乱世に生きる刃 |
始めに
この作品は一刀主人公ですが、天の御使いとして登場はしません。
現代の知識も一切ありません。
また、チートものでもなく徐々に強くなっていくタイプの作品です。
オリキャラは出ますがヒロインとして扱ったりはしないと思います。
歴史的に間違えてるところも多いです
処女作なので、そんなに厳しい目でご覧になられると後で作者が泣きます。
そこらへんを了承のうえで、ご覧ください。
俺の中で一番古い記憶は、きっと姉ちゃんと遊んでた記憶だ。
姉ちゃんは俺に優しくて、いつも一人で居た俺に構ってくれてた。
きっと、まだ幼いのに両親を亡くしてしまっていて家族の愛に飢えていたからだろう。
でなければ俺みたいなやつに構う訳が無い。
それでも嬉しいことに変わりはないのだが。
姉ちゃんはみんなからも慕われていて、それに喧嘩が強かった。
俺も喧嘩は良くしてたから姉ちゃんとも渡り合えるとは思うけど、所詮は俺は喧嘩師
姉ちゃんは武人だ
毎日毎日、自分の得物で素振りしたり大人たちと手合わせをしたりと一生懸命に鍛錬をしている
大好きな俺の自慢の姉ちゃんだ。
そんな姉ちゃんの為に俺はなんだってやった。
日常生活のお世話とかは修行で疲れた姉ちゃんの変りにしてやってる。
お礼に良く抱き着かれたり、モフモフされたりと、姉弟のじゃれあいをしてくるのも日常茶飯事だ。
風呂に入ってこられたのにも焦ったね。
姉ちゃんってばスタイル良いし美人だから、実の弟といえ理性が危なくなる。
でもある時、姉ちゃんが「この村にやってきた太守様のところに仕官する」
とか言ってきた。
最初はなんの冗談だと思ったが、武官見習いと言う形で仕官に成功したらしい。
まだ十三歳の少女が仕官だぞ?
ありえないとは思ったが現実だし仕方がない。
それに、姉ちゃんは武の才能に溢れてるし嫉妬する奴とか、姉ちゃんは美人だし変な男がちょっかいを出すかもしれん。
ちょっかいならまだ良いが、無理やり手を出すとかもあるかもしれない。
出すのなら合意の上でやりなさい。
汚い事とかも多く経験するだろう。
姉ちゃんの負担を少しでも減らしてやりたい。
だから俺も―――張(ちょう)刃(じん)も一緒の人のところに仕官しますか。