真・恋姫無双外史 〜昇龍伝、地〜 第四章 求めていた日常
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真・恋姫無双外史 〜昇龍伝、地〜

 

第四章 求めていた日常

 

 真定県を旅立ち、幽州へと入る。

 

 出発と同時に置き去りにされ、街道を一人歩いていたが、真定県からはずっと関さんが隣にいて俺の話し相手になってくれている。

 

 彼女にしてみれば俺は要注意人物だから、道中楽しくってのは無理な話何だろうけど、それでもいてくれるのといないのとでは、大きな違いである。

 

『……関さんが笑ってくれたら、旅がもっと楽しくなるんだけどな』

 

 前に一度、むすっとしていないで笑ってほしいと頼んだら、脚を引っ掛けられて、こかされて……ニヤリと笑われたことは、忘れられない思い出である。

 

「……おい」

 

 並んで歩いていた関さんが、何故かジト目で睨んでくる。

 

「な、何?」

 

「今、趙空殿を思い出していたな?」

 

「――エッ? ナンデ?」

 

 ちなみに、趙空という名は真定県で出会った趙雲、星のお姉さんの名前だ。何故か関さんは彼女を目の敵にしている。

 

『字は子然、真名は葵と申します、一刀様♪』

 

 俺が葵さんと出会ったのは真定県に向かっていたときで、彼女は私兵部隊を率いて賊の討伐に向かっていた最中だった。

 

 切れ長の瞳が向けられた瞬間、星の面影を感じた俺は迷うことなく彼女に声を掛けていた。

 

 頭部を白いカチューシャで飾り、青い長髪を高い位置で結んでいて、痩せ細った身体を隠すように身丈のある白い羽織を纏っていた。

 

 彼女は俺が健在であることを知ると、暖かく……抱きしめて迎えてくれた。俺はそのまま葵さんの隣で実戦を、指揮官のいろはを彼女から教わることになる。

 

「ふん! 確かにあの戦いぶりは見事だったと認めよう。確実に相手を追い込み、決して無理はしない。『真定の白き狼』という二つ名に相応しい戦いぶりだった」

 

 確か、そのときは関さんはいなかったはず。ってことは……

 

「……み、見てたの?」

 

 彼女は拳を握り締めと、

 

「あぁ、見ていた! で、ずっと私は言いたかった。その戦場の最中、お前達は何をしていた!?」

 

「……な、何をって?」

 

「ほぅ、惚けようと言うのか。私にはお前が後ろから抱きしめられたり? 衣服の隙間に手を入れられたり? み、耳を噛まれていたように見えたのだが――!?」

 

「あ、ああっ! あれは何事にも動じない心を養う訓練とか何とか……」

 

「喜んでいただろう!!」

 

 ――勿論!

 

「めっそうもございません!」

 

「し、しかも! あ、あの女!! こともあろうにお前のいっ、い、いい――!!」

 

 動揺して関さんの声が裏返っている。

 

「そ、それも、見てましたか……」

 

 二人っきりになったとき、突然ジャレついてきた葵さんが放った一言である。

 

『――あぁっ、もう駄目ッ! 葵は、葵は一刀様の犬です!! だから一刀様、褒めてくださいましッ!』

 

 もし彼女に尻尾が付いていたら、それはもう勢い良く振られていたに違いない。何でも、楽快の毒にやられた後遺症だそうだ。

 

「――何が真定の白き狼だ! ただの犬ッコロではないか!! し、しかも、趙空殿の頭をあ、あんな風に撫で回すなんて!!」

 

「あ、あんな風って、ただ普通に頭を――なっんでもないです!」

 

 関さんが剣の柄を握り締めたので、俺は全力で首を横に振る。

 

「そ、それよりもさ! 真定からずっと一緒だけど……良いの?」

 

「……何が言いたい?」

 

 ニコニコッと笑みを浮かべる関さん。

 

「その……、盗賊イジメとか?」

 

「貴様が逃げださないか見張っているのだ! 盗賊を懲らしめるのは、お前を斬り捨ててからでも遅くはない!」

 

 そろそろ後に引けなくなって逃げ出す頃合い、というのが彼女の読みらしい。

 

 俺としては関さんが隣にいてくれるだけで、これほど頼もしいことはない。それに――

 

「何を嬉しそうにニヤニヤしている。気持ち悪い……」

 

「き、気持ち悪いは酷いな。でもほら、一人じゃ無いって良いなって思ってさ。そう思わない?」

 

「……それも、もうすぐ終わりだ」

 

 ぷぃっと、顔を反対側へと向けてしまった。

 

 それにしても、話相手がいると旅もあっと言う間に感じる。だってほら、もう啄県に入ったんだから。

 

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 畑を耕している第一村人を発見。さっそく劉備さんの実家を尋ねることにした。

 

「……劉備? 誰だべ?」

 

「へっ?」

 

「なんだと?」

 

 おじいさんの予想外の一言に、俺と関さんの声が裏返る。

 

「おい、この村に劉備って奴ぁいたっけか?」

 

「どうだったかねぇ……」

 

「――あ、あれ?」

 

「…………」

 

「あっ、すまんが兄ちゃん、これ小屋まで持ってってくんろ〜」

 

 野菜の入った籠を渡される。

 

「えっ? あぁ、前に置いとけば良い? って、見ず知らずの俺に預けていいの?」

 

「盗んでもええぞー!」

 

「案ずるな、盗めば私がこの男を叩き斬ってやるぞ」

 

「えらんことは、せんでええ! 盗んでもええって言ったら、盗んでもええんだ!」

 

 おじいさんが凄まじい形相で声を荒げる。

 

「そ、そうか。それはすまなかった」

 

 気まずい空気が漂う中、隣で歩いていた関さんが首を傾げる。

 

「何故怒られねばならんのだ?」

 

 ――俺にもさっぱりです。

 

 出会う人、出会う人に劉備さんのことを尋ねるも、誰もがそんな人いたかなぁと首を傾げたあと、あれしろこれしろと何かと用事を押しつけてくる。……俺だけに。

 

 結局、意味も分からず手伝いをさせられて、時間だけが過ぎていく。

 

 ……それにしてもだ。劉備さんのことを誰も知らないなんて、本当にそんなことがありえるのだろうか?

 

 関さんは厳しい目で村を見渡したあと、隣で大きな溜息を吐いた。

 

「ごめん、すぐに見つかると思ったんだけど……」

 

「いや、さすがにここまでくると、私もすぐに見つかると思っていた。だが、どうにも村人達の様子がおかしい。まるで劉備殿の存在を隠そうとしているように思える」

 

「隠す? 誰から?」

 

 関さんが大真面目な顔をして、俺を指差す。

 

「――何で俺!?」

 

「ほぅ、ここにきて惚けるというのか。貴様は女性を飼い犬のように扱う男だからな!」

 

「ちょっ! 誤解を招く言い方は――ハッ!!」

 

 向こう側に居た親子と目が合った。その瞬間、母親は子供を庇うように抱きしめると、俺を見て肩を震わせる。

 

「――盛大に誤解ですから!」

 

 母親の胸の中にいた少女は、関さんを指差しこう言った。

 

「お母さん。あのお姉ちゃんはお兄ちゃんのワンワンなの?」

 

「ななななっ――」

 

「散歩中?」

 

 たじろく関さん。耳まで赤くして、全力で否定する。

 

「私はこの男の犬などではなーい!!」

 

 親子は大きく目を見開き、関さんを見上げたまま固まってしまった。

 

 凍りついた空気を何とかするために、俺は関さんの頭にそっと手を伸ばす。

 

「可愛いだろ? ヨシヨシヨシ……」

 

 ここぞとばかりに関さんの頭を撫でる。

 

 ……あれ?

 

 拳の一つくらい飛んできそうなのに、撫でられたまま?

 

 突然腕を掴まれたかと思ったら……

 

 ――ガブッ!

 

「アッーー!!」

 

 噛まれた、噛まれた!!

 

 クスクスと笑う親子と、笑顔で唸る関さんがいた。

 

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 先ほどのやり取りが功を奏したのか、親子の警戒心はすっかり解けていた。

 

「ではわざわざ落とし物を届けにこの村まで?」

 

「そうなんですけど……」

 

「誰もが劉備という人物は知らぬと言う。私達には彼女が嘘を吐いたとは思えないのだが――」

 

 母親はしばらく考える素振りをしてから、ポンと手を叩く。

 

「村長さんなら顔が広いから何か御存知かもしれませんよ?」

 

「村長?」

 

「この道を真っ直ぐに歩いた所にある大きな家が村長の家ですわ」

 

「一度尋ねてみます」

 

 親子にお礼を言って村長の家に向かおうとしたとき――

 

「――待て!!」

 

 俺達を呼び止めたのは、木刀を持った小さな男の子だった。

 

「……お前だな、お姉ちゃんを攫おうとしているのは!」

 

「あ、ヤー君だ!」

 

 女の子が男の子の名を呼んだ。そうか彼はヤー君というのか。――いやいやそれよりも、誰を攫いにきたって?

 

「もしかして桃色の髪で、羽飾りの髪留めをしていて優しそうな……胸の大きなお姉さん?」

 

 思いっきり、関さんのゲッコツが突き刺さる。泣いていいよね……。

 

「コイツ! やっぱりお姉ちゃんの胸目当てだ! お前なんかにお姉ちゃんは渡さないぞ!」

 

 ヤーと呼ばれた少年が、木刀を構えて駆けてくる。

 

「――げっ、本気かよ!?」

 

 その一振りをかわして、俺は全力で逃げる。

 

「――待てぇぇぇ!!」

 

 剣を届けにきただけなのに何を勘違いされたのか、木刀を持った少年に追いかけられることになるなんて!

 

 ――どうする? 無理やり木刀を奪い取るほうが手っ取り早いか? でも弾みで怪我でもしたら大変だ。相手は子供だし、できることならここは穏便に済ませたい。

 

 逃げながら武器になりそうな棒を探して、関さん達がいる場所まで戻ってくる。

 

「ヤー君、がんばれ〜」

 

 女の子は少年に暢気な声援を送り、それを微笑ましく見守る母親。

 

 ……えっ、止めてくれないのかよ!?

 

「やっ、ヤーッ!」

 

 防戦に徹し、振り下ろされる木刀を往なし続ける。

 

 ――カコッ、カコン!

 

 ヤー君程度の力量なら、すぐにでも小手を打ちこめそうだ。するとどうだろう。少しずつだが心に余裕が生まれてくる。

 

「おっ、ほらほら、まだまだ踏み込みが甘いな! 正面!」

 

 木刀が向かう先を言いながら、真正面に大きく振り下ろすと、ヤー君はそれを受け止める。

 

「お、お姉ちゃんは俺が守るんだ! お前なんかに渡すものか!」

 

 黒曜石のような瞳で俺を見据えて、ヤー君は木刀を横に大きく振った。

 

「そんな大振りじゃぁ、交わされて当然! ――小手!」

 

 俺の一振りを防ぐことができず、ヤー君の手から、カランカランと木刀が零れ落ちる。

 

「くそっ!」

 

 腕を押さえながら、涙目になって俺を睨みつける。

 

「最後まで、諦めるな!」

 

 ――関さん!?

 

「守りたいものがあるのなら、最後まで諦めるな! お前がそこで諦めたらお姉さんはどうなる? この悪党の餌食だぞ! 落した剣を拾え! 相手は止めを刺さずに待っている。それは相手が油断している証拠。さぁ、剣を取って戦うんだ!」

 

「はい、師匠!」

 

「よし!」

 

 ――よくねぇ! あと、師匠って何だよ、師匠って!

 

 心でツッコミを入れながら関さんを盗み見ると、親子が座る長椅子に腰かけ、琥珀色の瞳を鋭く光らせている。

 

 ――あれ? いつの間にか俺、劉備さんを攫いにきた悪者ですか?

 

 復活したヤー君も、やってやるっと気合十分。俺を睨みながら何度も剣を振り下ろす。

 

 ――カン、カン、カン!

 

 気持ちの良い音が辺りに響く中、俺は考える。この場を乗り切るにはどうすれば良いのかと。

 

 ……わざと当たって負ける? 嫌だ。痛いのは嫌だ。

 

 なら力の差を見せ付けて、戦意を消失させる。……これだ。

 

 武器と武器が重なり合った瞬間、力任せに少年を押す。

 

「くそっ!」

 

 歯が立たない。その力の差を否応なく思い知らされた少年は、戦意を喪失させる。

 

「……終わったな」

 

 と、思ったことを口にしたそのとき……

 

「苦戦しているようだな、ヤー!」

 

「み、みんな!」

 

「とぉーっ!」

 

 少し高い所から飛び降りて着地した四人の少年。その手には物騒にも木刀が握られている。

 

 ……待て待て待て。捕まったらタコ殴りじゃないか。くそっ、どうしてこうなった!

 

 関さんに助けを求めるも、彼女は占めたと言わんばかりに笑みを浮かべて、ヤー君を鼓舞する。

 

「ヤー、援軍だ! 一人で敵わぬ相手なら皆で力を合わせるんだ。――お前たちならやれる! さぁ、そこの悪党からお姉さんを守れ!」

 

「ハイ! 師匠!!」

 

 ……へぇ。

 

 関さんと旅をしてきたけど、こんな風に楽しそうにしている関さんは珍しい。

 

 よし。こうなったら悪者でも何でもやってやるぜ!

 

「ふふっ、ふふふふふ! ハーッハッハッハ! 我が名は悪の帝王。力こそ正義! 何をやってもまかり通る! さぁ力無き者よ、我に平伏せ! ハーッハッハッハ!」

 

 ガタリと関さんが闘気を纏って腰を浮かせたので、俺は慌てて演技、演技と言い聞かせに走る。

 

 ……はぁ。

 

 さてっと、どうしたものか。子供達を木刀で痛めつける訳にもいかないって――

 

「うわわわっ……ちょっと待った!」

 

 襲い掛かってくる子供達から逃げる。逃げる逃げる!

 

「待て、悪の帝王っ!」

 

「待てと言われて待つ馬鹿がどこにいるか!」

 

 ……タコ殴りだけは勘弁!

 

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 子供達が木刀を振り上げて、北郷を追いかけていった。

 

「この村の子供達は頼もしいですね」

 

「ふふふっ、そうですね」

 

「皆、桃香お姉ちゃんが大好きだからね」

 

「そうね」

 

「やはり劉備殿はこちらに?」

 

「そうね、もう隠していても仕方ないわね。確かにこの村の出身ですよ。桃香ちゃん、騙されやすい性格をしてますでしょう? だから村の皆で守ってやらないとってね。桃香ちゃん目当てで尋ねてきた殿方には、お付き合いするのに相応しいかどうか、皆で確かめることにしているの」

 

「しかし子供を出しにするのは……」

 

「でも、これが一番分かりやすいのよ。あら、戻って来たわ」

 

「増えてるね!」

 

 木刀を握り締めた十人の子供達に追いかけられている北郷。一体彼はどう乗り切るのだろうか。

 

 っと、思っていたら私に向かって走ってくるではないか。

 

 いつぞやのことを思い出す。だが今回ばかりは私に丸投げとはいかない。

 

「緊急事態なんだ。――ごめん!」

 

 彼は強引に私の腕を引っ張って立たせると、――ッ!!

 

「あら残念……」

 

「――な、何を!?」

 

「後ろから、ぎゅ♪」

 

 彼は私の腹部に腕を回して身体を引き寄せ「ごめん、少しだけじっとしてて」と、耳元で囁くと、私の喉元に木の棒を押し当てた。

 

「動くなぁーッ! 動けば、お前達のお師匠様の命は無いぞーッ! っと、それから関さんは笑ってないで怯えてっ」

 

「いや、すまんすまん……んっ、ん!」

 

 子供相手に必死なのが余りにも可笑しくて、噴き出しそうになるのをぐっと堪える。

 

 目の前の子供たちが一斉に、師匠、師匠と悲鳴を上げる。

 

 ……あぁ、こういうのも悪くない。

 

「こいつらノリ良すぎて……!」

 

 北郷が苦笑しながら、困ったなぁと私の耳元で呟いた。何だ、北郷も何だかんだ言って、楽しそうではないか。

 

 ……ならば、私も人質らしくしてみるか。

 

「は、放せ、この外道がっ!」

 

「こ、こら、暴れるな! って、お願いっ、お願いですから暴れないでください……」

 

 小さな声で暴れないでほしいと頼む北郷。

 

 私だって、そこまで空気が読めなくはない。

 

「心配するな。本気で抵抗するつもりはない」

 

「ありがとうございますって、違う! ――最初に言った通りに、じっとしててくれ!」

 

「私は今人質なのだろう? 人質は暴れるものだ――」

 

「――いや、それはそう何ですけど」

 

「……? もっと腕に力を入れねば、人質に逃げられるぞ?」

 

「――おまっ!」

 

 彼は数を数え上げながら、徐々に腕の力を強めていく。

 

「師匠! くそっ! 卑怯だぞ!」

 

「ふふふっ、俺の勝ちだ! さぁ全員その物騒な木刀を捨てろ!」

 

 カランカランと木刀を手放す少年たちに、極悪非道のこの男はこう言い放った。

 

「ハーッハッハッハ! ふむぅ、だがこのまま終わってしまうのは面白くない。お前達に師匠を救う機会を与えてやろう! 俺の生まれ故郷に伝わる戦い、ドッジボールだ!」

 

『どっぢぼーる?』

 

 聞き慣れぬ言葉に、誰もが疑問符を浮かべる。

 

「場所はここで良かろう! 時は一刻後。師匠を助けたければ、命を捨てる覚悟で俺に挑んでこい! ハーッハッハッハ!」

 

「くそっ、ここは一先ず撤退だ!」

 

 そう言って、子供達は木刀をそのままにして、どこかへ走って行ってしまった。

 

「……はぁ」

 

 耳元で北郷の深い溜息が漏れる。

 

「ふふっ、見事な悪党っぷりだな」

 

「マジ勘弁してくれ……」

 

「で、いつまでお前は私を人質にしているつもりだ?」

 

 北郷は私から慌てて距離を取ると、隣にいた親子に遊び道具を作ってほしいと頭を下げた。

 

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 一刻後。いつの間にか劉備さんを攫いにきた男を追い出すことから、お師匠様を助け出すことへと趣旨が変わった、俺と子供達との真剣勝負が始まろうとしていた。

 

「あれかぁ? なんじゃ、頼りなさそうじゃのぉ……」

 

「でも中々の好青年だったぞ?」

 

「良い男じゃない?」

 

「でもね、お兄ちゃんは、女性を飼い犬のように扱う男だって、黒髪のお姉さんが言ってたの! ヨシヨシって」

 

「――なんじゃと!?」

 

「ひゃひゃ、このままではどこぞの馬の骨に、村一番の娘っ子の桃香ちゃんが、犬のように扱われてしまうのぉ!」

 

「じじ、なんか言い方がえっちーの、めっ!」

 

「ひゃひゃ、怒られちまったわぃ」

 

 村中の人達が集まって、何やらじろじろと俺を品定めしているような。……気のせいか? 

 

 集まった子供達にドッジボールの説明をすませ、所定の場所へと移動することにした。

 

 どうやら俺に味方はいないようだ。十対一。一応外野には関さんがいるものの、彼女は笑いながら「球は子供達に渡すぞ。私は可愛い弟子達の味方だ!」と大声で宣言したので、十一対一。

 

 まさに四面楚歌。だが俺には小学生のころに培った高度なテクニックがある! 初めてドッチボールをする子供達なんかに負けはしないさ!

 

「では始めるぞぇ!」

 

 審判は村の代表である村長さんにお願いした。かっかかっかと笑いながら引きうけてくれた良い人だ。

 

 村長がボールを空高く放り上げる。子供とのボールの取り合いに俺が負けるはずもなく。……難なくボールを陣地に引き寄せる。

 

「うわ! 汚ねぇ!」

 

 早速子供達から野次が飛んだ。

 

「小さいお前達が悪い! 早く大きくなれよ!」

 

 勝手が分からず、団子になって逃げる子供達にボールを投げつける。

 

 ――バシン!

 

「アウトじゃー」

 

 ショットが決まり、悔しそうに少年が外野と入れ替わる。

 

「くそーっ、リーの仇!」

 

 ボールは彼の心を映すかのように、真っ直ぐ俺の胸に飛び込んでくる。

 

「甘い甘い!」

 

「――そんな!?」

 

 キャッチされた瞬間、仇を討とうとした少年は距離を取ろうと、コートの左側へと急いで逃げる。

 

 俺は彼を見ながら、右側の隅っこに突っ立っていた少年へと投げつける。

 

「うわっ!」

 

 まさかボールが飛んでくるとは思っていなかった少年は、見事に反応が後れ、ボールを受け損ねてアウトになる。

 

「うわ、汚ねぇ! 本気で汚ねぇ!」

 

「煩い! 油断していたほうが悪い!」

 

「おい、こっちにボールを回せ!」

 

 ――パス回しの有効性に気付いたか?

 

 だが、させるものか!

 

 ボールが少年の手から離れた瞬間、すぐさま俺はその軌道に割り込みインターセプト。

 

 その瞬間、内野にいる子供達が逃げるように俺から距離を取り、野次を飛ばす。

 

「横取りとか汚いぞ!」

 

「横取りされるようなパスを投げる方が悪いんだよ!」

 

 さてっと、子供達はすでに体勢を整えている。さすがに距離を取られると避けられてしまうのがオチだ。

 

 なら――!

 

「喰らえ、魔球カーブ!」

 

 回転をかけたボールが放物線を描きながら、ノロノロと少年に襲い掛かる。

 

「これなら!」

 

 ――キャッチできるかな?

 

「あっ!」

 

 身体から離れていく、予想外の動きを見せるボールに、少年は無理をして受け損ねてしまう。

 

「アウトじゃー!」

 

「くそっ! てりゃ!」

 

 直接狙ってくるショットを難なく受け止め、次の一手を放つ。

 

「この必殺技がお前達に受けられるとは思えないが、受け止められるものなら、受け止めてみろ! 必殺、天井ボール!!」

 

 天高く投げ上げたボールが、徐々にスピードを増しながら落下してくる。

 

 ……種を明かせば、一度落してからボールを拾えば良い。

 

 だが俺からの挑戦という挑発と、ボールが欲しいという欲求に少年は天井ボールに引き寄せられる。そして――

 

「――アウトーッ!」

 

 またもボールは少年達の手から零れ落ちるのであった。

 

「残念だったなっ!」

 

「その必殺技見きった! 必殺、天井ボール返し!」

 

 俺の真似をして空高く放り投げたボールが落下してくる。勿論、俺はワンバウンドさせてから拾う。

 

 ――何か?

 

「あっ、太守様だ!」

 

 と、叫んで相手の背後を指差す。皆の視線がそちらに向いた時、俺はボールを足下目掛けて投げつける。

 

「あ、アウトじゃーッ!」

 

 この一連の流れに、外野席からも大ブーイングである。

 

 関さんが外野で頭を抱えているが、気にしない!

 

 ――何てったって、今の俺は悪の帝王。今の俺に正義なんて皆無だからな!

 

 正面から投げても、キャッチされると気付いた少年達は、パスを回しだした。

 

 ――くそっ。速さがあるな。

 

 外野から内野に向かうボール。インターセプトが遅れた俺に、最初にして最大のピンチが訪れる。

 

 超近距離戦だ。

 

「いけっ、ヤー!」

 

「これで、終わりだー!」

 

 超近距離戦はタイミングが命。だがご丁寧にも、そのタイミングを教えてくれるのだから、――ありがたい!

 

「……そ、そんな!」

 

 絶対的有利な近距離線で、ボールをキャッチされたヤー君が目を見開く。

 

 ――分かるぜ、その絶望感。ニヤニヤが止まらない!

 

 そして最大のピンチを凌げば、最大のチャンスが訪れる。

 

「さぁ、死んでもらうぞッ!」

 

「ヤーッ! 逃げろぉぉぉ!」

 

 さぁ、逃げろ逃げろ! 逃げればその背中にボールを叩きつけてやる!

 

「――くそーっ!」

 

「――ヤー! 背中を見せるな! 最後の最後まで諦めるんじゃない!」

 

 外野にいた関さんが、絶望の淵にいたヤー君に向かって叫ぶ。

 

「また余計なことをっ」

 

 立ち直る前にアウトになって貰うぞ!

 

 フェイントを数回入れて、足下目掛けて投げつけると、ヤー君は身体が地面と平行になるほどのジャンプを見せると、そのまま地面へと落っこちる。

 

「セーフ!! セーフじゃぁ!」

 

 ……ちょっ、そんな高度な避け方するのかよ!?

 

「――帝王、覚悟!!」

 

 し、しまった!

 

 俺がヤー君に気を取られていた瞬間を狙って、ボールを拾った少年が勢い良く走ってくる。距離を取ろうと後ろ走りで逃げる俺に――

 

「――うおっ、お約束っ!」

 

 踵に地面から出っ張った石が引っ掛かる。転んだあとにボールにぶつけられ――

 

「アウトじゃー! 子供達の勝利じゃ!」

 

 呆気なくこの戦いの幕が下り、子供達の勝鬨が、村中に響くのであった。

 

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 コートの中で立ち上がれない俺の傍で、大きな溜息を吐いた関さんの一言。

 

「――大人気ない」

 

 ちなみに子供達に負けたことで、諸悪の根源である悪の帝王は俺の中から去って、正義の心を取り戻したという設定だ。

 

 だがそんなことはどうでも良いと、子供達は関さんを誘ってドッジボールを始めてしまった。

 

 邪魔だからと追い出され、木陰でしょんぼりと休憩していると、年配の女性に声を掛けられる。

 

「うふふっ、お疲れ様ね」

 

 敷いていた筵を見て、これ娘のでしょう? と指差して苦笑いする。

 

 ――あっ、挨拶しなきゃ。

 

 俺は立ち上がって、一礼する。

 

「初めまして。北郷一刀と言います。劉備さんのお母様ですよね?」

 

 彼女はあっさり頷くと、

 

「ここまで来て貰ったのに、本当にごめんなさいね。もう少しだったのだけど、子供達が今遊んでいる、どっじぼーる、だったかしら? あれをしていたときの北郷様を見て、皆さんが桃香と付き合わせるのは反対だって……」

 

「……へっ? 付き合う? 何の話ですか?」

 

「えっ? 桃香との交際を認めて貰うために、この村まで来たのではないの?」

 

「いや、俺の目的はこれを届けにきただけで……」

 

 荷物から布にくるまれた剣を取り出す。その柄の飾りを見たとき……動揺もせず、落ち着いた物腰で俺に問う。

 

「どうしてこれを? 名も知らぬ男に奪われてしまったと、娘から聞かされておりましたのに――」

 

 劉備さんの名を偽った男を、何故偽物だと思ったのか。何故、この剣を届けるために幽州へと向かったのか。色々と突っ込まれると困ることばかりで、……弱ったなぁ。

 

「えっと、命を預けてくれた仲間達と奪い合いまして、これを持って逃げる最中に河で溺れちゃいましてね――!!」

 

 すると、劉備さんのお母さんは突然噴き出して笑いだす。

 

「――ご、ごめんなさいね! 何だか一生懸命誤魔化そうとしているのが面白くて。言い辛いことなら構いませんわ。ただこの剣を届けてくれた。それだけで北郷様は欲の無い、優しい御方だと分かります。……本当にありがとうございます」

 

 俺に深く頭を下げたあと、背筋を伸ばし静かに何かを纏った。

 

「北郷様は今の時代をどう御思いでしょうか――」

 

「……それは」

 

 それは口に出すのも憚れること。役人に聞かれた瞬間、彼女は罪人として引っ立てられてしまうだろう。なのに彼女は話を続ける。

 

「平和に見えるこの村でも、外に出れば耳や目を塞ぎたくなるようなことばかり。事実、娘も襲われ、代々受け継がれてきた大切な宝剣を奪われてしまいました。娘は運良く生き延びてはくれましたが、一歩間違えれば命を落としていたことでしょう」

 

 その剣を手渡すと、劉備さんのお母さんは内心を打ち明けてくれた。

 

「我が家は中山靖王劉勝の末裔、それを証明する物がこの剣なのです。皆が苦しむこの時代に、劉の血筋たる者が普通の村娘として、平穏無事に暮らす訳には参りません」

 

 彼女の立ち振る舞いは、まさに高貴な身分の者のそれだ。

 

 確かその血筋から、政変に巻き込まれるのを避けるために、幽州という田舎にいるんだっけ。

 

「貧しいながらも、私は娘にそれなりの教育を施してきたつもりです。母親としては北郷様のような方と一緒になって、幸せに暮らしてほしいのですが……」

 

 複雑な心境で語ったあと、すこしおしゃべりが過ぎたと、有無も言わさず話を打ち切ると、何かを思い付いたと言わんばかりにパッと微笑む。するとどうだろう、今までの厳かな雰囲気から一転、声を掛けてきたときみたいに暖かな雰囲気へと戻る。

 

「あっ、娘はいずれこの村から旅立つことになるでしょう。そのときはこの村人達のことなんて気にしなくても構いませんからね……ふふふっ」

 

「えっと……」

 

「ほらっ御連れの方が待ってますよ。早く行ってあげなさいな」

 

 そう言って、彼女は子供達の方へと振り返ると、関さんに頭を下げて歩いていった。

 

 関さんも一度頭を下げたあと、手を振って俺を呼ぶ。

 

「話は済んだか?」

 

「あぁ、無事に事が済んだよ。これも関さんのお陰だね」

 

「ならばこっちにきて、私と勝負だ!」

 

 今までで一番爽やかな笑みを浮かべて、ボールを突き出し俺に勝負を挑んでくる関さん。

 

「――良し、受けて立つぞ!」

 

 子供達の歓声の中、コートの中へと移動して構える。

 

「さぁ、こい!」

 

「いくぞっ、はぁぁぁっっっ――!!」

 

 一仕事終え、肩の荷が下りたこの時……、俺は何も考えていなかった。彼女の放ったボールが俺の腹に突き刺さり……息ができ、なく――

 

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 頭の下に何か柔らかいもの……。それが、妙にフィットしていて……

 

 目を開けたその瞬間、関さんのあっという声と……、右手に持っていた黒髪の先っちょをパッと手放した。

 

「いや、これはだな! 魔が差した訳では無くてだなっ、お前が気持ち良さそうに、いつまでも寝ているから――!!」

 

 やべぇっ、関さんがいつも以上に可愛い!!

 

 そうか。ここは天国かっ――!

 

 天国ならば仕方無い。とにかく、この夢のような状況を存分に味わうためにもう一度目を閉じる。

 

「さっさと起きんか!」

 

「おぉっ?」

 

 頬をペシペシと叩かれる。……馬鹿な、痛みがあるだと!?

 

「起きたのならさっさと頭をどけろ! 動かれると、くすぐったい!」

 

「そんな、天国だけど天国じゃないなんて!」

 

 こうなったら起きる前に、寝返りを、打つべし! 打っ――打てないっ!

 

「――何寝ぼけたことを、ひゃっ!! ――止めぬか、コラッ!」

 

 がっつりと頭を上から押さえつけられる。

 

 もう一度寝返りを打てば、うつ伏せだというのに――でもこの状況、堪らなく!!

 

「ぃ〜〜♪」

 

「き、気持ちの悪い声を出すなーっ!」

 

 頭の下にあったものが二つに割れ、俺の頭は地面へと勢い良く叩――

 

-8ページ-

 

 ……目が覚めると、そこは知らない天井だった。

 

 宿? なんか雰囲気的に、……朝?

 

 周りには誰もおらず、机の上には手紙と袋に入れられた路銀、そしてオレンジ色の宝玉が置かれていた。

 

 ……俺宛?

 

『頭は大丈夫か?』

 

「……」

 

 って、あぁ、思いだした! きっと普通に心配してくれてるんだな。

 

『――目覚めないからと、挨拶も無しに旅立つのは気が引けた。よって文にする』

 

 そっか。彼女が俺を置いて旅立つってことは、疑いが晴れたんだ。

 

 続きに目を通す。

 

『――本当に頭は大丈夫か?』

 

「心配してくれて……るんだよな?」

 

『――本題に入る。正直今でも信じられない。だが貴殿は間違いなく盗まれた持ち主へと届けた。己の物にすることもできたのにも関わらず、だ。だから貴殿の言ったことを信じよう。だからと言って、認めたわけではない。膝枕されたからと調子に乗るな。そもそもあれは村人達が何を勘違いしたのか――』

 

 と、手紙の半分以上に俺を膝枕していた経緯が綴られている。

 

 何でも、俺と劉備さんのお母さんとのやり取りを皆が見ていたようで、その雰囲気の良さに危機感を覚えた人達が、俺と関さんをくっ付けようとしたらしい。

 

 全く以て好い迷惑だって書かれている。

 

 えっと、続き、続き……

 

 ――先日、宝玉を商人から買った。何でも七つ集めると願いが適うらしい。七つ集めて願いを叶えるも良し、これを売って路銀の足しにするもよし。嫌な思いをさせてしまった謝罪の品として受け取ってほしい。

 

 俺はその宝玉を手に取って透かしてみる。――しっかり者の関さんに、何があった? 少し心配だけど、手放した辺りをみると大丈夫か?

 

 ……七つ集めるのも面白いかもしれないが、やはり手持ちがなければ旅はできない。袋に入った路銀が少なくなったときに売らせて貰おう。――関さんの厚意、ありがたく頂きます。

 

 ――またどこかで会えれば良いな。私は先に行く。弱き者達を救うために。貴殿の無事と活躍を祈っている。――関雲長より。

 

 ……関雲長?

 

 俺を膝枕してくれて、髪先で遊ぼうとしていた人が……関雲長?

 

 頭撫でちゃったよ!? ……歯型が付くくらい、本気で噛まれたけど。

 

 でも、そうか。俺の前で名前を言いにくそうにしていた理由が分かった。

 

 最初に俺が名前を言い当てたから警戒していたんだ。盗賊みたいな人から、あなたどこの誰ですよね! って言われたら、そりゃ怖いよな。

 

 ……それにしても。

 

「先に行く……か。そっか、関さんに先を越されたのか」

 

 なら早く星を迎えに行かなきゃ。きっと、待ってくれている。

 

 ……恥しい話、一人じゃ何もできそうにないしな。

 

 何はともあれ腹ごしらえだと食事を済ませ、公孫?の下へと向かう準備を始めるのであった。

 

-9ページ-

 

 あとがき

 

 大変、お待たせしました! 気長に待ってくださった方、読んで頂いた方へ、本当にありがとうございます。

 何が一か月更新だ。もう二カ月以上も空いたじゃないか!っと……。お怒りは御尤もです。敗因は予想以上に忙しくなった日常と、体力の無さ。一番してはいけないであろうプロットの部分的な変更と、集中力を奪う夏と熱暴走、意志の弱さ(汗

 

 本来なら真定で、趙雲のお姉さんの話なんですけど……

 

 小説を書いていると、どうにも趙雲のお姉さんが厄介でして……妹がいないところで、一刀を愛玩しだし、二人きりになれば、楽快の毒が原因で気が狂ったように甘え出す趙雲のお姉さんに、一刀も雰囲気に飲まれて……と、これはまずいと急遽変更致しました。

 

 もう彼女は登場させずに話題だけにして、さっさと宝剣を届けよう。でもただ届けるだけでは面白くないので、ちょっとした問題を起こし、子供相手に馬鹿丸出しで勝負する一刀。それを見て、頭を痛めつつも悪くないと、子供達と時間を過ごす関羽。そして別れという流れにしました。

 急ぎ足で、無茶苦茶な終わり方ですけど、今回はこんな感じとなりました。

 

 とりあえず、形になった気がする! っということで次へと進みたいと思います。機会があれば手を加えるということで、ここはひとつ(汗

 

――次だ、次を寄こせ! と、思って頂ければ幸いですが。それではこの辺りで失礼します!

 

説明
この作品は、真・恋姫†無双の二次創作物です。
 真定県に向かった前回から話を一気に飛ばしまして(汗 真定県を旅立った二人。目的地である幽州啄郡へと入ります。
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コメント
JohnDoe様――誤字報告ありがとうございます。辞書で調べてみると「やりとりする、交換」の意味でした。漢字では「躱す」が正解のようです。……こんなに難しい字だったのね(汗 勉強になりました(ぉ(テス)
誤字報告  その一振りを交わして、俺は全力で逃げる。  「そんな大振りじゃぁ、交わされて当然! ――小手!」  交わす→かわす 漢字ではないらしい(JohnDoe)
まあくん34様――ありがとうございます! もうしばしお待ちを〜!(テス)
続きが読みたいー(まあくん34)
patishin様――昇竜繋がりということで、無理やり捻じ込んでみましたw そ、そういえばもうすぐ一か月……ぐはっ!!(テス)
つっかもうぜ!!!ドラゴ(ry・・・・ぬぅうおお!!主よ、早く続きを・・・ぐはっ!!!(patishin)
rikuto様――ぎゃー!感想ぁー! 次だ、次を寄こせ〜ありがとうございます! 次回はぜひとも書いてみたかった地点ですので、またその一言が頂けるかどうかと、ビクビクしながら書いてます!(テス)
にゃ〜!星のお姉さんに悶えたとか関さんとの冒険が唐突に終わってしまったとか次回新展開待て!とか感想は置いといて――次だ、次を寄こせ!こうですか、分かりません><(rikuto)
hall様――噂を耳にして〜と言うのでは無く、知識として知っていて、その可能性が高い、たぶんいるはず、という感じです。(テス)
そういえば、一刀が公孫賛の所に星がいると知ったのはどの辺りだったでしょうか?(hall)
patishin様――このあと色々と出てきますので、楽しみにお待ち頂ければと思う次第であります!(テス)
え〜っと・・・おかわりはまだか!!!(patishin)
☆samidare☆様――おぉ、そう言って頂けますか。なるべくということで、ここはひとつ(願(テス)
――次だ、次を寄こせ!ハリーハリー(☆samidare☆)
枝豆様――更新、お待たせしました! こんなに沢山の人に愛されてる二人ですから、きっと再会できるはずです! っと、再会させないとヤバイ気が(汗(テス)
葉月様――内容が少し気になりつつも、楽しく読んで頂けたようでほっとしています。毒により熱を帯びた身体は痩せ細り、いつしか子がなせぬ身体になってしまった。愛されることも、真名を許せるほどの人物も私の前に現れることは……なかったはず、だったのですが……チラッ。っというちょっと真面目なお話でもありました。ただ据え膳食わぬはゲフン、ゲフン――。(テス)
TK様――お待たせしました! コメありがとうございます! 再会を求める沢山の声に、二人は愛されてるなぁと。嬉しゅうございます!(テス)
仕事人様――再会に向けて歩き出した一刀ですが〜、さくさくと行きたいところです。(テス)
更新お疲れ様です!二人の再会のときをずっとまってます!次回も楽しみにしています!!!(枝豆)
更新お疲れ様です!中々面白い内容で楽しく読めました。なんだか星のお姉さんの説明を読んでいると毒のせいなのか物凄くMですよね。妹がSで姉がM色んな意味で凄い姉妹ですね!次回も楽しみにしています!(葉月)
待ってました!!更新乙です!次は遂に星と再会か!!ちなみに初コメです^^(TK)
公孫?のところへ向かうということは!!・・・・・・いよいよ星と再開かっ!!(仕事人)
うたまる様――一刀の優しさも相まって、ぇぇ。狼なだけに(ぁ タイトルも次回から変更との声が、聞こえてくるとかこないとか(汗 と、もう少しだけ三姉妹編続きます。皆さんの反応が楽しみになってきました。早すぎず遅すぎずで更新頑張りたいと思います!(テス)
小鳥丸様――大変お待たせいたしました! 何とか更新できました。そして何気に皆さんから公孫?コールが(汗 えっと、次回お楽しみに!(逃(テス)
KG様――大変お待たせしました! そしてまた待って頂かなくては(汗 がっかりされない程度に頑張ります!(テス)
シリウス様――次回は多分、誰得?俺得!になりますけど、頑張りたいと思います! あと葵さんのアンコールありがとうございます! でも出番はココしか考えてませんでした(汗(テス)
kashin様――皆さんの反応から、本編に登場させなかったのが良かったみたいです。フラグ立て過ぎて、収拾つかなくなったりして(汗 二人の再会は色んな意味で遠いです。テス絡みが主に(ぁ 仕事も趣味も身体が資本ですね。健康には十分気をつけたいと思います!(テス)
転生はりまえ$様――おっ、続きを気にして頂けますか。ありがとうございます! 更新ペースどうなるでしょう? 筆が進むと良いのですが(汗(テス)
アンタレス様――更新情報届きましたか! 叫んだ甲斐がありましたね。 一話に一個くらいはニヤニヤできるネタが書けたらなぁとは思ってますw キャラ動いているようで、この調子で頑張ってみます!(テス)
確かに星のお姉さんが出てきたら、星食われちゃってましたよね(あっ、喰われるのは一刀か。お姉さんに(ぉぃw )  さぁ公孫賛の所ではどんなフラグを立ててくるのか楽しみです。 お忙しいでしょうので、自分のペースで書いてくださいね(゚∀゚)/(うたまる)
うおおおおお待ってました!いつ更新されるのかと毎日毎日TINAMIを彷徨っていました。何はともあれいよいよ次は公孫讃。なにが起こるのか・・・、次の更新はお早いことを祈っています(小鳥丸)
続きまってました!!次回も期待してるのでよろしく!!!(KG)
次回も楽しみにしてます。 そして星のお姉さん趙空さん きっとまた出てくるはず! わくわくしてまってます(シリウス)
さすが星の姉さんやで・・・ まだまだ再会までは遠い道のりのようですが一刀君はその間にいろんな人とフラグ立てて行くんだろうなー。コノヤロー  暑いですけどお体に気をつけて下さい。(kashin)
うん続きが気になる。どうなる次回?お早い更新を待ってます。(黄昏☆ハリマエ)
更新したって聞こえた気がしたからキタヨー。 髪先で遊ぼうとする関さんとかもうね。 テスさんの動かし方が好きだから毎回どのキャラにもニヤニヤでけて感謝の言葉もありますん。(アンタレス)
patishin様――行く先々でイベント発生させますから、ほんと困りものですw(テス)
samidare様――確かにニヤニヤかとw お姉さんはあえて語りだけにしました。こっちのほうが想像が膨らむようで、逆に良かったのかもしれませんw(テス)
茂夫様――躾!? いえいえ、求められるのが良いのです!w(テス)
さすが一刀wそしてまた旅の途中にイベントを発生させるんですね。(patishin)
scotch様――更新お待たせしました。星はまだかと、皆さんの期待の高さに、腰が抜けそうでございます(汗(テス)
ロードスネーク様――ありがとうございます! 辛い時期なので、少しずつ時間を見つけて頑張りたいと思います!(テス)
おぅ? コメントの順番が変動した(汗 失礼致しました。(テス)
砂のお城様――誰もが悶え死ぬ可愛さに、テスは自重致しましたぞ!!w 関さんとはまた近いうちに。いえいえ、あくまでここは幽州三姉妹編なのです。ですので次回は残りの燕人ということに。燕人の話は個人的に書きたい話なので、飛ばさずに書かせてもらおうかと思っています!(テス)
ニヤニヤしてしまうな。 それにしてもおねえさんはもっと登場するべきだな。 そしたらもっとニヤニヤできるww(samidare)
じゃあ間をとっておねーさんは私が躾けます(キリッ(茂夫)
更新乙っしたー。ええい!星の出番はまだかっ!?(scotch)
アカツキ様――出来れば再会させてあげたいのですが、このペースになると一体いつ頃になるのかなぁと。楽しみにしてくださっている方達には、本当に申し訳無い気が(汗(テス)
おもしろかったです。無理せず頑張ってください。(ロードスネーク)
出来れば、できれば、一刀と星の再会を早く見たいですねぇ〜。楽しみに待ってます。(アカツキ)
シロクマ様――星と……イチャイチャ!? くっ、書きたいっ。だが耐えろ、耐えるんだ、俺!!(テス)
闇羽様――うぉっ、ありがとうございますw ヨシヨシしてやってください。でないと寂しがってクーンっと鳴いてしまいますのでw(テス)
一刀、星と早く再開するんだ、そして存分にイチャイチャするがよい!!(シロクマ)
次だ!次を寄こせ!w  とりあえずおねぇさんは俺が飼ってy=ー( ゚д゚)・∵. (闇羽)
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