかった……」

 

 あれほど強く言い切ったくせに、まるで魔法が解けたように、唐突にいつもの調子に戻る、そんなランカが愛しくて。シェリルは、ぎゅっとランカを抱きしめた。

 

「ありがとう、ランカちゃん。……うれしい」

 

「シェリルさん……」

 

 そうして暫く、音のない時間が過ぎたあと。ドアの向こうから、躊躇いがちに、声がした。

 

「……シェリル」

 

 シェリルは、ランカを抱きしめていた腕を解き、無言のまま声のする方を見た。

 

「悪かった、シェリル」

 

「アルト……」

 

「どうして思いやれなかったんだろうな。家って。家族、って、おまえがずっと求めて、手に入れられなかったものなのに。それに口を出すな、なんて」

 

 シェリルが、ドアに両手をくっつけた。まるで扉越しにアルトに触れようとしているかのように。そうしてアルトの声を聞いていた。

 

「ごめん、シェリル」

 

 扉で遮られて、彼の姿は見えないのに、それを透視でもして見ようとしているように。そのままアルトを求めて、遮る鉄のドアをすり抜けてしまうかとすら思えて。ランカは、そんなシェリルの姿を、少しの間だけ眺めていた。

 

「アルト」

 

 その名を呼ぶシェリルの声は、おそらくは彼以外の誰もが聞いたこともないほどに、甘く、甘くてせつなくて。

 

 ランカは思った。アルトのことを好きだったけれど、ほんとうに大好きだったけれど。シェリルがアルトを求めるほどに、こんなに、全身全霊を傾けるようにして、彼を求めてはいなかった。

 

 恋に恋をしていたとは思わない。あのときの自分の想いは本物だったと、今も胸を張って言えるけれど。それでも。

 

 ひとつあきらめたようにためいきをついて、ランカは鍵を開けた。開いたドアの向こうにシェリルが飛びだしていく。そしてアルトの首に腕をまわして抱きついて。

 

「家のごたごたにおまえを巻き込みたくなかったんだ。だけど今、いちばんそばにいるのは、これからもいてほしいのは、シェリルなんだ。おまえをいちばん大切にしたいんだ」

 

「うん……うん、アルト、ごめんね……」

 

 抱きしめ合うふたりを見て、ランカは笑った。ふたりが互いを思い合う姿を見られて、心が通じたその様子に安堵するのと同時に、ほんの少しだけ、胸がちくりと痛んだ。

 

 それでもやっぱり、うれしいと思う、その気持ちの方が大きくて。

 

 ランカは大きく息を吸った。そして、自分の中にまだほんの少しだけ溜まっていた、思い出の残滓と共に、息を吐く。深呼吸。

 

「アルトくん」

 

 シェリルの額にくちづけを落としていた、アルトが顔を上げて、ランカを見た。

 

「シェリルさんのこと、大切にして。もう泣かせないで。これから先、一度も泣かないですむほど幸せになってもいいくらい、シェリルさんは、ずっとひとりで泣いてきたんだから」

 

「……ああ」

 

 アルトが笑った。その顔は、ランカが昔恋をした頃の彼の顔とは、もう違っていた。

 

「シェリルのこと、幸せにする」

 

「うん」

 

 ランカはだから、ただまぶしげにアルトを見あげた。

 

 アルトのことを好きだと言った自分の前でも、彼女に愛を囁くことを躊躇わない、そのことがうれしく思えた。

 

 

 

 

 

 もう、雨はやんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
マクロスF二次創作。アルシェリ前提のランシェリ。アルトとけんかして家出したシェリルは、気づけばランカの部屋の前にいた。
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アルシェリ シェリル・ノーム シェリル 早乙女アルト マクロスF アルト ランカ・リー 

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