【ポケダン小説:ピカチュウ/リオル】ちいさないっぽ 〜メインシナリオ編サンプル〜 |
底が見えない闇の淵に、意識だけが存在していた。
目を開いているのか、それとも閉じているのか。
上も、下も、左も、右も、光も、音も。
何もかもが、わからない。
全ての感覚を、奪われていた。この果てない闇に。
どうしてここにいるのだろうか。
問いかける相手も、答えてくれる相手もいない。
自らに問いかけても、疑問符がひとつ返ってくるだけだ。
だが、それが全てを物語っていた。
何をすればいいのか。
何をすべきなのか。
意識だけの存在で、思考することしかできないというのに。
‘私’ は、何処へ行くのか。
その疑問を抱いた瞬間、唐突に全ての感覚が戻ってきた。
体を揺さぶる激しい衝撃、暗闇の中で何度も光る雷。
そして、全てを飲み込むような轟音。
それらが莫大な情報として、頭に流れ込んでくる。
「もう少しだ!がんばれ!」
轟音の中で、誰かの叫び声がかすかに伝わってきた。
その声はやけにかすれ、ガラガラと濁って聞こえる。
この轟音の中を、ひたすら叫び続けていたのだろうか。
しかし、この暗闇の中では声の主を探すこともできない。
「くそっ、このままでは…!」
聞こえてくる声に、焦りの色が浮かんでいる。
そんなことを考えながら、なぜ自分は冷静で居られるのかがわからなかった。
そう、わからなかったのだ。
なぜこんな状況なのか、それさえも。
まるで、頭の中にぽっかりと穴が開いてしまったような。
そんな感覚に囚われていた。
「あっ!」
その声と同時に、手に伝わっていた感触が消えていく。
感触が消えて初めて、手を握られていたのだと認識できた。
だが、手を握っていたのが誰なのか、わからない。
「…!」
叫び声が遠くなっていく。
少しずつだが、確実に。
声が闇に飲まれていく。
「…ふぃ…る…!」
微かに耳に届いたその言葉を最後に、声の気配は無くなってしまった。
それと同時に、あれほど騒がしかった轟音と雷鳴も嘘のように止んでいた。
まるで先ほどまでの出来事が嘘のように、あたりは静けさを取り戻している。
静寂を取り戻した世界の中で、漂い続けた。
時間の感覚もなく、どれほどの時間が過ぎていったのやら。
それどころか、取り戻したと思っていた感覚さえも怪しい。
思考を続けることで保ってきた意識すら、滲んできているのだから。
そんな徐々に薄れゆく意識の中で、最後に聴こえた言葉の意味を考えていた。
知らない誰かが微かに呟いた、一枚の言の葉。
‘ふぃる’
それは、どんな意味を持つのだろうか。
どんな思いを込めて、残していったのだろうか。
それはきっと、その誰かにしか分からない。でも。
その言葉は、‘私’の心の中で何度も木霊していた。
時を刻む針の音のように。
規則正しく、何度も何度も。
心の中で、響き渡っていた。
夕焼けに染まる丘の上。
そこには、傍から見ても明らかに異様な建物が存在していた。
プクリンの頭を模した入り口が、文字通りぽっかりと口を開いている。
その入り口の両脇には妙なトーテムポールが二本。
どこか遠くを見つめていた。
さらに、入り口の前に見えるのは意味ありげな穴。
木でできた格子が穴を塞ぐようになっており、落ちることはなさそうだ。
そんな、奇妙という言葉を表したような建物の前で、一匹のポケモンがうろうろと迷い歩いていた。
「どうしようかなあ…、でもなぁ…。」
腕を組み、うーんと唸りながら同じ場所を何度も行き来している。
彼の名はリオル。
この大陸では‘はどうポケモン’と呼ばれていた。
リオルはふと足を止めると、腰に括り付けてあった袋から何かを取り出した。
それは岩の欠片のようだ。
元は何処かの建物一部なのだろうか。
取り出した物をじっと眺めていたかと思うと、ばっと視線を上げる。
リオルは決意のこもった瞳で、建物の入り口に向きなおった。
「…よし、行こう!」
あえて決意を口にすることで、自らの気持ちを奮い立たせているようだ。
胸を張り、何事も恐れないといった表情を作りながら。
リオルはその建物の入り口へと進んでいく。
そして、例の穴の上の格子を踏み越えようとした。
そのときだった。
『ポケモン発見! ポケモン発見!』
「ひえっ!?」
いきなり、どこからともなく声が聞こえてくる。
慌てて辺りに視線を巡らせるも、人影はどこにも見当たらない。
マズい事をしてしまったのかと思い、一筋の冷や汗がリオルの頬を伝う。
『誰の足型!? 誰の足型!?』
またもや、大きな声が響いてくる。
だが、先ほどとは違うポケモンの声だ。
どうやらリオルを見張っているポケモンはひとりではないらしい。
「ど、どうなってるんだよぉ…。」
リオルは半分涙目になりながらも、必死に声の主を探していた。
けれども、何度見回そうがそれを見つけることができない。
どうすればいいのか、どうしようかと迷っていると、最初の声がまた聞こえてきた。
『ポケモンはリオル! ポケモンはリオル!』
「えっ! なっ、なんでっ!?」
姿を見られてもいないのに、リオルと特定されてしまった。
いや気付いていないだけで、実は見られているかもしれない。
相手の姿が見えないということが、これほど怖いとは思ってもいなかった。
心の中まで見透かされているような気がして、背筋に悪寒が走る。
悪いことはしていないと自分に言い聞かせるが、不思議な声に対する恐怖は募る一方だった。
「ど、どうしよう…?」
極度の緊張感と、訳のわからない声への恐怖が重なり、リオルはパニック寸前だった。
頭の中は真っ白になり、ここへ何をしに来たのかすら思い出せなくなっていた。
『おい、そこのリオル!』
そこに追い打ちをかけるのは、やけにドスを効かせた野太い怒鳴り声。
普段から弱気な性格のリオルは、もう耐えられなくなっていた。
「こ、こんな時は…!」
混乱している頭の中で、ひとつの答えが導き出される。
それは、リオルが最も得意とする行動…。
「ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぃ!」
その場から、脱兎のごとく逃げ出すという選択だった。
トレジャータウン。
それは、ポケモンたちによって作られた探検隊のための街。
大陸各地から多くの探検隊が集まり、基点(ホームタウン)として利用している街だ。
かの有名な探検隊「プクリンギルド」もこのトレジャータウンの中にある。
街は周りを海に囲まれており、岬のような場所に作られていた。
入り口から坂を登ればプクリンギルド、岬に向かえばトレジャータウン、坂を下れば海岸と、大陸の数ある街の中でも、珍しい地形になっているのだった。
その街外れの海岸に、息を切らした一匹のポケモンが佇んでいた。
先ほど、プクリンギルドに行こうとしていたポケモン、リオルである。
「はぁっ…はぁっ…。」
リオルは一目散に、丘の上からこの海岸まで走ってきたようだった。
さすがにそれでは、息も切れるというものだ。
リオルは目を瞑り、大きく深呼吸を繰り返していた。
何度か繰り返しているうちに、心臓が落ち着いてきたようだ。
大きくため息をついたあと、ゆっくりと目を開く。
「ここは…、海岸か。思ったより走っちゃったなあ。」
額に浮かんだ汗をぬぐいながら、辺りを見渡した。
そこには、見慣れた海岸の景色が広がっている。
夕焼けに染まる、茜色の海と空。
頬をなで、遠くへと過ぎ去っていく潮のにおいがする風。
そして、絶えず押しては引いてゆく波。
リオルにとって、見慣れていても見飽きることはない景色だった。
ただぼんやりと眺めているだけで、心のざわめきが静まっていくのがわかる。
「やっぱり、ここは落ち着くなぁ…。」
さくさくと足に伝わる砂の感触を楽しみながら、浜辺を歩いていく。
お気に入りの岩の上に腰をかけ、頬杖をついて海を眺めた。
「あーあ、今日もダメだった…。」
丘の上での出来事を思い出してしまい、惨めな気分が押しよせてくる。
「何で僕って、あんなに臆病なんだろう。」
何気なく、自分の手に目を向ける。
まだまだ子供っぽい、小さな手や体、そして心…。
「僕には、探検隊なんて無理だったのかな。」
そんな、ネガティブな思いがリオルの心を支配していく。
あと一歩という、小さな勇気すら持てない自分。
何度も同じことを繰り返し、進展もないままただ過ごすだけの毎日。
それではいけないとわかっていても、そこから抜け出す勇気を持つことができなかった。
「はぁ。」
今日、十何度目かの大きなため息をつくリオル。
そのとき、視線の先を何かが横切った。
「あれは…。」
はっと顔を上げると、茜色の海の上に無数のシャボン玉が浮かんでいる。
夕日の光を浴びて、虹色の玉のようにキラキラと輝いていた。
「うわぁ…、クラブの‘あわ’だぁ。」
さっきまでの、暗い空気を吹き飛ばすほどの幻想的な風景。
その素晴らしい眺めに、リオルの目は釘付けになっていた。
ふわふわと宙を舞う虹色のシャボン玉。
リオルはなんとなく、そのシャボン玉を目で追いかけていた。
すると、視線の端になにやら妙な影が映った。
「ん?」
リオルはその影のほうへ目を向けてみる。
海岸の端の方に、何かが流れ着いているようだった。
目をこらし、その影をじっとみつめていると…。
「まさかっ、ポケモン!?」
海岸に流れ着いていた影はピカチュウだったのだ。
砂浜にうつぶせになり、ぐったりとして動かない。
寄せては返す波に遊ばれ、また海へ連れさられてしまいそうだった。
リオルは慌てて立ち上がり、ピカチュウへと駆け寄っていく。
「だっ、だいじょうぶ!?」
肩をたたきながら何度も声をかけるが、一向に反応は見られない。
「まさか…。」
脳裏に、最悪のケースが浮かび上がってくる。
リオルは恐る恐る胸に耳を当てた。
すると、ゆっくりではあるが心臓は確かに鼓動していた。
口元に耳を近づけると、呼吸をしていることもわかる。
どうやら、生きてはいるようだ。
「と、とりあえず波から遠ざけないと。」
リオルはそのピカチュウを背負うと、海岸の奥にある岩場へと運んでいく。
日の光を浴びていた岩はほんのり熱を帯びており、冷えた体を温めるのには丁度良い。
リオルはピカチュウを平らな岩の上にそっと寝かせた。
呼吸をしているということは、そこまで水は飲んでいないだろう。
気を失っているだけならよいが、そうでないとしたら誰かに助けを求める必要がある。
「こんなときはどうしたら…。えーっとぉ…。」
リオルは腕を組み、首をかしげながら右往左往としていた。
その時だった。
気絶していたはずのピカチュウの瞼が、徐々に開いていく。
「あっ、気がついた!」
リオルはそばに駆け寄り、横から顔を覗き込む。
先ほどまで青かった顔が、徐々に色気を取り戻していた。
「えーっと…、大丈夫…ですか?」
「う…うん。」
ピカチュウは小さく頷くと、岩に手をついて立ちあがろうとした。
だが、衰弱している体が言うことを聞くはずもない。
腕は体重を支えることができず、ぐらりと体が傾いていた。
リオルは慌ててピカチュウの肩を掴んだ。
「まだ起き上がらないほうがいいよ!さっきまで溺れていたんだよ!」
「…溺れて?」
「うん。ほら、あそこの浜辺で倒れていたんだ。」
リオルは、浜辺の端の方を指差す。
ピカチュウもリオルと同じ方向に顔を向けた。
確かに、倒れていたと思われる部分だけの砂が凹んでいる。
「あそこに、倒れていたのね…。」
それを見て、納得してくれたようだった。
大きくため息を洩らすと、もう一度岩の上に仰向けになった。
「私、何で溺れていたの?」
眠そうな目をリオルに向け、尋ねた。
だが、そう言われてもリオルにわかるはずもない。
たまたまこの浜辺へやってきて、たまたま溺れていたのを助けただけなのだ。
その理由を知っているとすれば、本人だけなのだが…。
「まさか…、何も覚えてないの?」
「何も…、覚えてない?」
「あ、じゃあ名前は、わかる?」
「名前…?」
「そう、名前! 僕は‘リオル’っていうんだ。君の名前は?」
「私の…‘名前’…。」
ピカチュウは静かに目を閉じて、何かを考え始めていた。
リオルとピカチュウの間に、沈黙した空気が流れる。
こんな時どんなお言葉をかければいいのか分からず、リオルは黙って見つめていた。
やがて、何かを思い出したように、はっと目を開いた。
どうやら何かしらの記憶は見つけられたようだ。
「私の名前は多分、‘ふぃる’…よ。」
「…多分?」
「何だか曖昧としていて、はっきりしないの。でも、その言葉が私の中で、一番強く残っている…。」
「そっか…、そうだね! 名前って、一番耳にする言葉だもんね!」
リオルは頷きながら、何度もその言葉を繰り返す。
「ふぃる…、フィル…。うん、フィル! 良い名前だね!」
素直な感想を述べると、フィルはぱっと顔を背けた。
頬の辺りに朱が入っているところを見ると、照れているのだろうか。
「じゃあ、フィル。その他のことは思い出せない? どこから来たとか。どこかへ行くつもりだったとか。」
「うーん…、その他には何も…。」
「そっかぁ…。」
リオルは頭をぽりぽりとかきながら、困惑した表情を浮かべた。
これはまさに、記憶喪失というものなのだろうか。
物語の中ではよく聞く話だが、実際に遭遇したのは初めてだ。
強いショックを受けるとおきるというが、やはり溺れたことが関係しているのだろうか。
「あの、もう起き上がってもいい?」
フィルは横になりながら、小さく首をかしげていた。
「あ、うん。眩暈とか、痛くないなら大丈夫だと思うよ。」
「大分楽になったから、大丈夫だと思うわ。」
フィルは恐る恐る手をついて、ゆっくりと体を起していく。
リオルは左手を差し伸べ、フィルの背中を支えてやった。
「…大丈夫?」
「うん、大丈夫みたい。ありがとう、リオル。」
フィルはリオルの手を握りながら、小さく微笑んだ。
その笑顔を見た瞬間、リオルの中に衝撃が走る。
まるで、頭の天辺から足の先まで、激しい電流が流れたようだった。
心臓は早鐘のように打ち、顔に血が昇っていくのがわかる。
「…リオル?」
フィルは不思議そうな目でリオルを見つめ、首を傾げる。
「な、なんでもない! 」
リオルは誤魔化すように変な笑みを浮かべ、ぶんぶんと首を横に振っていた。
それが何を意味するのか、さっぱりわからないフィルはきょとんと目を丸くしている。
「えーっと…。あ、僕さ! この浜辺の向こうにある、トレジャータウンってところに住んでるんだ!」
リオルは顔じゅうから汗を流しながら、浜辺の向こうを指差した。
「トレジャータウン…。初めて聞く街の名前だと思う。」
「ということは、遠くから来たのかもしれないね。」
リオルの言葉に、フィルは納得するように頷いていた。
「タウンってことは、色んな人が住んでいるのね。大きな街なの?」
「そこまで大きい街じゃないよ。でも探検隊が多いから色んなポケモンが集まるかなぁ。」
「そうなんだ…。」
フィルはぼんやりとした瞳で、街のある方角を眺めていた。
その横顔からは、興味を持っているのか、いないのか。
それを見定めることは難しかった。
リオルは苦笑いを浮かべ、話題を探すように言葉を続けた。
「で、でも君って変な聞き方するんだね。」
「…変? 私、何かおかしなこと言った?」
「うん。色んなヒトって。この大陸に、ニンゲンなんて住んでいないのにさ。」
そう言うと、フィルは何かが引っかかったような、妙な表情を浮かべた。
それを見たリオルは、不思議そうに首を傾げる。
「フィルは、ニンゲンを見たことがあるの?」
「‘見たことがあるの?’って…。」
フィルは、リオルの言葉の意味がわかっていなかった。
リオルもフィルも、お互いに当然のように話を進めているのだが。
何故か妙な部分で、その話が噛み合っていない。
「何を言ってるの?ニンゲンなら、ここにいるじゃない。」
フィルはリオルのほうへ向きなおり、自分の胸に手を当てた。
だが、リオルはその意味がよくわからず、さらに困惑した表情を浮かべた。
「ニンゲンって君のこと? 僕にはどう見てもピカチュウにしか見えないけど…。」
「…えっ!?」
フィルは急に立ち上がり、岩の間に溜まった水を覗き込む。
鏡のような水面を見た瞬間、フィルはあんぐりと口を開けて固まってしまった。
まるで、フィルの時間だけが止まってしまったかのように。
瞬きひとつせず、水面に映る自らの姿を凝視し続けている。
「ほら、ピカチュウでしょ?」
「…。」
「どうしたの?ねぇ。フィルってば!」
固まっているフィルに向かって、リオルは何度も話しかける。
だが、思考が停止してしまったフィルには、リオルの呼ぶ声は届かなかった…。
>>>> 登場人物紹介 <<<<
○フィル(ピカチュウ♀)
"ちいさないっぽ"〜メインシナリオ編〜の主人公の女の子。
浜辺に流れ着いたところを、リオルに助けられる。
何故浜辺に倒れていたのか、それは本人にも分かっていない。
性格は、若干強気で自分にも他人にも厳しい部分が見える。
何かに集中し始めると、周りが見えなくなるのが玉に瑕。
パートナーであるリオルの手を引いて、ガンガン引っ張っていくタイプ。
だがその半面で、感動ものに弱く涙もろい一面も持っている。
○リオル(リオル♂)
"ちいさないっぽ"〜メインシナリオ編〜の主人公の男の子。
フィルを助けたことによって、その運命を大きく変えた一人。
根はしっかり者でマジメだが、弱気な部分が前面にあり、良いところは隠れてしまっている。
フィルの厳しい言葉や前に進もうとする態度に怯むこともあるが、本人は結構満更でもない。
偉大な探検家になりたいと思っている。思っているだけで、口には出さない。そんな性格。
○ジュプトル(ジュプトル♂)
"ちいさないっぽ"〜サブシナリオ編〜の主人公。
どういうわけか、森の中で倒れていたところを助けられる。
遠くの大陸から来たというが、この土地を訪れた目的を明かそうとしない。
典型的な一匹オオカミな性格で、近寄りがたい雰囲気の持ち主。
バトルが得意で、洞察力・観察力・ひらめきに優れたベテラン冒険者でもある。
"探検家"でも"冒険家"でもなく、"冒険者"というのがひそかなこだわり。
○イーブイ(イーブイ♀)
"ちいさないっぽ"〜オリジナルシナリオ編〜の主人公の女の子。
トレジャータウンから少し離れた森の集落に住んでいる。
イーブイ3兄弟(長男:ブースター、二男:サンダース)の末っ子。
けんかっ早いブースターとサンダースの間に挟まれ、日々苦労している。
しっかり者のようだが、実はそうでもなかったりする。
過保護な兄たちのせいであまり世間を知らず、本人はそれを気にしている。
料理や怪我の手当が得意というなんとも家庭的な子だが、ひそかに探検家を夢見ている。
>>>> 各シナリオの設定 <<<<
■ メインシナリオ
ポケットモンスター 不思議のダンジョン 空の探検隊のストーリーを基にした、フィルとリオルのための物語。
ゲームのストーリーを追いかけながら、ふたりの心の成長を描いていく。
ゲームの流れを踏襲しているつもりだが、基本的には作者のやりたい放題。
オリジナルの登場人物はホイホイ出てくるし、オリジナルの設定もバンバン出てくる。
完結するまで数年かかると予想される。なんとも気の長い話である。
■ サブシナリオ
ゲーム内では語られることの無かった、ジュプトルが主人公の物語。
ジュプトルがメインシナリオに関わっていない間に、どんなことがあったのかを想像して書いていく。
これも公式に設定が無い部分は、作者のやりたい放題で進んでいく。
途中でメインシナリオ編と一緒になるかもしれないけど、予定は未定ってことで誤魔化している。
■ オリジナルシナリオ
メインシナリオ・サブシナリオを、違う視点から追った完全オリジナルのシナリオ。
主人公はオリジナルキャラクターのイーブイ(♀)。理由は、ブイズ大好きだから。(ぇ
アレンジやオリジナルな設定が大好きな作者にとって、まさにやりたい放題の独壇場。
結局、どのシナリオも作者のやりたい放題じゃないか、っていうツッコミは聞かなかったことにしている。
最初は他のシナリオとあまり関わりを持たないが、最後は……、どうなるかまだ決まっていない。
その場の思いつきで書く、なんとも行き当たりばったりなシナリオ。
説明 | ||
C79で頒布した ポケットモンスター不思議のダンジョン 空の探検隊 小説オンリー本 "ちいさないっぽ" のサンプルテキストです。サンプルとして作品の1/10程度を公開させていただきます。作品の最後に簡単な登場人物紹介なども載せておきましたので、よければそちらもどうぞ。また、ポケダン小説本"ちいさないっぽ"は、今後のイベントで再販する予定です。サンプルの続きが気になる方は、再販をお待ちください。 | ||
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