秘密結社・きのこ研究所 # final 決戦! きのこ研究所 最終話 |
秘密結社・きのこ研究所 最終話
(第9話 文末より)
がくぽ:・・・・・久しぶりだな、MEIKO会長・・・・。
MEIKO会長:これはこれは随分無茶な入られ方をされた割に丁寧な挨拶で。それにしても随分派手にやらかしたわね。それにプリマに・・・ルカさん?、そんな霰もない姿にされて、メカのシステムに組み込まれて・・・・絶対、全員助けるからね!。
がくぽ:しかしわからん。全員の中に私も入っているとの事だが、どういうことだ?。
MEIKO会長:がくぽ・・・・・いえ、そろそろ本性を表したらどうかしら?、宇宙寄生体“エッグ・プランタナス”(以下、エッグ)さん?。
***
(LUKA内部 制御室(コックピット)内)
がくぽ:・・・・・・・なんだ、それは?、「エッグなんたら」?。私のどこが「宇宙寄生体」とかいう“バケモノ”なのだ?。どう見ても人間だし、そもそも私を当たり前だが“人間”として雇っていたのは、他でもない“あんた”だろうが!。
MEIKO会長:そう、私の所で“密偵”や“主任研究員”として働いていた時のあなたは、怪しまれないために“元のがくぽ”、つまり「神威がくぽ」を引き出して作った、“本当のがくぽという仮面”をかぶった人物。言ってみれば“エッグが中で動かしていたがくぽというアンドロイド、みたいな物かしらね。
ミク:”寄生された“からといって、姿がバケモノになるのは、”わかりやすくする“ためにフィクションの世界で使われている技法。実際は、怪しまれないために、姿はそのまま維持しているのが、通常のパターン。だから、なかなか特定できないのよ ミクミク。
MEIKO会長:うちの会社“きのこ研究所”が、普通の会社から“秘密組織”になった理由、それは私達が偶然見つけて研究する予定だった未確認採取生物、つまりあなたを逃がしてしまった事、あなたから採取していた微量のサンプルを分析した結果、地球に存在する元素により作られていない事が解った事、接触細胞を支配して姿形をそのままに寄生できる事がわかったからなの。
ミク:“あなたの危険性が高い事と逃がした責任”から、大きなリスクを背負う事を承知で、秘密結社「きのこ研究所」となり、本部の秘密機関で、あなたの捜索の一環として、“寄生されたと思われる人物の特定”から始めたの ミクミク。
がくぽ:・・・・どうでもいいが、それはあんたがたの“昔話”なのでは?。私がそうである証拠、特に物証が出てきてないが?。
MEIKO会長:それがあったのよ。決定的な物証が。あなたが研究所から逃げ出した入り口にあったわ。ガラス窓を割って逃げ出したわね。その時、あなたは足を切っていたの。割れたガラスの先に微量ながら“血液”が残っていたわ。
SWEET・ANN:それが、“未確認採取生物”の物と一致した、ということなんですね?
MEIKO会長:そう。あなたあのとき、逃げるのに必死で、コレまでの“社内血液採取“時のような、「元のがくぽと同じ血液組織にしてなりすます」事が疎かになっていたのね。前のがくぽチーフから採取していた血液と違っていたわ。そして疑惑があったために一応、” 未確認採取生物“の物と照合してみたら、ビンゴだった。
がくぽ:・・・・・・ふっ。私としたことが不覚だった・・・・・そんな所からばれるとはな。そう、私が、地球外寄生生物“エッグ・プランタナス”だよ。地球侵攻作戦の一環として、この地球に降り立ち、「私が寄生できる資格のあるニンゲン」が現れるのを待った。
MEIKO会長:任のあるのは解ったけど、それにしては昔の私たちに見つかるような不用心な潜伏の仕方だったわね。まるで“見つけて下さい”と言いたげな・・・。
がくぽ:潜伏?、そんな必要はない、先にも言ったとおり、「私が寄生できる資格のあるニンゲン」を見つける事が最初の仕事。お前らに“囚われてやった”のだよ。だが、お前らの中には“資格者”がいなかった。だから逃げた。
ミク:!、そして移動した先にいたのが“資格のあったがくぽ”
がくぽ:そう。お金持ちだが常に孤独。しかし人よりもずっと強い“社会に対する自分なりの正義論、反感論“、を持っていた青年。それがこの”神威がくぽ“という人物だったのだよ。これが「私に寄生される条件」。
MEIKO会長:不意打ちの寄生?、無理矢理の寄生?
がくぽ:いや、本人と相談した結果の“同意”で寄生する事になった。本人も私の“力”が欲しかったそうだぞ。
ミク:同意・・・・・
MEIKO会長:人の弱いココロにつけ込み、甘言で誘惑し、そして体まで奪った。あんた最低ね!。
がくぽ:せめて「狡猾」と言ってくれないかね。いずれにしても、この人物は私の「力」を手に入れた。自分の正義論にあう“正義の剣・組織エクスカリバー”、“怪人”、“密偵”、“研究員”、どれもこいつと私との同意で行ったことだぞ。
LEON:私を拘束し、プリマやルカさんをさらった理由は?
がくぽ:これはがくぽの意志との同意だったが、ルカに関してはその能力の高さに惚れ込み誰にも渡したくなかった事から来る“独占欲”、プリマ医師は“愛情”、そしてプリマと仲の良かったお前への“嫉妬心”だったはずだ。結局私が作戦の道具になるように全部変更したがね。プリマとルカが最強ユニットで全く持って良かった。お前はピンポイントでの利用にとどまったがな。
MEIKO会長:・・・・私はVOCALOID。決して人を殺める事はしません。でも、今の私にお前への“殺意”が無い、と言うとそれは嘘になる。でも、それでも、私はがくぽを助けます。あんたとの同意で行った所行だとしても、「人の感情」を利用して自分の作戦を遂行していったのは、お前、そう“エッグ”の方だ。“エッグに寄生された状態”で、これからの人生を歩いていく事は、絶対にさせない!。エッグ!、あなたを消滅させます!。
がくぽ:消滅?、まぁ、人間、言葉だけは達者だからな。一応聴いたことにしてやる・・・・・・そうだ!、面白い舞台を思いついたぞ!。お前らが最も悲劇を感じる舞台をな!。プリマ!、ルカ!、ショーの始まりだ!、そこから出てこい!。
ガシャーーーン!
でかい試験管のような所から、プリマとルカが飛び出してきた!。
がくぽ:ほれ!、これがお前らの得意武器のメスとグラットンソードだ!。戦う相手はあいつらだ!。素晴らしいショーを見せてくれよ!。いけ!。
プリマ、ルカ:はい!。
シュ!
二人はMEIKO会長の方へ突っ込んできた!。
シャキーン! ギギギギギ・・・・
SWEET・ANN:プリマは私が!
LEON:ルカは私が相手する!
SWEET・ANNとLEONがMEIKO会長の前に立ちふさがり、二人の武器を受け止めた!。
MEIKO会長:頼むわ!。さぁ、エッグ!、地球人の方が一枚上手だったわね!。「こうなるように」した作戦を読めなかったわね!。
がくぽ:なに!?
MEIKO会長:言ったはずよ、「あなたを消滅させます」って。ミクさん、あっちの方は準備OK?。
ミク:はい!、スタジオの方は大丈夫みたいです!。
MEIKO会長:じゃぁ、スタジオオープン!
すると、ヴォーカロンの胸部が観音開きで開き、大型のスピーカーに囲まれたスタジオのセット、そしてそこに佇むリンとレンがいた。
MEIKO会長:リンちゃん、レン君、あげておいた例の成分は飲んだ?。
リン、レン:飲みました!
MEIKO会長:これであなた達は一時的だけど、“歌唱強化版”である“ACT.2”になったわ!。あなた達の声でないとエッグと共鳴しないの!。早速始めて!。
ミク:リピートで歌うのは、そのスコアの曲 ミクミク!。
リン:わかりました。私たちの歌をプリマさん、ルカさん、がくぽさんに捧げます。聴いて下さい、曲は、「Remind Your Heart」。キラッ☆
レン:オレの歌を聴けーーー!!!
(以下、曲(歌詞)「Remind Your Heart」より抜粋しながら)
シャキン! ギギギ・・・
プリマ:死ね! アン!
SWEET・ANN:くぬぬぬ・・・しょ、正気に返りなさい!!。昔のライバルでお友達のプリマに戻って!
リン:♪ いつまでも忘れない 私のホントを 私のココロのホントの色を ♪
プリマ:・・・グッ!、な、なんだ、この歌・・・・うぐぅ!、あ、頭が・・痛い!!。
レン:♪ いつまでも忘れられない 貴方のホントを 貴方のココロのホントの色を ♪
プリマ:グォォ・・・・な、なんだ、凄く・・・ココロが暖かい・・・・。
リン&レン:♪ その輝き ずっといつまでも消えない 私のココロの中で 貴方のココロの中で ♪
プリマ:・・・・・・ああ・・・・何だろう・・・・思い出す・・・・兄さん・・・・・。
バタッ
SWEET・ANN:プリマ!・・・・こ、これで、治ったって事??。なんなの、この歌・・・・
***
ギリギリギリ・・・
ルカ:消し飛べ!、がくぽ様に仇なすものよ!!。
LEON:ぐぅぅ、なんて力だ・・・女性とは・・・とても・・思えん・・・・。
リン:♪ 愛する人と 離れる時は いつも 寂しくー キュっと ココロが氷ります ♪
ルカ:!・・・じゃ、邪魔な歌!!・・・う、うるさい・・・・ぞ・・・・あ・・・あたた・・・かい・・・・。
レン:♪ 逢いたい人と 会えない時は いつも もどかしく ギュっと 胸を押さえます ♪
ルカ:う・・・・かあ・・・さん・・・・・おもい・・・だしたよ・・・・また・・・・会えるんだね・・・。
ドサッ
LEON:お、おい!。これで・・・この人も解決・・・なのか?。それにしても不思議な歌だ。私たちも暖かくなる・・・。
***
ギギギギギギギギ・・・・・
がくぽはミクを攻撃していた。ツインネギブレードと日本刀がつばぜり合いを起こしている!。が、圧倒的にがくぽの方が形勢は上だった。
ミク:ミクミク・・・これが・・・エッグの力を使った・・・・がくぽの実力・・・・強い・・・・ミクミク!。
がくぽ:元々、相手に、ならんのだよ!。お前の次は、MEIKOの番だ!。死ね!。
リン:♪ 我慢するのは 凄く格好いいけど それだけじゃ 生きていけないです ♪
がくぽ:ふん!、元のがくぽが同意している私が、そんな下手な歌に影響を受けるはずが・・・・!
がくぽの中の本当のがくぽのココロの声:(ワタシは・・・・寂しかった・・・・だけ・・・・)
がくぽ:がくぽ黙れ!、お前はワタシの計画と力に同意したのだ!。もう引き返せないのだ!。いい加減あきらめろ!。
がくぽの中の本当のがくぽのココロの声:(お前の計画に・・・・そのまま乗った・・・・わけじゃない・・・・世の中の不正を正す事だけに・・・・乗っただけ・・・・)
がくぽ:黙れ黙れ黙れ!!!!!。もう遅いのだ!。お前はワタシ無しでは何もできない、そういう男なのだよ!!!
がくぽは日本刀を手から落とし、激しく苦しみ始めた!。
レン:♪ 強がりするのは 凄く強そうだけど それは嘘で ホントは反対で ♪
がくぽの中の本当のがくぽのココロの声:(エッグ・・・・不正を正す事と・・・・地球破壊とは・・・・全く違う物・・・・秘密基地も・・・・LUKAも・・・・組織・エクスカリバーで悪を倒すために作った物・・・・それを利用したのは・・・・お前の意志だけだ・・・・)
がくぽ:ぐぅぅ、あれだけ高い寄生率で支配していたのに・・・お前から・・・・ワタシが・・・・
リン&レン:♪ そんなー ココロは いつしか 何も 見えなく なります だからー ♪
がくぽの中の本当のがくぽのココロの声:エッグ・・・ワタシの体から消えてくれ・・・・もう・・・・お前に同意出来ない・・・・力が無くても・・・・弱いワタシに戻っても・・・・それでも・・・・かまわない!
がくぽ:ぐぅぅぅぅぅ・・・・・・ぶ・・・・分離・・・・していく・・・・・。
がくぽの胸部の赤い水晶体から、何かの物体が頭を出し始めた!。
リン&レン:♪ Remind My Heart! ココロを震わせ 思いっきり 泣いちゃえよ! そして 思い出して! ♪
エッグ:うぐぐぐ・・・・マダだ・・・・・マダ終われないのだ・・・。
エッグの1/3の姿が現れた!
リン&レン:♪ Remind Your Heart! なくした貴方も 思いっきり 泣いちゃえよ! メモリーレストアー! ♪
エッグ:ウウウウウウウウウウ・・・・・・・
エッグの体が2/3出現した!。後少し!。
リン&レン:♪ 今日の涙の分だけ たくさんたくさん あの時のココロを思い出せるよ 明日はきっと ♪
エッグ:!!!!、もう耐えきれん!、分離!
遂に、がくぽの体から、宇宙寄生体“エッグ・プランタナス”本体が飛び出してきた!。それは真っ赤な茄子だった。
KAITO社長:マフラーウェッブ!。
戦いに参加してなかったKAITO社長は、自分の青いマフラーをエッグに投げつけた!。エッグは包まれながら壁に押さえつけられた!。
ミク:ツインネギブレード、投擲!
次にミクは2本のネギブレードを投げつけ、マフラーの両端に突き刺さし、まるで画鋲の如くマフラーを壁に固定した。
エッグ:ムゴッ!、ウ・・・ウゴケン!!!
がくぽ:う・・・・・・・
バタッ
がくぽはその場に倒れてしまった。胸の水晶体の色は、元々の青色に戻っていた。
MEIKO会長:対象人物、全員救出完了!。最後は派手にこのロボ、破壊するわよ!。
エッグ:ムグムグ!
MEIKO会長:あんた人間じゃないし、外道だし。“殺す”じゃなくて“焼き茄子を食べる”程度の行為よね。さよなら、茄子野郎!。
ミク:LUKAの自爆装置、発動させました!。全員待避して下さい!。
MEIKO会長:LOLA!、ヴォーカロンの関節をアンロックして!、緊急待避するわ!。
LOLA:Ready
こうして、LEONはプリマを抱きかかえ、MEIKO会長はルカを背負い、SWEET・ANNはがくぽを抱えて、ヴォーカロンのコックピットに移動した。
リンとレンは胸部スタジオからエレベーターでコックピットに戻っていた。
クルーの全員が所定の位置に着き、プリマとルカとがくぽを座らせて固定させてから、MEIKO会長が叫んだ!。
MEIKO会長:ヴォーカロン!、最大出力でこのエリアから待避します!!!!。
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
ヴォーカロンは組んでいた腕を放し、付いているバーニア全てを全開にして、LUKAから離れていった。
(LUKA内)
エッグ:むぐぅぅぅぅぅ、ち・・・・・地球人め・・・・・この恨み・・・・必ず・・・・はらして・・・やる!!!!
(ヴォーカロン内)
LOLA:5,4,3,2,1,LUKA自爆します。
ドゴォォォォォォォォォオオオオオオン!!!!!!!
レン:ついにやったんだよーん!!、ラスボス撃破なんだよーん!!。
LEON:・・・・・ちょっと気になることが。爆破と同時に空のかなたへ、赤い光が飛んでいくのを見たのですが・・・・。
MEIKO会長:やつだとしても、もういいわ。これに懲りて、当分地球には来ないでしょう、たぶん。
リン:そうですね。
MEIKO会長:ふぅ・・・・やっとこ・・・・終わった・・・・
ガタン!
KAITO社長:おい!、MEIKO会長!
MEIKO会長:ワタシだって、疲れるのよ・・・・たまには。
***
プリマ医師:う・・・・・ここ・・・は・・・・
LEON:!
SWEET・ANN:プリマ!、大丈夫!?
プリマ医師:ア、アン?、う・・・うん・・・いたた・・・・
LEON:大丈夫か?!
プリマ医師:だ、大丈夫・・・・って!、兄さん!!
プリマ医師はLEONに抱きついた!。
レン:美しい兄妹愛なんだよーん!
ルカ:う・・・・・・こ、ここは?
ミク:ここはロボットの中。大丈夫、貴方の味方よ。
ルカ:そ、そうですか・・・。助けてくれて有り難う御座いました!。ワタシ、巡音ルカって言います。ずっと囚われていたから、なにも解らないんですが・・・・。
LEON:ワタシもそうだ。気にするな。
ルカ:すみません。
がくぽ:う・・・・・・・・う、こ・・・・・・ここ・・・は・・・・・?
MEIKO会長:最後にお目覚めのようね。ここはロボットの中。大丈夫よ。安心して。
がくぽ:・・・・・・思い出しました。かなり凄いことやっちゃったみたいで・・・・
MEIKO会長:元はといえばヤツを逃がしてしまった当研究所のミス。気にしないで。
がくぽ:でも、ワタシは・・・・・。
MEIKO会長:ヤツは倒したわ。もう貴方は貴方なの。だから貴方は“がくぽチーフ”に、プリマは、“プリマ医師”に戻って、ルカさんは新入りの研究員になって、うちのとこで研究してくれればいいのよ。私たちは、貴方の“仲間”、よ。
がくぽ:かたじけない・・・・・
がくぽは後ろを向いて、ちょっと涙ぐんでいるようだった。
MEIKO会長;ところで、KAITO社長はトレードマークのマフラー、ミクさんは大事なネギブレードを失っちゃったけど、大丈夫?。
KAITO社長:あんなの、ストック沢山あるから、大丈夫だよ!。
ミク:ワタシはちょっとお暇を貰って、ネギブレードになる“最高のネギ”を見つけに行かせて貰います ミクミク。
MEIKO会長:ほんじゃま、帰りますかな、我が研究所に!。
全員:イェーーーーーーーイ!!!!!!!!(全員笑顔でVサイン!)
***
後日談
<1ヶ月後>
(きのこ研究所の本部)
MEIKO会長:ほーら、アーーーーーーン。
KAITO社長:アーーーーーン。パクッ、う、旨い!、このアイス菓子!!。
MEIKO会長:あーあ、なんかあんな時に告白しちゃうなんて、ワタシらしくなかったかなぁ?。
KAITO社長:あんな時に出る言葉だからこそ、真の告白なんだと、ボクは思うよ。
MEIKO会長:まぁ、これからも、宜しくね!。
KAITO社長:こちらこそ!。
(空港出発ロビー)
プリマ医師:やっぱり・・・・行っちゃうんだ・・・
ルカ:すみません、“きのこ研究所 ロンドン支部”へのお誘い、あそこなら仕事の傍らで母を探すこともできると思うので。
LEON:キミの英語力ならペラペラだし、言葉の問題はないだろう。だが、寂しくなるな。
プリマ医師:ルカさん、うちの研究所じゃ、モテモテだったもんね〜。
アナウンス:ボカロ航空 ロンドン行き256便 出発時刻が迫っております。ご乗車の方はお急ぎ下さい。
ルカ:じゃぁ行くわ。研究所の方たちに宜しくね・・・・それと、あなた達兄妹も、仲良くね。
LEON:ああ、やっとこ兄妹水入らずで生活できそうだよ。
プリマ医師:ワタシもやっとこ美味しい家庭料理、食べられそうなの。兄さんの料理、凄く美味しいから・・・
LEON:お前の料理、地球外生命体でも食べそうにないからな。
プリマ医師:もう!、兄さん、プクッ(怒)。
ルカ:大丈夫そうね・・・・。じゃ!
LEON、プリマ医師:じゃぁ、気を付けて!。
(きのこ研究所 横濱支部)
ミリアム所長:ぬーーーーーーーーー、なんとしてでも、北海道支部の連中を驚かすような発明をせねば!。お前らももっと頑張れ!!。
所員1:北海道支部のルカさん、海外支部に行っちゃうんだって。オレ、転勤の希望だそうかな。
所員2:いや、でも北海道支部のプリマ医師も捨てがたいな・・・・。
所員1:お前、命いらないの?。プリマ医師、兄さんと暮らしているんだぜ。やたらに近寄ったら、ボコボコだぞ?。
所員2:あ・・・・・やっぱいいや。
ミリアム所長:おまえら、まじめにやれ!!!!!!!!!!!
(某所、葱畑)
住人:あんれまー、随分めんこい娘っこだなや〜。なに探してるん?。
ツインテールの女の子:最強のネギを探しているの。おじさん、凄いネギ、知らない?。
住人:すんごいネギ??、あっちの山の五作の畑で、凄いのを作っているって聞いた事あるっぺよ!。
ツインテールの女の子:ありがとー!、行って来る! ミクミク!
ダッダッダッ!
住人:ミ、ミクミク??
(きのこ研究所 チーフ室)
研究員A:チーフ!、この実験の承認、お願いします!。
がくぽ:よし!、この処理で行ってくれ!。
研究員B:チーフ!、この実験、どうにも巧く反応物に成ってくれないのですが。
がくぽ:見せて見ろ・・・・・・ん?、この反応は、ここをこうして・・・・これで行ってくれ!
研究員B:有り難う御座います!
がくぽ:(頑張れるだけ頑張るんだ!、コレまでのペケを取り戻すために!)
(きのこ研究所 所長室)
リン:はぁ〜〜〜〜〜〜、ヒマね〜〜〜〜〜〜〜
レン:所長!、凄い研究結果が上がってきました!。
リン:どんなの〜
レン:このキノコ1個で、16連射が1分間、可能になりま
ガタン!
リン:却下します!
(了)
***
CAST
リン所長:鏡音リン
レン副所長:鏡音レン
ミク副所長(兼ナレーター(低いミクの声)):初音ミク
がくぽ:神威がくぽ
プリマ:PRIMA
ルカ:巡音ルカ
KAITO社長:KAITO
MEIKO会長:MEIKO
機動戦艦“暴火炉鋳呑”のマザーコンピューター“LOLA”(ローラ):LOLA
SWEET・ANN:SWEET・ANN(スウィート・アン)
LEON:LEON(レオン)
説明 | ||
○ボーカロイド小説シリーズ第1作目の”秘密結社・きのこ研究所シリーズ”の最終話です。ボカロ達がスタッフのおかしな研究所を中心に、おかしな日常が展開していく・・・はずでしたが、なんか非日常になっていきました。 ○最終話です。 |
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