どうせ壊すならば。 |
「見て蓮子!!体にチョコレート塗ってみたの!!」
「.......うん、帰れ。頼むから帰れ」
さて、今の時刻は鴉がアホーアホーと鳴いて、子供達がお母さんとおててを繋いで帰る....まあ、要するに夕暮れ。
その夕暮れの光が蓮子の部屋の窓から入って、体にチョコレートを塗りたくっているメリーを照らしていた。
「何でよ蓮子。私は蓮子が喜ぶと思って.....」
「喜ぶどころか私は親友と思っていた人のその奇怪過ぎる行動に涙が出でくらあ!!」
そう叫んで一升瓶を掴んで中身をグビっと飲む蓮子。中身は酒じゃなくて水なんだけど。
「だって聞いたわよ。殿方にこういう事をすると泣いて喜ぶとか」
「私は男じゃない上にそんな事されたら普通に引くわ」
「甘いのよ?メリーのチョコレートソース和え」
「なにそれこわい。じゃなくて、さっさと帰れ。というか帰って下さいお願いします」
「このメニューは期間限定で蓮子にしか出さないメニューなのよ!!」
「知らんわ!!」
閑話休題。
「魔理沙って甘いの?」
「ああ、苦いな」
「で、なんでそんな格好で私の部屋に?」
「うう.....蓮子が喜ぶかと思って」
頭に出来た大きいたんこぶを擦りながらそう言うメリー。ちなみに服はもう着ている。
「まずその発想に行き着いたメリーが不思議で溜まらないわ。私は」
「あれよ。蓮子と言えば胸が小さい。そう言う発想よ」
「とりあえず頭を解剖して調べてもらったら?あと誰の胸が小さいだコノヤロー」
「小さいのも好みよ?」
「聞いてない!!」
駄目だ、会話が噛み合ない。そう思った蓮子。
「で、帰ってくれない?メリー」
「じゃあ今着ている下着を頂戴。出来るなら下だと尚良い!!」
「消え去れ!!!」
必殺、蓮子キーック.....なんてテロップが出てきそうな勢いでメリーを蹴りとばす蓮子。そのままメリーは吹っ飛んでごろんごろんと転がってどこかに消えてしまった。
「ハァハァ.....ああ、玄関のドア壊れちゃった.....大家さんに怒られるなぁ......」
修理費は全部メリーに出してもらおう。そう思った蓮子だった。
「いてて......もう、蓮子ったら手加減というものを知らないのかしら」
ごろんごろんと転がって、止まった場所は蓮子のアパートから約50メートル程離れている電柱。
それはもう見事に電柱に頭をぶつけたが、メリーは至ってピンピンしている。恐ろし恐ろし。
「蓮子、チョコ嫌いだったのかしら.....じゃあ次はホイップクリームでも」
また同じ事になりそうだが、メリーはそんな事気にせず。近くのスーパーに向けて歩いていくのだった。
閑話休題。
「蓮子ー」
「何ー?」
「なんで私は動けないように縛られてるのー?」
「それはねー、私の身の安全の為よー」
「何もしてないわよ私はー」
「夜中に私の部屋に無断侵入して襲おうとしたのは誰だっけ?」
「私だけど?」
「...........」
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秘封倶楽部のギャグ二次創作。キャラぶっ壊れてます。 壊すなら徹底的に壊した方が良いかと思い書いたのがこれでした。 だけど、まだ壊し加減が足りなかったかと思う作品です。 |
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