瓶詰無双3
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注意点

 

 変なタイミングで「・・・(華)」とでます。

 変な人がいるからです。

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「へうぅ〜」

 

 

 すりすり〜♪

 

 

「あぅあぅ〜」

「・・・(華)」

 

 

「へうぅ〜」

 

 

 ぶにゅぶにゅ〜♪

 

 

「あう、あう、あぅ〜」

「へうう〜へうう〜!」

「あう、あうぅ!」

 

 

 あう、あう、あぅぅ・・。はっ!

 あっ、どーも、北郷です。なんと、俺は今、漢の都である洛陽に居ます。

 

 あの後、内ゲバを沈静化(女性陣を宥める)させるため『緊急ほーちん拍手会』を開いたのですが。その途中、俺はリョカちゃんという、熱狂的な少女に拉致られてしまいました。

 

 もちろん、三姉妹を始め、ファン一同でリョカちゃんを捕らえようとしたんですが・・。

 数分後、リョカちゃんを捕まえた時にはすでに遅く。

 

 俺は、あの筋肉質猫に咥えられ、西へ西へと、次の旅に向っていました(強制的にですが)。

 ・・リョカちゃんは自分の胸に入れて、俺を、他者から守ろうとしたのでしょう。

 

 ですが・・リョカちゃんはまだまだ子ども。引っかかる部分なんてありません。ストーンって落ち。そこを猫に咥えられ、・・そのままです。

 

 

 まあ、ファンの皆さんがどんどん怖くなっていたし。

 張三姉妹も、この頃、妙に布が少ない服を「ハァハァ・・」いいながら着せてくるようになっていたし。

 

 

 ・・ちょうど、よかったんだと思います。

 

 

 

 あと、どうでもいい事なんですが、リョカちゃんは逃げる途中ずーと。

 

 

「わ、私だけのお人形さんだもん、わ、わたしだけの・・」

 

 

 って、ぶつぶつ言ってすごーく、怖かったです。

 あの子は、何か一つの事に取り付かれると、狂っちゃうタイプの娘です。将来、俺、以外の誰かが、また犠牲になるでしょう。

 

 

「・・・(華)」

 

 

 まあ、そんな散々な、青州での一月でしたが。

 ・・でも、今は。

 

 

「へうう〜へうう〜」

「あう、あう・・」

 

 

 ここ洛陽の実権を握る、月に、ほお擦りされてます。

 月は、俺には負けますが、ちいちゃくて(小ささで、俺に勝てる人間は居ません)、可愛い人です。もちろん、その頬も、当然やわらかくて。星の胸にもまけないぐらい気持ちいいです。

 

 だから・・。

 み、皆さんにとっては、「デジャブ」かも知れません。

 で、でも・・言います。

 

 

『お、俺は幸せです!!!』

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「ちょ、ちょっと!!月!!そんなに、私の一刀にほお擦りしないでよ!!」

「へうう!!!」

「う、うわぁぁl!!!」

 

 

 そんな言葉と共に、俺の体が急に宙に浮きました!!

 

 

 地上まで2メートル、近くあるよ!!

 えーと、俺の身長からすれば換算すれば。だいたいビルの何階相当になるんだろう・・。

 

 えーと、えーと。

 んー?そもそも俺って、どのぐらいの身長してるんだ、今?

 

 と、とにかく!!落ちたら、死ぬ!!

 高いよ、高いよ〜!詠、おろして、おろして〜。

 

 

「へううー!へううー!・・へうう〜、て、手が届かない〜。詠ちゃん酷いです。まだまだ頬づりしたいのに」

「もうだめー!30秒も頬づりして・・。あぁ、やっぱり月の脂がついてるフキフキしようね〜。かずと♪」

「ぶはっ!!」

 

 

 つ、次は、柔らか毛布攻め!!

 お、俺を、窒息死させる策だな、小癪な!!

 

 

「へうう〜!あ、脂なんてついてないですよ〜。ちゃんとかずとさんに触る前に、ウブ毛を始めケアをしてるんですから」

「(くんくん)匂いもついてるわ。しょ、しょうがいないわね〜」

「ごう!!」

「私の頬で匂いを付け直してあげるわ(・・ずりずり)」

「ごぅふ!!」

 

 

 ぐはっ!!す、すさまじい攻撃が・・!!

 え、詠の頬自体は、月には負けるが柔らかくて「いい!!」。

 

 だが・・。

 

 

「・・・(華)」

「ゴツ!!ゴツ!!」

 

 

 そのチャームポイントの「眼鏡」が、俺を、強打しつづける。

 

 撲殺の策か!!小癪な、小癪な!!

 ううぅ・・。抵抗の「て」の字もできない、俺の体が情けなさすぎるよー・・。

 

 

 

 

「うん、これで、月臭さは消えたでしょ」

 

 

 ・・い、一分間の、撲殺地獄に耐えれた。

 俺、情けない(身体)けど、よく頑張った。

 

 

「へうう〜。詠ちゃんばっかりずるいです!!」

「しょ、しょうがないでしょ、コレを、拾ったのは私なんだし」

 

 

 『これがわたしの御主人様』

 なる、漫画が昔あったが(今も有るのかも?・・良く知らない)。

 

 

「そもそも、私は、月に貸してあげてる立場なのよ。文句いうなら、今後はカズトを貸さないわ」

「へうう〜!ご、ごめんなさい〜。も、文句いいません〜」

「そっ、それでいいの」

 

 

 今、友人、いやっ、主君への脅しの道具に、俺を使った、この詠こそ・・「俺の拾い主様」である。

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「・・・(華)」

 

 

 ・・最初っから、ずっと気になってんだけど。

 

 

「??(華)」

 

 

 月の護衛の華雄さん。俺を、睨むのは止めてくれません?

 

 

「・・(ポッ)」

 

 

 熱い視線で。

 

 あと、その手にもってる着せ替え人形用の服はなんですか?

 俺に、着せたいんですか?

 

 

「(コクコク!!)」

 

 

 心を、読まないで下さい!!

 それに絶対きません!!

 

 

「(ショボーン)」

 

 

 へ、凹んでも駄目です!!

 

 

「(ショボーンー)」

 

 

 そ、そんな目で見られても。

 

 

「・・」

 

 

 ふ、2人っきりの時だけですよ。

 

 

「(!♪ーーコク!コク!コク!コク!)」

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詠屋敷(夜)

 

 

「かずと〜♪今日は、月に付き合せちゃってわるかったわね♪」

「い、いや・・大丈夫だよ、詠」

 

 

 逆に、幸せだったし。

 まあ、それを口にしたら嫉妬深い、詠に踏みつけられそうだから言わないけど。

 

 

「カズトをオサワリできないと、仕事に手がつかないなんて月がいうしね・・。私も、嫌だけど仕方がないのよ」

「うん・・だから大丈夫だよ」

 

 

 繰り返すけど、幸せだったし。

 まあ、前に月の頬ずりされた時、俺が「にやにや」しただけで。丸一日、ゴミバケツに入れられたこともあるから口にはしないけど。

 

 

「だから、今日はゆっくりやすみなさい」

「う、うん・・」

 

 

 まあ、俺を赤ちゃんベットみたいな逃げられない所(高い塀に囲まれてる)で寝させられるし。元々「ゆっくり」休む以外なにもできないよ。

 

 

「じゃ、じゃあ・・最期にね♪」

「・・?」

 

 

「(チュ)」

 

 

「・・」

 

 

 数秒後、詠は、俺から離れ部屋の明りを落した。

 

 

「(え、詠は、甘えん坊だな・・)」

 

 

 詠は、普段、色々と御世間様の目を気にしており、自分にも他人様にも厳しい娘だ。

 正直、色々溜め込んでいるものもあるのだろう。

 

 だが、人形みたいな俺、相手に気を張る必要は無い。

 そのためか詠は俺には溜め込んだものを開放するように極甘になってる。

 ちょっと過保護すぎる嫌いはあるが・・。それでも俺のこんな状態が多少は詠の心に助けになってるなら・・。

 

 

「まぁ・・人形みたいになって、「よかった」と思える、すくない点だな」

 

 

 ・・は、はずぃ。

 な、なにを声に出してそんな事を。

 

 

 さ、さぁ・・寝よ。

 

 明日も華雄さんの熱い視線に、月と詠の奪い合いと色々忙しいんだし。

 ちゃんと寝て体力つけて頑張らないと。

 

 

「じゃあ・・おやすみなさぁいー」

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数時間後。

 

 

 俺は、なにかに揺さぶられて目を覚ました。

 

 

「・・・むにゃ?」

「・・・」

 

「・・だれ〜ぇ?」

「・・・」

 

「ふぁあ〜・・。髪も顔も赤いね、君」

「・・来る」

 

「ふにゃ?・・どこへ?」

「恋のとこ・・」

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次話・・『連環の計』

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あとがき

 

 うーん、コメントがあるって嬉しい(笑)

 『ああ・・武神』とか『びぼう伝』とかが大コケしたから余計。

 

 とーいうわけで、今日中に、あと一話ぐらい調子乗って作る予定です(出来ればですが)。

 

説明
北郷による前回のあらすじ。

『俺、小さくなって三姉妹に捕まって、国民的お人形さんになった』

以上。
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コメント
月に強気な詠がいる…(アロンアルファ)
確かに眼鏡をかけたまま頬擦りすると、痛いですよね。ここの詠ちゃんは腹黒いですねwwさて、次は恋さんのところですか・・・必殺の陳宮キックはさすがに出ないでしょう(ほわちゃーなマリア)
詠が一刀にデレてて、何だか月に冷たい!? これまた凄まじい事になってますな…。で、次は恋の所ですか〜……安心と不安が紙一重ですな。(ノワール)
恋の所は危険(動物)がいっぱい!! 猫が移動手段なのか・・・?(大ちゃん)
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