裁判官の心得 四季映姫の場合
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 四季映姫はその日の裁判を終え裁判長の証である帽子を机の上に置くとふぅっと息を吐いた。

 

小「お疲れ様です、四季様でもため息をつくことことがあるんですね」と部下である小町は

お茶を淹れながら軽口を叩いた。

映「私だってため息をつくことぐらいあります。しかし、あなたに見られるとは不覚でした以後気をつけましょう」

 

 今日の裁判は難しい判決が多かったらしく映姫の顔にはまだ疲労が見える。

それを察して小町は話しを続ける。

 

小「今度一緒に博麗の宴会に行きましょうよ、四季さまだってたまにははめをはずしたくなることだってあるでしょう?」

映「そうですね小町、私もときどき筋道だったことに理不尽な観点から異論を唱え、すでに決まっていることにも精いっぱい抗い、世の中の流れや決まりごとに逆流したくなることもあります」

 

 更に映姫の話しは続く。

 

映「ですが小町、『ヤマザナドゥ』とは官職であり機能でもあるのです。そこに一切の感情を持ち込んではなりません。もしこれが破られればすべての境界は曖昧となってしまいます。そうなってしまえば善悪はもちろん生死の境界すらも無くなってしまいます。聞いていますか、小町」

小「はい、聞いてます」

 

 説教臭い映姫のスイッチが入ってしまったらしく映姫は自身の仕事のありかたと小町の勤務態度についての説教を始めた。

 

 -30分後-

 

映「死神とは本来迷える魂を此岸から彼岸へと送ることなのにその魂が正常に送られて来ない。そう、あなたは少し怠惰すぎる」

 

 -1時間後-

 

映「おや、もうこんな時間でしたか裁判官たるもの時間にも正確である必要がありますね、何をしてるんです帰りますよ小町」

小「足が・・・」

 

 小町は硬い地面に長時間正座し、説教をされたため足が痺れて立ち上がれなくなってしまっていた。

 

映「クスッ、小町今のあなたは生まれたての子馬みたいですよ、立ち上がるのを手伝いましょうか?」

小「いえっ、大丈夫です、大丈夫ですから触らないで、やめて、やめて、アッーー」

 

 結局二人が帰り始めたのは更に1時間後のことで、痺れた足を散々つつかれた小町は涙と汗でグチャグチャになっていてものすごい顔になっていたという。

 

 

 

 

 

説明
四季映姫様に怒られたい、叱られたい、罵られたい
(*´Д`)ハァハァ
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