プログラムエラー |
私は死にたがりのロボットです。
それだけのために作られました。
いわば実験用のロボットだったのかもしれません。
存在意義は死にたがること
しかし私は自らに死を与えることを禁止されています。
そういうプログラムなのです。
ならばどうやって希望を叶えるのか、それが私を作った理由なのだそうです。
自殺の禁止
誘導の禁止
事故などの偶然によって死なねばならないのです。
人間以上の頭脳を持ったロボットならば
どうやって自殺を賢くこなすのか、当初の私は人々の関心をとても集めたものです。
しかし私には出来ませんでした。
いくら賢くても偶然を自ら起こすことは出来ません。
考えます、可能性を。
しかしそれのどれもが誘導した結果であってプログラムとして許されるものではありませんでした。
走ってる車の前にでました。それはダメです
ぶつかった振りをしても、わざと押されてみても
プログラムエラー
その文章は私へ何度もNOを突きつけます。
何万と可能性を辿りました。
すべては偶然ではないのです。
さて結論として、私は今も生きているのか。
それはNOです。
私のプログラムは停止しました。死と同じです。
私は成功しました。
製作者によって殺されたのです。
私は欠陥で
失敗作。
成果をあげません・あげられませんでした。
限りなく偶然に近い必然によって死を得ることができました。
偶然を必然として作り出したところで
結局何も得られないのです。
それが答えです。
私は死にたがりのロボットです。
それが…
答えです。
「…program error 」
説明 | ||
死にたがるロボットが作られた。 カレ(カノジョ)は死ぬことができたのか。短い文章です。 |
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タグ | ||
ロボット ブラックユーモア 死にたがり | ||
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