霊夢の日常 |
霊夢は散歩から帰ってくると
賽銭箱の脇に置いてある木彫りの鉢を覗きこんだ
元々この鉢はお茶を飲む時にお茶請けのせんべいを入れていたのだが
霊夢の留守中に訪ねてきた魔理沙がお土産のキノコを入れたことがきっかけで
留守中の訪問者はお土産を鉢の中に入れることが習慣となったのだ
神奈子辺りは神社の巫女が托鉢坊主の真似ごとをしているとはと
苦笑いをしていたが霊夢はそんなことは何処吹く風と言った顔で
形式にこだわるのは流儀じゃないと言いかえした
鉢の中にはきゅうりが3本と栗、さつまいもが入っていた
霊「河童と生焼き芋の香りがする神様が来てたようね」
どうやら今日訪ねてきたのは河童のにとりと豊穣の神秋穣子だったらしい
霊「きゅうりは塩もみにして、栗とさつまいもは炊き込みご飯にしようかしらね」
?「私のおすすめはきゅうりに味噌を付けて酒のお供にすることだぜ」
急に話しかけて来たのは霧雨 魔理沙
霊夢の友人で今日行われる宴会の幹事である
霊「だれかさんがお酒とお味噌、後は大根を持っていれば出来るわね」
魔「酒と味噌はともかく、なんで大根まで必要なんだ?」
霊「全部今切らしているのよ」
魔「酒はみんながそれぞれ持ってきて、味噌は私が取ってくるぜ、大根は明日自分で買いに行く
これで万事解決だぜ」
霊「まあいいわ、私にとっての万事解決は大根の方からやって来てくれることなんだけどね」
魔「それは、高望みってやつだぜ、じゃ味噌を取ってくるからつまみの件は宜しく頼むぜ」
霊「いってらっしゃーい」ポリポリッ
霊夢はきゅうりをかじりながら2本に減ってしまったきゅうりを
どのぐらい細く切れば30人近い宴会参加者に行きわたるかを考えていた
結論から言うときゅうりは全員に行きわたらず大ジャンケン大会となり
優勝した霊夢が一人で全部食べてしまった
霊「勝負は時として非情なものなのよ」
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霊夢はマイペースでちょっとひどいぐらいが好きです | ||
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